高専受験のための勉強法

高専の推薦入試対策!
「推薦入試を勝ち抜く戦略」で高専合格をつかむ!

ほとんどの高専で推薦入試(推薦選抜、特別選抜)が実施されており、設定された出願資格を満たす必要はありますが、一般入試に加えて合格のチャンスが広がるため、出願資格を満たす高専志望の受験生は、ぜひチャレンジして見てください。

高専の推薦入試では、調査書・特別活動等や面接、小論文といったよくある選抜方法の他、適正検査(基礎学力検査)やグループワークといった選抜方法が採用されていることもあります。

ここでは、高専の推薦入試について解説します。

目次

高専推薦入試の合格率と特徴

推薦入試における高専の合格率とそれぞれの特徴について解説します。

各高専の推薦入試合格率

各高専の推薦入試合格率

高専ごとの推薦入試合格率は、高専や学科によって異なります。全国平均と比較して、各高専の合格率は一般的に高めとされています。推薦入試は、一般入試に比べて出願者数が少なく、出願条件も厳しいため、競争率が低くなります。これが高専推薦入試の合格率が高い理由の一つです。

そのため、合格率が高いからといって合格しやすいとは一概に言えません。成績上位層が集まる厳しい競争となることが多いでしょう。

合格難易度の高い高専の特徴

合格難易度が高く、合格率が厳しい高専に共通する特徴は、以下のようなものが挙げられます。

学科の魅力

専門性が高く、将来性のある学科が設置されている高専は、受験生にとって魅力的です。

最近では情報系学科の人気が高くなる傾向も見られます。

また、新設の高専や学科には注目が集まり、合格難易度も高くなる傾向にあります。

教育環境

充実した教育設備や学習環境を整えている高専は、受験生から評価されやすいです。

各学科棟や実習工場、実験室、情報センター、図書館などの教育環境の他、食堂や売店、学生寮などの施設についても、充実した高専生活のイメージに繋がり、合格難易度に影響するポイントです。

校舎や学生寮等の改築・増築なども快適な学習環境として魅力の一つになるでしょう。

また、高専の立地も受験者数に影響を及ぼしているでしょう。高専は都市部から離れた地域にあることが多く、明石高専や群馬高専といった街中にある高専は、便利というだけでなく、都会の難関大への進学意識が高いことが高い進学率につながって、上位層の受験者が多く合格難易度が高くなっている一因と考えられます。

キャリアサポート、進学・就職実績

就職や進学に対するサポートが手厚い高専は、合格難易度が高い傾向にあります。

キャリアサポートにより進学・就職実績が魅力的なものになり、合格難易度に大きな影響を及ぼします。

これらの特徴が、合格難易度の高い高専が求める志望者像にも関係しています。志望者は、自分が学びたい分野に熱心であり、将来のキャリアに対する明確なビジョンを持っていることが望まれます。

合格率が高い高専はあるのか?

合格率が高い高専は存在しますが、その高い合格率は主に推薦入試におけるものです。推薦入試は、学業成績や課外活動に優れた生徒を対象としており、出願者数も一般入試に比べて少ないため、競争率が低くなります。このため、推薦入試の合格率は一般入試に比べて高い傾向にあります。

ただし、高専ごとに合格率は異なり、高専の評価や人気、学科の難易度などによって変動します。一般的には、人気が高く、評価の高い高専ほど合格率が低くなる傾向がありますが、一概には言えません。また、合格率だけで高専を選ぶのではなく、自分の興味や将来の目標に合った高専を選ぶことが重要です。

推薦入試と一般入試の違い

推薦入試と一般入試には、以下のような違いがあります。

項目 推薦入試 一般入試
出願条件 学業成績や課外活動に優れた生徒が対象 どのような生徒でも出願できる
選考基準 学業成績や課外活動の実績が重視される 試験成績が主な選考基準となる
試験内容 面接や作文、小論文などが主な試験内容、最近はグループワークや適性検査も有り 筆記試験が中心で、数学や英語などの科目がある
競争率 出願者数が少なく、出願条件も厳しいため競争率が低い 一般的に競争率が高い

