文学部に向いている人とは?基礎知識や大学卒業後のキャリアまで詳しく解説

【2025年版】高校生が取り組むべき課外活動とは?文系・理系別の活動一覧を紹介

講師

本ページでは以下のことがわかります。

本記事では、文学部に向いている人とはどのような人なのかを解説しています。
また、文学部で学べる言語学や心理学、哲学、歴史学などの専攻分野から、取得できる教員免許や司書、学芸員などの資格、さらに出版業界やマスコミ、広告業界といった就職先まで具体的に解説します。
これらの情報を通じて、あなたは自分の興味あるテーマと文学部の学びを結びつけ、周囲の評価を気にせず自信を持って進路選択ができるようになります。
将来のキャリアに不安を感じている高校生も、文学部での学びが社会でどう活かせるかを理解し、迷いなく志望校への進学を目指せるでしょう。

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文学部とはどんな学部?基本情報について

文学部に向いている人とは?基礎知識や大学卒業後のキャリアまで詳しく解説

文学部がどのような学問を扱う場所なのか、基本的な情報について紹介します。

文学部に対する一般的なイメージと実際の違いや、似ているようで少し違う学部名称との関連性を知ることで、学部選びの第一歩を踏み出しましょう。

主に以下の内容があります。

文学部とはどんな学部?基本情報について
  • 文学部で学べるのは「文学」だけじゃない
  • 文学部と人文学部、人文社会科学部の違いとは?

それぞれ解説していきますので、参考にしてください。

文学部で学べるのは「文学」だけじゃない

文学部という名前を聞くと、多くの方が小説や詩といった「文学作品」だけを研究する場所だと考えがちです。しかし、実際の文学部では、人間がこれまでに築き上げてきた文化や社会について、非常に幅広い視点から深く探求する学問分野を扱っています。

具体的には「人文科学(Humanities)」と呼ばれる領域が中心となり、これは人間の思考、歴史、言語、芸術、社会のあり方などを対象とする学問の総称です。例えば、以下のような多様な学問分野が文学部に含まれていることが一般的です。

文学部で学べるのは「文学」だけじゃない
文学・言語系日本文学、外国文学(英米文学、フランス文学など)、言語学、音声学
歴史学・地理学系日本史、東洋史、西洋史、考古学、地理学
哲学・思想系哲学、倫理学、宗教学、美学、芸術学
心理学・行動科学系心理学(臨床心理学、社会心理学など)、行動科学
社会・文化系社会学、文化人類学、メディア論、観光学

上記のように、文学部は単に文学作品を読むだけでなく、人間そのものや人間が作り出した世界を多角的に理解しようとする学部です。

大学によって学べる分野の構成は大きく異なるため、以下を確認しておく必要があります。

  • 興味関心がどの分野に近いのか
  • 志望する大学の文学部にその分野を深く学べる学科やコース、専門の先生がいるのか

事前に大学のウェブサイトやパンフレットでしっかり確認することが、入学後のミスマッチを防ぐためにとても大切になります。

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文学部と人文学部、人文社会科学部の違いとは?

文学部と人文学部、人文社会科学部の違いとは?

文学部と人文学部、人文社会学部は、多くの場合、人間や文化を探求する「人文科学」系統の学問を学ぶという点で共通しています。

しかし、学部名にはそれぞれの大学の特色や、学問領域の範囲、重点の置き方の違いが反映されている可能性があります。

例えば、「文学部」は伝統的な名称ですが、前の見出しで説明したように、実際には人文科学全般を幅広く扱っている大学がほとんどです。「人文学部」は、より直接的に人文科学という学問領域全体をカバーしていることを示す名称として使われることがあります。

「人文社会科学部」という名称の場合は、人文科学に加えて、社会学、法学、経済学といった「社会科学」系の学問分野との繋がりや、学際的な学びをより重視していることを示唆している場合があります。ただし、これはあくまで一般的な傾向です。

学部名だけで学べる内容を正確に判断することは困難です。

大学によっては、「文学部」の中に社会科学系の学科が含まれていたり、「人文学部」が非常に幅広い分野を扱っていたりすることもあります。

学部選びで後悔しないためには、学部名称のイメージだけで判断せず、必ず各大学の公式ウェブサイトや学部案内で、設置されている学科や専攻、カリキュラムの詳細を確認することが重要です。

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文学部に向いている人はどんな人?

