中1から始める高校受験対策
中学1年生の勉強時間や高校受験勉強法

いつから高校受験勉強を始めるのか?

高校受験勉強をいつから始めるか

じゅけラボで、2022/09/27~2022/10/04の期間で、高校受験した16~19歳の男女1086名を対象に、実際に受験勉強を始めた時期と、受験勉強を始める理想の時期についてアンケートを行いました。

その結果、実際に中1までに高校受験勉強を始めた人が全体のたった3.6%に対して、中1から高校受験勉強を始めたら良かったと思っている人は13.3%と実に約4倍にもなりました。

アンケート結果では、志望校の偏差値レベルまで調査していないので、どのレベルの高校を受験する人たちが中1から受験勉強を始めた方が良かったと思っているのかは定かではありませんが、少なくとも中1から受験勉強を始めた方が良かったと後悔している人たちがいる事を考えると、中1から高校受験勉強を始めるのは決して早いとは言えません。

本当に行きたい高校に行く為にはむしろ、中1から高校受験を意識した勉強を始める方が良いとも言えるでしょう。

中1からの高校受験勉強で第一志望高校合格を確実なものにする

中1からの高校受験勉強で第一志望高校合格を確実なものにする

小学校では遊びや習い事に夢中だったお子さんも、中学校に入ると勉強にも部活にも励む日々を送ることになります。充実した日々を過ごしているとあっという間に中学3年生になり、もうすぐ高校受験となることも少なくありません。中学校3年生でいきなり受験対策用の学習をはじめても、中学3年生になってから、小学校の基礎からつまずいている部分があると、高校受験までの1年間で合格レベルの学力に到達するために相当な努力が必要になります。

中学1年生の段階から高校受験を意識するお子さんはそれほど多くはありませんが、第一志望校への合格を勝ち取っていくためには、早めに高校受験の基礎となる小学校や中学1年生の学習内容を完璧に身につけておくことが必須となります。また、しっかりと小学校や中学1年生レベルの学習内容を理解しておくことは高校入試に役立つだけでなく、中学2、3年生の授業内容の理解度にも大きく影響します。部活がより活発になる中学2、3年生は、勉強と部活との両立が重要になります。

勉強や部活が大変になる中学2年生以降のそうした状況を考えても、中学1年生のうちに、小学校の内容と中学1年生までの学習内容を完璧にしておくことで、中2以降に効率よく定期テストで高得点をとり、内申点を高めるアドバンテージにもなります。勉強に部活にと充実した中学生生活を送るためにも、第一志望の高校合格へ向けて中学1年生から受験勉強をはじめていきましょう。

中1からの高校受験勉強って一体何をすればいいのか?勉強内容は?

第一志望校への合格に向けて中学1年生から早めに高校受験勉強をはじめることが大切とはいっても、いったいどのような学習をしていけばいいのでしょうか。

中学1年生で取り組むべき高校受験勉強は、以下の通りです。

  1. 小学校〜中1現在までの学習内容の復習
  2. 授業・定期テスト対策(内申対策)
  3. 先取り学習

基本的に中1では、これまで学習した範囲や現在の学習範囲の内容について完璧に身につけることが最優先です。高校入試に向けて、まずは中学1年生の学習内容を漏れなく身につけていくために、小学校〜中1でこれまでに学習した範囲でつまずいている箇所は早めに復習しておくようにしましょう。

また、公立高校はもちろん、ほとんどの高校で中学校の成績(評定)が合否判定の対象となります。中学1年生の評定から評価対象となる都道府県・高校もあるため、中学校での学習態度や提出物、定期テストの成績を意識した勉強を積み重ねていく必要があります。

進学塾に通塾しているお子さんは学校の授業の先取り学習をしている方が多いですが、塾に行っていない場合も同様に少し先の学習内容を先取りしたり、余裕がある場合はさらに、中学2、3年生の先取り学習まで進めることができると、高校受験勉強を非常に有利に進めることができます。

これらの学習に取り組みながら学習習慣を作り、中1から高校受験勉強の土台作りに着手していきましょう。

中1から高校受験勉強をスタートする場合の勉強内容

中1から高校受験勉強をスタートする場合の勉強内容

高校受験勉強とはいっても、いきなり受験用の参考書に取り組む必要はありません。中学1年生の高校受験対策において、重点的にとりくむべき勉強内容は、小学校の学習範囲の復習と中学1年生の現在授業で習っている学習内容の完全理解です。

特に英語と数学は、中学1年生までの学習内容を土台として、中学2、3年生の学習を進めていくことになります。そのため、小学校の学習内容も含めて中学1年生までの内容に抜け漏れがあると、2、3年生の学習内容をうまく理解できなくなってきます。

定期テストでは範囲が狭いため、演習を繰り返して暗記する事でなんとか点数を取れるかもしれません。しかし、高校入試では中学1〜3年生の内容が複合的に出題されるため、それぞれの単元について完璧に知識を使いこなせる状態になっていないと、得点を伸ばすことができません。

また、国語については、小学校、中学1〜3年で同じ物語文や論説文、随筆、古文の学習内容でも文章や問題の難易度が格段に上がってきますので、語彙力や読解力、作文力を伸ばしていけないと、いつの間にか解けなくなるという状態に陥りやすいです。

理科、社会は、高校入試では小中学校での学習内容を踏まえた問題が出題されることになります。そのため、中学1年生までの知識をしっかり理解しておくことは、高校入試での得点力を伸ばしていくためにも重要になります。何よりも中1の段階で苦手意識を持つと少なからず普段からの勉強をやらなくなってしまいがちになる生徒が多いので、確実に点数をとれる教科だけに中1の間に完全に暗記し、理解できるようにする事が大事です。理科と社会の日々の学習内容としては、学校の授業で習った内容の中で、得意な単元と自信が持てない単元を洗い出して、自信が持てない単元については学校で使っている教科書やワークを使って復習を行ってください。

