じゅけラボ予備校は、高専(高等専門学校)卒業生261名の男女を対象に、高専進学を決めた理由と高専進学を選択したことに対する満足度に関する調査を実施しました。
■調査概要
- 調査概要:高専進学を決めた理由と満足度に関するアンケート
- 調査期間:2024/9/9~2024/9/11
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:高専(高等専門学校)卒業生261名の男女
目次
高専卒業生の約3割が「特定の専門分野に興味があった」と回答。実践的教育とキャリア志向が志望動機の鍵に
高専を選んだ理由 | 割合 |
---|---|
特定の専門分野に興味があったから | 31.8% |
将来のキャリアに役立つと考えたから | 28.7% |
実習や実験などの実践的な教育を重視しているから | 19.9% |
高専の教育方針に魅力を感じたから | 18.8% |
早く就職するために高専で技術を身につけたかったから | 14.9% |
高専から大学への編入制度が整っているから | 11.5% |
高専卒業後の就職率がほぼ100%だから(大学に編入しない場合) | 8.8% |
その他 | 3.8% |
n=高専卒業生の男女261名
この度、「高専卒業生」を対象に「高専を志望した理由」についてのアンケート調査を実施いたしました。その結果、高専の専門性や実践的な教育、将来のキャリアに直結する学びが学生の志望動機に大きく影響していることが明らかになりました。本リリースでは、その詳細な調査結果と背景をお伝えいたします。
31.8%が「特定の専門分野に興味があった」と回答。専門性への高い関心
調査の結果、最も多くの卒業生が選んだ志望理由は「特定の専門分野に興味があったから」で、全体の31.8%を占めました。これは、高専が提供する高度な専門教育が学生にとって大きな魅力であることを示しています。早い段階から専門知識を深めたいという意欲が、高専を志望する大きな動機となっていると考えられます。
28.7%が「将来のキャリアに役立つと考えた」と回答。キャリア志向の高まり
次いで多かったのが「将来のキャリアに役立つと考えたから」で28.7%を占めました。学生たちは高専での学びが直接的に職業選択やキャリア形成に繋がると期待していることが伺えます。実践的なスキルを身につけ、社会で即戦力として活躍したいというキャリア志向の高まりが背景にあると推察されます。
約2割が「実習や実験などの実践的な教育を重視」。ハンズオン教育の魅力
「実習や実験などの実践的な教育を重視しているから」と回答した卒業生も19.9%に上りました。高専の教育カリキュラムは理論だけでなく、実際の現場で役立つスキル習得に重点を置いています。こうしたハンズオンの教育スタイルが、学生にとって魅力的であることが明らかになりました。
高専卒業生の約6割が進学に「良かった」と回答、一方で約4割は満足せず。進学満足度に見る期待と現実のギャップ
回答 | 割合 |
---|---|
非常に良かった | 14.9% |
良かった | 43.3% |
どちらでもない | 28.7% |
あまり良くなかった | 8.8% |
良くなかった | 4.2% |
n=高専卒業生の男女261名
進学満足度の調査結果から、約6割(58.2%)の卒業生が「非常に良かった」「良かった」と感じている一方で、満足していない高専卒業生が「どちらでもない28.7%」「あまり良くなかった8.8%」「良くなかった4.2%」を合わせると約4割(41.7%)という結果になりました。この調査結果の詳細と、その背景にある要因を考察します。
58.2%が「良かった」と回答。高専進学に満足する卒業生が多数
調査の結果、「非常に良かった」(14.9%)と「良かった」(43.3%)を合わせた58.2%の卒業生が高専進学に満足していることが明らかになりました。これは、高専での専門的な教育や実践的なカリキュラム、そして産業界と連携した実習やプロジェクトを通じて、即戦力としてのスキルを身につけることができた点が卒業生のキャリア形成にプラスの影響を与えている可能性を示しています。
以下に「高専進学に満足している卒業生」に理由を調査した結果がありますので詳細はそちらをご確認ください。
28.7%が「どちらでもない」と回答。約3割の卒業生が感じる進学の中立性
一方、「どちらでもない」と回答した卒業生は28.7%に上りました。約3割の卒業生が高専進学に対して中立的な立場を示しており、これは進学前の期待と現実とのギャップや、キャリアパスの多様化が影響していると考えられます。
13%が「良くなかった」と回答。不満足の理由とは
「あまり良くなかった」(8.8%)および「良くなかった」(4.2%)と回答した卒業生は、合わせて13%となりました。
入学前に抱いていた高専のイメージや期待と、実際の教育内容や環境が一致しなかった可能性や、高専特有の専門性が逆に卒業後の進路選択を狭めてしまったと感じた可能性もあります。また、高専で学習している特定の専門分野に興味がなくなったのかもしれません。
