目次
■調査概要
- 調査概要:宅浪経験者の浪人期間中の学習スタイルに関するアンケート
- 調査期間:2024/12/9~2024/12/16
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:事前調査で「自宅浪人(宅浪)の経験がある」と回答した19歳〜26歳の男女118人
宅浪生は「宅浪のみ」で1年間学習する?塾や予備校に通学した期間がある宅浪生も。
回答 | 割合 |
---|---|
宅浪のみ | 74.6% |
宅浪と予備校・塾を両方経験 | 25.4% |
本調査では、118名の自宅浪人(宅浪)経験者に「宅浪のみ」か「予備校・塾も浪人期間に通学したか」を調査しました。その結果、「宅浪のみ」で大学受験した浪人生が74.6%にあがり、残りの25.4%は、宅浪だけでなく予備校・塾に通学した期間があることがわかりました。
宅浪経験者の74.6%が「宅浪のみ」で大学受験にのぞむ
アンケート結果によると、宅浪経験者118名の回答者のうち74.6%が「宅浪のみ」で受験に挑んだと答えました。この結果から、宅浪を選択した多くの浪人生が塾や予備校に通学せず、自宅での学習に専念していることが分かります。
予備校・塾に通学した期間がある宅浪経験者は25.4%
一方で、宅浪経験者の25.4%は「予備校・塾に通学した期間がある」ことが分かりました。
以下、宅浪での学習と、予備校・塾通学での学習の両方を経験した浪人生の状況を掘り下げていきます。
予備校・塾に通学した期間がある宅浪経験者に聞いた!宅浪と予備校・塾どっちが先?
回答 | 割合 |
---|---|
最初は宅浪、後から予備校・塾通学 | 43.3% |
最初は予備校・塾通学、後から宅浪 | 56.7% |
宅浪と予備校・塾を両方経験した事がある人だけに絞ってアンケートした結果、56.7%の回答者が「最初は予備校・塾通学、後から宅浪」と回答しました。これは、宅浪経験者の過半数の浪人生が受験準備を塾や予備校で始めた後に、宅浪での勉強法に切り替えたことを示しています。
56.7%が『最初は予備校・塾通学』、その後宅浪を選択
アンケートの結果、56.7%の宅浪と予備校・塾両方の経験者が「最初は予備校・塾通学、後から宅浪」と回答しました。
つまり宅浪経験者のうち全体の14.4%が予備校・塾で受験勉強をスタートしたが、宅浪に切り替えていることがわかりました。
43.3%が『最初は宅浪』!その後に予備校・塾に通学することを選択
一方で、43.3%の宅浪と予備校・塾両方の経験は「最初は宅浪、後から予備校・塾通学」と回答しました。
宅浪経験者全体の割合からすると11%が最初は宅浪から受験勉強をスタートしたが、予備校または塾通学に切り替えたことがわかりました。
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宅浪から第一志望大学合格へ!浪人生活の7月が転機!33.3%が学習スタイルを切り替えたと回答、宅浪と予備校・塾の変化時期
時期 | 割合 |
---|---|
(浪人開始年の)4月以前 | 20.0% |
5月 | 0.0% |
6月 | 13.3% |
7月 | 33.3% |
8月 | 3.3% |
9月 | 6.7% |
10月 | 6.7% |
11月 | 6.7% |
12月 | 0.0% |
(浪人開始翌年の)1月 | 3.3% |
2月以降 | 6.7% |
浪人時代に自宅浪人(宅浪)と予備校・塾通学を経験した受験生が、学習スタイルをどのタイミングで切り替えるのか、気になる実態が明らかになりました。アンケートでは、「浪人開始年度の7月」に切り替えたと回答した受験生が最多の33.3%に上りました。
7月が切り替えのピークとなった今回の結果は、浪人生活の中盤が受験生にとって重要な分岐点であり、より効果的な学習方法を模索する時期であることを示していると言えます。7月の切り替えの多さは、受験に向けた準備が本格化するタイミングを反映しているのではないでしょうか。
宅浪から予備校・塾通学への切り替え浪人経験者に聞いた!その理由は?