この時、単元の前提知識となっている小学校の学習内容に不安がある場合には、合わせて復習しておくようにしましょう。

中学2年生以降は、学習量がさらに増大し、内容も複雑になっていきます。中学1年生までの学習内容は中1のうちに身につけられるように計画的に勉強を進めましょう。

中1からの高校受験勉強法

中1からの高校受験勉強法

中1からの高校受験勉強法として、最初から問題を解くのではなく、まずは教科書の読み込みを行いましょう。一度読んで理解した状態からさらに読み込みを重ねてください。

この時、用語や公式、学習単元について、教科書を見ながらで良いので自分の言葉で説明するとより効果的です。読んでいるだけでなく、解釈した内容をアウトプットすることにより、理解度アップにつながるとともに、自身の理解度を確認できます。

中学1年生の学習で苦労されている生徒の多くが、教科書の読み込みをせずに、暗記やワークの演習だけを行っています。小テストや定期テスト直前の学習としては、暗記やワーク演習の方が短期的に点数を伸ばせますが、この学習方法では、表面的な暗記にとどまり、どうしてもすぐに忘れたり、思い出し難い知識になってしまっています。

関連した広がりのある知識や使いこなせる知識を身につけるためには、教科書の読み込みを行い、本質的に理解した状態で、暗記や演習を行うのが効果的です。

復習や普段の学習では、ぜひ、教科書の読み込みなど、本質的に理解するための学習を進めてみてください。

理解の学習を終えた後は、暗記事項の復習を行い、忘れているものは思い出し復習、覚えていないものは繰り返し回数を多くして新たに覚えましょう。暗記学習の際には、忘れることを前提として、当日だけでなく翌日、3日後と復習を行うことをおすすめします。

また、基本問題については、自分の力でスラスラ解けるようにしておきましょう。解けない問題について解き方を確認するだけでなく、自分の力で解ける→スラスラ解ける状態まで繰り返しができるとベストです。

中1の勉強範囲はどうしたらいい?

中1の勉強範囲はどうしたらいい?

中学1年生の勉強範囲は、多くの内容が小学校での学習内容と関連しています。中学1年生で学習する内容は小学校ですでに触れている内容が多いものの、より詳細な内容まで踏み込んだり、新しい概念も多く学習していきます。何より、学習範囲や学習量は大幅に広く、かつ多くなります。

そのため、中学1年生の学習範囲の勉強は、学習の前提となっている小学校での知識についても復習しながら、苦手な箇所を残さずに基礎固めを行うことが大切です。

※学習順序や単元名、学習範囲は教科書や学校の進度によって異なりますので、お持ちの教科書や学校の学習進度もご確認ください。

数学

正の数・負の数

文字を用いた式

一元一次方程式(比例式)

平面図形

空間図形

比例、反比例

データの分布の傾向

多数の観察や多数回の試行によっ て得られる確率

中1数学の学習系統図

英語

英語で挨拶

I am ~. You are ~.

This is ~. He is ~.

日時・曜日・天気

一般動詞

冠詞、名詞の複数形

代名詞

三単現の”s”

命令文・感嘆文

疑問詞

現在進行形

can:〜できる

前置詞

過去形(一般動詞)

過去形(be動詞)、過去進行形

未来を表す文

There is/There are ~.

中1英語の学習系統図

国語

中学校が使用する教科書に準ずる

中1国語の学習系統図

理科

力の働き

光と音

物質のすがた

水溶液

状態と変化

生物の観察と分類の仕方

生物の体の共通点と相違点

身近な地形や地層、岩石の観察

地層の重なりと過去の様子

火山と地震

自然の恵みと火山災害・地震災害

中1理科の学習系統図中1理科の学習系統図2

社会

■地理

世界と日本の地域構成

世界のさまざまな地域


■歴史

歴史の捉え方、調べ方

原始・古代の日本と世界

中世の日本と世界

近世の日本と世界

中1社会の学習系統図

中1の英語は文法と単語を完璧に!勉強法のポイント

英語は小学校でも学習しますが、あくまでも基本的な英語表現に触れることが主体で、中学校の学習範囲で本格的に文法や単語を学ぶことになります。

文法については、小学校で扱った基本表現で使っている文法事項を、再度中学校で詳細に学習を行います。中1で習った文法事項は、これからの英語学習において常に英文のどこかで使われます。テストが終わったら入試まで使わないというものはありません。

中学1年生では、be動詞や疑問詞など、英文理解や読解には欠かせない文法を学習します。中学2年生以降の英語学習の基礎となるので、習った英文の主語と動詞を特に意識しながら日本語訳と照らし合わせておさえていくようにしましょう。

中1で学習した英文法を完璧にするためには、教科書やワークに載っている代表的な英文を丸暗記してしまうことをおすすめします。

文法について理解することはもちろんですが、使い方を知っていてこそ点数につながります。使える英文パターンが多くなると、穴埋め問題や並び替え問題、英作文問題でも、正確かつスピーディに答えられる問題が増えていきます。

繰り返し音読する、繰り返し書き取りするなどのアウトプットを行って、各単元の代表的な英文を最低1つ、できれば3つ覚えておきましょう。

語彙については、新指導要領に変わり、中学3年間で学ぶ単語が以前の1200語から1600〜1800語(学校によって1800語以上の場合もあり)へと増大しました。しかも、新指導要領では小学校でも600〜700語を学ぶため、実際には、中学校卒業までに1900〜2500語の単語を学ぶことになります。

中学1年生では、900〜1000語近い単語が出てきます。この中には小学校で学ぶ600〜700語が含まれてますが、小学校では積極的な暗記学習はあまり行っておらず、また忘れている単語も多いでしょうから、中1の単語学習は非常に大変になっています。

中学校で習う英単語

単語復習では、まず代表的な1つの意味を全ての単語で覚えることを優先することをおすすめします。多くの英語の試験では、意味を覚えていると解ける問題が多く、また1つの意味を覚えていると、他の意味を関連づけて覚えやすくなったり、長文の中で使われている意味が違ったとしても類推しやすくなります。

単語を復習する際には、少ない単語数を集中的に仕上げるより、50〜100語の単語をスピーディに繰り返し、触れる回数を多くする学習が効果的です。これは、受験勉強で単語を覚えるときに効果的な勉強法です。

学習の際には、覚える単語を一覧できる単語帳などを用意しましょう。単語帳がなければ、自分で作成してもかまいません。

まずは、50〜100語の英単語と代表的な1つの意味を交互に声に出して読みます。

覚える単語の把握ができたら、次に、全ての単語について単語を見て代表的な1つの意味を声に出して答える練習をしていきましょう。

この時、すぐに意味を答えられた単語にはチェックをつけておきます。答えるのに時間がかかったり、答えられなかった単語にはチェックをつけずにどんどん次の単語へ進んでいきましょう。全単語の学習を終えたら、チェックがついていない単語とその意味を再度音読します。

次の繰り返しでは、チェックがついていない単語のみ、意味を答える練習を行っていきます。この繰り返しを、全単語答えられる状態まで行い、単語を完璧にしていきましょう。

全ての代表的な1つの意味を答えることができるようになったら複数の意味を覚えたり、スペルを書く練習にも取り組んでみてください。

中1の数学は「わからない所を絶対に残さないようにする」事と、「必要であれば算数の復習からする」事が勉強法のポイント!

