中3冬の高校受験対策
志望高校合格のための中学3年生冬の受験勉強

入試本番がすぐそこまで迫った中学3年生の冬。入試直前期の過ごし方はとても大切です。志望校に合格するために中3の冬にどのような高校受験対策をすればよいか、どういった手順で勉強を進めるべきかについて解説しておりますので、是非参考にしてみてください!

まだ間に合う?中3の冬、3学期の直前期の勉強法!

まだ間に合う?中3の冬、3学期の直前期の勉強法!

じゅけラボで、2022/09/27~2022/10/04の期間で、高校受験した16~19歳の男女1086名を対象に、実際に受験勉強を始めた時期と、受験勉強を始める理想の時期についてアンケートを行いました。

中3の冬から高校受験勉強を始めた人は12.1%とほとんどいない事がわかります。ほとんどの生徒が中3の冬以前から高校受験勉強を始めている事になります。

中3の冬までほとんど受験勉強をしてこなかったという人は、残り数ヶ月だけでも本気を出して頑張ることができればまだ間に合う可能性もあります。もちろんライバルたちはもっと早い時期から頑張っているので甘くはないですが、何もやらずに後悔するより最後の自分の末脚に賭けてみてほしいです。

中3の冬休み、直前期に勉強しないとどうなる?後悔しても遅い、勉強しない受験生の末路

中3の冬休み、直前期に勉強しないとどうなる?後悔しても遅い、勉強しない受験生の末路

中3の冬休みに勉強しないと、3月の公立高校入試までわずか2ヶ月という期間しか残っていません。私立高校入試まではさらに短い期間となります。しかも1月以降は学校に登校しなければなりません。朝から夜まで自由時間を持てる中3冬休みというタイミングは本当に重要です。

中3の冬休みや直前期に勉強しないと、高校受験に合格できる可能性が低くなります。直前で急に焦り出すかもしれませんが、そうなってももう手遅れです。周りのクラスメイトがどんどん志望校に合格していく中で、自分だけ不合格となってしまい、激しく後悔するかもしれません。

仮にたまたま幸運が重なって高校に合格できたとしても、中学時代に全く勉強を頑張らなった人はいつかどこかでつまずいてしまう可能性が高いです。高校ではテストで赤点を取ってしまうと居残りや再テスト、最悪の場合は退学もあり得ます。就職して社会人になってからも中学時代に学んだ教養や知識が乏しいと苦労する場面があります。

中3の冬からできる高校受験対策は限られている。成果に繋がる高校受験対策とは?

中3の冬からできる高校受験対策は限られている。成果に繋がる高校受験対策とは?

入試日までの残り時間を考えると中3の冬からできる高校受験対策は限られており、ある程度の取捨選択が必要となってきます。難易度の高い応用問題に手を出してしまうと、1問を解くだけで多くの時間を費やすことになってしまいハイリスクでしかありません。よって応用問題には手を出さず、各教科各単元の基礎で抜けている部分を最優先で押さえていく形が得点底上げかつ安定への近道です。

各教科各単元の基礎が固まった後は、入試頻出単元を中心に標準レベルの問題パターンをつかんでいきましょう。

中3の2学期の模試でE判定・D判定だと厳しい!? 志望校変更も視野に入れた受験戦略の見直しと中3の冬休み、3学期からの逆転合格の勉強法

中3の2学期の模試でE判定・D判定だと厳しい!?

中3の2学期時点の模試でE判定・D判定だとすると、志望校変更も視野に入れた方が良いかもしれません。この時点でE判定・D判定ということはまだまだ分からない問題だらけなので、中1の基礎から復習し直す必要があります。この状態から普通に勉強をしても残り時間が少ないので、第一志望高校のレベルまで到達できるかどうかは分かりません。志望校のレベルを下げるのも一つの手段ではあると思います。

ただ可能性が0ということではありませんので、まだ諦めずにできるところまで頑張ってみてほしいとも思います。中3冬からの頑張り次第によっては、ここからグンと成績を上げて第一志望高校に合格する人も一定数います。

逆転合格をするためには、何としてでも中1中2の基礎の土台を作る必要があります。毎日本気で勉強時間を確保し、必ず中1中2の基礎の土台を完成させましょう。基礎が完璧になれば、標準レベルの問題にも手を出せるようになります。

ある程度の段階までは教科書・ワークを使ってインプット/アウトプットを繰り返す勉強方法で構いません。教科書・ワークだけでは足りない部分は、その他の教材や動画等で補いましょう。過去問を解いて入試傾向もつかんでおきたいです。

中3の冬からの勉強計画の立て方と勉強時間

受験生の冬ということで、全力で受験勉強を頑張らないといけない時期ですが、中3の冬はどのくらい勉強したらよいのでしょうか。毎日の学習スケジュールも合わせてみていきましょう。

中3の冬休み、3学期で大逆転!冬の学習計画の立て方は?