文学部に向いている人はどんな人?

大学の文学部に向いている人の特徴について紹介します。

具体的には、文学部は以下のような人に向いています。

文学部に向いている人はどんな人?
  • 好奇心と探究心が強く、深く考えるのが好きな人
  • 読書や文章、言葉や文化への関心が深い人
  • 論理的思考力・批判的思考力・分析力を伸ばしたい人
  • 柔軟な思考と多様な文化・歴史への興味がある人

それぞれの特徴について解説していきますので、参考にしてください。

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好奇心と探究心が強く、深く考えるのが好きな人

物事の「なぜ」を追求し、深く考えることが好きな人は、文学部に向いているといえます。

文学部での学びは、単に知識を覚えるだけではありません。

人間が作り上げてきた文化、歴史、思想などに対して、「どうしてこうなったのだろう」「本当の意味は何だろう」といった問いを立て、その答えを探求していくプロセスそのものが重視されるからです。

例えば、歴史的な出来事について学ぶ際も、年号や事件名を暗記するだけではなく、背景にある社会構造や人々の考え方まで掘り下げて考察します。

哲学の授業では、古代から現代に至る思想家の文献を読み解きながら、存在や価値といった根源的な問題について、自分なりの答えを探し続けます。

大学の文学部では、簡単に答えが見つからないような複雑な問いに対して、粘り強く、多角的に思考する力が求められます。

卒論や研究発表による以下の経験は、知的な探求を好む人にとって大きなやりがいとなるでしょう。

好奇心と探究心が強く、深く考えるのが好きな人
  • 一つのテーマに長期間向き合い
  • 関連資料を徹底的に調査し
  • 独自の視点から論理を組み立てる

日常生活の中で「なぜだろう」と疑問に思うことが多い人、ひとつのことをじっくり考え抜くのが好きな人は、大学の文学部という環境で、その知的な好奇心を存分に満たせます。

読書や文章、言葉や文化への関心が深い人

本を読むのが好きで、文章を書いたり言葉そのものについて考えたりすること、多様な文化に触れることに深い関心がある人は、文学部での学びに大きな魅力を感じるはずです。

文学部における学習活動の中心は、多くの場合、さまざまな文献を読むことです。

対象となる文献は以下のように多岐にわたります。

柔軟な思考と多様な文化・歴史への興味がある人
  • 文学作品
  • 歴史的な資料
  • 哲学書
  • 社会学や心理学の専門書 など

これらの文献を深く読み込み、その内容を正確に理解し、解釈していく能力は、文学部での学びに不可欠です。

例えば、外国文学を専攻する場合、作品を原文で読み解くことで、翻訳だけでは伝わらない言葉のニュアンスや文化的な背景を感じ取れます。

日本文学であれば、古典文学の美しい言葉遣いや表現技法、時代による言葉の変化などを探求します。

また、レポートや論文を作成する機会も非常に多く、自分の考えを論理的かつ的確な言葉で表現する力が養われます。言葉に対する高い感受性や、文章を通じて何かを伝えたいという思いは、文学部での学びをより豊かにするでしょう。