中学1年生になると算数から数学に科目名が変わり、漠然と難しそうだと感じるかもしれません。しかし、中学1年生の学習範囲の約半分は小学校でもすでに触れた内容です。したがって、数学の学習範囲にあやふやな部分がある場合には、小学校での学習範囲をもう一度しっかり復習することで、効率よく中学1年生の学習範囲を理解していくことができます。

中1数学の学習系統図

中学1年生で新しく学習する内容の中で、特におさえておきたいのはマイナスの概念と文字式の係数です。マイナスの概念については、中学数学から学ぶ内容で中学2年生以降も中1の内容を土台として学習が進んでいきます。文字式についても、中学2年生以降の学習で頻出の内容になるので、苦手が残らないように勉強を進めましょう。

また、中学1年生の数学の勉強法のポイントとして、しっかりと理解をしておくことを意識しておきましょう。当たり前のことのようですが、演習だけをしていると、繰り返しにより解き方を覚えて解けるだけの状態になりがちです。解き方を覚えることは非常に重要ですが、理解していないまま解き方だけ覚えていると、忘れるのが早く、思い出しにくい知識になってしまいます。

ぜひ、解き方について自分の言葉で説明してみて、理解して解けているかを確認するように習慣づけましょう。

中1の国語は漢字と文章をおさえる!勉強法のポイント

国語は小学校よりも教科書の文字が小さくなり難解に見えますが、小学校での国語と同様に漢字と文章読解をひとつひとつおさえていけば大丈夫です。

漢字は、小学校6年間で学ぶのが約1,000字に対して、中学3年間では約1,100字を学びます。小学校では1年間の新出漢字が200字程度でしたが、中学では1年間で約300字に増えます。新出漢字は出てきたときに覚える習慣をつけ、中学1年生で時間のあるうちに小学校で学んだ漢字についても復習しておきましょう。

漢字の復習では、一般的な繰り返し書く学習で十分ですが、余裕があれば漢字自体の意味や成り立ちを調べて、忘れにくい知識にしておくことをおすすめします。

また中学1年生では、物語文、小説、説明文、随筆、詩、古典といった内容を学習します。高校受験ではほとんどの都道府県で古文や長文読解が出題されるため、中学1年生で学習する各文章の特徴をしっかりおさえるようにしましょう。

また中学1年生で学習する古典は、中学2年生以降で学ぶ内容の基礎となるため、あやふやな部分が残らないようにすることが大切です。

文章問題の練習では、迷った問題やわからなかった、間違えた問題について、解説や解答を確認して、文章のどの部分から(根拠)なぜそのように答えを導けるか(理由)を明確にしましょう。ただ解いているだけでは、なかなか読解力を伸ばすことができません。

根拠や理由を意識して解くことによって、正確に判断できる問題が増えていきますので、根気よく丁寧に取り組んでいきましょう。

中1の理科一つひとつの事象を理解する。勉強法のポイント

理科は、小学校で触れた学習内容をさらに深く学んでいくことになります。中学1年生では、物理、化学、生物、地学の基礎内容を学習します。

生物と化学は各単元を理解し暗記して答えられるようになること、物理と地学は原理や公式を理解して答えられることをそれぞれ意識して学習しましょう。

中学理科は、小学校理科と比べておさえる用語や公式が多くなりますが、暗記するだけでは入試レベルの問題を解くことは難しくなります。分かったつもりにならずに、ひとつひとつの事象で用語や公式がどのように紐づいているのか理解しながら学習を進めるようにしましょう。理解できているかどうかの確認には、用語や問題の解き方、実験や図について自分の言葉で説明してみるのが効果的です。

中1の社会は全体像をおさえた上で暗記する。勉強法のポイント

社会は、中学1、2年生で地理と歴史を、中学3年生で歴史と公民を学習します。

地理は、小学校で習った知識をもとに更に細かい内容を学びます。世界地図の知識があやふやな場合は、中学1年生のうちに小学校での学習内容と合わせて暗記しておくようにしましょう。

歴史は江戸時代までが中学1年生の学習範囲です。社会は日本史と世界史を並行して学習していくことになるので、それぞれの時代や単元を細切れに覚えるのではなく、中学1年生の範囲全体の流れの中で関連付けながら覚えていくことにすると良いでしょう。

社会は暗記学習が中心になり、点の知識に偏りがちです。教科書を繰り返し読むことにより、背景や関連する内容などの全体像をおさえてから暗記学習をすることにより、繋がりを持った忘れにくい知識を身につけることができます。ぜひ復習を行う際には教科書を繰り返し読む学習に取り組んでみてください。

塾や家庭教師を受講している場合の自宅学習、勉強法、学習内容

家庭教師

塾や家庭教師を受講している場合、塾や家庭教師の授業の学習に加え、その他の日に自宅学習を行うのが一般的です。自宅学習では、塾、家庭教師からの宿題が出ていることもありますが、何より授業の復習や、授業では取り組まない範囲の自学習が重要です。

塾や家庭教師の学習では、その日の学習や宿題をこなすことで満足してしまい、他の自学習が疎かになってしまう中学1年生が多くいます。

塾や家庭教師がない日の学習

集団塾を受講している場合は、塾の授業や問題演習、出された宿題を自宅で行うところまではほとんどの生徒が取り組んでいることと思います。ただ、授業や演習、宿題は、あくまでも個人向けに組まれたものではなく、塾の授業をしっかり理解できているレベルの生徒向けに組まれています。そのため、授業で理解しにくかった箇所や、演習や宿題で時間がかかったりわからなかった学習内容を自分で復習することが必須で、その勉強法は自分で考える必要があります。

