目次
高校3年生の春。
ついに本格的な受験勉強がスタートします。 高3の1年間を無駄にしないために、効率の良い大学受験対策を進めていきましょう。
高3春は学習差がつきやすい時期|受験勉強への取り組み方
高校3年生の春は、受験勉強が本格化する最初の重要な時期です。まだ部活を続けている人も多く、学校行事や新学年の生活リズムの変化もあるため、思った以上に勉強時間の確保が難しくなります。その一方で、この時期に学習の土台を固められるかどうかで、夏以降の伸びやすさは大きく変わります。
特に春は、学校の授業が本格化する前や春休みの時間を活用しやすく、高1・高2内容の総復習を進めるのに適しています。ここで基礎の抜け漏れを放置すると、夏以降に演習へ入ったときに思うように成績が伸びず、受験勉強全体の遅れにつながりやすくなります。
また、同じ高3生でも、志望校の決まり具合、部活の状況、学校の進度によって、春の過ごし方には大きな差が出ます。だからこそ大切なのは、周囲に合わせることではなく、自分に必要な勉強を明確にして、毎日少しずつでも継続することです。
もし春休みや4月の段階でまとまった時間を取りやすいなら、英語・数学・国語などの主要科目を中心に、高1高2範囲の復習を優先して進めましょう。学校課題がある場合はそれをこなしつつ、足りない部分を自分で補う意識を持つことが重要です。
高3春を何となく過ごすか、計画的に過ごすかで、受験勉強のスタートラインは大きく変わります。春の段階では完璧を目指す必要はありませんが、毎日勉強する習慣を作り、基礎を固め始めることが、志望校合格への確かな一歩になります。
高3春の大学受験勉強計画!春から高3の生徒の勉強スケジュール

春から高3という新受験生のみなさんは、まずは1年間の大学受験勉強計画のスケジュールを立てることから始めましょう。秋までに各教科の基礎を完成させることを目標として、1ヶ月ごとの大まかな計画表を作成しておくとよいでしょう。
あまり細かいスケジュールを立てようとすると計画を考えるだけで疲れてしまいますし、計画通りに実践するのも大変なので、「4月は頻出英単語・英文法の復習、数学ⅠAの復習」「5月は英単語と英文構造解釈、数学ⅡBの復習」というような大まかな計画表で大丈夫です。大まかな勉強計画でも、いつまでに何をする必要があるかという全体像がつかめますので、春から高3の生徒は是非この機会にスケジュール作成をしてみましょう。
すでに志望校や行きたい学部が決まっている受験生は、大学の公式ホームページを見て入試科目を調べ、それらの科目を中心に据えたスケジュールを立ててみましょう。
大まかな勉強計画を立てたら、まずは毎日勉強を進めてみましょう。より細かいスケジュールを作るためには、毎日どのくらいの受験勉強ができるのか、確保できる時間でできる勉強内容はどんなものかなど、始めてみて分かることもあります。
高3春の勉強時間としては、平日は3時間程度、休日は4~5時間を目安に進めていきましょう。また、3月~4月の春休みと5月のGWにまとまった時間を取って取り組むとよいでしょう。
高3の春休みの勉強時間は?春休みの受験勉強と過ごし方
高3の春休みは、本格的な受験勉強を始めるのに最高の時期です。受験勉強のスタートは高3の春休みの過ごし方で決まると言っても過言ではありません。春休みに入ってまだ3月だらかといってゆったりしていると、他の受験生との差がみるみる大きくなっていきます。
今後の受験勉強のための勉強リズムを作るため、高3の春休みの過ごし方としては、できるだけ毎日決まった時間に勉強時間を確保し、それ以外の時間に好きなことをする生活サイクルを作ってみましょう。

春休みの勉強時間の目安は5時間程度です。3月から4月に向けて徐々に学習時間を増やしていくのも良いでしょう。
また、一気に5時間勉強するのではなく、例えば、朝2時間、夕方1時間、夜2時間というように決めて、適度な休憩を挟みながらリズム良く勉強をする習慣を作りましょう。
部活動がある受験生も、朝1時間、隙間時間を合わせて1時間、夜3時間というように、自分の生活スタイルに合わせて受験勉強を取り入れていきましょう。
高3の春休みの勉強法|春休みは何からはじめる?
高3の春休みの勉強法について考えていきましょう。春休みの勉強は何から始めるべきでしょうか。志望校が決まっている人は、自分にとって必要度の高い科目を優先的に、高1高2で習った範囲の総復習から始めましょう。

