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2024年度までの早稲田大学商学部の国語試験の出題傾向
2024年度までの早稲田大学商学部の国語にはどのような特徴があるのでしょうか。早稲田大学商学部の国語試験の出題傾向について紹介していきます。
早稲田大学商学部の国語試験の概要
早稲田大学商学部の国語の出題範囲は、「現代文、古文、漢文」(新課程の範囲名:現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典研究)です。試験時間は60分で大問3題、現代文・古文・漢文それぞれ1題で構成され、小問20〜25問が出題されています。
2018年度以前は漢文は古文の中に含まれ、現代文・古文の2題でしたが、2019年度から現在の形に変わっています。
早稲田商学部の国語は、マーク式と記述式の問題が混在しています。記述式の問題はほとんど現代文で、古文・漢文はマーク式の問題で構成されていることが多いです。
早稲田大学商学部の国語試験の配点
早稲田商学部の国語試験の配点は、地歴型と数学型どちらも60点です。
ただし、以下のように受験型によって国語の配点割合は異なります。
- 地歴公民型:英語、国語、地歴の合計200点満点中の国語の配点は60点で、全体の3割
- 数学型:英語、国語、数学の合計180点満点中の国語の配点は60点で、全体の3分の1
- 英語4技能テスト利用型:外国語、国語、地歴公民または数学の合計205点満点中の国語の配点は60点で、全体の約3割
つまり、数学型では、地歴公民型と英語4技能テスト利用型に比べて国語の配点割合が大きく設定されていることがわかります。
早稲田大学商学部の国語の合格最低点と平均点
早稲田大学商学部の2024年度入試の合格最低点は、地歴公民型で128.7/200点(約65%)、数学型で109/180点(約61%)でした。英語4技能テスト利用型の合格最低点は、125.05点(61%)でした。
年度による合格最低点の上下を考えると、6割では足りず、6割5分の得点率を超えることは必須です。各科目の目標点としては、7割付近が目安となるでしょう。
また、国語の平均点は27.449点(約46%)でした。上記の合格最低点から見る目標点7割からすると、国語の平均点はかなり低いようです。平均点は気にせず、7割付近を目標点として40点以上を目安に対策していきましょう。
早稲田大学商学部の国語の入試難易度
難問の出題はなく、早稲田大学の他学部と比較すると読みやすい文章が出題されており早稲田の中では易しいレベルと言えますが、試験時間が60分と短いため、時間内に解ききれるかどうか、失点をしないかどうかが合格の鍵を握ります。
また、上記のように平均点の得点率が約46%であり、目標点の7割付近の得点を目指すことを考えると、入試難易度は非常に高いと言えるでしょう。
早稲田大学商学部の国語の過去問から分析する科目別出題傾向と問題難易度
上記の通り、早稲田大学商学部の国語は、他の学部と比べると比較的易しい難易度に設定されていますが、あくまでの早稲田大学の中での比較であり、最難関大学の一角であるということを忘れてはいけません。合格ラインを越えるためには、出題傾向や難易度を把握してしっかりと対策を行なっていく必要があります。
ここでは、早稲田大学商学部の過去問から国語の出題傾向と問題難易度について見ていきましょう。
早稲田大学商学部の現代文(評論/小説・随筆)の出題傾向・難易度分析
早稲田大学商学部の現代文は、例年4000字前後の文章量で、主に評論文が出題されています。テーマは社会や文化などさまざまです。近年は文章量が多くなる傾向にあるため、4000字以上の文章を想定しておくと良いでしょう。
小問は10問強で、出題内容は、空欄補充、余分な文章を探す問題、適語抜き出し、内容説明・内容真偽問題などです。解答形式は、マーク式及び記述式問題の併用です。
4000字以上の文章を短い時間内に読み解き、解答しなければならないため、素早く正確に内容把握する力、読解力が求められます。記述式問題は、抜き出しや適文補充、短い説明にとどまり、長文の記述は見られません。
また、長文読解だけでなく、漢字の書き取りや慣用句、四字熟語などの知識問題も出題されています。知識問題を短時間で解答し、少しでも長文読解に時間をまわせるように解答する必要があります。
商学部の現代文は、短時間で長い長文読解問題や知識問題を解き切る必要があり、問題の難易度として非常に高いです。ただし、早稲田大学の他学部と比較すると、比較的読みやすい文章が出題されており、早稲田の中では易しめの問題難易度といえます。
早稲田大学商学部の古文の出題傾向・難易度分析