中3の冬休み、3学期で大逆転!冬の学習計画の立て方は?

全国の中学3年生は、平均的にどのくらい勉強しているのでしょうか。東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」によると、中学3年生の学校以外での学習時間は成績上位層の平均が2時間26分、成績下位層の平均が1時間52分だそうです。

中3の冬休みは苦手単元の克服や過去問対策をする絶好のタイミングなので、できる限り長く勉強時間を確保したいです。ある程度の基礎力が付いている人は、過去問や予想問題にチャレンジしてみましょう。過去問/予想問題で自分が間違えた問題の中で基礎・標準レベルの問題をピックアップし、入試本番で類似問題が出たときのために対策しておきましょう。

中学3年生の冬、3学期からの学習スケジュール参考例

中学3年生の冬の勉強時間について、一般的な中学3年生はどのような学習スケジュールで勉強しているのでしょうか。冬休みと普段の学習スケジュール例をそれぞれみていきましょう。

中3の冬休みの学習スケジュール例:塾の冬期講習に通塾している場合

冬休みの学習スケジュール例は下記の通りです。

 

 
9:00~12:00自宅学習(60分)
休憩
自宅学習(60分)
休憩
自宅学習(60分)
休憩
自宅学習(60分)
休憩
自宅学習(60分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
12:00~13:00昼食昼食昼食昼食昼食昼食昼食
13:00~17:00冬期講習冬期講習冬期講習冬期講習冬期講習自宅学習(120分)休憩自宅学習(120分)休憩
18:00~20:00夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂
20:00~21:30自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)

塾の冬期講習を受けている中学生はそこで勉強を頑張り、寝る前の1.5時間(可能であれば冬期講習前の1時間も)を目安に冬休みの宿題や自学に取り組むようにしましょう。冬期講習の無い日は、朝夜にそれぞれ1.5時間、昼に2時間を目安に自宅学習の時間を確保しましょう。息抜きも必要なので、1.5時間勉強したら30分ゲームをしてもよいなどのルールを決めると気分転換を図りながら学習を続けることができます。

冬休み前までに5教科の基礎力が付いている人は、冬休み中は過去問や模試の問題に時間を計りながら挑戦して実践力を伸ばしつつ、できなかった問題を見直すことで苦手克服も同時に行っていきましょう。

塾に通っていない場合

冬休みの学習スケジュール例は下記の通りです。

 
9:00~12:00自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
自宅学習(90分)
休憩
12:00~13:00昼食昼食昼食昼食昼食昼食昼食
13:00~18:00自宅学習(120分)
休憩
自宅学習(120分)
休憩
自宅学習(120分)
休憩
自宅学習(120分)
休憩
自宅学習(120分)
休憩
自宅学習(120分)休憩自宅学習(120分)休憩
18:00~20:00夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂
20:00~21:30自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)自宅学習(90分)

冬休みで何も予定が無い日はたっぷり時間があるので、朝夜に1.5時間ずつ、昼に2時間の勉強をする形を基本としています。やる気のある子はもっと長時間勉強をすることが可能です。現時点で自分の第一志望校に合格する実力が全然足りていないと感じる場合は、体調には気遣いつつ、自分の集中が続く限り(例:朝2時間/昼過ぎ3時間/夜2時間)勉強を頑張ってみると一気に実力を伸ばせるかもしれません。

冬休み前までに5教科の基礎力が付いている人は、冬休み中は過去問や模試の問題に時間を計りながら挑戦して実践力を伸ばしつつ、できなかった問題を見直すことで苦手克服も同時に行っていきましょう。

中3の3学期の学習スケジュール例:週2回塾に通塾している場合

1週間の学習スケジュール例は下記の通りです。

 
10:00~16:00学校学校学校学校学校自宅学習(180分※午前と午後に90分ずつ)休憩自宅学習(180分※午前と午後に90分ずつ)休憩
16:00~18:00休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩休憩
18:00~19:00夕食夕食夕食夕食夕食夕食夕食
19:00~21:00風呂自宅学習(60分)風呂自宅学習(60分)風呂自宅学習(60分)風呂自宅学習(60分)風呂自宅学習(60分)
21:00~22:30自宅学習(60分)風呂自宅学習(60分)自宅学習(60分)自宅学習(60分)風呂自宅学習(60分)自宅学習(60分)自宅学習(60分)