国公立志望であれば英語・数学・国語、私立文系学部志望であれば英語と国語、理系であれば英語と数学というのが一般的です。国語が受験科目にある受験生は、国語の語彙力や読解力強化を優先した勉強法をお勧めします。英語の読解力につながりますし、参考書等を使った受験勉強における理解力の養成にもなるからです。
まだ志望校が決まっておらず、どの科目を優先すればよいかが分からないという人は、英語の総復習を最優先にしてください。英語はどの大学を受ける場合にも必須となる科目です(例外はあります)。そして、英語の次に総復習しておきたい科目は、文系であれば国語、理系であれば数学です。
高3春の受験勉強と部活両立
高3春の時点ではまだ部活を続けている受験生が多いと思いますので、受験勉強と部活両立の方法を考えないといけません。
部活をやっていると、まとめて確保できる勉強時間がどうしても少なくなってしまうので、いかに隙間時間を有効に使うことができるかが鍵となります。

通学の電車に乗っている移動時間、授業の間の休み時間、寝る前などに何かできることはないだろうかと考えてみてください。
単語などの暗記学習は、1周なら短い時間で学習でき、時間を空けた繰り返しが効果的な学習内容なので、隙間時間の学習に最適です。
苦手克服ノートを1冊作り、そのノートに自分の苦手な問題や用語をメモしておき、そのノートを常に持ち歩いて隙間時間に見るといった勉強法がオススメです。
e判定からの志望校合格!高3春の偏差値を上げる逆転合格勉強法

高3春に受けた模試の成績がd判定やe判定だった場合でも、まだここから逆転合格を狙うことは可能です。
d判定やe判定だったり、偏差値50を切っているような場合には基礎ができていない可能性が非常に高いです。まずは英数国のうち受験科目の理解を重視した基礎固めを最優先に行いましょう。この段階で模試や試験レベルの問題演習だけをやっても同じ問題がとけるだけになってしまう恐れがあります。まずはしっかりと理解できた状態で問題練習に移ることが、効率的に実力を上げる結果となります。
判定や偏差値ばかりを気にする必要はありませんが、基礎固めをする段階では、まずは偏差値50以上に上げる、e判定やd判定を突破することを目安にしてみましょう。
高3春のマーク模試の目安は?大学入学共通テストやマーク式試験の対策
大学入学共通テストの解答方式は全問マーク式ですので、マーク模試の成績は大学入学共通テストの目安となります。
東大や医学部を目指している受験生であれば、大学入学共通テストで9割超えを目標にして受験勉強を進めましょう。
名古屋大学や北海道大学を目指している受験生であれば、共通テスト8割強を目標に、新潟大学や静岡大学などの中堅国立大を目指しているなら共通テスト7割を目標にすると良いでしょう。