集団塾を利用している場合の自宅学習の勉強法としては、塾の授業で理解しにくかった箇所や、時間がかかったり分からなかった問題について、チェックをつけておき、自宅学習でチェックをつけた学習内容を復習していきます。復習タイミングとしては、できるだけ塾や宿題の次の日に取り組みましょう。

個別塾や家庭教師を受講している場合は、授業や問題、宿題は生徒に対して必要なレベルで出してくれることが多く、わからない箇所の解説もしてくれますが、一方で全体的な網羅学習は自身で行う必要があります。分からなかった箇所の補強には強いものの、問題や宿題でやっていない箇所の学習内容については、自分で学習を進めておく必要があります。

個別塾や家庭教師を利用している場合の自宅学習の勉強法としては、授業以外の日に今取り組んでいる学習内容について、単元全体の復習を行いましょう。教科書やワークといったお持ちの教材で構いません。教科書を声に出して読み、忘れていたり、理解しにくい箇所について繰り返し読み込みを行います。また、理解しにくい箇所については、ワークなどで問題を解くことで「解ける」状態にまで仕上げていきましょう。

塾でも家庭教師でも、自分の弱点箇所や、時間的に省略されて習っていない箇所の復習をしていないと、塾に行っているのに、家庭教師をつけているのに成績が伸びないという状況に陥ってしまいます。

ぜひ、塾や家庭教師の学習時間以外で、足りない学習を補うために、上記の勉強法を参考に自宅学習に取り組んでください。

通信教育を受講している場合の自宅学習、勉強法、学習内容

カリキュラム

通信教育を受講している場合、学校授業の進捗度に合わせて教材や動画授業を使って自宅学習を進めるのが一般的です。通学や塾の授業予定などが無いため、部活や定期テストなど、生徒それぞれの学習ペースに合わせて進めることができます。

中には、オンラインサポートが付いている通信教育もありますが、基本的には学校の予習復習や宿題と並行して、自分で学習計画を立てて進めていくことが求められます。

通信教育の教材は学校の進め方と合っているものが多いので、自宅学習では教科書を中心にして通信教育の教材を参考書代わりに進めるというような使い方もできます。

自宅学習では学校の教材と通信教育の教材を並行しながら、授業内容の予復習や定期テスト勉強を進めていくと良いでしょう。塾や家庭教師のように受講スケジュールが決まっている訳ではないので、自分で毎月の学習計画を立てて計画的に進めることが重要になります。

通信教育の教材を使用した勉強法としては、教科書の学校で進めている範囲を繰り返し声に出して読んで理解した後に、対応する範囲の通信教材で問題を解くようにしてください。

問題を解いてみて理解しにくい箇所は、通信教材の説明箇所や教科書を再度読んでから、解き直しを行って自分の力で解ける状態にしましょう。

塾なし、通信教育なし場合の問題集や教材選び、自宅学習、勉強法、学習内容

家庭学習

中学校での学習を主軸に自宅学習を進める場合には、授業の予習復習や宿題、定期テスト勉強をすべて自分の力で進める必要があります。部活動と勉強の両立が重要になる中学校生活では、授業の進捗に合わせて予復習やテスト勉強のスケジュールを立て、計画的に進めていくことが大切です。

問題集や教材について、まずは学校で使う教材について、あやふやな部分が残らないように、定期テストで高得点を取ることができるように反復学習するようにしましょう。その際に、小学校での学習内容や中学1年生で学んだ内容でどうしても理解できない部分は、市販の問題集や教材を使うことで効率的に理解できる場合もあります。特に授業で学習している内容について理解しにくかったり、定期テストの点数が70点付近までの場合は、中学校で使用している教科書の出版社に応じた教科書ガイド(市販教材)を利用して対策を行うことをおすすめします。

また、学校の教材を十分に理解でき、ワークの問題もスラスラ解くことができたら、さらに難易度の高い問題集や教材を勉強してみるのも良いでしょう。

独学の勉強法・学習内容のまとめ

  • 毎日の学校の予習・復習
  • 学校の教科書・問題集を徹底して理解
  • 学習計画をたてて計画的に勉強
  • さらに高い学力を目指すなら追加で学校外の問題集に取り組む

中1の成績は高校受験に関係するのか?

中学1年生の勉強方法についてみてきましたが、中学1年生の成績は高校受験に向けてどのくらい重要なのでしょうか。学力試験を勝ち抜くことができる得点力をつけることができたら、中学3年生から受験勉強を頑張ればいいのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、都道府県によっては高校入試では学力試験の得点に加えて、中3の内申点だけではなく、中学校3年間の内申点も加味した採点方法がとられるところもあります。また、高校入試で中学1年生の内申点が加味されない都道府県であっても、定期テストの点数や成績は志望校合格のための基礎的な学力として非常に重要です。

そのため、中学1年生から苦手を残さない学習をおこない上位の成績をキープしていくことは、高校受験合格に向けて大切になります。それでは中学1年生の内申点は、実際にどのくらい高校受験に影響を与えるのかについてみていきましょう。

中1の内申点は高校受験に関係してくるのか?