それぞれのメリットとデメリットを比較すると、推薦入試は競争率が低く、合格率が高いため、出願条件を十分に満たしている生徒にとっては有利です。しかし、学業成績・課外活動等に自信がない場合や、試験内容に対する準備が不十分な場合は、一般入試の方が適切な選択となるでしょう。人気が高く、成績重視の高専の推薦入試では、出願条件をギリギリ満たしているレベルだと、ほぼ合格は難しいということもあります。

推薦選抜や特別選抜の受験は合格のチャンスを広げることができるためお勧めしていますが、一般入試とは別の対策が必要で、12月から1月の推薦入試までの期間は両方の対策を並行する必要があります。特に出願条件ギリギリの場合には、合格可能性について学校の先生方にも確認し、一般入試の対策時間を割いて推薦入試の対策をすべきかどうか検討することも重要です。

高専推薦入試の条件と出願方法

高専推薦入試に出願する際の条件と出願方法について詳しく解説します。

推薦入試の出願条件

推薦入試の出願条件

高専推薦入試の出願条件は、各高専や学科によって異なりますが、一般的に以下のような条件が設定されています。

1.学業成績

高専推薦入試では、内申点や評定が重要な選考基準となります。内申点は、中学校での学業成績を示す点数で、評定は5段階評価で表されます。推薦入試では、出願条件として評定平均が5段階中4前後に設定されていることが多いです。必要な内申点や評定は高専や学科によって異なるため、志望する高専の入試要項を確認してください。

2.課外活動

高専推薦入試では、課外活動やボランティア活動に積極的に参加していることが望ましいとされています。生徒会活動や部活動、その他検定試験なども内申点に加味されることがあります。

3.学校の推薦

出願者は、所属中学校の校長から高専への推薦を受ける必要があります。出願条件を満たしていれば全ての希望者が推薦を受けられるというわけではありませんので、進路相談より前の段階で、高専の推薦を取りたいという希望を担任の先生や進路指導の先生に伝えておきましょう。

出願書類の準備と提出方法

高専推薦入試の出願書類は以下の通りです。

出願書類の種類 説明
出願書類 志望する高専の指定する出願書類を記入し、所定の期間内に提出する必要があります。
成績証明書 中学校から発行される成績証明書を提出する必要があります。
推薦書 中学校の校長先生からの推薦書を提出する必要があります。
その他 志望する高専や学科によっては、作品や資格証明書などの追加書類が求められる場合があります。

出願書類は、各高専の指定する方法で提出してください。郵送やインターネットでの提出が一般的ですが、高専によっては窓口での直接提出が必要な場合もあります。提出期間や方法は、志望する高専の入試要項やウェブサイトで確認してください。

出願書類を準備する際は、締め切りに十分な余裕を持って確認し、記入ミスや不備がないかチェックしましょう。特に、成績証明書や推薦書は、発行に時間がかかる場合があるため、早めに中学校に依頼しておくことが望ましいです。

高専推薦入試は、学業成績や課外活動実績が重視されるため、出願条件を満たす生徒にとっては有利な入試方法といえます。しかし、出願条件や選考基準が厳しいため、十分な準備と計画が必要です。自分の状況や目標に応じて、適切な高専や学科を選び、入試要項をよく確認して、出願書類を整えて出願しましょう。

高専推薦入試の日程とスケジュール管理

高専推薦入試の日程とスケジュール管理

高専推薦入試の日程を把握し、スケジュール管理を上手く行うことが、無事に入試を終えるための鍵となります。このセクションでは、各高専の推薦入試日程や日程管理のポイント、情報収集方法について説明します。

各高専の推薦入試日程

各高専の推薦入試日程は、高専や学科によって異なります。推薦入試は一般入試よりも早い時期に行われるため、日程に注意が必要です。志望する高専の入試要項やウェブサイトで、具体的な日程を確認しましょう。

日程管理のポイント

高専推薦入試の日程管理には以下のポイントがあります。

カレンダーに日程を記入

志望する高専の推薦入試日程をカレンダーに記入し、見やすい場所に貼りましょう。これにより、日程を常に確認できるようになります。いつまでに出願書類を揃えないといけないのか、いつ頃から面接や小論文の対策をしていく必要があるかなど、期間を目に見える形にすることによって、逆算して計画を考えることができます。