また、異文化への関心も重要です。異なる言語や文化圏の文学、歴史、社会を学ぶことを通じて、多様な価値観に触れ、自身の視野を広げられます。

読書を通じて未知の世界に思いを馳せたり、言葉の持つ力に魅力を感じたりする人は、文学部での学術的な探求を楽しめる可能性が高いです。

論理的思考力・批判的思考力・分析力を伸ばしたい人

物事を筋道を立てて考え、情報を客観的に評価し、深く分析する能力を身につけたいと考えている高校生にとって、文学部は非常に適した学びの場です。

文学部の授業やゼミでは、提示された情報やテキストの内容をそのまま受け入れるのではなく、「本当にそう言えるのか」「他の考え方はないか」と、常に批判的な視点から検討することが求められます。

例えば、ある文学作品の一般的な解釈に対して、テキストの細部に着目して異なる読み方を提案したり、歴史的な通説に対して、新たな史料に基づいて疑問を投げかけたりします。

このような活動を通じて、下記の点を厳しく吟味する訓練が繰り返しおこなわれます。

  • 主張の根拠は何か
  • 論理に飛躍はないか
  • 隠れた前提はないか

レポートや卒業論文の作成過程も、これらの思考力を鍛える絶好の機会です。

膨大な情報の中から必要なものを選び出し、それらを整理・分析し、一貫性のある論理を構築して自身の主張を説得力のある形で提示する能力が徹底的に磨かれます。

文学部で育成される思考力は、特定の専門分野だけでなく、社会のさまざまな場面で応用可能です。以下の表は、文学部でとくに伸ばせる思考力とその内容例を示しています。

思考力具体的な内容例
論理的思考力主張と根拠の関係を明確にし、筋道を立てて説明する力議論の矛盾点を見抜く力
批判的思考力情報や意見を鵜呑みにせず、前提や妥当性を問い直し、多角的に検討する力
分析力複雑な事象やテキストを要素に分解し、それぞれの関係性や構造を理解する力

上記の能力は、問題解決や意思決定、企画立案など、将来どのような仕事に就くにしても役立つ普遍的なスキルといえるでしょう。

柔軟な思考と多様な文化・歴史への興味がある人

自分の考えや常識にとらわれず、物事を柔軟に捉えられ、さまざまな文化や歴史に対して偏見なく興味を持てる人は、文学部での学びを通じて大きな成長を期待できます。

文学部は、時間的にも空間的にも広大な「人間の経験」を探求する学部です。

以下のように実に多様なテーマが研究対象となります。

柔軟な思考と多様な文化・歴史への興味がある人
  • 古代の哲学思想
  • 現代のメディア文化
  • 日本の伝統芸能
  • 遠い国の民族音楽

これらに触れる中で、現代の日本社会とは全く異なる価値観や社会のあり方、多様な人々の生き方や考え方を知ることになります。

例えば、文化人類学では、フィールドワークを通じて自分たちの常識が通用しない社会を体験的に理解しようとします。

歴史学では、現代の視点から見ると非合理に思えるような過去の慣習や制度が、なぜその時代には意味を持っていたのかを考察します。

また、外国文学の研究では、その言語が話されている社会の文化や価値観を深く理解することが求められます。

こうした学びを通じて、自分自身の価値観や考え方が絶対的なものではないことを知り、物事を相対的に捉える視点が養われます。

多様な意見や解釈が存在することを前提とする学問分野が多いため、異なる考え方を受け入れ、理解しようとする柔軟な姿勢が自然と身についていきます。

未知の世界に対する好奇心や、自分とは違う価値観を持つ人々への共感力は、文学部での学びをより豊かで刺激的なものにするでしょう。

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大学の文学部での学びについて

大学の文学部での学びについて

文学部での学生生活や学問への取り組み方をイメージしていきましょう。

具体的には、以下の点について知っておくことで、イメージをしやすくなります。

大学の文学部での学びについて
  • 文学部での4年間の流れ
  • 文学部で育成されるスキル
  • 文学部の文献購読・発表・卒業論文について
  • 文学部の最新の研究テーマ事例

それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

文学部での4年間の流れ

大学の文学部では、多くの場合、4年間を通じて段階的に学びを深めていくようにカリキュラムが構成されています。

入学してすぐは、高校までの学習との違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、心配はいりません。