平日は学校から帰宅後に休憩を挟んで1時間ほど勉強をします。夕食・風呂後に2時間勉強をします。塾のある日は塾で勉強を頑張り、塾から帰宅後に1時間ほど復習や自学をできるとよいでしょう。

土日は午前中とお昼に合計で3時間ほど、夜にも2時間ほど勉強をします。

塾なし・部活なしの場合

 
10:00~16:00学校学校学校学校学校自宅学習(180分 ※午前と午後に90分ずつ)休憩自宅学習(180分 ※午前と午後に90分ずつ)休憩
16:00~18:00休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩自宅学習(60分)休憩休憩
18:00~20:00夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂夕食、風呂
20:00~22:00自宅学習(120分)自宅学習(120分)自宅学習(120分)自宅学習(120分)自宅学習(120分)自宅学習(120分)自宅学習(120分)

塾に通っていないお子さんの場合、学習スケジュール例では学校から帰宅後に1時間、寝る前に2時間の勉強時間を確保しています。土日は自由時間が多くあるので、長時間勉強することも可能です。塾に通っている子と比べると、自分で考えて学習時間・計画を組み立てる意識が大切です。

中3の冬休みの受験勉強の勉強時間は?

中3の冬休みの受験勉強の勉強時間は?

中3の冬休みは部活も引退しており、受験対策を進める絶好のタイミングなので、毎日4~5時間は勉強する時間を確保しておきたいです。難関高校を目指すお子さんであれば、毎日5時間以上を目安に頑張りたいです。ただし冬は気温も低く、風邪を引きやすい時期です。無理をしすぎないように常に体調も気遣いながら受験勉強を進める必要があります。

中3の3学期の「授業がある日」の勉強時間は?

中3の3学期の「授業がある日」の勉強時間は?

中3の3学期の「授業がある日」の勉強時間の目安としては、毎日3時間の勉強時間を確保できるとよいでしょう。受験対策として過去問対策や苦手対策を中心に取り組みたいです。難関高校を目指すお子さんであれば、毎日3時間以上を勉強時間に費やして基礎・標準レベルの問題で確実に点数を積み重ねられる力をつけましょう。

ただし冬は気温も低く、風邪を引きやすい時期です。入試本番日や直前に体調を崩してしまうと大変なので、この時期は決して無理をしすぎないように常に体調も気遣いながら受験勉強を進める必要があります。

中3の3学期の「授業がない日」の勉強時間は?

中3の3学期の「授業がない日」の勉強時間は?

中3の3学期の「授業がない日」の勉強時間の目安としては、毎日4~5時間の勉強時間を確保できるとよいでしょう。一気に5時間勉強するわけではなく、朝昼夜に分けて勉強することで集中力を保ちましょう。受験対策として過去問対策や苦手対策を中心に取り組みたいです。難関高校を目指すお子さんであれば、毎日5時間以上を勉強時間に費やして基礎・標準レベルの問題で確実に点数を積み重ねられる力をつけたいです。

ただし冬は気温も低く、風邪を引きやすい時期です。入試本番日や直前に体調を崩してしまうと大変なので、この時期は決して無理をしすぎないように常に体調も気遣いながら受験勉強を進める必要があります。

中3の冬から始める教科別の高校受験勉強法のポイント

中3冬の英語は、受験対策として中1中2の総復習に力を入れることが勉強法のポイント!

英語(中3の12月~3月/啓林館参照)

道案内2

ツアーガイドの案内

日本の伝統行事を紹介しよう

ディスカッションをしよう

中学校生活の思い出を書こう

中3英語の学習系統図

中3冬の英語では特筆すべき新出英文法があるわけではないので、授業を集中して受ける中でポイントを押さえ、宿題を真面目にこなすといった形で大丈夫でしょう。その分、入試本番に向けての中1中2および中3(1学期2学期)の総復習に全力を注ぎましょう。

中3冬の数学は、入試頻出「三平方の定理」を理解することが勉強法のポイント!