引用元:「河合塾 国公立大 2020年度入試難易予想一覧表」
高3春にマーク模試を受ける場合にも上記の得点率を目安にするとよいでしょう。高3春のマーク模試は、共通テストの出題範囲の大半を占める高1高2の学習内容が対象です。高1や高2で受ける模試は既習範囲の出題で、共通テストの範囲と大きく異なるものもありますから、その点、高3春以降に受ける模試の結果は、共通テストの得点目安になりやすい結果といえるでしょう。
ただし、模試によってもレベルが異なります。
有名な模試の難易度を比較すると、一般的に、ベネッセ進研模試は比較的易しめ、河合模試は標準的、駿台模試は比較的難しいと言われています。頭の片隅に置いて結果を見てみてください。
一方、どれくらいの得点率を取れたかも大切ですが、それ以上に、自身が間違えている問題の種類や範囲などを把握するための模試の見直しをすることが大切です。
模試で間違えた問題は必ず解説を読んで理解し、入試本番で類似問題が出た際には必ず解けるようにしておきましょう。
また、マーク模試や大学入学共通テストの対策としては、なぜその選択肢を選んだかという理由を明確に説明できるようにすることが効果的です。問題演習で間違えたり分からなかったりした問題だけでなく、最後の2択で迷って解答した問題でも明確に説明できるよう、解説を確認したうえで、自身でも説明ができるか練習をしてみましょう。
高3春の英語対策!英単語と英文法を土台に構造解釈を仕上げよう!
高3春に最優先で行うべき英語対策は、高2までに習った英文法の総復習です。
英文法を自由に使いこなせるようになることが目標です。
英文法に自信を持てるようになれば、高2までに習った英単語の総復習も行いましょう。
まずは教科書に載っている英単語をスラスラ書けるか、意味を言えるかをチェックしてみてください。
英文法がきちんと身につけば英文の構造解釈ができるようになり、加えて英単語力も備わることで長文の解釈が格段にしやすくなります。
高3春の数学対策と勉強法
高3春の数学の勉強法としては、高2までに習った範囲の総復習を行なってください。授業や定期テストで苦手ではなかった単元も含めて全体を復習することをお勧めします。理解が深まりますし、不意な箇所で理解があいまいだったと気づくことがあります。抜け漏れの無い基礎をつくるためにしっかりと確認していきましょう。
また、総復習を行う過程で、数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数Bそれぞれの苦手単元を見つけたら、基礎から丁寧に勉強し直し、典型パターンの問題は即座に解けるようにしておきましょう。
高3春の私立文系数学対策!文系学部志望でも数学選択はあり?
私立大学文系学部の一般入試を受験する場合、英国社もしくは英国数での3教科型入試が一般的です。
数学に苦手意識を感じている文系学生が多いので、英国数よりも英国社の方が人気はありますが、文系学生でも数学が得意な人であれば数学選択で受験するのは大いにありです。
文系数学は、基本的な計算問題や典型問題が多く、理系数学のような複雑で難易度の高い問題はほとんど出題されません。数学の対策には時間がかかりますが、しっかりと対策すれば安定して得点することができますし、数学が得意な人であれば満点を狙うことも不可能ではありません。
一方で、難関私立大学の社会の入試においてはマニアックな問題が出ることもあります。そのような傾向の入試で高得点を取るのはかなり難しいですし、その大学・学部の試験に特化した対策をしないといけません。
このように、数学が得意な場合、社会を選択するより高得点を狙える可能性がある、安定して得点できるというメリットもあります。
ただし、数学の対策には時間を要しますので、対策できる期間が短い受験生、数学が得意でない受験生は社会の中で自身が取り組みやすい科目を選択した方が良いでしょう。
現代文の勉強の仕方|現代文の偏差値を上げる勉強法
現代文の偏差値を上げるために必要なのは、長文読解の練習です。読解力を伸ばすためには時間を要するため、正しい勉強法で進めることが大切です。
現代文の長文読解では、答えの理由とその根拠の箇所を明確に答える勉強法が効果的です。勉強法を具体的に説明すると、問題に解答して答え合わせをした後に解説を確認して、解答の理由と根拠を理解し、再度問題を見て明確に説明できるかどうか確認してみましょう。
この勉強法で様々な文章の練習をすることにより、スピーディーな内容把握と解答根拠の発見、正確に解答する力を伸ばすことを目指しましょう。
読解力を伸ばすには時間がかかりますが、すぐに実践できる解き方もあります。既に実践している受験生もいると思いますが、本文を読む前に設問に目を通す方法です。
設問を読むことにより、問われているポイントや文章のテーマを把握することができ、重要箇所を意識しながら本文を読むことができ、本文と設問の行き来を最小限にすることができます。設問を先に読むことを実践するだけでなく、なぜその順序で読むのかという目的を意識することにより、さらに読解の効率を高くすることができます。
目的を意識しつつ、「設問に目を通す→文章全体を素早くザッと読み全体の流れと落ちをつかむ→設問に対応している部分を丁寧に読む」という読み方を実践してみてください。
古典の準備は早めに!古文・漢文の勉強法
古文と漢文の古典に関しては、古典文法をしっかりと理解できている状態を作ることが最優先です。
古文は動詞・助動詞・助詞の活用、敬語などの古文文法を身に付けたうえで、頻出の古文単語を覚えないといけません。
また、古文に出てくる言葉は現代の意味とは全く違うことがあります。例えば「女房」という言葉は「宮中に仕える人」という意味です。
