大学入学共通テスト
政治経済の傾向と対策

センター試験から大学入学共通テストに変わり、その違いや共通テストの対策の仕方に不安を感じている受験生が多いことでしょう。

ここでは、大学入学共通テストの政治経済対策について、出題傾向やセンター試験からの変更点、共通テストの政経では何が求められるのか解説していきます。共通テストの政経の問題傾向、センター試験との違いをしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。

大学入学共通テスト政治経済の問題傾向

 

問題内容

配点

第1問

A:生徒が民主主義についての説明をまとめた文章を通して,国民主権についての理解や,民主政治の本質について考察する力を問う問題
B:生徒が持ち寄った政治や経済に関連する資料等を題材として,民主政治の基本原理や現代政治の動向についての理解や,現状と課題を考察する力を問う問題

27点

第2問

第二次世界大戦後の出来事にかかる年表を通して,国際社会の変遷や国際法の意義,国際連合をはじめとした国際機構の役割,我が国の安全保障についての理解,国際政治の特質,国際社会の諸課題について考察する力を問う問題

23点

第3問

生徒が経済に関する課題を探究することを目的にテーマを選択し学習することを通して,経済の仕組みや市場の機能についての理解や,経済の基本的な見方・考え方を用いて,現代の経済的課題を考察する力を問う問題

27点

第4問

A:生徒が大学のオープンキャンパスで模擬授業に参加した場面を想定し,現代の国際経済の仕組みや国際資本移動の自由化の影響について考察する力を問う問題
B:オープンキャンパスに参加  した生徒たちが,国際経済についてさらに学習を進める場面を想定し,為替相場の変動や国際収支統計,EUの動向,ODAの在り方といった現代の国際経済の課題について考察する力を問う問題

23点

 

 大学入学共通テスト政経の問題傾向は、会話文や図表などの資料を読み取る問題が中心となります。ほとんどの場面において政治経済の専門知識が必要とされるため、教科書やセンター過去問を利用した知識問題対策は必須です。

政治経済に関する出来事を古い順に並べる問題も出題されるため、プレテスト(試行調査)の問題を確認して慣れておく必要があります。

共通テスト政治経済のプレテスト(施行テスト)出題内容

平成30年度プレテストの出題内容

第1問:配点27点

 A:民主主義についての説明をまとめた文章を通して、国民主権についての理解や、民主政治の本質について考察する問題でした。問1と問3は文章読解力さえあれば容易に正解できるもので、問2は国会の議決方法の中で過半数の賛成で足りる場合についての知識問題です。

 B:政治や経済に関連する資料等を題材として、民主政治の基本原理や現代政治の動向についての理解や、現状と課題を考察する問題でした。問5はイギリスがユーロ非導入国であること、アメリカとドイツが連邦制をとる国であることを知っていないと解けないもので、問7は日本の国会に関する知識問題でした。問6と問8は資料の複雑さで難しそうに見えましたが、図表を丁寧に読めば難しいものではありません。政経に関する知識をもって資料を丁寧に読み取ることが求められる問題でした。

第2問:配点23点

 第二次世界大戦後の出来事について、年表を見て問いに答える問題でした。問1~問6は知識問題で、下記のような内容でした。

問1は、国際連合の目的についての理解を問う問題。

問2は、労働基本権についての理解を問う問題。

問3は、人権を国際的に保障するための条約についての理解を問う問題。

問4は、核兵器に関する条約についての理解を問う問題。

問5は、冷戦終結後の出来事についての理解を問う問題。

問6は、集団的自衛権と個別的自衛権についての理解を問う問題。

問7は、共通テストで重視される思考力を問うもので、環境問題の解決手段についての問題でした。標準的な難易度ですが、単に知識を暗記しているだけでは解くことはできないものでした。

第3問:配点27点

問1は、高度経済成長期の日本の出来事を古い順に並べる問題。

問2は、需要曲線と供給曲線のグラフの見方を理解しているか問う問題。

問3は、インフレの原因や影響について理解しているか問う問題。

問4、問5は、国の経済活動を測る指標についての図を読み取る問題。

問6は、ジニ係数についての資料を読み取る問題。

問7は、労働条件について定めた日本の法律について問う問題。

問8は、日本の少子高齢化についての図を比較考察する問題。

第4問:配点23点

 A:問1はBIS規制とIMFについて。問2は国際資本移動について資料を見ながら考察する問題で、問3は貨幣の価値貯蔵機能の例として適当な選択肢を選ぶ問題でした。

 B:問4はプラザ合意後の円ドル相場の変動について問う問題、問5は国際収支統計の仕組みを理解しているか問う問題、問6はEUに関わる出来事を古い順に並べる問題、問7は日本のODAの基本方針を考察する問題でした。

共通テスト政治経済のセンター試験からの変更点

 

共通テスト(プレテスト)

センター試験

試験時間

60分

60分

配点

100点

100点

新たな
問題傾向

グラフや表を利用した問題の増加
資料問題における専門知識の必須化

 

 

  • センター試験:試験時間60分、マーク式、配点100点
  • 共通テスト:試験時間60分、マーク式、配点100点

 共通テストの政治経済では、図表など複数の資料から情報を読み取る形式の考察問題がセンター試験と比べて大幅に増えます。1問1問に費やす時間がより掛かるので、時間配分にも気を配りたいです。

注意しておきたいのは、共通テスト政治経済の資料考察問題を解くには教科書レベルの基本知識が必須ということです。センター試験の政経では、十分な専門知識を持たずとも丁寧に資料読解すれば正解できた問題も一部ありました。しかし、共通テストでは十分な政治経済の知識を身につけていなければ正解にはたどり着けない問題が多くなっています。

大学入学共通テスト政治経済の対策

 大学入学共通テスト政治経済の対策としては、センター過去問を使った対策を中心に行うのが良いでしょう。もちろんその前提として、教科書の基礎知識をきちんと修得しておく必要があります。教科書でインプット、センター過去問でアウトプットを繰り返し行っていきましょう。

そして、共通テストの新傾向をつかむために、プレテスト(試行調査)の問題を解いて図表、資料問題の対策をしておきましょう。

共通テスト政治経済で必要な力

 共通テスト政治経済で必要となる力は、政治経済の基礎知識修得を軸としたうえでの思考力や情報処理能力です。複数の図表やデータを素早く的確に読み取らないといけないので、処理能力は大いに求められます。

知識学習を人と取り終えたら、資料問題の演習を多めに行って処理能力を伸ばしましょう。

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