期限を守る

出願期間や書類提出の締め切りは厳守しましょう。期限を過ぎると出願が受け付けられなくなります。当然のことですが、毎年、期限ギリギリになったり、期限を忘れていて出願できなかったという声を聞きます。自分は大丈夫、と思わずに、余裕を持って準備を進めていきましょう。

余裕を持って準備

書類作成や学習には十分な時間を確保し、焦らず計画的に進めましょう。記入した書類の確認や面接練習、小論文の添削といった、学校の先生にお願いする部分については、先生の予定もありますので、先生の予定も考慮して早めに進めていきましょう。

タイムリーな情報収集方法

高専推薦入試に関する最新情報をタイムリーに入手する方法は以下の通りです。

1.高専のウェブサイトをチェック

志望する高専のウェブサイトには、入試に関する最新情報が掲載されています。定期的にチェックしましょう。

2.入試説明会やオープンキャンパスに参加

高専が主催する入試説明会やオープンキャンパスに参加することで、直接情報を得ることができます。入試説明会やオープンキャンパスでないと得られない情報もありますので、ぜひ予定を合わせて積極的に参加してみて下さい。

3.SNSやメーリングリストを活用

高専や学科が運営しているSNSアカウントやメーリングリストに登録し、最新情報を受け取ることもおすすめです。特にSNSは更新情報がリアルタイムで配信されるため、新しい情報を素早く得ることが可能です。

タイムリーな情報収集は、入試日程の変更や新たな出願要件など、予期せぬ状況に対応するためにも重要です。これらの方法を活用し、常に最新の情報を手に入れておきましょう。

高専推薦入試の成功には、日程管理と情報収集が不可欠です。日程をしっかりと把握し、情報収集を怠らないようにしましょう。そして何より、焦らなくていいように、早め早めに入試準備を進めることが大切です。

高専推薦入試の面接対策

高専推薦入試の面接対策

多くの高専推薦入試では、面接が重要な選考要素の一つです。このセクションでは、面接で求められる資質、よくある質問と回答例、緊張を解消する方法について解説します。

面接で求められる資質

面接で求められる資質

高専推薦入試の面接では、以下のような資質が求められます。

1.積極性

自分の意見や考えをはっきりと伝えることができるか

コミュニケーション能力: 相手の話を理解し、適切に対応できるか

2.論理的思考力

問題や状況を整理し、解決策を考えられるか

3.学習意欲

高専で学びたいことや目標を明確に説明できるか

よくある面接質問と回答例

高専推薦入試の面接でよく出る質問と回答例は以下の通りです。

質問1: なぜこの高専を選んだのですか?

回答例: この高専の〇〇学科は、私が興味を持っている〇〇分野に強いと聞いており、専門的な知識を学ぶ絶好の環境だと感じました。

質問2: あなたの長所と短所は何ですか?

回答例: 私の長所はコミュニケーション能力で、異なる意見を持つ人たちとも円滑に意思疎通ができると思います。短所は、時に細かいことにこだわりすぎることですが、柔軟性を持って対応できるよう努力しています。

質問3: 高専で学んだ後の目標は何ですか?

回答例: 高専で学んだ〇〇分野の知識を活かし、将来は地域の産業振興に貢献する仕事をしたいです。

緊張を解消する方法

面接では緊張しがちですが、以下の方法でリラックスしましょう

深呼吸

面接前に深呼吸をすることで、心拍数を落ち着かせ、リラックスできます。

練習

友人や家族に協力してもらい、練習面接を行うことで、実際の面接に慣れることができます。

自分に言い聞かせる

「自分は十分に準備してきた」「できる」という言葉を繰り返し自分に言い聞かせることで、自信を持つことができます。

面接で一番みられているのは、なんといっても高専の学習に対して真摯に取り組める生徒なのかという点です。高専の勉強についてこれるか、専門に対して興味があり、5年間継続することができるか、といった点です。

もちろん優れている点はアピールすべきですが、取り繕ったり必要以上によく見せようとする必要はありません。自分がやってきたことや自分の考え、熱意を伝えられるよう、事前にしっかりと自分に向き合って分析、整理をすることが大切です。