1年次には、大学での学習に必要な基礎スキル、例えばレポートの書き方や資料の探し方、プレゼンテーションの方法などを学ぶ「初年次教育」科目が用意されていることが多いです。

同時に、以下のように文学部が扱う幅広い学問分野の入門科目を履修し、自分の興味や関心がどこにあるのかを探る大切な時期となります。

文学部での4年間の流れ
  • 文学
  • 歴史学
  • 哲学
  • 語学 など

2年次になると、基礎的な専門科目を学び始め、多くの場合、3年次から所属する専門分野やゼミを選択します。

専門分野の選択が、その後の学びの方向性を大きく左右するため、1・2年次のうちにさまざまな分野に触れておくことが重要になります。

3年次以降は、選んだ専門分野の科目を深く掘り下げ、少人数制のゼミでの発表や討論が学びの中心となっていきます。

4年次には、4年間の学びの集大成として卒業論文の作成に取り組みます。自分で研究テーマを見つけ、調査・分析をおこない、論文としてまとめるこの経験は、大変ですが大きな成長の機会となるでしょう。

文学部で育成されるスキル

文学部では、社会のさまざまな場面で必要とされる、大切な能力(スキル)がたくさん育成されます。

具体的には、文学部での学びを通じ、以下のようなスキルを大きく向上させられます。

文学部で育成されるスキル
  • 複雑な文章や情報を注意深く読み解きする「文章力」
  • 本質や背景を理解する「読解力・分析力」
  • さまざまな角度から客観的に検討し、論理的に考える「批判的思考力」
  • レポートや卒業論文作成のために必要な情報を集め、整理・活用する「調査・研究能力」
  • 自分の考えを分かりやすく、説得力を持って文章で表現する「文章力」
  • ゼミでの議論や発表を通じて他者と意見を交わし、理解し合う「コミュニケーション能力」 など

これらの能力は、特定の業界や職種に限らず、社会人として働く上で基盤となる力であり、企業が新卒採用で重視するポテンシャルにもつながります。

文学部での学びは、将来の可能性を広げるための人間力を育む場でもあるのです。

文学部の文献購読・発表・卒業論文について

文学部の学びにおいて、とくに重要となる活動が以下の3つです。

文学部の文献購読・発表・卒業論文について
  • 文献購読
  • 発表
  • 卒業論文

これらは、専門分野への理解を深め、学問的な思考力を養う上で欠かせない要素といえます。

まず「文献購読」では、研究対象となる文学作品、歴史史料、哲学書などを深く読み込みます。

時には、日本語だけではなく、英語や古典語(古文・漢文など)で書かれた原典に直接触れることも求められます。これにより、表面的な理解にとどまらず、作者の意図や時代の空気、文化的な背景まで含めて多角的に考察する力が養われます。

次に「発表」は、主に3年次以降のゼミでおこなわれます。自分が読んだ文献の内容や、進めている研究について、他の学生や教員の前で説明し、質疑応答をおこないます。発表内容を論理的に構成する力、分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力、そして多様な意見を受け止め、建設的に議論する力が鍛えられます。

最後に「卒業論文」は、多くの文学部で4年間の学びの集大成として課されます。学生自身が研究テーマを設定し、先行研究を踏まえながら、独自の調査・分析に基づいた考察を長文の論文としてまとめ上げます。

このプロセスを通じて、研究計画能力、情報収集・分析能力、論理的思考力、そして高度な文章力が総合的に試され、大きな成長へとつながるのです。

文学部の最新の研究テーマ事例

現代の文学部では、社会の変化やテクノロジーの発展に対応した、新しい研究テーマも次々と生まれています。

文学部の研究対象は、以下のように多岐にわたります。

文学部の最新の研究テーマ事例
  • 歴史的な街並みをデジタル技術で再現したりする「デジタルヒューマニティーズ」
  • 異なる文化を持つ人々がどのようにコミュニケーションを取る「異文化コミュニケーション」
  • インターネットやSNSといったメディアが私たちの考え方や社会にどのような影響を与えているかを分析する「メディア研究」
  • AI(人工知能)の発展に伴う倫理的な問題を哲学的に考察する研究
  • 環境問題に対する歴史的・文化的なアプローチに関する研究 など