数学(中3の12月~3月/啓林館参照)

円の性質

三平方の定理

標本調査とデータの活用

中3冬 数学の学習系統図

中3冬の数学においては、三平方の定理が最重要です。1:1:√2、1:2:√3といった特別な直角三角形の3辺の比も覚えておきたいです。三平方の定理は高校入試においてもよく出ますし、三平方の定理を利用して解くパターンの図形問題が頻出です。

円の性質では、円周角の定理を必ず押さえておきましょう。証明問題の中で円周角の定理を使って証明するパターンも定番なので、必ず身につけておきたい定理です。

三平方の定理が分かっていないと解けない問題、円周角の定理が分かっていないと解けない問題が必ず出てきますので、どちらも使いこなせるようになるまで類似問題を反復しましょう。

中3冬の国語は、入試頻出ジャンルである論説文や小説の長文対策をすることが勉強法のポイント!

国語(中3の12月~3月/光村図書参照)

価値を生み出す

読書に親しむ

未来へ向かって

中3国語の学習系統図

中3冬の国語では、論説文・小説・ノンフィクション・詩などあらゆるジャンルの文章に触れていきます。特に論説文と小説は入試本番で出る可能性が高いので、日頃の自宅学習においては論説文・小説文を中心に様々なジャンルの長文読解問題にチャレンジしてみましょう。

グラフから情報を読み取って小論文を書くといった学習もします。小論文は高校の推薦入試などで必要になることもありますし、大学入試においても小論文を採用している大学はたくさんあるので、小論文の書き方のポイントをつかんでおきたいです。

もちろん新出漢字や熟語を覚えること、単語の活用などの文法を押さえておくことなども怠らないようにしておきましょう。

中3冬の理科は、宇宙分野を理解することが勉強法のポイント!

理科(中3の12月~3月/啓林館参照)

宇宙を観る

自然と人間

中3理科の学習系統図

中3冬の理科のメイン学習テーマとなるのは「宇宙」です。太陽と恒星の動き、月と金星の動きと見え方などを習います。

宇宙分野は何となく面白そうだし頭にスッと入ってくるかもと思いがちですが、実はなかなか難しいです。中学理科の中で宇宙分野が最も苦手だという人も少なからずいるのではないでしょうか。

東西南北の方位、星の日周運動と年周運動、地球の自転と公転、夏至や冬至、金星の動きと見え方などの理解がポイントとなってきますので、まずは教科書で基礎知識をインプットし問題演習でアウトプットするといった順序で対策をしましょう。

中3冬の社会。公民の財政や国際社会について理解することが勉強法のポイント!

社会(中3の7月~9月/帝国書院参照)

【公民】

財政

国際社会

中3冬 社会の学習系統図

中3冬の社会では、経済分野の財政や、国際分野について学習します。

財政

政府が提供するモノやサービスと民間企業が提供するモノやサービスとを比較し、市場経済において政府がどのような役割を果たしているのかという財政の役割について考えていきます。

日本の歳入と歳出、公共事業、税金の使い方、社会保障制度、「大きな政府」と「小さな政府」といった考え方、など大事な部分も多いので、教科書を読み込んで正確な知識を身につけておきましょう。

国際社会

世界平和と人類の福祉の増大を実現するために国際社会はどのようなことができるのかについて考えていきます。

北方領土や竹島をめぐる領土問題、国際連合の役割、地域紛争、核兵器や軍縮、グローバル化が進む国際社会における課題、貧困問題、地球温暖化防止、持続可能な社会、などが小テーマとなります。

中3の2学期まで続けてきた塾や家庭教師で成績が伸びない。。。中3の冬、3学期どうしたらいい?

塾や家庭教師を受講している場合の自宅学習、勉強法、学習内容

塾

中3の2学期まで塾や家庭教師を続けてきたけど成績が伸びない場合は、残すは3学期だけですので、なぜ伸びないのかという原因を早急に考えるべきです。

塾や家庭教師の先生の授業は分かりやすいのに成績が伸びないという場合は、自分自身の問題が大きいと考えられます。おそらくその場限りの勉強になってしまっており復習を怠っていたり、そもそも自宅での勉強時間が少なすぎる可能性が高いです。

塾・家庭教師のある日だけ勉強するのではなく、それ以外の日もコツコツと自宅学習することが大切です。毎日の自宅学習の内容としては、塾・家庭教師の授業日に教えてもらったことの復習や、学校の教科書ワークの基礎の反復、過去問対策といった内容を進めていきましょう。

また、中1の基礎からつまずいたままの状態でずっと塾を続けてしまっており、塾では戻り学習まで手伝ってくれないから伸びていないという可能性も考えられます。その場合は一刻も早く中1の基礎を素早くサポートしてくれる手段に切り替えるべきです。