中学1年生の内申点は高校受験でどのように評価されるのでしょうか。

例えば北海道(*1)の公立高校一般入試では、中学1年生と2年生の9教科の内申点を2倍、中学3年生の9教科の内申点を3倍した315点満点で評価します。

また大阪府(*2)の公立高校一般入試では、中学1年生と2年生の9教科の内申点を2倍、中学3年生の9教科の内申点を6倍にした450点満点で評価します。

それぞれの都道府県の評価方法に沿って算出された内申点と、学力試験の結果とを合わせて合否が決まるという流れです。

中学1年生の内申点が高校受験の評価対象とならない都道府県もあります。

例えば福岡県(*3)の公立高校一般入試では、中学3年生の9教科の内申点を45点満点で評価します。また神奈川県(*4)の公立高校一般入試では、中学2年生の9教科の内申点と3年生の9教科の内申点を2倍した点数を合算し、135点満点で評価します。

そして高校入試の内申点の点数として直接組み入れられない学年の内申点も、高校入試の際に提出する調査書には記載され、合否判定の際の重要な資料となります。

高校受験での内申点の評価方法は、地域によっても高校によっても様々です。内申点は日々の積み重ねが大切になるので、志望校での内申点の評価方法を早めに確認しておくようにしましょう。そして中学1年生の内申点が高校入試の評価範囲に含まれなくても、合否判断の際の重要な資料となることを忘れずに学習に励んでいきましょう。

情報参照元:

(*1)【北海道】公立高校入試での内申点の計算の仕方|北海道 最新入試情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト (benesse.ne.jp)

(*2)【大阪府】公立高校入試での内申点の計算の仕方|大阪府 最新入試情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト (benesse.ne.jp)

(*3)【福岡県】公立高校入試での内申点の計算の仕方|福岡県 最新入試情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト (benesse.ne.jp)

(*4)【神奈川県】公立高校入試での内申点の計算の仕方|神奈川県 最新入試情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト (benesse.ne.jp)

中1のテストの点数・学力は高校受験にどう影響するのか?

中学1年生のテストの点数や学力は、高校受験を勝ち抜くための基礎的な学力となるため、非常に重要です。中学1年生での学習は、中学2、3年生での学習の土台となる内容を中心に学びます。特に英語や数学は、中学1年生で学ぶ内容を前提として、中学2、3年生の学習が進んでいきます。そのため、中学1年生の定期テストの点数や学力が、中学2,3年生ひいては高校受験にも大きく影響します。

また理科や社会、国語についても中学3年間の学習量が多く、授業で習った時にしっかりと理解して身につけていかなければ、高校受験の時に消化不良になりかねません。中学1年生の学習範囲も高校入試の学力試験で出題範囲となるため、テストでの点数や学力は高校入試での得点力の基礎として密接に関係しています。中学1年生のテストに向けて勉強を進め、高校受験に向けて学力を上げておくことが重要です。

中1時点での模試の判定はどう捉えたらよいか?中1の模試判定結果で志望校を変更する必要はあるのか?

中学1年生での模試の判定については、志望校受験に向けて参考程度に捉えるようにすると良いでしょう。中学1年生の模試判定では合格圏内に入っていることが望ましいですが、合格圏に届かなくても挽回できる可能性は十分にあります。模試判定結果だけにとらわれるのではなく、模試の成績表から弱点分野やつまずいている単元を知るようにしましょう。そして見つかった苦手分野を早めに復習しておくことが重要です。

中1の勉強時間はどのぐらい?学習スケジュールはどうしたらいい?

中学生のお子さんがあまり勉強していないようにみえると、このままで大丈夫なのかと心配になりますよね。高校受験を突破していくために、中学1年生はどのくらい勉強したらいいのでしょうか。毎日の学習スケジュールも合わせてみていきましょう。

中学1年生の平均勉強時間について

全国の中学1年生は、平均的にどのくらい勉強しているのでしょうか。東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」[u1] によると、中学1年生の学校以外での学習時間は成績上位層の平均が2時間1分、成績下位層の平均が1時間28分。高校受験で難関校を目指す場合には、中学1年生の段階から毎日2時間程度を勉強に充てています。

学校以外での勉強時間

情報参照元:子どもの生活と学びに関する親子調査 (benesse.jp)

中学1年生の最低勉強時間はどのぐらい必要?

中学1年生は、毎日学習する場合、1日に1時間30分程度が最低学習時間の目安となります。中学生は、英語や数学、国語を中心に毎日宿題や予復習を求められる学校が多いため、それらを行うために最低1日1時間30分程度は学習時間を確保する必要があります。

また私立中学校や特進クラスなどに通っている場合や塾や家庭教師を受講している場合には、塾や家庭教師の宿題や予復習のために更に多くの勉強時間が必要になるでしょう。

中学1年生の日々の学習スケジュールの参考例

中学1年生の勉強時間について見てきましたが、一般的な中学生は部活に勉強にと充実した日々の中でどのような学習スケジュールで勉強しているのでしょうか。塾や家庭教師を受講している場合と、自学自習を行っている場合で学習スケジュールの例をみていきましょう。

週2回塾に通塾している場合

1週間の学習スケジュール例は下記の通りです。

 水部活なし日部活なし
10:00|15::00学校学校学校学校学校部活帰宅 
16:00部活部活帰宅部活部活自宅学習自宅学習
17:00自宅学習
18:00移動帰宅帰宅移動  
19:00夕食など夕食など夕食など  
20:00自宅学習 自宅学習  
21:00帰宅 帰宅  

一般的な中学生は、放課後に2時間程度の部活動の時間があります。そのため、部活動のある曜日には、帰宅後に自宅や塾で1時間半~2時間程度の学習をおこないます。また、部活のない日は、帰宅後に十分な学習時間をとることができます。部活のない曜日に塾を入れて、自宅での学習と合わせて長時間勉強する中学生もいます。

週1回家庭教師を受講している場合

1週間の学習スケジュール例を紹介します。

 水部活なし日部活なし
10:00|15::00学校学校学校学校学校部活帰宅 
16:00部活部活帰宅部活部活自宅学習自宅学習
17:00家庭教師
18:00帰宅帰宅帰宅帰宅  
19:00夕食など夕食など夕食など夕食など夕食など  
20:00自宅学習自宅学習 自宅学習自宅学習  
21:00   

学習スケジュール例では、自宅での学習時間を長くとることができる部活動のない日に家庭教師の受講予定を入れています。最近では、オンラインなど非対面の家庭教師も増えているので、部活動のある日でも時間を上手く作ることで受講予定を入れることもできます。

塾なし・家庭教師なしの場合

 水部活なし日部活なし
10:00|15::00学校学校学校学校学校部活帰宅 
16:00部活部活帰宅部活部活自宅学習自宅学習
17:00自宅学習
18:00帰宅帰宅帰宅帰宅  
19:00夕食など夕食など夕食など夕食など夕食など  
20:00自宅学習自宅学習 自宅学習自宅学習  
21:00   