文学部は常に現代社会と向き合い、新しい知見を生み出そうとしているアクティブな学問分野です。

大学のウェブサイトなどで教員の専門分野を調べてみると、意外な最先端の研究に出会えるかもしれません。

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文学部卒業後のキャリアパス

文学部卒業後のキャリアパス

文学部の卒業生は、多様な分野で活躍しています。

文学部で身につけた知識や能力が、社会のどのような場面で活かされているのか、具体的な進路や選択肢を見ていきましょう。

本章では、以下について解説していきます。

文学部卒業後のキャリアパス
  • 文学部の主な就職先
  • 文学部で取得できるキャリアに繋がる資格・免許
  • 文学部の大学院進学と研究について
  • 文学部卒が民間企業で活かせる力

それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

文学部の主な就職先

文学部卒業生の就職先は、特定の業界に限定されることはありません。

以下のように、非常に幅広い分野にわたっています。

文学部の主な就職先
  • 情報通信業
  • 製造業
  • 金融・保険業
  • 卸売・小売業
  • サービス業
  • 公務員
  • 教育
  • マスコミ・出版 など

「文学部は就職に不利」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、多くの企業、とくに新卒採用では、学部での専門知識そのものよりも、基礎的な学習能力や思考力、コミュニケーション能力といったポテンシャルを重視する傾向が見られます。

文学部で取得できるキャリアに繋がる資格・免許

文学部での学びを通じて、将来のキャリアに直接結びつく可能性のある資格や免許を取得できます。

特定の専門職を目指す人にとって、大きな目標のひとつとなるでしょう。

大学や所属する学科・専攻によって取得できる資格は異なりますが、一般的に文学部で取得を目指せる主な資格・免許には以下のようなものがあります。

文学部で取得できるキャリアに繋がる資格・免許
資格名説明内容
教員免許状中学校や高等学校の先生になるために必要な免許国語、社会、地理歴史、公民、英語などの教科の免許を取得できる大学が多い
図書館司書資格公共図書館や大学図書館などで専門的な仕事をするための資格本が好きで、情報を整理・提供することに関心がある人に向いている
学芸員資格博物館や美術館などで資料の収集、保管、展示、調査研究などをおこなう専門職の資格歴史や芸術、文化財に強い興味がある人に魅力的
学校図書館司書教諭資格小・中・高等学校の図書館で働くための資格教員免許を持っていることが前提
社会調査士資格社会調査に関する専門的な知識や技術を持っていることを証明する資格社会学系の学科などで取得できる場合がある
その他心理学系の学科なら認定心理士、大学院進学で臨床心理士や公認心理師も目指せる語学系の学科で培った能力はTOEICや各種語学検定で証明可能

多くの場合、卒業に必要な単位とは別に、資格用の科目を計画的に履修する必要があります。

また、教育実習や博物館実習のように、大学の外で実習をおこなうことも求められます。

資格取得は自動的にできるものではなく、自身の努力と計画性が不可欠です。

興味のある資格があれば、入学後に大学の履修要項や資格に関する案内をよく確認し、早めに準備を始めることをおすすめします。

文学部の大学院進学と研究について

文学部の大学院進学と研究について

文学部での4年間の学びを経て、さらに専門分野を探求したい、あるいは研究者や高度な専門職を目指したいと考えるならば、大学院への進学も重要な選択肢のひとつです。

大学院では、学部よりもさらに深く、特定のテーマについて研究を進められます。

大学教員や研究機関の研究員を目指す場合は、大学院を修了することが一般的です。また、臨床心理士や公認心理師といった心理系の専門職や、より専門性の高い学芸員や司書として活躍したい場合も、大学院での学びがキャリアに繋がることがあります。

