大学入学共通テスト
世界史Bの傾向と対策

センター試験から大学入学共通テストに変わり、その違いや共通テストの対策の仕方に不安を感じている受験生が多いことでしょう。

ここでは、大学入学共通テストの世界史対策について、出題傾向やセンター試験からの変更点、共通テストの世界史では何が求められるのか解説していきます。共通テストの世界史の問題傾向、センター試験との違いをしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。

大学入学共通テスト世界史の問題傾向

 

問題内容

配点

第1問

A:地中海とその周辺地域において展開された大規模な人の移動を示した地図を基に、接触や交流に関わる歴史的事象について整理し、大観的に理解する力を問う問題
B:作製年代の違う二つの地図を基に、地図の特色や差異を読み取り、人や物の移動や交流に関する歴史的事象と関連付けて考察する力を問う問題
C:カナダの言語事情に関するグラフを基に、資料から読み取ることのできる情報について、その要因や背景等を北アメリカの歴史と関連付けて考察する力を問う問題

24点

第2問

A:ポリュビオスの『歴史 』を要約し説明している文章を基に、古代ギリシア・ローマの政治体制・政治思想を概念化してとらえたり、近代ヨーロッパの政治思想との類似性を推察したりする力を問う問題
B:帝国主義時代のアジア諸国の状況について述べた日本人の回想録を基に、文語体の初見資料を読み解いて、欧米列強による植民地支配について理解したり、著者の活動内容を一般化して考察したりする力を問う問題
C:インドネシアの国章に関する会話文を基に、会話や図版から読み取った情報と、国家の歴史及び建国者の政治思想とを関連付けて考察する力を問う問題

23点

第3問

A:中国製磁器を基に,磁器の来歴やヨーロッパへの移出の背景を,他の歴史的事象と関連付けて考察する力を問う問題
B:インドで流通した時代の異なる三つの貨幣を基に,貨幣に刻まれた宗教や文化等に関する情報を手掛かりとして,それぞれを発行した王朝を特定し,歴史的事象の展開について考察する力を問う問題

18点

第4問

A:ポーランド分割の風刺画を基に,資料から読み取った情報と習得した知識を活用して,18世紀以降のヨーロッパの政治状況について考察する力を問う問題
B:遊牧国家が中国王朝について言及した時代の異なる二つの初見資料を基に,両者を比較したり関連付けたりして考察する力や   ,関連する別の複数の資料を比較して内容をとらえる力を問う問題

17点

第5問

A:イギリスの綿工業に関する表やグラフを扱った授業を基に,産業革命の要因や展開について,複数の資料を関連付けて考察する力を問う問題
B:為替相場と国際原油価格の推移を表すグラフを扱った授業を基に,1970年以降の経済史の画期に関する背景や原因について考察する力を問う問題

18点

 大学入学共通テストの世界史の問題傾向は、複数の図表や地図・グラフなどの資料を用いつつ歴史的事象の背景や原因を考察する問題が増え、ただ単に用語の名称を答える問題は減ります。

出題範囲は世界史の教科書の中から、テーマも地域も時代もまんべんなく出題されますので、的を絞った対策では失敗してしまう可能性が高くなります。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカと幅広い地域の対策が必要です。文化史、経済史、政治史と幅広いテーマの対策が必要です。地域間、国家間の接触や交流に関する問題も出やすいので、時間の許す限りは対策しておきたいです。

