医学部合格には、合計5,000時間の勉強が必要──。
これは、学校の授業を除いた「自習+予備校時間」だけの総計です。
本エピソードでは、医学部に現役合格した先輩たちのデータをもとに、高1・高2・高3・浪人別の勉強時間と学習戦略を具体的に紹介します。
高1では「英数の基礎+理科の導入」を中心に平日3時間、休日3〜4時間。
高2では「共通テスト8割レベル」を目指して平日4時間、休日5時間。
高3からの本格始動なら、平日6時間・休日8時間以上の学習が必要。
浪人生は1日10〜13時間、年間5,000時間を目安に計画を立てましょう。
また、実際の調査データから、現役合格者の平日・休日の勉強時間分布も紹介。
「高3で平日5時間以上勉強していた人は48%」「休日10時間以上は19%」など、リアルな数字で成功者の努力量が見えてきます。
最後に、科目別の時間配分法と効率的な勉強サイクルの作り方も解説。
限られた時間で最大限の成果を出す医学部受験の“時間設計術”、ぜひお聴きください。
ふみか: 勉強の疑問はここで解決。受験対策ラボ情報局へようこそ。 がくしん: こんにちは、パーソナリティのがくしんです。 ふみか: 同じく、ふみかです。今日も受験に役立つ情報をディスカッション形式でお伝えしていきたいと思います。 ふみか: 今回のテーマなんですけど、医学部受験に必要な勉強時間についてです。 ふみか: 学年別にどのくらい勉強すればいいのか、具体的な目安をちょっと見ていきたいなと思っています。 がくしん: はい、医学部合学には一般的に総計で5000時間、これくらいの勉強が必要だって言われてますよね。 ふみか: 5000時間? がくしん: これは学校の授業時間を除いた時間ですね。純粋な自習時間としての目安です。 ふみか: なるほど、5000時間って聞くとちょっとうわーって圧倒されちゃいますけど。 がくしん: そうですね。ただ、早く始めれば始めるほど1日の負担っていうのは軽くなります。 がくしん: 例えば高1からスタートするなら、大体ですけど1日3時間くらい。週にすると20時間くらいですかね。 がくしん: それが高2からだと1日4時間、週30時間。で、高3からとなるとやっぱりぐっと増えて1日6時間、週40時間。これが一つの目安になってくるかなと。 ふみか: ちなみに浪人生の場合はどうなんですか? がくしん: 浪人生になるとこれはもうかなり違ってきますね。1日に10時間以上、目標としてはそうですね、13時間とか。 がくしん: 週にすると90時間くらいを目指すという感じになってきますね。 ふみか: 週90時間、それはもう生活のほとんどが勉強っていう感じですね。 がくしん: まあそうなりますね。やっぱり早く始めるに越したことはないというのはあります。 ふみか: 実際に医学部に現役で合格した先輩たちのデータとか見るとどうなんでしょう? がくしん: それを見るとやっぱり今言ったような傾向は明らかですね。学年が上がるにつれて皆さんの勉強時間は増えています。 がくしん: ただここでちょっと注目したいのは、高1とか高2の段階での勉強時間なんですよね。 ふみか: と言いますと? がくしん: 平日でも休日でもコンスタントに3時間以上勉強している人がこの時期でもすでに半数近くいるっていう点です。 ふみか: 早い段階から結構やってるんですね。 がくしん: そうなんです。休日に6時間以上勉強している層、この割合が高1から高2になってもあんまり変わらないんですよ。 ふみか: へー、それは興味深いですね。 がくしん: なのでかなり早い段階から高い意識で継続して取り組んでいる人たちがそのまま合格につながっているんじゃないかなと、そういう可能性が見えてきますね。 ふみか: なるほどな。でもそれだけ勉強時間を確保するとなると、睡眠時間とかどうなってるのかなって気になりますけど。 がくしん: そこはすごく大事なポイントですね。合格した人のデータを見ると8割以上の人がちゃんと6時間以上の睡眠は確保してるんですよ。 ふみか: そうなんですね。削ってるわけじゃないんだ。 がくしん: そうなんです。