以下に「高専進学に不満足を感じている卒業生」に理由を調査した結果がありますので詳細はそちらをご確認ください。
高専卒業生の約4割が「実践的な学び」に満足。大学とは違う魅力がキャリア形成に大きく影響
高専に進学して良かった理由 | 割合 |
---|---|
実践的な学びが多く、大学とは違った魅力があったから | 40.8% |
専門知識や技術が身につき、就職やキャリア形成に役立ったから | 36.8% |
同じ目標を持つ仲間と出会えたことが大きな財産になったから | 29.6% |
専門分野の基礎をしっかり学べたから | 28.3% |
企業との連携やインターンシップの機会が多く、実社会とのつながりを持てたから | 17.1% |
自分の興味に合った学科があり、充実した学生生活を送れたから | 9.2% |
高専卒業後の進路が多様で、選択肢が広がったから | 2.6% |
その他 | 0.7% |
n=高専進学して「非常に良かった」または「良かった」と回答した152名の高専卒業生
高専卒業生の中で、進学して「非常に良かった」「良かった」と回答した合計152名を対象に行った調査では、彼らが高専に進学して良かったと感じる理由についての意見が明らかになりました。最も多かったのは「実践的な学びが多く、大学とは違った魅力があったから」で40.8%を占めており、次いで「専門知識や技術が身につき、就職やキャリア形成に役立ったから」が36.8%となっています。この記事では、これらの回答の背景にある高専の教育の特長と、その魅力について深掘りします。
理由①:40.8%が「実践的な学びが多く、大学とは違った魅力があった」と回答
調査の結果、最も多くの卒業生が選んだ理由は「実践的な学びが多く、大学とは違った魅力があったから」で、40.8%を占めました。高専のカリキュラムは理論だけでなく、実際の現場で役立つスキルや技術の習得に重点を置いており、それが学生たちにとって大きな魅力となっています。
企業との共同プロジェクトや実験・実習を通じて、即戦力としての能力を養うことができる点が高く評価されており、この実践的な学びが、大学の一般的なカリキュラムと比較して特に魅力的とされる要因の一つです。
理由②:36.8%が「専門知識や技術が就職やキャリア形成に役立った」と回答
次いで多かったのが「専門知識や技術が身につき、就職やキャリア形成に役立ったから」で36.8%でした。高専での専門教育が、卒業後の就職活動やキャリアアップに直接的に貢献していることが伺えます。高度な専門性と実践力を兼ね備えた高専卒業生は、企業からも即戦力として期待され、多方面で活躍しています。
理由③:29.6%が「同じ目標を持つ仲間との出会いが大きな財産になった」と回答
また、「同じ目標を持つ仲間と出会えたことが大きな財産になったから」と回答した卒業生も29.6%に上りました。高専は専門分野に特化した学生が集まる環境であり、共通の興味や目標を持つ仲間との交流が、学生生活を豊かにするとともに、将来のネットワーク形成にもつながっています。これらの人間関係が、卒業後のキャリアにおいても重要な支えとなっているようです。
理由④:28.3%が「専門分野の基礎をしっかり学べた」と回答
調査結果によると、28.3%の卒業生が「専門分野の基礎をしっかり学べたから」と回答しました。高専の教育は専門分野に特化しており、基礎から応用まで一貫したカリキュラムが組まれています。そのため、学生たちは専門知識の土台をしっかりと築くことができ、その後の学習やキャリアにおいて大きな強みとなっています。基礎力を固めることで、新しい技術や知識にも柔軟に対応できる能力を養っています。
理由⑤:17.1%が「企業との連携やインターンシップで実社会とつながれた」と回答
また、17.1%の卒業生が「企業との連携やインターンシップの機会が多く、実社会とのつながりを持てたから」と回答しました。高専では企業との共同研究やプロジェクト、インターンシップを積極的に取り入れており、学生たちは在学中からビジネスの現場を経験することができます。これにより、理論だけでなく実践的なスキルやビジネスマナーを身につけ、卒業後の即戦力として活躍するための土台を築いています。
高専進学に不満足を感じる卒業生のうち23.5%が「就職・進学で期待外れ」と回答。カリキュラム不適合や専門分野への興味喪失も課題に浮上
理由 | 割合 |
---|---|
就職や進学において、期待したほどの成果が得られなかったから | 23.5% |
高専のカリキュラムが合わなかったから | 20.6% |
専門分野に興味がなくなり、違う道に進みたくなったから | 20.6% |
学業とプライベートのバランスを取るのが難しかったから | 17.6% |
思っていたほど専門知識が身につかなかったから | 17.6% |
学校生活が合わなかったから | 11.8% |
専門分野に特化しすぎて、他の分野の知識が不足していると感じたから | 8.8% |
実際の教育内容が期待していた内容と違ったから | 0.0% |
その他 | 0.0% |
n=高専に進学して「あまり良くなかった」「良くなかった」と回答した34名の高専卒業生