また、うまく話すことも必須ではありません。「うまく話さないと」という意識は緊張に直結します。

話す練習や敬語・丁寧語に慣れることは重要ですが、本番は考えてもみない質問が飛んでくることもあります。多少敬語や丁寧語がうまく言えていなくても、若干詰まっても、自分の考えや熱意を相手に伝えようとする姿勢を見せることを意識してください。

高専推薦入試で落ちる原因と対策

高専推薦入試で落ちてしまう原因を分析し、対策を立てることが重要です。このセクションでは、落ちる原因の分析、書類審査で注意すべきポイント、落ちるリスクを減らす対策について解説します。

落ちる原因の分析

落ちる原因の分析

高専推薦入試で落ちる原因は、以下のようなものが考えられます。

書類審査での不備

出願書類に誤りがあったり、提出が遅れたりすることが原因で落ちることがあります。

面接での緊張

面接で緊張してしまい、うまく自分の意見や考えを伝えられなかった場合、評価が下がることがあります。

書類審査で注意すべきポイント

書類審査で注意すべきポイント

書類審査では、以下のポイントに注意しましょう。

出願書類の確認

必要な書類が全て揃っているか、記入漏れや誤りがないかを確認しましょう。

締切日の確認

出願締切日を忘れずに確認し、余裕を持って提出しましょう。

推薦書の内容

推薦書の内容が自分のアピールポイントになるよう、担当教員とよく相談しましょう。

落ちるリスクを減らす対策

落ちるリスクを減らす対策

高専推薦入試で落ちるリスクを減らすための対策は以下の通りです。

事前リサーチ

志望校の過去の入試傾向や評価基準を調べ、自分がどのようにアピールすべきかを把握しましょう。

面接対策

よくある質問に対する回答例を準備し、練習を重ねることで、実際の面接で緊張しないようにしましょう。

また、徹底した自己分析を行いましょう。自分の考えを言葉にするのはなかなか難しいです。たくさんの想定問答をすることも必要ですが、不意の質問が投げられた時に対応できるよう、普段から物事に関する自分の考えを整理する練習、その考えを言葉にする練習をしておきましょう。

書類作成の工夫

書類審査でアピールできるポイントを見つけ、効果的にアピールできるように工夫しましょう。

複数校の出願

高専が第一志望の場合、高専、公立高校、私立高校にそれぞれ出願することができます。

国立高専は複数校の出願はできませんが、公立高専、私立高専を含めて複数校の高専に出願することも可能です。

さらに、高専には、第2志望、第3志望の学科を設定できる場合もありますので、第1志望の学科以外で行きたい学科があれば、落ちるリスクを減らす対策として第2志望以降の学科を設定して出願することをお勧めします。

以上の対策を踏まえ、高専推薦入試に臨む際には、しっかりと準備し、自分の強みをアピールできるように努力しましょう。選考基準や試験内容が異なるため、一般入試と比べて競争率が低い推薦入試では、自分の魅力を最大限に活かすことが重要です。成功のために、日程管理や面接対策にも注力し、高専生活への第一歩を踏み出しましょう。

高専推薦入試の合格ラインを見極める

高専推薦入試で合格するためには、合格ラインを把握し、それに見合った取り組みと自己アピールが重要です。

合格ラインの判断基準

合格ラインは、各高専の選考基準や過去の入試データに基づいて判断されます。具体的には、過去の合格者の平均内申点や評定、面接での評価などを公開している高専もありますので、それらを参考にして、自分の現状が合格圏内にあるかどうかを判断しましょう。

合格ラインに達するための取り組み

合格ラインに達するための取り組み

合格ラインに達するためには、以下のような取り組みが効果的です。

学業成績の向上

より高い内申点や評定を目指し、日々の学業に励みましょう。

課外活動の充実

高専が重視する課外活動に参加し、実績を積み重ねましょう。

面接対策の強化

面接でのアピール力を高めるため、練習や自己分析に励みましょう。特に敬語や丁寧語は話し慣れていない受験生が多いと思います。普段から話し慣れている言葉でないとすぐに見抜かれてしまいますので、問答を覚えるだけでなく話す練習に力を入れてみてください。