集団塾

集団塾に通い成績を伸ばすためには、塾の授業についていく力と集中力が必要です。塾の授業についていく力とは、学校の授業や教科書の内容をきちんと理解できていることが前提条件です。ですので、まだその力が足りていないと感じる場合は、自宅学習において教科書内容を積極的に復習する必要があります。

中3冬という時期であれば本格的に高校受験対策を進めないといけないので、集団塾の授業についていける気がしないというお子さんは別の手段に切り替える選択も考えないといけないかもしれません。ただこの時期から別の塾に切り替えることは難しいかもしれないので、お金は掛かると思いますが家庭教師への切り替えをするか、自分自身を奮い立たせて本気の本気で教科書・ワーク・問題集に取り組むといった形が現実的です。

家庭教師

基本的に1対1で指導してもらえる点が家庭教師の強みです。塾へ往復する手間が省けるので体力的にも楽になりますし、お子さんの理解力や段階に合わせてくれる先生であれば徐々に成績も向上する可能性が見込めます。

ただし家庭教師の先生に頼りすぎてしまうと、結局は先生が来た時しか勉強しなくなり成績が伸びないというパターンもよくあります。家庭教師は週1回の場合が多いので、どうしても週1回で先生が教えられることは限られてしまいます。限界があるのです。

家庭教師で成績を伸ばすためには、自分自身で日頃から自宅学習をしておかないといけません。自宅学習の内容としては、家庭教師の先生に前回教えてもらったことを忘れないように復習することがメインと考えてください。そのうえで余裕があれば、ワークや問題集を自分で進めていく中で理解できなかった問題を見つけておき、その問題を次回の家庭教師の授業の際に教えてもらうといった形が取れると理想的です。

個別塾

個別塾というものは完全1対1のところもありますが、基本的には1対2や1対3が主流となります。完全1対1の家庭教師と比べると、自分から先生に質問をする積極性が求められます。どこが分からないのかが分からないというお子さんも少なくありませんが、それだと質問のしようがありません。ですので、自宅学習において教科書レベルの基礎力をつける努力をする必要があります。

個別塾で成績を伸ばすためには、まずは最低限、「ココが分からないからココを先生に質問しよう!」という状態になることがスタートラインといえます。

通信教育を受講している場合の自宅学習、勉強法、学習内容

カリキュラム

通信教育の教材は、内容的には充実しているものも多く、使い方次第で成績を大きく伸ばすことも可能です。ただ実際は、自分1人で教材を使いこなせず宝の持ち腐れ状態になっている人も多いですよね。

中3の冬ということであまり時間がないので、取捨選択をしながら通信教材の問題を解いていく必要があります。あまり入試本番で出ないような単元や、受験生みんなにとって難しい応用問題は捨てるといった意識を持つことが大切です。逆に、毎年のように入試に出題されている単元、2年前と4年前に出題されているけど昨年は出題されなかった単元などを最優先で、基礎・標準レベルの問題のみを学習していきましょう。

塾なし、通信教育なし場合の問題集や教材選び、自宅学習、勉強法、学習内容

家庭学習

中3の冬に受験勉強の追込みをしていく際に、塾なし通信教育なし、すべて自力で志望校合格を目指すお子さんもいます。もちろん独学は簡単なことではありませんが、やり方・考え方によっては塾や通信教育をやっている子以上に成績を伸ばすことも可能です。

<独学で成績を伸ばしたければ>

①中3の学習範囲はなるべく学校の授業中に理解する

②忘れてしまわないように反復

③大まかな学習スケジュールを立てる

④過去問演習→できなかった問題を克服

 

①・・・中学3年生は、ただ中3の勉強だけに集中すればよいわけではなく、受験対策として中1中2の復習に力を入れなければなりません。中3の勉強ばかりに時間を取られてしまっては中1中2の復習をする時間が足りなくなるので、中3内容はできる限り学校の授業中に理解してしまうことを目指してください。今まで以上に授業を集中して受けましょう。

②・・・人間ですので一度やっただけではすぐ忘れてしまいます。受験までの期間が短いので反復ばかりやっていては時間がもったいないという考え方もあると思いますが、結局全部忘れてしまっては意味がありません。ちゃんとまだ覚えているかのチェックを、翌日と1週間後など2回くらいはしておきましょう。闇雲に色んな問題に手を出すと時間が足りないので、大事な問題だけを確実にマスターするという意識が大切です。