早稲田大学商学部の古文・漢文は2019年度から別々の独立した大問として出題されるようになりました。
古文は、1,000〜1,500字程度の文章で、中世〜近世までの幅広い時代から出題されています。小問は7問程度で、問題内容は主に傍線部の説明、語句の空欄補充などで、現代文と同じくマーク及び記述式問題の併用ですが、記述式の設問は少ない傾向にあります。読解問題だけでなく、単語や文法問題も比較的多く、典型的な古文の出題パターンに収まっています。
商学部の古文は、他学部と比べたときの難易度は易しめです。読解問題は基本を抑えていれば対応可能で、単語、助動詞や敬語など文法も基礎的な知識の範囲が問われています。
早稲田大学商学部の漢文の出題傾向・難易度分析
早稲田大学商学部の漢文は150字程度の文章や30〜50字程度の漢詩が出題され、小問は5問弱、問題内容は主に傍線部の説明、語句の空欄補充などです。漢詩は2年に1度程度の頻度で出題されていますので、対策は必須です。解答形式はマーク及び記述式問題の併用ですが、ほぼマーク式となっています。
商学部の漢文は、特殊な知識が問われたり難問が出題されることはなく、句法・語法を確実に理解できているかが問われる問題です。他学部と比べた時の難易度は易しめですが、白文に対応できる正確な知識レベルは必要です。
早稲田大学商学部の国語の時間配分
早稲田大学商学部の国語は、古文・漢文が解きやすいものの、現代文の文章量が多いため、時間配分に気をつけてスピーディに解答する必要があります。
現代文、古文・漢文の時間配分としては、現代文35分、古文・漢文20分、見直し5分を目安に微調整すると良いでしょう。古文・漢文や知識問題でできるだけ時間短縮して、現代文に時間をまわす戦略です。
解答順序も、古文・漢文を解いた後に、現代文の知識問題を終わらせて、読解問題に残り時間を当てるのがいいでしょう。
見直し時間を確保できればベストですが、実際はかなり時間が厳しいため、現代文に最低限35分確保した上で、見直し時間分の5分を古文・漢文に割り振っても構いません。
早稲田商学部に合格する国語の対策と勉強法
上述してきた早稲田商学部の国語の出題傾向と難易度を元に、早稲田大学商学部に合格するための国語の対策と勉強法について見ていきましょう。
早稲田商学部の現代文の勉強法と対策
早稲田大学商学部の現代文は時間の割に4000字以上の長文が出題されるため、いかに素早く論旨を把握し解答するかがポイントとなります。
4000字以上の長文問題には、普段あまり触れることがないため、基本的な長文問題集から取り組み、徐々に文章量の多い問題に進んで、4000字以上の長文問題にも慣れていきましょう。
問題集や過去問にあたるときには、「おそらくこれが正解」という解き方ではなく、「文章のこことここの記述からこう読み取れるからこれが正解/間違い」といった根拠と理由を明確にした解答を意識してください。根拠と理由が答えられない場合は、納得できるまで解説を読み込んで自分のものにしていきましょう。
また、問題を解くだけでなく、筆者の主張や趣旨を要約する癖をつけておくことで、素早く論旨を把握する力を鍛えることができるのでお勧めします。これらの対策は、各文章の役割や文章同士の関係を意識することにも繋がり、余分な文章を探す問題へ対応する力をつけるのにも役立ちます。
さらに、漢字の書き取りや適文補充、短文説明などの記述対策も十分に行なっておきましょう。
早稲田商学部の古文・漢文の勉強法と対策
早稲田大学商学部の古文・漢文は極端な難問は出題されず、古文・漢文に対する基本的な理解を問うものとなっています。そのため、まずはそれぞれ基礎・標準レベルの参考書や問題集で単語や文法・句法などを十分に理解しましょう。
ただし、古文単語、助動詞、敬語、句法などの知識習得は完璧にこだわって取り組みましょう。基本的な出題だからこそ、失点は絶対に避ける必要があります。
古文では、中世〜近世まで満遍なく出題されているため、偏りなく読解問題に取り組んでいきましょう。一般的な対策ですが、主語を特定しながら読む癖をつけていくことは必須です。古典常識も必須ですので抑えておきましょう。
また、古文では和歌の出題が増加傾向にあり、これは共通テストでも同様のため、入念に準備しましょう。
漢文でも基本的な知識を抑えることがポイントですが、白文に返り点を記入して読めるようにしておきましょう。
漢文では漢詩が定期的に出題されているため、漢詩対策も必須です。
2024年度入試の早稲田大学商学部国語入試対策プログラム
早稲田大学商学部の国語は、文章の難易度はそこまで高くないとはいえ、60分という短い時間で回答を求められるため、素早く正確な読解力が求められていると言えます。
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