合格ラインを超える自己アピール

合格ラインを超える自己アピール

合格ラインを超える自己アピールには、以下のポイントがあります。

自分の強みや経験をアピール

中学時代にチャレンジしたこと、力を入れて学習してきたことの成果や経験を具体的に説明し、自分の魅力をアピールしましょう。そして、そこで気づいた事や達成感、自己分析などをもとに、これからどのように成長していきたいのかということまでアピールできると良いでしょう。

具体的には、中学時代の学びやチャレンジしたエピソードを具体的に伝えることで、あなたの個性や強みを際立たせることができます。例えば、学級委員としてのリーダーシップ経験、部活動での成果や貢献、苦手だった科目を克服した経験などは特に印象的です。そして、それらの経験から得られた気づきや成長を通じて、将来の自己像や目指す成長を明確に伝えることが重要です。

熱意や意欲を示す

高専で学びたい理由や目指す目標を紹介し、その背後にある情熱をアピールしましょう。ただし、それは単なる夢物語ではなく、具体的な計画や準備、高専での学びがどのようにその実現につながるのかを具体的に説明することが求められます。

例えば、

「私は中学生の間、科学に対する興味が深く、特に物理学に魅力を感じています。その理由は物理学が現象の根底にある法則を解明する学問だからです。高専に進学することで、物理学の深い理解とそれを応用した技術を学び、将来はエネルギー問題の解決に貢献したいと考えています。そのためには、まず物理学の基礎をしっかりと学ぶことが必要と考え、高専での学びに期待しています」

と語ると良いでしょう。

あとは、もう一つの例として、あなたがゲームやプログラミングに興味を持ち、将来はソフトウェア開発に携わりたいと思っているとします。その場合、次のように伝える事もできます。

「中学時代、自分でコンピューターゲームを作ってみたいと思い、プログラミングを独学で始めました。ゲーム作りを通じて、コード一つで色々なものが作れるという可能性に惹かれ、ソフトウェア開発に関わる仕事をしたいと思うようになりました。高専では、深い技術的知識を学びながら、具体的なソフトウェア開発の経験を積み、より大きなプロジェクトに挑戦できる力を身につけたいと思っています。」

このように述べることで、自身の情熱と熱意を伝えることができます。この例では、個人の興味や経験とそれに基づく具体的な目標、そしてその目標達成のための具体的な行動計画を示すことで、情熱と熱意が具体的に伝わります。

コミュニケーション能力をアピール

面接では、相手とのコミュニケーションが重要。積極的に話し、聞く姿勢を見せましょう。

自分だけが話すだけではなく、相手の話を聞き、適切に反応し、自分の意見を伝える対話型のコミュニケーションが求められます。相手の質問に対する自分の回答だけでなく、相手の意見を聞きたいという気持ちを示すことで、自分のコミュニケーション能力をアピールできます。

例えば、面接官からの質問に対して、ただ答えるだけではなく、「その点について私はこう考えていますが、先生方のご意見はいかがでしょうか?」と問い返すことで、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を示せます。また、「私が学びたいと思った理由は〇〇ですが、それについて先生方の視点から何かアドバイスをいただけますか?」と質問することも、相手の意見を尊重し、自分自身の学びに生かそうとする姿勢をアピールできます。

高専推薦入試の評定と内申点の活用法

評定と内申点は、高専推薦入試で重要な要素です。効果的な活用法を知り、受験戦略に取り入れましょう。

評定と内申点の重要性

評定と内申点は、推薦入試において重要な選考基準の一つです。学業成績や課外活動の実績を示す評定や内申点が高いほど、推薦入試での合格率が高まります。また、内申点は一般入試でも選考に影響することがありますので、常に意識しておくことが大切です。