③・・・毎日〇時~〇時の間に勉強をする、毎日最低〇時間は勉強する、どうしても今日勉強できなかった分は必ず翌日に取り戻すなど大まかな学習スケジュールを立てましょう。ガチガチに細かいスケジュールを立ててしまうと実現が難しいので、ある程度は大まかな計画で大丈夫です。中3冬という時期であれば平日は毎日3時間を目安に学習計画を立てるとよいでしょう。

④・・・入試傾向に慣れておきたいので、過去問演習にも取り組みましょう。過去問にチャレンジする中で解けなかった問題を1つ1つ克服していくと、実践的な苦手克服を着々と進めていけます。入試日までの残り期間がわずかな分、問題の取捨選択も大事なので、自分の段階とかけ離れた難問はスルーしてしまう思い切りのよさも必要です。

オーダーメイドカリキュラムの特徴
高校受験対策高講座

志望している公立高校、私立高校合格に向けた計画的な受験勉強を!

中3の秋までに一通り基礎の土台を完成させ、中3の冬からは志望している公立高校・私立高校に向けた計画的な受験勉強を進めていく形が理想です。公立高校と私立高校で受験勉強の仕方は変わってくるのでしょうか。

志望している公立高校合格に必要な合格ラインを目指した効率的な勉強

志望している公立高校合格に必要な合格ラインを目指した効率的な勉強

公立高校を受験する場合は、基本的にどの高校を受験する場合も同じ入試問題を解きます。各都道府県の高校入試過去問を購入し、過去5年分を目安に過去問演習に取り組みましょう。

過去問演習に取り組むことによって、問題の傾向や難易度がつかめます。自分の都道府県の入試問題傾向に合わせて対策を講じることが最も効率的です。例えば、国語において毎年「200文字以内の作文」が出題されているのであれば作文対策をすべきですし、数学において2年ごとに「確率」が出題されている傾向なのであれば今年は出る番か出ない番かという予想を立てることもできます。

また、時間配分のペースもつかんでいきたいので、過去問にチャレンジする際は時間を図りながら解くようにしましょう。

難関高校や倍率の高い人気高校を受験する場合は、1つのミスが命取りになる可能性があります。学校のテストや模試を受ける際に時間が余った場合は、必ず見直しをする習慣をつけておきましょう。見直しをすると1つや2つミスを発見できるものです。

志望している私立高校の入試傾向と必要な合格ラインに合わせた公立的な勉強

志望している私立高校の入試傾向と必要な合格ラインに合わせた公立的な勉強

私立高校を受験する場合は、高校によって問題傾向や難易度が大きく異なります。自分が志望する私立高校の入試過去問を購入し、過去3~5年分を目安に過去問演習に取り組みましょう。

過去問演習に取り組むことによって、問題の傾向や難易度がつかめます。自分が受験する私立高校の入試問題傾向に合わせて対策を講じることが最も効率的です。例えば、毎年「小論文」が出題されているのであれば小論文対策をすべきですし、社会において古代史よりも近代史中心の出題傾向にあるのであれば近代史を優先して学習するといった手を取ることが可能です。

また、時間配分のペースもつかんでいきたいので、過去問にチャレンジする際は時間を図りながら解くようにしましょう。

私立高校の入試問題は教科書レベル以上の難問や細かい知識を要する問題が出ることもあり、初見ではかなり難しく感じる場合もあります。よって過去問対策を講じておくことは非常に大事です。

中3の2学期の内申点が志望校に足りていない時は志望校を変更する必要があるのか?

中3の2学期の内申点が志望校に足りていない場合は、入試本番の結果によっては志望校に合格することが可能です。よって入試で点数を取る自信があるのであれば、内申点が足りないからといって志望校を変更する必要はありません。

内申点が足りておらず、なおかつ入試で平均点以上の点数を取る自信もないのであれば、志望校を変更する方が無難ではあります。

中3の2学期の模試や冬休みに受けた模試が偏差値40程度で志望校判定がE判定、D判定だった場合、志望高校(偏差値55~60以上の高校)は合格可能なのか?

中3の2学期の模試や冬休みに受けた模試が偏差値40程度で志望校判定がE判定、D判定だった場合、志望高校(偏差値55~60以上の高校)は合格可能なのか?