純粋な知的好奇心から、「もっと〇〇について知りたい、研究したい」という思いで進学する人も少なくありません。

文学部卒業生のうち、一定の割合の学生が大学院へ進学しています。

進学を考える場合は、自身の研究テーマや将来の目標を明確にし、それに合った研究科や指導教員を慎重に選ぶことが大切です。興味のある大学院の情報を集め、説明会などに参加してみることからはじめるとよいでしょう。

文学部卒が民間企業で活かせる力

文学部で学ぶことは、専門知識を深めるだけではなく、社会のさまざまな場面で役立つ普遍的な力を養うことでもあります。

文学部で培われる能力は、多くの企業が求める基本的な力と重なります。

具体的には、以下のスキルが挙げられます。

文学部卒が民間企業で活かせる力
  • 複雑な文章を正確に読み解く「読解力」
  • 物事の本質を見抜く「批判的思考力・分析力」
  • 情報を集めて整理する「調査・研究能力」
  • 自分の考えを論理的かつ分かりやすく伝える「文章力・表現力」
  • 他者と円滑に意思疎通を図る「コミュニケーション能力」など

上記の力は、企画・マーケティング職での市場分析や戦略立案、営業職での顧客への提案や交渉、人事・総務職での社内調整や文書作成、あるいはIT業界でのコンテンツ制作やユーザーサポートなど、具体的な業務の中で幅広く活かせます。

下の表は、文学部で身につく力と、それが企業でどのように活かせるかの例を示したものです。

文学部卒が民間企業で活かせる力
文学部で身につく力民間企業での活かし方(例)
読解力・分析力市場レポートの分析、顧客ニーズの把握、契約書の読解
批判的思考力問題発見・解決策の立案、企画の妥当性評価、リスク分析
調査・研究能力競合調査、業界動向リサーチ、データ収集・整理
文章力・表現力企画書・報告書の作成、プレゼンテーション資料作成、ビジネスメール
コミュニケーション能力チーム内連携、顧客との交渉・折衝、プレゼンテーション
異文化理解力・共感力グローバルビジネス対応、多様な顧客への対応、人事(ダイバーシティ推進)

変化の激しい現代社会では、特定の知識やスキルだけではなく、こうした基礎的な思考力や学び続ける力がますます重要になっています。

文学部での学びを通して得られるこれらの力を自覚し、自信を持ってアピールすることが、民間企業でのキャリアを切り拓く鍵となるでしょう。

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後悔しない大学選びと文学部進学のポイント

後悔しない大学選びと文学部進学のポイント

文学部への進学を考えた際に、後悔しないための大学選びが必要です。

大学選びの具体的なポイントは以下のとおりです。

後悔しない大学選びと文学部進学のポイント
  • 大学ごとの特色を見極める
  • 学費と奨学金制度について知る
  • 学びを広げる選択肢を知っておく

それぞれ解説していきますので、参考にしてください。

大学ごとの特色を見極める

「文学部」とひとくくりに言っても、その内容は大学によって大きく異なります。

具体的には、以下のように力を入れている学問分野が違います。

大学ごとの特色を見極める
  • 古典文学の研究が盛んな大学
  • 社会学や心理学に近い領域を深く学べる大学
  • デジタル技術を使って人文科学を探求する「デジタルヒューマニティーズ」に力を入れている大学
  • グローバル社会で必須となる「異文化コミュニケーション」に特化したプログラムを持つ大学

また、学ぶ内容だけではなく、少人数で先生と深く議論できるゼミを重視する大学や大規模な講義が多い大学など、学びのスタイルもさまざまです。

留学制度についても、提携している海外大学の数や期間、サポート体制は大学ごとに特色があります。

各大学の特色を知らずに大学を選んでしまうと、「想像していた学びと違った」という後悔につながりかねません。

大学のウェブサイトで文学部の学科や専攻、先生方の研究テーマ、シラバスをしっかり調べることが大切です。オープンキャンパスや説明会に参加して、実際の雰囲気を感じたり、先輩の話を聞いたりするのも、自分に合った大学を見つけるための重要なステップとなります。