共通テスト世界史のプレテスト(施行テスト)出題内容

平成30年度プレテストの出題内容

第1問:世界史における地域間の接触と交流について、配点24点

 A:地中海とその周辺地域に関する問題。

 B:作成年代の違う2つの地図を基に、サハラ貿易の特色や、朝鮮半島における出来事を時系列的に並び替える問題。

C:カナダの言語事情に関するグラフを基に、ヨーロッパ諸国の植民活動と関連付けて考察したり、アメリカにおけるアジア系移民に関する歴史的事象について考察する問題。

第2問:世界史上の政治思想について、配点23点

 A:古代ローマとギリシアの国制に関する問題。

 B:文語体の初見資料を読み解いて、近代フィリピンにおける植民地支配への抵抗を国際関係の中でとらえたり、著者の活動内容を歴史的文脈の中で推測し判断する問題など。

 C:インドネシアの国章に関する会話文を基に、インドネシアの歴史をとらえる問題。

第3問:世界史上のモノ、配点18点

 A:中国製磁器を基に、磁器の来歴やヨーロッパへの移出の背景を、他の歴史的事項と関連付けて考察する問題。

 B:インドで流通した時代の異なる3つの貨幣を基に、貨幣に刻まれた宗教や文化等に関する情報を手掛かりとして、それぞれを発行した王朝を特定し、歴史的事象の展開について考察する問題。

第4問:世界史上の国家間の関係、配点17点

 A:ポーランド分割の風刺画を基に、18世紀以降のヨーロッパの政治状況について考察する問題。歴史的事象を時系列的にとらえたり、複数の歴史的事象を比較したり。

 B:遊牧国家が中国王朝について言及した時代の異なる2つの初見資料を基に、内容ととらえたり考察する問題。

第5問:世界史に関わる経済・統計、配点18点

 A:イギリスの綿工業に関する表やグラフを扱った授業を基に、産業革命の要因や展開について、複数の資料を関連付けて考察する問題。

 B:為替相場と国際原油価格の推移を表すグラフを扱った授業を基に、1970年以降の経済史の画期に関する背景や原因について考察する問題。

共通テスト世界史のセンター試験からの変更点

 

共通テスト(プレテスト)

センター試験

試験時間

60分

60分

配点

100点

100点

新たな
問題傾向

資料考察問題の増加
用語の背景などを問う問題

 

 

  • センター試験:試験時間60分、マーク式、配点100点
  • 共通テスト:試験時間60分、マーク式、配点100点

 共通テスト世界史のセンター試験からの変更点ですが、共通テストの世界史ではセンター試験以上に図版、史料やグラフなどの資料考察問題が増えます。共通テストの場合は、資料の読み取りが上手くいっても、ある程度の世界史知識が確立できていないと正解にたどり着けない問題が多いため、難易度は高くなります。

また、概念的な知識を問う問題や、用語の背景などを問う問題も出題される傾向にあります。

共通テスト世界史の全体的な難易度は、センター試験の頃よりも少し高くなるのではないかと思われます。

大学入学共通テスト世界史の対策

 大学入学共通テストの世界史の対策ですが、出題範囲はセンター試験と同様に幅広いです。ゆえにヨーロッパに偏った対策や、政治史に偏った対策ではなく、広範囲のまんべんない対策を心掛けましょう。教科書でインプットした世界史知識を、センター過去問を解くことでアウトプットする勉強が王道かつ効果的な対策だと言えるでしょう。

共通テスト世界史においては資料考察問題が多く出題されるので、まずはプレテスト(試行調査)の問題をチェックして傾向を把握しつつ、図表や地図に慣れる対策をしておきたいです。

正誤判定問題を攻略するためには、ただ単に世界史用語の名称を覚えるだけの対策では不十分です。国家間の関係や、各地域の各時代の歴史的背景を理解しながら学習を進めていきましょう。

共通テスト世界史で必要な力

  共通テスト世界史で必要な力は、まずは整理力と考察力です。単純な名称の暗記では正解までたどり着けない問題が多いので、国家同士の関係性や歴史的事象の時系列を整理できる力だったり、なぜこのような事件が起こったのかという歴史的背景を考察しながら覚える力が重要となります。

また、与えられた図や表などの資料データを正確に読み取る力も欲しいところ。複数の資料を比較読解しないといけないので、プレテスト(試行調査)などで傾向に慣れておきましょう。

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