目次
- 【総合型選抜】国公立大・難関/上位私大合格者とその他私大合格者で受験準備の開始時期の差が浮き彫りに
- 国公立大・難関/上位私大合格者の理想は「高2の夏」、その他私大は「高3の春」と回答。さらに高1以前の準備意識は13.73% vs 0%で、目指すレベルで準備の“射程”に決定的差!
- 【難関大合格者の“後悔”】実際の総合型選抜の準備開始時期はでは約4割が「高3の春~夏」に集中するも、理想は「高2の夏~秋」へ。合格者たちのリアルな本音が明らかに
- 【準備は“1シーズン前倒し”が理想】その他私立大、実績では7割が「高3春~夏」に集中するも、理想は「高2冬~高3春」へ。駆け込み対策からの意識変革が鮮明に。
- まとめ
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- じゅけラボ予備校について
じゅけラボ予備校は、この度、総合型選抜入試で大学に合格し、且つ活動実績があった18歳から21歳の男女153名を対象に、大学の難易度と準備開始時期の関係性について調査を実施しました。対象者の内訳は、「国公立大学、早慶上理・GMARCH・関関同立の難関私立大学、成成明学獨國武・日東駒専・産近甲龍の上位私立大学」の合格者51名と、「その他私立大学」の合格者102名です。
>【活動実績有・なし】総合型選抜入試で合格した大学の調査結果

■調査概要
- 調査概要:活動実績があった学生を対象とした総合型選抜入試における大学の難易度と準備開始時期の関係性について調査
- 調査期間:2025/6/13~2025/7/18
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:総合型選抜入試で大学に合格し、かつ活動実績があった18歳から21歳の男女153名:「国公立大学、早慶上理・GMARCH・関関同立の難関私立大学、成成明学獨國武・日東駒専・産近甲龍の上位私立大学」の合格者51名と、「その他私立大学」の合格者102名
【総合型選抜】国公立大・難関/上位私大合格者とその他私大合格者で受験準備の開始時期の差が浮き彫りに

Q. 総合型選抜入試の準備はいつから始めましたか?(活動実績ありの学生対象)
準備開始時期 | 国公立大・難関/上位私立大学 (%) | その他私立大学 (%) |
---|---|---|
高校1年生以前 | 7.84% | 1.96% |
高校2年生の4月~6月 | 13.73% | 0.00% |
高校2年生の7月~9月 | 11.76% | 5.88% |
高校2年生の10月~12月 | 13.73% | 2.94% |
高校2年生の1月~3月 | 11.76% | 8.82% |
(高校2年生 合計) | 50.98% | 17.64% |
高校3年生の4月~6月 | 21.57% | 44.12% |
高校3年生の7月~9月 | 15.69% | 26.47% |
高校3年生の10月以降 | 1.96% | 2.94% |
(高校3年生 合計) | 39.22% | 73.53% |
覚えていない | 1.96% | 6.86% |
この度、総合型選抜(旧AO入試)で大学に合格し、かつ高校時代に何らかの活動実績を持つ18歳~21歳の男女153名を対象に、入試準備の開始時期に関するアンケート調査を実施しました。
調査結果から、【国公立大学・難関私立大学(早慶上理・GMARCH・関関同立)・上位私立大学(成成明学獨國武・日東駒専・産近甲龍)】の合格者と【その他私立大学】の合格者の間では、準備を始めるタイミングに大きな隔たりがあることが明らかになりました。
国公立大・難関私大・上位私大の合格者は高校2年生という早い段階から計画的に準備を進めているのに対し、多くのその他私立大学の合格者は高校3年生になってから準備を始める「直前集中型」の傾向が強いことが判明。
本調査結果は、活動実績を持つ生徒の中でも志望する大学によって対策の開始時期が違い、今後の大学受験における戦略立案に大きな示唆を与えるものと考えられます。
国公立大・難関/上位私大合格者の5割以上(約51%)が高2から総合型選抜の準備開始!その他私立大学(約18%)と2.8倍以上の差

【国公立大・難関私立大学・上位私立大学】の総合型選抜入試合格者に、総合型選抜の準備を始めた時期を尋ねたところ、「高校2年生の4月~6月」(13.73%)、「高校2年生の7月~9月」(11.76%)、「高校2年生の10月~12月」(13.73%)、「高校2年生の1月~3月」(11.76%)を合計すると、実に50.98%、つまり半数以上が高校2年生のうちに準備を開始していることがわかりました。
一方、【その他私立大学】の合格者で高校2年生のうちに準備を始めたのは合計でわずか17.64%に留まり、両者の間には約2.8倍と3倍近い開きが見られます。
この結果から、難関大学等の上位大学の総合型選抜入試では、単なる評定・学力だけでなく、自身の興味・関心に基づいた探究活動や課外活動での実績といった、時間をかけて培われる要素が重視される傾向が強いと推察されます。合格者はそのことを理解し、早期から評定対策や自己分析、小論文対策、活動実績作りに着手していると考えられます。
高校3年生から準備を始める割合、「その他私立大学」では7割超!国公立大・難関大学合格者とは異なる「直前集中型」の傾向が鮮明に