学費と奨学金制度について知る

大学進学を考える上で、学費は非常に気になる点ではないでしょうか。

まず知っておきたいのは、文学部を含む文系学部は、実験や実習が多い理系学部と比べて、一般的に学費が低めに設定されている傾向がある点です。

もちろん、国立大学か私立大学か、また大学によって具体的な金額は異なりますので、必ず志望校の正確な情報を確認しましょう。

さらに重要なのは、経済的な理由で進学を諦める必要はないという点です。

現在、多くの学生が奨学金制度を利用して学んでいます。奨学金には、以下のような種類があります。

学費と奨学金制度について知る
  • 国(日本学生支援機構)が提供する奨学金
  • 大学が独自に設けている奨学金
  • 地方自治体や民間の団体が提供する奨学金 など

成績や家計の状況に応じて利用できる制度が異なります。

下の表に主な種類をまとめましたので参考にしてください。

学費と奨学金制度について知る
奨学金の種類提供元(例)特徴
給付型奨学金国(JASSO)大学地方自治体民間団体返済不要学力基準・家計基準を満たす必要あり
第一種奨学金(貸与型)国(JASSO)無利子で借りられるとくに優れた学生で経済的理由がある場合
第二種奨学金(貸与型)国(JASSO)有利子(上限あり)で借りられる第一種より緩やかな基準
大学独自の奨学金各大学成績優秀者向け、特定の学部生向け、家計困窮者向けなどさまざま給付型・貸与型あり

大切なのは、早めに情報を集め、自分に合った制度を見つけて準備を進めることです。

学びを広げる選択肢を知っておく

多くの大学の文学部では、自分の専門分野以外の学びに挑戦できる制度を用意しています。

例えば、「他学部履修制度」を使えば、法学部で法律の基礎を学んだり、経済学部で経済の仕組みを学んだりすることが可能です。

また、「副専攻」や「ダブルメジャー(複数専攻)」といった制度を利用すれば、文学部の専門分野に加えて、もうひとつの学問分野を体系的に学べます。

上記の制度は、自分の興味関心を広げ、多角的な視点を養う絶好の機会となります。

例えば、下の表のように、文学部の学びと他の分野を組み合わせることで、ユニークな専門性やスキルを身につけられるでしょう。

学びを広げる選択肢を知っておく
文学部の主専攻組み合わせる分野得られる視点・スキル
日本文学社会学(副専攻)文学作品と社会背景の関係を深く理解する力
歴史学情報学(他学部履修)歴史資料のデジタル分析・アーカイブ化スキル
哲学法学(他学部履修)法や倫理に関する根本的な思考力
外国語・外国文化国際関係学(学際プログラム)高度な語学力と国際情勢への深い理解

上記の学びは、卒業後の進路選択においても、他の学生との差別化を図り、キャリアの可能性を広げる上で有利に働くでしょう。

大学によっては、学部横断型の特別なプログラムを提供している場合もあります。文学部への進学を考える際は、専門分野だけでなく、こうした「学びを広げる選択肢」がどれくらい用意されているかと言う視点も、大学選びの重要なポイントとなります。

興味のある大学のカリキュラム情報をチェックし、自分の知的好奇心を満たせる環境かどうかを確認してみてください。

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まとめ|思考力や好奇心を育みたい人は文学部を目指そう

まとめ|思考力や好奇心を育みたい人は文学部を目指そう

文学部は文学に限らず、歴史や哲学、言語学など多様な分野を探求できる場所です。

読書が好きで、物事を深く考え抜く探求心を持つ人には、とくにおすすめです。

大学での学びを通して、論理的思考力や分析力、表現力が身につくため、卒業後の進路についても多様です。教員や学芸員などの専門職はもちろん、マスコミ、メーカー、金融、公務員といった一般企業でも多くの卒業生が活躍しています。

