大学入学共通テスト
現代社会の傾向と対策

センター試験から大学入学共通テストに変わり、その違いや共通テストの対策の仕方に不安を感じている受験生が多いことでしょう。

ここでは、大学入学共通テストの現代社会対策について、出題傾向やセンター試験からの変更点、共通テストの現代社会では何が求められるのか解説していきます。共通テストの現代社会の問題傾向、センター試験との違いをしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。

大学入学共通テスト現代社会の問題傾向

 

問題内容

配点

第1問

新聞部による学校新聞の作成を通して,作成する記事に関する現代社会の諸課題や記事で取り上げる思想等に触れながら,市場経済の機能と限界や青年期の特徴と課題等についての理解と,よりよい社会の在り方について「幸福・正義・公正」の観点等から考察する力を問う問題

31点

第2問

地方自治制度と政治参加,行政,政治制度,国際社会の動向についての理解と,概念や理論を活用し,人々の行為の意味をとらえる力を問う問題

16点

第3問

最高裁判所の判決文を通して,国民主権,基本的人権等の概念に関する理解と,それらの概念を活用し,選挙や教育に関わる制度について多面的・多角的に考察する力を問う問題

16点

第4問

アダム・スミスの『国富論』を題材として,経済思想や経済政策等についての理解と,概念や理論を活用し,経済活動の意味や結果等について考察する力を問う問題

16点

第5問

「持続可能な社会」について,政府の役割や社会保障についての理解と,社会保障について,多面的・多角的に考察する力を問う問題

13点

第6問

「食」をめぐる社会問題の解決策の検討を通して,国際社会における貧困や格差についての理解や,現代社会の諸課題を探究するために必要な技能と,多面的・多角的に考察した過程や結果を,理由や根拠に基づいてまとめる力を問題

8点

 

  大学入学共通テスト現代社会は、様々な文章や表などの資料から必要な情報を読み取る形式の思考・考察問題が大量に出題される傾向にあります。読み取らないといけない情報量が多いため大変ですが、逆を言えば、読み取る力さえあれば得点を伸ばせる問題傾向だと言えます。

共通テスト現代社会のプレテスト(施行テスト)出題内容

平成30年度プレテストの出題内容

 第1問:配点31点

  新聞部による学校新聞の作成を通して、現代社会の諸問題や思想等に触れながら、よりよい社会の在り方について考察する問題。防衛機制やアドルノに関する知識問題も。適当な選択肢をすべて選ばないといけない問4は難問ですが、それ以外は易~標準レベルの難易度です。

 第2問:配点16点

  地方自治制度と政治参加、行政、政治制度、国際社会の動向に関する知識問題が中心。地方自治における直接請求権、トクヴィルの思想、国会審議活性化法、日本の衆議院の解散などについて出題されました。

 国際経済の出来事と国際政治の出来事をそれぞれ年代順に並び替えないといけない問5が難問です。

 第3問:配点16点

  最高裁判所の判決文を通して、国民主権、基本的人権等の概念に関する理解と、それらの概念を活用し、選挙や教育に関わる制度について多面的に考察する力を問う問題が出題されました。

 選択かつ並び替えを必要とする問5がかなりの難問ですが、それ以外は易~標準レベルの難易度です。

 第4問:配点16点

  アダム・スミスの『国富論』を題材とした考察問題。難易度は易~標準です。フリードリッヒ・リストが提唱した経済政策についての知識問題も出題されています。

 第5問:配点13点

  持続可能な社会、日本の社会保障に関する課題と解決策、介護サービスの在り方、ベーシック・インカムが導入された場合の賛成意見と反対意見に関する考察問題が出題されました。難易度は標準です。

 第6問:配点8点

  「食」をめぐる社会問題の解決策の検討を通して、考察していく問題が出題されました。多くの図やグラフを見比べないといけませんが、難易度的には易しめの問題です。

共通テスト現代社会のセンター試験からの変更点

 共通テスト(プレテスト)センター試験
試験時間60分60分
配点100点100点
新たな
問題傾向
統計などの資料やデータの読解・考察問題 
  • センター試験:試験時間60分、マーク式、配点100点
  • 共通テスト:試験時間60分、マーク式、配点100点

 共通テスト現代社会は、センター試験と比べて問題傾向が大きく変化します。センター試験の現代社会は知識問題が多く出題されていましたが、共通テスト現代社会では文章やグラフ等の資料を読み取って考察する形式の問題が中心となります。

知識問題中心から考察問題中心へと問題傾向に大きな変化がある現代社会ですが、考察問題も知識を身に付けていることが前提であることは忘れないでください。

大学入学共通テスト現代社会の対策

 大学入学共通テストの現代社会の対策では、まずはプレテスト(試行調査)の問題をチェックすることで出題傾向を把握するところから始めましょう。与えられた文章や図表から情報を読み取り考察するタイプの問題が大量に出るので、そのような形式の問題に慣れる対策が最重要です。日本史や地理の共通テストにおいても現代社会と同様の考察問題が多数出題されるので、日本史や地理のプレテスト(試行調査)を練習台にしても考察練習になるでしょう。

共通テストの現代社会では、従来のセンター試験と比べると知識問題の数は大きく減ります。しかしそれでも、ある程度の基本知識は持っておかないといけません。教科書で現代社会の基礎を押さえつつ、センター過去問でアウトプットする対策はしておきましょう。センター過去問には良質な知識問題がたくさん出ているので、それら類似問題が共通テストで再び出題される可能性は十分あります。

共通テスト現代社会で必要な力

  共通テスト現代社会で必要な力は、与えられた図表などの資料データを正確に読み取る力と、読み取った情報をもとに課題や解決策を思考・考察する力です。読み取らないといけない情報量は多いので、プレテスト(試行調査)の問題で傾向に慣れておきましょう。

日頃から新聞やニュースを見ておく習慣を付けておくと、共通テスト現代社会で高得点を取るためにきっと役立つでしょう。

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