学習スケジュール例では、部活動のない日には帰宅後2時間程度を学習時間に充て、部活動のある日には帰宅後に夕食などを澄ませた後で2時間程度を勉強時間に充てています。塾や家庭教師などの受講予定がない分、自宅での学習習慣を意識的に身につけることが大切になります。

中学入学前からの高校受験対策のスタートダッシュ!新中1の勉強計画と勉強時間

中学入学前からの高校受験対策のスタートダッシュ

中学1年生になると部活動にも入部し、授業の予復習や定期テストの勉強と合わせて励んでいくことになります。自宅学習の時間を取りやすかった小学校時代と比べて、中学校では放課後や休日にも部活動や学校のイベントが入ることが多くなります。

中学入学前の学習準備をおろそかにしていると、中学内容の学習にうまくついていけず、高校受験直前になって後悔することになりかねません。

中学入学前の時期は高校受験まで期間がありますし、受験対策はまだ早いと思っていらっしゃる親御さんや新中学1年生が多いです。「高校受験対策」となると、新中1生が中学入学前から「何をすればいいの?」と感じられるかと思いますが、高校入試の問題は中学範囲から出題され、その土台は小学校の学習範囲です。高校受験対策として、中学入学前に小学校の学習範囲の復習を行なっておくことが非常に有効です。

中学入学前の新中1の受験勉強スケジュールと勉強計画の立て方

中学1年生の春休み期間の受験勉強スケジュールの立て方ですが、小学校で学んだ学習内容の復習に重点をおきましょう。中学では授業ペースがはやく、宿題量が多くなりますので、新中1生として学習を順調に進めていけるよう、学習習慣を作っておくことも勉強計画を立てる上で重要です。

1時間でも良いので、まずは毎日学習に取り組むスケジュールを組んでみましょう。

中1入学前の春休みで特に優先すべき教科は算数です。中学1年生の数学の学習内容のうち、約半分は小学校で学んだ内容がベースとなります。四則演算や小数、分数、比の計算、速さの計算に苦手意識がある場合には、春休みで完璧に理解して使いこなせるようにしておきましょう。

小学校のワークを一通り復習しても良いですが、お子さんもイチからやる方が取り組みやすいと思いますので、小学生高学年用の問題集を1冊、春休みに終えられるように勉強計画を立てると良いです。

またその他の教科についても、小学校で学んだ知識を前提に授業が進んでいきます。

国語は、小学校で学習した内容が出てくるというより、新中1ならこのくらいの国語力があるはず、という前提に文章や問題の難易度が上がります。国語力が中学レベルに足りていない新中1生が非常に多いため、算数同様、小学生高学年用の問題集(語彙、作文、読解を含むもの)を1冊、春休みに終えられるように勉強計画を立てると良いです。

英語について、小学校で出てきた英単語は、中1で再度全て出てきますので、覚えておくと中1の学習が非常にスムーズに進みますし、単語テストの学習負担も少なくなります。

理科社会は小学校で学習した範囲を、分野ごとにより詳しく学んでいきます。完璧に忘れてから学び直すより、少しでも覚えている状態で学び直す方が効率的に学習を進められるため、問題集や参考書までは不要ですが、教科書を読み直しておくことをおすすめします。

算数や国語の問題集を交互あるいは並行して進めて、英語、理科、社会の復習を日毎に順に進めるスケジュールであれば、比較的取り組みやすいと思います。

勉強計画を立てるのに時間をかけるのはもったいないですが、カレンダーに日毎に取り組む科目だけでも入れておくと、今日何をすべきか迷わないためおすすめです。

中学入学前の新中1の受験勉強時間はどのぐらい?

新中学1年生が春休み期間中におこなう受験勉強時間の目安は1日2時間です。学校での授業時間を考えると、1日2時間はそれほど長時間ではありません。しかし、1日2時間というのはあくまでも目安であり、お子さんの習熟度や志望高校によっても必要な受験勉強の時間は変化します。1日2時間をひとつの目安として捉え、お子さんの理解度や目標にあわせて調節するようにしましょう。

中1の夏休みからの高校受験対策 夏休みの勉強計画と勉強時間

中1の夏休みからの高校受験対策 夏休みの勉強計画と勉強時間

中学1年生の夏休みは、中学入学から今までの学習の中であやふやな部分をなくし、遅れを取り戻せる絶好の機会です。

中1の夏休みの受験勉強スケジュールと勉強計画の立て方

中学1年生の夏休みにおける受験勉強計画で重視すべきは英語と数学です。1学期の定期テストで英語と数学ともに苦手な箇所があった場合には、基礎的な部分を重点的に復習しましょう。夏休みまでの数学では、中学生になってはじめてマイナスの概念と文字式の計算を学習します。正負の数と文字式の計算は、中学2、3年生の学習の基礎となるため、自力で問題を解けるようになるまで理解を深めましょう。

英語で特に復習しておきたいのは、be動詞、一般動詞、複数と単数についてです。これらがしっかり理解できるようになると、高校受験レベルの長文読解や英作文においても得点力を伸ばしやすくなります。今のうちに基礎力を身につけておきましょう。

もしもさらに時間をとることができる場合は、1学期に国語で学んだ漢字や語彙の復習や、小説文と論説文の読解方法の違いについても復習しておくと良いでしょう。

中1の夏休みの受験勉強時間はどのぐらい?

中学1年生の夏休みの受験勉強時間の目安は1日3時間です。部活動も本格的にはじまり、夏休み中にも部活動の予定が入ってくる場合もあります。1日の中でまとまった時間が確保できない日もあるかもしれませんが、昼と夜で1時間半ずつに分割して学習するなど工夫して取り組みましょう。

夏休み期間の間、毎日3時間ずつコツコツと勉強を続けることで、1学期の苦手をなくして良い2学期のスタートが切れるはずです。

中1の冬休みからの高校受験対策 冬休みの勉強計画と勉強時間

中1の冬休みからの高校受験対策 冬休みの勉強計画と勉強時間

 

中学1年生の冬休みは、授業で消化不良になっている部分を重点的に復習するのにうってつけの期間です

中1の冬休みの受験勉強スケジュールと勉強計画の立て方

中学1年生の冬休みの受験勉強計画の立て方について、これまでの定期テストで見つかった苦手と成績が下がった科目を重点的に復習しましょう。特に2学期に成績がガクッと下がってしまった科目があるなら、冬休みが巻き返しのチャンスです。冬休みは期間も短いので、苦手な科目や単元について日々学校で使用している教科書や問題集を中心に繰り返し復習するようにしましょう。

中1の冬休みの受験勉強時間はどのぐらい?