評定と内申点の向上方法

評定と内申点の向上方法

評定と内申点を向上させるためには、以下の取り組みが効果的です。

日々の勉強

学業成績を上げるため、毎日コンスタントに勉強しましょう。

定期試験対策

定期試験の成績が内申点に反映されるため、試験対策をしっかり行いましょう。

課外活動の充実

高専が重視する課外活動に参加し、評価される実績を積み重ねましょう。

評定と内申点を活かした受験戦略

評定と内申点を活かした受験戦略

評定と内申点を活かす受験戦略は、以下のようなものがあります。

推薦入試を優先

評定や内申点が高い場合、推薦入試で有利に働くため、まずは推薦入試を狙いましょう。

学科・コース選び

自分の評定や内申点に見合った高専、学科やコースを選ぶことで、合格率を高めることができます。

複数校の出願

自分の評定や内申点が高い場合でも、高専の一般入試や、評定・内申点が合否判定に利用される公立高校に出願し、合格の確率を上げましょう。

高専推薦入試対策の学習プラン

高専推薦入試対策の学習プラン

高専推薦入試対策には、推薦入試に合格する為の効果的な学習プランが不可欠です。以下では、学習計画の立て方や進め方、効率的な勉強方法、そして学習のモチベーション維持方法について解説します。

学習計画の立て方と進め方

学習計画を立てる際には、以下のポイントを意識しましょう。

1.目標設定

自分が「どのような成果」を「いつまでに」目指すのか明確にし、それを達成するための具体的なステップを考えます。

2.期間設定

目標達成に必要な期間を見積もり、短期・中期・長期の目標を設定しましょう。

3.時間割作成

毎日の勉強時間を確保し、各教科の学習時間をバランスよく割り振ります。中1、中2、中3のどの時期から勉強をスタートするのか、スタート時点の学力はどのぐらいなのか?にもよって変わってきます。

高専受験勉強に必要な学年別の学習時間例はこちら

4.進捗管理

定期的に学習の進捗を確認し、必要に応じて計画を見直しましょう。

効率的な勉強方法

効率的な勉強方法

効率的な勉強方法に取り組むことで、高専推薦入試対策をスムーズに進めることができます。

教科書の徹底活用

推薦選抜や特別選抜の適性検査(基礎学力検査)、面接で口頭試問がある場合、中学で学習する範囲を網羅的に理解しておくことが必須です。特に教科書は基本的な知識を網羅しているため、まずは教科書を読み込んで理解しましょう。

参考書や問題集

高専の推薦をもらう為には最低限学校の内申書(調査書)の評価が高くないといけません。学校の教科書内容を完全に理解することを補助するための教科書ガイド等の参考書や問題集を活用し、理解を深めましょう。

高専過去問対策

推薦選抜や特別選抜の適性検査(基礎学力検査)の過去問や過去の口頭試問、グループワークの内容等が公開されているか確認してみましょう。過去の出題を確認することによって、傾向を捉えた学習に取り組んでいきましょう。

弱点部分の傾向に合わせた学習

参考書や過去問に取り組むことで、自分の実力が足りていない箇所が洗い出されます。その弱点部分をどのように克服していくのかを推薦入試までの学習計画、日々の学習時間割に落とし込んで効率的に勉強を進めていくと効果的です。

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よくある質問

Q1:高専の推薦入試で合格するには?

A1:高専の推薦入試で合格するには、学業成績の向上、課外活動の充実、面接等の対策が大切です。

定期テスト対策に力を入れることはもちろん、部活や生徒会など積極的に取り組むことができると推薦入試に有利となります。

また、推薦入試における面接などの試験内容の対策についても、対策内容を把握して早い段階から対策することで合格可能性を高めることができます。

高専推薦入試の合格ラインを見極める

Q2:高専の推薦入試の特徴は?

A2:高専の推薦入試では、一般的な面接の他、適性検査(基礎学力検査)、口頭試問やグループワークなどの試験が課されることがあります。第一志望の高専の推薦入試の試験内容を確認して、その高専にあった推薦入試対策に取り組まなければいけません。

また、出願条件が公立高校より厳しい場合が多いため、授業や定期テスト対策についても必要な評定を確認しながら目標を持って取り組むことが必要です。

Q3:高専推薦入試の対策はいつから始めたらいい?

A3:高専推薦入試の対策は、中3の夏くらいから取り組み始めるのが目安です。

この時点では推薦が決まっていない状況ですが、これまでの成績から推薦を受けられるかどうか推測することができますので、3年の1学期の成績が出た時点で高専推薦入試の対策に取り組んでいきましょう。

Q4:高専の推薦をもらう為には内申点(調査書)はどのぐらい必要ですか?

A4:高専の推薦をもらうためには、内申点として、評定平均4前後を出願条件としている高専が多いです。

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