現役高校生時代に活動実績のある【その他私立大学】の総合型選抜合格者においては、「高校3年生の4月~6月」が44.12%と突出して高く、次いで「高校3年生の7月~9月」が26.47%でした。これらを合計すると73.53%、実に7割以上が高校3年生になってから準備を始めていることが明らかになりました。
これは、高校2年生までに準備を始める割合が半数を超えていた【国公立大・難関私大・上位私大】の合格者層とは全く対照的な結果です。
この背景には、その他私立大学の総合型選抜が、比較的短期間で対策可能な選考方法(志望理由書、面接、小論文など)を中心としていることに加え、出願の条件となる評定平均や英語外部検定資格の基準が、ない、または緩やかであることが考えられます。
また、一般選抜との併願を視野に入れ、高校3年生の夏休み前後に総合型選抜への挑戦を最終決定する受験生が多いことも、この「直前集中型」の傾向を後押ししていると類推されます。
「高1以前」から総合選抜対策する超早期準備層、難関大学合格者では約8%存在するも、その他私立大学では2%未満。大学受験への意識の差か

今回の調査でさらに興味深いのは、「高校1年生以前」という非常に早い段階から総合型選抜入試に向けて準備を始めていた層の存在です。【国公立大・難関私大・上位私大】の合格者では7.84%が該当したのに対し、【その他私大】の合格者では1.96%と、その割合は4分の1に留まりました。
この結果は、難関大学を総合型選抜で目指す層の中に、中学時代や高校入学当初から明確な目標を設定し、学校の評定対策に加え、部活動や委員会活動、ボランティア、資格取得といった課外活動に戦略的に取り組む「超早期準備層」が一定数存在することを示唆しています。
将来のキャリアパスまで見据えた主体的な活動が、結果として難関大学への扉を開く強力な武器となっているのではないでしょうか。大学の難易度によって、受験生が総合型選抜という入試制度に向き合う意識そのものに差があることがうかがえます。
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【大学グループ別】総合型選抜入試の理想の準備開始時期の違い
理想の準備開始時期 | 国公立大・難関私立大学・上位私立大学 | その他私立大学 |
---|---|---|
高校1年生以前 | 13.73% | 0.00% |
高校2年生の4月~6月 | 11.76% | 9.80% |
高校2年生の7月~9月 | 19.61% | 11.76% |
高校2年生の10月~12月 | 17.65% | 2.94% |
高校2年生の1月~3月 | 3.92% | 24.51% |
高校3年生の4月~6月 | 11.76% | 30.39% |
高校3年生の7月~9月 | 11.76% | 3.92% |
高校3年生の10月以降 | 0.00% | 0.98% |
わからない | 9.80% | 15.69% |
総合型選抜で合格した学生たちが考える「理想の準備開始時期」は、志望する大学のレベルによって大きく異なることが明らかになりました。国公立大・難関私立大学・上位私立大学(以下、難関大学)の合格者では、理想の開始時期として「高校2年生の7月~9月」(19.61%)が最多となり、夏休みを利用した早期からの集中的な準備が重要と認識されています。
対照的に、その他私立大学の合格者では、「高校3年生の4月~6月」(30.39%)が最多回答でした。これは、大学側が求める課題や実績の準備期間として、高3の春からでも十分間に合うと考えている層が多いことを示しています。
この意識差を最も象徴するのが、「高校1年生以前」という超早期準備への考え方です。難関大学合格者の13.73%がこれを理想とする一方、その他私立大学の合格者では驚きの0%でした。この結果は、難関大学の総合型選抜が単なる入試対策ではなく、高校生活全体のプランニングそのものが問われる場へと進化していることを示唆しています。
【難関大合格者の“後悔”】実際の総合型選抜の準備開始時期はでは約4割が「高3の春~夏」に集中するも、理想は「高2の夏~秋」へ。合格者たちのリアルな本音が明らかに