大学を選ぶ際には、大学ごとの特色をしっかり調べ、自分の知的好奇心を満たせる環境を選びましょう。

考える力を伸ばし、幅広い教養を身につけたい人は、文学部という選択肢をぜひ検討してみてください。

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カリキュラムの内容や料金、特徴などが気になる方は、ぜひ以下からお気軽にご連絡ください。

よくある質問

高校生の課外活動とは具体的にどんなもの?

高校生が授業以外で主体的に取り組む活動全般を指し、部活動や生徒会、ボランティア、個人の探究学習など多岐にわたります。大学入試では、学業以外の関心・視点や主体性を示す重要な材料となり得ます。詳しくは記事内の「課外活動とは?受験における重要性を徹底解説」を参照してください。

課外活動推薦入試(総合型選抜)とはどんな入試ですか?

課外活動推薦入試は、部活動やボランティアなど高校時代の多彩な活動実績を重視する入試形態で、総合型選抜や学校推薦型選抜の一部に含まれることがあります。学力だけではわからない主体性や協働力を評価するため、早期から計画的に取り組むことが重要です。

学校で取り組める課外活動には何があるの?

学校での課外活動は、部活動や生徒会活動のほか、文化祭や体育祭の運営委員、校内探究プロジェクトへの参加などが代表例です。各活動を通じてリーダーシップや企画力を磨ける点が魅力で、総合型選抜でのPR材料としても有効です。

大学受験に有利な課外活動はどんなもの?

大学はアドミッション・ポリシーに合致する活動を評価する傾向があり、志望する学部や学科に関連した探究活動やボランティア、コンテストへの参加などが特に有利となります。興味のある分野を深める姿勢が評価されるので、自分の進路を意識して活動を選ぶといいでしょう。

オンラインの課外活動も評価されるの?

オンラインでも専門的なセミナーやコンテストに参加したり、国際交流プログラムに応募したりと、多くの学びを得ることができます。場所にとらわれず充実した経験を積むるため、総合型選抜でも積極的にアピール可能です。

文系・理系それぞれ課外活動を選ぶポイントは?

文系志望なら、ディベート大会や小論文コンテスト、歴史調査など言語・社会分野を深める活動が評価されやすく、理系志望なら科学コンテストや研究室見学、プログラミングなど専門性を兼ね備える活動が有効です。興味と将来像を結び付けて選ぶのがポイントです。

長期休暇に集中してできる課外活動はある?

春休みや夏休みなどの長期休暇は、サマースクールやボランティアキャンプ、集中型の探究プログラムに参加しやすい絶好のチャンスです。オンラインの短期講座やコンテスト準備に没頭するのもおすすめで、短期間で大きな成長が期待できます。

忙しくても課外活動と勉強を両立する方法は?

学業成績と課外活動の両立には、優先度の明確化と時間管理が欠かせません。選択位での目標設定やデジタルカレンダーでのスケジュール管理を徹底し、勉強と活動のメリハリをつけることで無理なく進められます。詳しくは「勉強と課外活動を両立させる」を参照してください。

課外活動が苦手でも総合型選抜で合格できる?

課外活動に限らず、自己分析や志望理由書、面接対策など他の要素を充実させることで合格可能です。大学は多面的な人物評価を行うため、何に興味があるかを深掘りし、学びへの意欲を示すことが大切です。

探究活動や成果物はどんな形でアピールすればいい?

研究レポートやコンテストへの応募作品など、活動内容が具体的にわかる「成果物」を用意するのが効果的です。取り組んだ背景や課題意識、得られた学びをレポートやポートフォリオにまとめることで、説得力が高まります。詳しくは「高校生でもできる探究活動と成果物作り」を確認してください。

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