中学1年生の冬休みの受験勉強時間のめやすは1日3時間です。年末年始でゆっくりしたくなる時期ではありますが、4月から今までの学習範囲の苦手を集中的に克服できる良い機会です。朝食後に1時間、昼食後に2時間勉強するというように、生活リズムの中に学習時間を組み込むように工夫して、勉強時間を確保しましょう。

中1の春休みからの高校受験対策 春休みの勉強計画と勉強時間

中1の春休みからの高校受験対策 春休みの勉強計画と勉強時間

中学1年生の終業式後の春休みは、中1の学習内容の復習に最適な時期です。春休みに入って気が抜ける前に、まず総復習を行なっておきましょう。

中1の春休みの受験勉強スケジュールと勉強計画の立て方

中学1年生終業後の春休みの受験勉強スケジュールについて、中1の学習範囲で苦手な箇所や忘れている箇所を中心に勉強計画を立てましょう。特に英語と数学を優先教科として勉強計画を立てることをおすすめします。

勉強計画を立てる前に苦手箇所を把握する必要がありますが、中1範囲全体を見直して苦手箇所を見つけるのは時間がかかるため、苦手意識を持っている箇所と、定期テストで点数を落としている箇所を苦手箇所として取り組んでいくと良いです。

英語と数学は、中1内容を中2、中3でも使用しながら新しい内容を積み上げて学習していくため、土台となる中1内容に抜け漏れや苦手があると、理解しにくくなったり、徐々にあやふやになってくる可能性が高いです。英数の2教科については、余裕があれば全範囲についてワークの単元始めのページに目を通して苦手箇所の把握を行えると良いでしょう。

受験勉強のスケジュールは、苦手箇所の復習、英単語や漢字、理社の用語といった暗記事項の復習の順に組んでいきましょう。春休みは期間が短いため、優先順位をつけて勉強計画を立てることが大切です。最優先は、英語と数学の苦手箇所の復習です。

新学期の学習をスムーズに再開するためにも、短期間のみの勉強計画ではなく、できるだけ毎日一定の学習量で勉強習慣を途切れさせない計画を立てることをおすすめします。

中1の春休みの受験勉強時間はどのぐらい?

中学1年生終業後の春休みの受験勉強時間のめやすは1日2時間です。春休みは宿題が出る中学校も少ないため、基本的には自学習メインとなります。

優先で進めるべき英数の復習であれば、英語1時間、数学1時間のように勉強時間を取るのが良いでしょう。その他の学習でも、1時間ずつの制限時間に分けて2種類の学習を進めるようにして、だらだら学習を続けないよう区切って学習を行うことをおすすめします。

中1の復習を早く終わらせられた場合は、受験勉強時間として中2の先取り学習をしてみましょう。未習範囲について教科書を読んで理解する勉強法で進めてみてください。

中1終業後の春休みを有効に使って、中2のスタートをうまく切れるように準備していきましょう。

中1で不登校の場合、高校受験に向けてどうしたらいいのか?高校受験へ向けた勉強法や取り組み方について

中1で不登校の場合、高校受験に向けてどうしたらいいのか?高校受験へ向けた勉強法や取り組み方について

不登校のお子さんは、それぞれ勉強の進み具合や理解度に差があります。中学校の学習は、小学校から中学1年生までに学んだ内容を基礎として、中学2年生以降の学習が進んでいきます。学校を休みがちになっているお子さんの場合は、休んでいる間に授業が先に進んでしまい学習できていない単元があることが多くあります。学習できていない単元があることで学校の授業についていけず、学年が上がっていくとさらに理解できない単元が増えてしまうことにつながります。

高校受験に向けての勉強法は、お子さんが分からなくなってしまった原因となっている単元まで戻って理解しなおした上で、少しずつ先へ先へと学習内容を学んでいくことが必要です。必要があれば小学校レベルの内容から復習していくことで、高校受験に向けた基礎的な学力を身につけていくことが可能です。

また高校受験までに分からない単元からの復習を終え、受験合格ラインの学力を身につけられるようにするために、高校受験から逆算して日々の学習スケジュールを立てコツコツと勉強を進めていくことも重要になります。不登校のお子さんは、お休みしている間に毎日の勉強習慣が抜けてしまっていることもあります。そのため、それぞれのお子さんに合わせて毎日の学習スケジュールを決め、スケジュール管理をしながら進めていくことが大切です。

また、中1で不登校の場合、登校できるようになることを希望されていることが多いとは思いますが、どうしても復帰することが難しく、中学校卒業資格だけ取るというケースもあります。

どうしても復帰を見込めない場合は、内申点が選抜基準に含まれない高校を目指して高校受験対策に取り組んでいく選択肢もあります。この場合の高校受験対策への取り組み方としては、学校授業に合わせるのではなく、優しいレベルの高校受験対策教材や、学習内容を体系的に学べるような中学3年間の復習用教材を利用しても良いです。学校授業は、定期テストで習熟度を確認しながら進めるカリキュラムに沿っているため、受験対策には向かない順序で学習が組まれていることもあります。

今の中学、元の中学への復帰を考えないのであれば、高校受験対策に振り切った勉強法に取り組むのも1つの選択肢です。

まずは勉強に追いつく事に焦らなくてよい

学校を休みがちになってしまうと、授業で習ったところまで追い付かなければと焦ってしまうこともありますよね。ただ焦ってやみくもに追いつこうと自習しても、分からなくなってしまった原因となっている単元から戻って学習していかなければ、あやふやな部分が残ってしまい、結局もう一度復習しないといけなくなることも多いです。