中3の2学期または冬休みに受けた模試の結果がE判定やD判定(偏差値40程度)であった場合、残り数ヶ月で偏差値を15以上伸ばすことは簡単ではありません。ただ、よほどの努力をすれば逆転合格も不可能ではないでしょう。泣いても笑っても残り数ヶ月なので、自分がどこまでやれるか本気を出して頑張ってみることは必ず良い経験になります。高校受験は一生に一度だけなので、一か八か頑張ってみてほしいです。

中3の冬からの大逆転合格を目指す場合は、毎日時間の許す限り勉強をしないといけません。土日は10時間を目安に全力で勉強してみましょう。全ての問題に手を出している時間はないので、基礎標準レベルの頻出問題に絞って1つ1つ出来る問題を増やしていきましょう。

中3の冬、3学期が始まっても不登校の場合、高校受験に向けてどうしたらいいのか?高校受験へ向けた勉強法や取り組み方について

中3の冬/3学期の時点で不登校の場合、どうしても中学校に復帰することが難しく、中学校卒業資格だけ取るというケースもあります。

どうしても復帰を見込めない場合は、内申点が選抜基準に含まれない高校を目指して高校受験対策に取り組んでいく選択肢もあります。この場合の高校受験対策への取り組み方としては、学校授業に合わせるのではなく、優しいレベルの高校受験対策教材や、学習内容を体系的に学ぶような中学3年間の復習用教材を利用しても良いです。学校授業は、定期テストで習熟度を確認しながら進めるカリキュラムに沿っているため、受験対策には向かない順序で学習が組まれていることもあります。

今の中学、元の中学への復帰を考えないのであれば、高校受験対策に振り切った勉強法に取り組むのも1つの選択肢です。

まず進路と志望高校を明確に定める

不登校のお子さんでまだ自分の進路や志望高校が決まっていない場合は、将来何かやりたいことはあるかなど考える時間をつくってみてもよいと思います。やりたいことが見つかれば自ずと進路や志望高校が明確になることもあります。目標が明確になれば受験勉強を頑張る気持ちも出やすいので、やる気・モチベーションアップにつながります。

志望高校合格に焦点を絞った勉強に取り組む

高校入試では例年の出題傾向が引き継がれるケースが多く、傾向と対策をおさえた上で、高校受験に焦点を絞って確実に学習を進めていけば、合格ラインまで到達できる可能性はあります。それは、公立高校だけではなく私立高校においても当てはまります。

不登校で学校の授業を受けれていない点は不利ですが、志望校の傾向と対策を理解し、効率的な高校受験勉強をおこなっていけば合格を勝ち取るチャンスはあります

全ての出題範囲を学習する必要はない

受験まで残り期間も少ないので、全ての出題範囲を学習する必要はありません。絞り学習をしていく方が短期間での点数の底上げを見込めます。入試によく出る単元を優先的に、各教科・各大問の基礎問題だけでも解けるようになることを目指しましょう。

応用問題はみんなにとって難しいため正答率も低く、応用問題ではなかなか差が付きません。むしろ基礎標準問題を1問でも多く着々と正解することが合否の分かれ目になってくるので、まずは基礎問題の対策に全力を注ぎましょう。

内申点が必要な公立高校を受験する場合の注意点

内申点が必要な公立高校受験の場合には、内申点の点数と学力試験の点数を総合的に評価されて合否が決まる場合がほとんどです。しかし中学3年生の3学期にはすでに内申点がほぼ決まってしまっているので、内申点に自信がない人は入試本番の学力試験で少しでも良い点数を取らなければなりません。学力試験で内申点をカバーできるように、志望校の入試傾向と対策を理解した上で精一杯受験勉強を頑張りましょう。

内申点が必要ない高校を受験する場合のポイント

内申点が必要ない場合には、志望校の合格ラインまで学力を上げておくことと高校入学後に備えるためにも、学習習慣を身につけておくことがポイントです。不登校のお子さんの場合には学習の習熟度や理解度が様々であるため、つまずいている単元の復習から高校受験の対策までの学習計画を個別に作成し、学習を進めていくことが大切です。また自宅での学習習慣を身につけるためにも、1日3時間は勉強する、教材の何ページから何ページをやるというように、毎日の具体的な学習スケジュールを用意して勉強することが重要です。

じゅけラボのカリキュラムの特徴
高校受験対策高講座

中学3年生から冬・3学期によくある質問

Q1:中3の冬休みは勉強時間はどのぐらい必要ですか?

A1:中3の冬休みに高校受験勉強をする場合、何も予定が無い日は4~5時間が勉強時間の目安となります。中には5時間~10時間近く頑張る人もいます。この冬休みにどれだけ頑張れるかが合否に直結するので、後悔だけはしないように、各教科の基礎をマスターできるまで精一杯努力しておきましょう。ただし寒い時期ではあるので、体調を崩さないように注意することも大切です。

Q2:中3の冬休みから高校受験勉強する場合の勉強内容や学習スケジュールはどうしたら良いですか?