【総合型選抜】国公立大・難関/上位私立大学合格者の準備開始時期の理想と現実
※活動実績ありの学生対象
総合型選抜対策の準備開始時期 | 実際に始めた時期 | 理想の開始時期 |
---|---|---|
高校1年生以前 | 7.84% | 13.73% |
高校2年生の4月~6月 | 13.73% | 11.76% |
高校2年生の7月~9月 | 11.76% | 19.61% |
高校2年生の10月~12月 | 13.73% | 17.65% |
高校2年生の1月~3月 | 11.76% | 3.92% |
高校3年生の4月~6月 | 21.57% | 11.76% |
高校3年生の7月~9月 | 15.69% | 11.76% |
高校3年生の10月以降 | 1.96% | 0.00% |
その他(無回答含む) | 1.96% | 9.80% |
難関大学の合格者でさえ、その準備過程は理想通りではなかったようです。難関大学合格者の準備期間をさらに深掘りすると、彼らの「本音」がより鮮明に浮かび上がります。準備開始期間のピーク(1位と2位の合計)に注目して比較すると、驚くべき意識のタイムシフトが見えてきました。
「実際に準備を始めた時期」では、「高校3年生の4月~6月」(21.57%)と「7月~9月」(15.69%)を合計した37.26%、つまり約4割の学生が「高3の春から夏」にかけて準備を本格化させていました。
しかし、「理想の開始時期」に目を向けると、ボリュームゾーンは全く異なる期間に移動します。「高校2年生の7月~9月」(19.61%)と「10月~12月」(17.65%)を合計すると、奇しくも同じ37.26%。約4割の合格者が、「本当は高2の夏から秋にかけて集中的に取り組むべきだった」と考えているのです。
では、なぜこれほどの1年近くの「タイムシフト」を望むのでしょうか。その理由を考察すると、活動実績があるからこそ、準備の「質」が問われるからだと思われます。具体的には、活動の意味を「深掘り」し、大学に響くように「戦略」を練り、小論文や面接といった「総合力」を磨く時間が足りなかった、という本音の表れではないでしょうか。
この結果は、多くの合格者が「高3になって慌てて対策を始めるのではなく、高2のうちに腰を据えて“思考を深める”時間を確保すべきだった」と痛感していることの表れです。難関大学の総合型選抜は、準備の“中心”そのものを高2にシフトさせ、じっくりと自分と向き合う時間を確保できるかが、志望大学の選定や合否をわける大きなポイントと言えるでしょう。
【準備は“1シーズン前倒し”が理想】その他私立大、実績では7割が「高3春~夏」に集中するも、理想は「高2冬~高3春」へ。駆け込み対策からの意識変革が鮮明に。

【総合型選抜】その他私立大学合格者の準備開始時期の理想と現実
※活動実績ありの学生対象
総合型選抜対策の準備開始時期 | 実際に始めた時期 | 理想の開始時期 |
---|---|---|
高校1年生以前 | 1.96% | 0.00% |
高校2年生の4月~6月 | 0.00% | 9.80% |
高校2年生の7月~9月 | 5.88% | 11.76% |
高校2年生の10月~12月 | 2.94% | 2.94% |
高校2年生の1月~3月 | 8.82% | 24.51% |
高校3年生の4月~6月 | 44.12% | 30.39% |
高校3年生の7月~9月 | 26.47% | 3.92% |
高校3年生の10月以降 | 2.94% | 0.98% |
その他(無回答含む) | 6.86% | 15.69% |
その他私立大学の合格者の間でも、総合型選抜の準備は「1シーズン前倒しで始めるべき」という意識があることが、今回の調査で明らかになりました。
まず「実際に準備を始めた時期」では、「高3の春(4~6月)」と「夏(7~9月)」を合わせた期間に70.59%の回答が集中。多くの学生が、高3になってからの短期集中、あるいは“駆け込み”に近い形で対策を行っていた現実がうかがえます。
ところが、「理想の開始時期」に目を向けると、このボリュームゾーンが綺麗にスライドします。「高2の冬(1~3月)」と「高3の春(4~6月)」を合わせた期間が54.90%を占め、準備のコア期間が「高3の春~夏」から「高2の冬~高3の春」へと、ちょうど1シーズン(3ヶ月)分、前倒しになっているのです。
この結果は、多くの合格者が「高3の春に慌てて始めるのではなく、受験学年を迎える前の“高2の冬”から助走を始めるべきだった」と痛感していることを示しています。
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この度の調査で、総合型選抜における「活動実績がある」合格者の準備戦略は、志望大学の難易度によって大きく二極化している実態が明らかになりました。国公立・難関私大の合格者は、半数以上が高校2年生までに準備を始める「早期準備型」である一方、その他私大の合格者は7割以上が高校3年生から対策する「直前集中型」であることが判明しました。
さらに、合格者たちが考える「理想の準備開始時期」を尋ねると、難関大合格者は「高2の夏~秋」、その他私大合格者も「高2の冬~高3の春」と回答。多くが実際の開始時期より早く着手すべきだったと“後悔”していることが浮き彫りになりました。
この結果は、活動実績があるからこそ、その意味を深く問い直し、大学に響くよう戦略を練る「思考と準備の時間」が重要であることを示唆しています。総合型選抜は、単なる付け焼き刃の対策では通用しない、高校生活を通じた計画性が問われる入試へと進化していると言えるでしょう。
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