また中学校の授業は高校受験準備の中のひとつととらえることもできます。今は授業に遅れてしまっている状況でも、高校受験までに中学校での学習範囲をしっかりと理解して、志望校への合格ラインまで学力を上げることができていれば大丈夫です。高校受験を見据えて効率的に学習を進めていけば、勉強の遅れを取り戻すことは十分可能です。

高校受験に焦点を絞って確実に学習を進めていけば良い

高校入試では例年の出題傾向が引き継がれるケースが多く、傾向と対策をおさえた上で、高校受験に焦点を絞って確実に学習を進めていけば、合格ラインまで到達できる可能性は十分にあります。それは、公立高校だけではなく私立高校においても当てはまります。

志望校の傾向と対策を理解し、効率的な高校受験勉強をおこなっていきましょう。

内申点が必要な公立高校を受験する場合の注意点

内申点が必要な公立高校を受験する場合の注意点

内申点が必要な公立高校受験の場合には、内申点の点数と学力試験の点数を総合的に評価されて合否が決まることがほとんどです。中学1年生なら、内申点を上げるためにできることはいくつかあります。

まず欠席日数がなるべく少なくなるように注意しましょう。公立高校の受験では、欠席日数が多い生徒は審議対象となることが多くあります。そのため、遅刻や早退になったとしても、保健室やフリースクールへの登校であっても、出席日数をなるべく増やすことができるようにすることをおすすめします。

また定期テストはなるべく休まずに受けるように注意しましょう。定期テストを受けることで、点数が良い場合には内申点にも良い影響を与え、点数が悪くても1がつくことを免れることもあります。クラスでみんなと定期テストを受けることが難しい場合には、中学校の先生に別室で受けられないか相談することをおすすめします。

そしてできる限り提出物は期限を守って提出するように注意しましょう。不登校の状態だと、どんな提出物をいつまでに出すのか分からない場合もあります。学校の先生との連絡を密に取りながら、期限を守って提出できるようにしましょう。

内申点を上げる努力をしながら、高校受験の学力試験で高得点を取れるように早い段階から受験対策をしておくことにも注意しましょう。内申点が必要な公立高校受験では、内申点と学力試験を総合的に評価されることがほとんどです。内申点が高くない場合は、特に学力試験で上位の得点を取ることができるように、志望校の入試傾向と対策を理解した上で早いうちから学習を積み重ねていくようにしましょう。

内申点が必要ない高校を受験する場合のポイント

内申点が必要ない場合には、志望校の合格ラインまで学力を上げておくことと高校入学後に備えるためにも、学習習慣を身につけておくことがポイントです。不登校のお子さんの場合には学習の習熟度や理解度が様々であるため、つまずいている単元の復習から高校受験の対策までの学習計画を個別に作成し、学習を進めていくことが大切です。また自宅での学習習慣を身につけるためにも、教材の何ページから何ページをやるというように、毎日の具体的な学習スケジュールを用意して勉強することが重要です。

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中1から高校受験勉強をスタートする方に、第一志望高校合格に向けた計画的な学習プランと勉強法を提供します。

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志望校への合格に向けて「子供にあった効率の良い学習スケジュールで勉強させたい」、「どのように勉強を進めたらいいか分からない」というお悩みはありませんか?じゅけラボ予備校の受験対策カリキュラムでは、高校受験対策のプロがお子さんの志望校の過去問や出題傾向を分析し、志望校合格のために必要な学習内容をご提供します。

また高校受験までの期間から逆算し、毎日どの教科の、どの教材や参考書の何ページから何ページまでを進めればいいのか?いつ復習や習熟度の試験を受けたらいいのか?これら全てをお子さんのために、完全オーダーメイドで盛り込んだ学習計画表を毎月お送りします。高校受験合格に向けて、一緒に効率の良い受験対策をスタートさせましょう!

オーダーメイドカリキュラムの特徴
高校受験対策高講座

中学1年生からのよくある質問

Q1:中1から高校受験勉強する場合の勉強時間はどのぐらい必要ですか?

A1:宿題以外に毎日1〜2時間が目安です。

土日に多く学習するのも重要ですが、毎日最低1時間の勉強時間をとって、学習習慣を作ることも高校受験の必須対策です。

中学1年生の平均勉強時間について

Q2:中1から高校受験勉強する場合の勉強内容や学習スケジュールはどうしたら良いですか?

A2:高校入試の出題範囲は、中学3年間の学習内容です。まずはこれまで学習した、小学校、中1範囲の内容を復習することから始めます。普段の学習スケジュールは、その日の授業の復習をメインに組んで、長期休暇や余裕がある場合は、全体復習や先取りをするために、1日ごとに進めるページを決めて1週間おきに更新していきましょう。

中学1年生の日々の学習スケジュールの参考例

Q3:中1から高校受験勉強をスタートしたら第一志望校に合格できますか?

A3:第1志望校への合格可能性は非常に高くなります。志望校のランクアップも目指しながら勉強に取り組んでいきましょう。

中1から学習習慣を作り、計画的に学習を進める力を身につけておくと、高校受験対策を効率的かつ効果的に行うことができます。抜け漏れの復習や先取り学習で、他の中1生を大きくリードできるでしょう。

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Q4:中1の1学期でオール3でした。今から受験勉強すれば偏差値70以上のトップ高校に合格できますか?

A4:可能性は十分にあります。ただし、これまでの学習方法や取り組み方を大きく見直す必要があります。偏差値70以上のトップ高校を受験するライバルは、日々の学習時間を確保し、計画的に勉強を進めています。

彼らに追いつき、追い越すためにも、毎日の復習(できれば予習)やテスト勉強の時間をしっかりと確保して取り組むことはもちろん、本質的な理解、知識や解き方を使いこなせる力を養うための勉強方法に切り替えていきましょう。また、高校受験対策として先取り学習を進めていくことが重要です。

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Q5:中1の夏休みの模試で志望校への合格がE判定でした。今から勉強すれば第一志望高校へ合格できますか?

A5:現時点での模試の判定は中1の夏休みまでの範囲の習熟度で判断されています。E判定であっても、これからの取り組みで十分に第一志望高校へ合格できます。

そのためには、学習時間や学習への取り組み方を見直す必要があります。模試の復習も含め、今から第一志望校合格へ向けて受験勉強をスタートしましょう。

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