このような古文常識を覚えることも古文で高得点を取るために必要となります。
漢文は句形や句法を覚えることが非常に重要です。
声に出しながらリズムで覚えると暗記しやすいと思います。そしてレ点や一二点などを理解し、書き下し文を作れるようになりましょう。
高3春から始める理科科目の受験勉強!理科科目の勉強時間と勉強法
高校で学習する理科科目は、化学・物理・生物・地学があります。
またそれぞれの基礎科目として、化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎があります。
理系学部の受験生は共通テストで理科2科目が必要である大学が多く、なおかつ2次試験においても理科1〜2科目が必要とされることが多いです。
どの科目を選択しようか迷っている人は気になる大学それぞれの受験科目を確認し、共通する科目の学習を進めると良いでしょう。
化学は、ほとんどの大学・学部で受験科目に指定されているので、化学を選択しておけば志望校の選択肢が大きく広がります。ただし、暗記量が多い上に計算練習も必要ですから、早期の対策が必要です。
物理も化学に次いで多くの大学・学部で受験科目に指定されています。物理は計算の割合が多いため、習得に時間がかかる反面、習得してしまえば安定して得点しやすい科目であると言えます。
生物は、化学・物理に比べると受験できる学部が限られてしまうことがデメリットです。また、生物は暗記要素が強く、遺伝のように馴染みにくい単元もありますので、知識維持のための復習に時間を要します。
地学は、受験可能な大学がかなり限定されてしまいます。志望校、学部が決定していて地学が受験科目として選択でき、且つ地学が得意という受験生であれば、地学の選択を考えても良いでしょう。
理系学生にとっては共通テストと二次試験のどちらにおいても理科の重要度は高いといえます。対策に時間も要するため、英数の基礎の次に優先して、理科に対する勉強時間を確保しないといけません。
高3春の時点で取るべき理科の勉強法としては、化学や物理の基礎知識を確実に習得することを目指して、徹底的に高校の教科書・ワーク或いはそのレベルの講義系の参考書と問題集を反復しましょう。
化学は、まず理論化学を仕上げて有機・無機化学に進みましょう。物理は力学・熱力学→波動・原子→電磁気の順に優先して対策するとよいでしょう。
文系学生は、共通テストで理科1科目か理科基礎2科目から選択することが多いでしょう。
理科基礎2科目の組み合わせで圧倒的に人気なのは、化学基礎・生物基礎の組み合わせです。暗記の要素が強く、馴染深いため取り組みやすいというのが理由でしょう。その点で、化学基礎、生物基礎の対策教材は豊富にそろっています。
一方で地学基礎、物理基礎を含んだ選択は、化学基礎・生物基礎に比べて少ない傾向にあります。地学基礎は暗記項目が比較的少なめですので、どの科目も一からスタートで地学基礎に苦手意識が内容でしたらお勧めです。物理基礎は、計算問題が多いので文系学生は苦手としがちですが、コツさえつかめれば高得点も狙える科目です。ただし、そのコツをつかむまでにある程度の時間を要するので、得意でなければ化学基礎・生物基礎・地学基礎の方が短時間で結果を出しやすいといえます。
多くの場合、文系学部の共通テスト理科基礎は1科目あたり50点の配点ということで、あまり多くの時間を費やすわけにはいきません。本格的に理科基礎科目に手をつけるのは夏終わりからで大丈夫ですが、高3春の段階では秋に向けての準備として、教科書の重要ポイント等は最低限押さえておきましょう。
高3春から始める社会科目の受験勉強!社会科目の勉強時間と勉強法
高校で学習する社会科目は、大きく「地理・歴史」と「公民」に分けることができます。
地理、日本史、世界史が地歴系科目。
政経、倫理、現代社会が公民系科目です。
共通テストにおいて、文系学生は社会2科目(基本は地歴1科目+公民1科目)が必要となる場合が多いので、相当な暗記量が求められます。
文系学生は高3春から社会の受験勉強を本格化させたいので、英語と国語の基礎固めができていれば、並行して社会の勉強を進めましょう。目安として、最低でも1日1時間は社会の勉強時間を確保しておきましょう。
過去問の確認を行うのは秋冬頃からだとして、過去問に挑戦できるレベルに到達するための土台作りを春〜夏にかけて行いましょう。
教科書や講義系の参考書で基礎知識をインプットし、1問1答の問題集を使ってテンポよくアウトプットするという勉強法が最適です。
1回覚えただけではすぐに忘れてしまうので、定期的に反復をしないといけません。後から反復をしやすいように、重要ポイントや苦手箇所はノートにメモしておくとよいでしょう。
進路が決まらない高3生は春に志望校と受験科目を絞ろう!
進路が決まらない高3生は、1校に絞れずとも、できれば春の間には志望校の候補を考えておきたいところです。気になる大学のリストができれば、受験科目を検討して限定することができるので、勉強計画も立てやすく受験勉強を効率良く進めていくことができます。

春に進路が決まらない高3生でも、決まっていないから受験勉強ができないというのでは他の受験生に大きく遅れを取ってしまいます。まずは気になる大学・学部とそこで選択できる受験科目、自身の得意・不得意を考慮して受験科目だけでも絞っていきましょう。
高3の春に進路が決まらないと悩んでいても、志望校になり得そうな大学・学部を挙げてみて、受験科目を絞れば受験勉強をスタートすることができます。
進路が決まらないことを言い訳にせず、一刻も早く受験勉強をスタートさせることを考えて前に進みましょう。