だから時間を増やすために単純に睡眠を削るっていうんじゃなくて、やっぱりスマホの時間とかゲームの時間とかそういうのを減らすとか。 がくしん: あとはちゃんと休憩を挟んで集中力を保つとか。 ふみか: なるほど。時間の量だけじゃなくてその使い方の質が大事ってことですね。 がくしん: まさにその通りです。 ふみか: じゃあ具体的に学年ごとにどんなことを意識して勉強を進めるのがいいんでしょうか。 がくしん: そうですね。まず高一。これはもうどのデータ見ても共通してるんですけど、基礎固めですね。これを徹底する。 ふみか: 基礎固め? がくしん: はい。教科書の内容をもう完璧に理解する。学校の定期テストで満点を目指すとか。あとは標準的な問題集を繰り返し解くとか。 がくしん: もし余裕があれば数3を先取りするとか。英検の準一級を目指してみるとか。そういうのも有利に働くみたいですね。 ふみか: なるほど。じゃあ高二になると。 がくしん: 高二も基礎固めが中心です。ただ特に英語と数学ですね。これが共通テストで8割レベル。これをこの段階で目指したいところです。 ふみか: 結構具体的な目標ですね。 がくしん: あと理科も最低1科目は終わらせて選択科目を決める時期ですね。高二って部活とかもあって忙しいと思うんですけど、それでも学習習慣を続けることが後々の伸びにつながってくると。 ふみか: 忙しい中でも習慣を止めないことが鍵なんですね。 がくしん: そうですね。で、高3。ここからのスタートは正直かなり大変です。 ふみか: うーん。 がくしん: でもやることはやっぱりまずは基礎固め。これが最優先。焦って応用問題に手を出さないことですね。 ふみか: なるほど。焦りは禁物だと。 がくしん: はい。あと場合によっては戦略的に私立大学に絞るとか。そういう選択も必要になってくるかもしれません。 がくしん: 勉強時間はもう平日は最低でも6時間以上。休日は8時間以上は確保したいところですね。 ふみか: うわー。高3は本当にラストスパートって感じですね。 がくしん: そして浪人生ですね。 ふみか: はい。 がくしん: 浪人生の場合はまず現役の時の分析をしっかりして計画を立て直すことが大事です。 がくしん: 夏までには基礎固めとあと苦手科目の克服。これを終えてそれ以降は二次試験対策に集中する。 ふみか: うんうん。 がくしん: 特に英語、数学、理科この辺りに重点を置いて1日10時間から目標13時間ぐらいを目指してやっていくという感じですね。 ふみか: なるほど。やっぱり計画性が重要になってくるんですね。 がくしん: ええ、そうです。 ふみか: こうやって聞いてくると時間ももちろん大事なんですけど、やっぱり勉強の質とかあと科目ごとの時間配分とかそういうのも重要になってきそうですね。 がくしん: おっしゃる通りです。苦手な科目に時間をかけつつ得意な科目をさらに伸ばしていく。 がくしん: そのバランス感覚がとても大切になってきますね。 ふみか: うーん、なるほど。 がくしん: まとめますと、医学部合格のためには早くから計画的に、そして長時間勉強することが有利なのはまあ確かです。 がくしん: でもどの学年から始めるにしても結局は徹底した基礎固め、それから質の高い学習、そして何より続けること、継続力ですね。 がくしん: これが不可欠だという普遍的な原則が見えてきますね。 ふみか: 本当にそうですね。継続は力なりですね。 ふみか: 最後にこれを聞いているあなたへ。今日いろいろな数字とかアドバイスが出てきましたけど、一つちょっと考えてみてほしいんです。 ふみか: 多くの合格者が質の高い学習を強調していましたよね。それを踏まえて、今あなたの勉強の質を具体的に一つだけ向上させるとしたら何を変えますかということ。 ふみか: 時間の長さだけじゃなくてその中身、そこを見つめ直すことがもしかしたら次の一歩につながるかもしれません。 がくしん: さて今回の受験対策ラボ情報局はここまでとなります。 ふみか: また次回お会いしましょう。
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