「高専卒業生」の中でも進学して「あまり良くなかった」「良くなかった」と回答した方を対象に、「高専に進学したことが良くなかったと思う理由」に関するアンケート調査を実施しました。その結果、不満の理由トップ5が明らかになり、高専進学に対する課題が浮き彫りになりました。ここではその詳細な調査結果と背景を考察します。
理由①「就職や進学で期待した成果が得られなかった」:23.5%が不満を表明
アンケート結果によると、高専進学に対して不満足を感じる卒業生のうち23.5%の卒業生が「就職や進学において、期待したほどの成果が得られなかったから」と回答しました。高専での専門教育が卒業後のキャリアに直接結びつかなかったと感じている人が多いことが示されています。これは、高専で培ったスキルや知識が就職市場や進学先の要求と一致しなかった可能性があります。期待していたキャリアパスが描けず、不満を抱える卒業生が一定数存在することが明らかになりました。
理由②「カリキュラムが合わなかった」:20.6%が不適合を感じる
「高専のカリキュラムが合わなかったから」と回答した卒業生は20.6%に上りました。これは、提供される教育内容が生徒の興味や学習スタイルに合致しなかったことを示しています。
このような不適合を防ぐためには、入学前からカリキュラムの詳細や教育内容について十分な情報提供を行うことが重要です。オープンキャンパスや学校説明会、模擬授業などを通じて、学生が実際の学習内容や学習環境を具体的にイメージできる機会を増やすことで、ミスマッチを減らすことができます。また、在校生や卒業生との交流の場を設けることで、リアルな声を聞く機会を提供し、入学前の誤解や不安を解消する取り組みも効果的です。
あと他には高専の専門性の高さが、逆に学生の学習意欲を削いでしまうケースもあると考えられます。個々のニーズに合わせた柔軟なカリキュラム設計が求められているかもしれません。
理由③「専門分野への興味喪失」:20.6%が違う道を希望
同じく20.6%の卒業生が「専門分野に興味がなくなり、違う道に進みたくなったから」と回答しています。入学当初は興味を持っていた専門分野でも、学ぶうちに興味が薄れてしまうことがあります。高専のカリキュラムは専門特化型であるため、途中で興味が変わった場合に他の分野へ転向しづらい環境が、不満の原因となっている可能性があります。
理由④「学業とプライベートのバランスが難しかった」:17.6%がストレスを感じる
「学業とプライベートのバランスを取るのが難しかったから」と回答した卒業生は17.6%でした。高専のカリキュラムは授業や課題が多く、学業負担が大きいことで知られています。その結果、趣味や休息の時間を十分に確保できず、精神的なストレスを感じる学生が一定数いることが示唆されます。
理由⑤「思っていたほど専門知識が身につかなかった」:17.6%が期待外れを経験
同じく17.6%の卒業生が「思っていたほど専門知識が身につかなかったから」と回答しています。これは、高専での教育が自身の期待するレベルに達していなかったと感じていることを示しています。教育方法や実習内容の見直し、最新の技術動向を取り入れるなどの改善が求められているかもしれません。
一方で、専門知識の習得には学生自身の学習態度や努力も大きく関与します。自主的な学習や積極的な質問、課題への真摯な取り組みが不足していた場合、期待した成果を得られないことも考えられます。学生自身が主体的に学ぶ姿勢を持つことが重要であり、そのためのモチベーション向上や学習支援の体制強化も必要とされます。教育機関と学生が共に努力することで、専門知識の習得度を高めることが期待できると思われます。
まとめ
今回の調査では、高専卒業生を対象に、進学理由や満足度についての意見を集め、その結果を分析しました。調査の結果、31.8%の卒業生が「特定の専門分野に興味があったから」という理由で高専を選んでおり、これは高専の専門性が大きな魅力となっていることを示しています。また、28.7%が「将来のキャリアに役立つと考えた」と回答し、実践的なスキル習得がキャリア形成に直結している点が強調されました。
進学満足度に関しては、約6割の卒業生が「非常に良かった」または「良かった」と感じている一方で、約4割の卒業生は満足していないことが明らかになりました。特に、就職や進学において期待した成果が得られなかったり、カリキュラムが合わなかったりすることが不満の原因として挙げられています。
また、進学して良かった理由としては「実践的な学びが多く、大学とは違った魅力があった」が最も多く挙げられ、高専教育の実践的なカリキュラムが学生にとって大きな魅力となっていることが確認されました。一方で、進学に不満を感じる卒業生からは、期待とのギャップやカリキュラムの不適合などの課題が指摘されました。
これらの調査結果は、高専教育の強みと課題を明確にし、今後の教育改善に向けた指針となるものです。高専が持つ実践的な教育と専門性をさらに強化しつつ、学生の多様なニーズに応える柔軟なカリキュラムやサポート体制の充実が求められています。
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