A2:中3の冬休みから数学・英語の受験勉強をしていくためには、まず前提条件として中1中2の基礎を押さえておく必要があります。ゆえに中1中2の復習に全力を注ぎましょう。

理科社会は覚えることがたくさんありますが、闇雲に全部を覚えるというよりは、テストや入試によく出る単元/用語を中心に時間を使っていきたいです。

国語は長文問題を2日に1題は解いてみるなど決めて、長文に慣れることが大切です。漢字、古文漢文、文法など暗記要素がある部分もコツコツと覚えていきましょう。

各教科の基礎がある程度できている場合は、過去問演習をおこなって実践的な受験勉強を進めていきましょう。過去問を解く際は、時間を計りながら1教科分を解き、答え合わせをして間違った問題の解答解説をチェックするといった流れで大丈夫です。過去問を3~5年分解けば大まかな問題傾向はつかめると思います。

Q3:基礎が全然できていません。そんな状態からでも中3の冬休みから本気で勉強したら第一志望校に合格できますか?

A3:基礎が全然できていない状態でも、中3の冬休みから本気で勉強すれば第一志望校に合格できる可能性はあります。

ただライバルたちに遅れを取っている状況なので、本当に本気を出して基礎の土台作りを急ぐ必要があります。過去問に挑戦した際に、各大問のうち基礎問題だけでも自信を持って正解ができる状態までレベルアップすることを第一に目指しましょう。

Q4:中3の2学期の成績がオール4に少し足りない状態で、行きたい高校(偏差値65)の内申点に足りません。冬休みから本気で勉強すれば可能性はありますか?

A4:中3の2学期の成績がオール4に少し足りない状態でも、冬休みから本気で受験勉強を頑張れば偏差値65の志望高校に合格できる可能性はあります。ただしライバルは強力です。上位高校を受験するライバルの多くは内申点がオール4以上の人たちです。ライバルに内申点で負けている状態ということは、入試本番の学力試験の点数で逆転するしかありません。

自分が苦手としている単元を克服することを最優先とし、安定した得点が期待できる穴のない受験生を目指しましょう。方向性としては、(難問は完璧に解けなくても大丈夫なので)基礎標準問題を確実に正解できる受験生になることができれば合格可能性は高いです。

Q5:中3の2学期の模試で志望校への合格がD判定でした。冬から勉強すれば、偏差値60以上の第一志望高校へ合格できますか?偏差値は現在50程度です。

A5:まだ諦めるのは早いので、効率の良い勉強法を身に付けることと勉強時間を増やすことができれば偏差値60以上の第一志望高校への合格は可能です。中3の2学期に受けた模試がD判定ということは、まだまだ基礎があやふやだと思われます。正答率が高い問題を1つ1つ確実にものにしているかどうかが合否の分かれ目になるので、早急に各教科の基礎を固めましょう。

Q6:中3の冬でもまだ最終的な第一志望高校が決まっていません。どのように高校受験勉強を進めていったら良いでしょうか?

A6:中3の冬になってもまだ第一志望高校が決まっていない場合、第一志望高校が見つかったときのためを考えて行動をしましょう。高校受験勉強を頑張ってみることによって自分の真の実力が分かり、第一志望高校が決定するという場合も多々ありますので、まずは高校受験勉強を開始してみましょう。

ただあまりもう時間はないので、力を入れて対策すべき問題・捨てるべき問題の取捨選択が必要となります。どの単元の対策に力を入れるべきかが分からない場合は、過去問を参考にしてどのような問題が出題されているのかをチェックしてみましょう。親や兄姉、先輩、先生などに「どの単元が大事?」と聞いてみる手もあります。

Q7:中3の冬休みに勉強できなくて無駄にしました。もう手遅れでしょうか?

A7:中3の冬休みを無駄にしてしまったというのはかなり手痛いですが、まだ諦めるのは早いです。腹をくくって本気で全力で頑張ることができれば、まだ可能性は残っています。何かを手に入れたいときは何かを手放すことも大事なので、スマホやゲームの時間を排除し、取れる限りの時間を勉強に充てましょう。

入試直前から受験勉強をはじめる場合はもうあまり時間がないので、力を入れて対策すべき問題・捨てるべき問題の取捨選択が重要となります。どの単元の対策に力を入れるべきかが分からない場合は、過去問を参考にしてどのような問題が出題されているのかをチェックしてみましょう。親や兄姉、先輩、先生などに「どの単元が大事?」と聞いてみる手もあります。

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