理由 | 割合 |
---|---|
学習計画の作成と実施が難しかったため | 38.5% |
志望大学の専門対策が難しかったため | 38.5% |
宅浪では自己管理が難しくなったため | 30.8% |
宅浪の学習効果に限界を感じたため | 7.7% |
専門的な指導を受けたかったため | 15.4% |
モチベーションを保つのが難しかったため | 30.8% |
家族や周囲の勧めで予備校・塾に通うことにした | 0.0% |
予備校・塾の模試やカリキュラムに参加したかった | 15.4% |
その他 | 0.0% |
「自宅浪人(宅浪)」から「予備校・塾通学」へ切り替えた浪人生に、その理由を尋ねたアンケートで興味深い結果が明らかになりました。回答の中で「学習計画の作成と実施が難しかったため」と「志望大学の専門対策が難しかったため」がともに38.5%で最多となり、次いで「宅浪では自己管理が難しくなったため」や「モチベーションを保つのが難しかったため」が30.8%で並びました。
理由1位:38.5%が『学習計画の作成と実施』と『志望大学の専門対策が難しい』の難しさを理由に挙げる
アンケート結果によると、宅浪生が予備校・塾通学に切り替えた最も多い理由として「学習計画の作成と実施が難しかったため」が38.5%を占めました。宅浪では自分自身でスケジュールを立て、それを守ることが必要ですが、多くの受験生がこれを課題に感じていたことが分かります。計画的に学習を進める難しさが、予備校・塾の利用を検討する大きなきっかけとなったようです。
「志望大学の専門対策が難しかったため」も同じく38.5%で最多の理由に挙げられました。特定の大学や学部が求める試験内容や出題傾向に対応するためには、専門的な指導や情報が必要となるケースが多く、それを補うために予備校・塾を利用した受験生が多いことが伺えます。
理由2位:「自己管理とモチベーション維持の課題、30.8%が回答」
「宅浪では自己管理が難しくなったため」と「モチベーションを保つのが難しかったため」がともに30.8%の回答を集めました。自宅での孤独な学習環境や、学習計画の作成から実施までを自己完結する難しさが、モチベーション低下や自己管理の課題を引き起こす要因と考えられます。予備校・塾への切り替えは、こうした課題を解決する手段となっているようです。
予備校・塾通学から宅浪に切り替えた浪人経験者に聞いた!その理由は?
理由 | 割合 |
---|---|
費用を抑えるために宅浪に切り替えた | 23.5% |
自分のペースで学習したかったため | 35.3% |
志望大学の専門対策が不十分だったため | 17.6% |
自分の学力に最適化されておらず勉強の非効率さを感じたため | 17.6% |
予備校・塾の指導が自分に合わなかったため | 29.4% |
通学時間や交通費の負担が大きかったため | 11.8% |
予備校・塾で得た基礎を自宅で深めたかったため | 11.8% |
その他 | 0.0% |
次に、「予備校・塾通学」から「宅浪」に切り替えたことのある浪人生に、その理由を尋ねたアンケート調査で、35.3%が「自分のペースで学習したかったため」と回答し、最も多い結果となりました。また、「予備校・塾の指導が自分に合わなかったため」が29.4%で続き、「費用を抑えるため」が23.5%という結果になりました。
>「宅浪のみ」で受験した浪人生が「宅浪」を選んだ理由についてはこちら
1位:35.3%が『自分のペースで学習したかった』と回答
アンケート結果によると、最も多い切り替え理由は「自分のペースで学習したかったため」で35.3%に上りました。予備校・塾では決まったスケジュールや進行速度に合わせる必要がある一方で、宅浪では自分の学習ペースを自由に調整できる点や、強化したい科目の優先順位や学習ペース配分も調整できる利点があります。この結果は、宅浪に切り替えた多くの浪人生が、効率と効果を考え、自分に合った学習スタイルを模索した結果であることを示しています。
2位:29.4%が『指導が自分に合わなかった』と回答
次いで多かったのが「予備校・塾の指導が自分に合わなかったため」で29.4%でした。この結果から、塾や予備校の一律的な指導方法が全ての受験生に適しているわけではないことが伺えます。特に個々の学力や性格に応じた柔軟な対策を求める受験生にとって、宅浪が魅力的な選択肢となっているのかもしれません。
3位:23.5%が『費用を抑えるため』宅浪を選択
「費用を抑えるために宅浪に切り替えた」と回答した浪人生は23.5%で3番目に多い理由でした。予備校・塾通学には授業料や交通費がかかるため、経済的な理由で宅浪を選ぶケースも少なくありません。この結果は、費用面での負担が受験生とその家族にとって重要な要素であることを示しています。
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宅浪から第一志望大学合格へ!まとめ
今回の調査では、「宅浪のみ」で受験に臨んだ浪人生が74.6%と多数派である一方、残り25.4%は塾・予備校通学を併用した経験があることが分かりました。また、「最初は予備校・塾通学、後から宅浪」を選択した受験生が56.7%で、「最初は宅浪、後から予備校・塾通学」の43.3%を上回りました。切り替えの時期は「浪人開始年7月」が最多で33.3%となり、夏の中盤が学習スタイルを見直す重要なタイミングであることが明らかになりました。
さらに、宅浪から予備校・塾通学に切り替えた理由として、「学習計画の作成と実施の難しさ」と「志望大学の専門対策」がともに38.5%で最多。一方、予備校・塾から宅浪に切り替えた理由では、「自分のペースで学習したかった」が35.3%で最も多い結果となりました。それぞれの選択には、費用、効率、指導方法の適性など、多様な要因が影響していることが伺えます。
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