じゅけラボ予備校は、子どもが現在不登校になっている保護者300人を対象に、不登校生徒の進学に関する実態調査を実施しました。今回のアンケート調査により、不登校生徒の進学と進路に関する状況が明らかになりました。
■調査概要
- 調査概要:不登校生徒の進学に関するアンケート
- 調査期間:2023/11/28~2023/11/30
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:現在不登校の子どもがいる保護者300人
- 子どもが進学を希望しており、受験対策を進めている 19.0%
- 子どもが進学を希望しており、受験対策の情報収集中 25.3%
- 進学については未定で検討中 36.7%
- 進学の意向はなく、他の進路を考えている 5.0%
- 進学の意向はなく、他の進路も未定 14.0%
不登校生徒の進学や進路に関する保護者の意向は、希望と不確実性の間で揺れ動いています。最新のアンケート結果は、家庭が子どもの未来にどのように対応しているか、そして進路や受験においてどのように準備しているのかを明らかにしました。
目次
積極的に進学準備をしている家庭が44.3%。不登校生徒の受験対策と情報収集の現状
保護者の44.3%が子どもの進学希望に積極的に応えており、このうち19.0%は受験対策を現在進めている一方で、25.3%は受験に向けての情報収集中です。
この積極的な進学準備は、不登校の生徒自身の進学への意志と家庭のサポートの結びつきを示しており、家庭は子どもの教育と将来に対する重要な投資として進学を捉え、支援を提供しています。不登校生徒が進学の道を歩む際には、子どもに合った適切な教育環境やサービスの選択、それらの情報へのアクセス、家庭の経済的・心理的サポートが重要な役割を果たします。
進学未定が36.7%も。慎重な姿勢と進路の模索
大きな割合を占める36.7%の保護者が子どもの進学について未定であり、さまざまな選択肢を検討中という結果がわかりました。この進学未定としている家庭は、子どもの特定の状況や興味によって、慎重な姿勢をとっていることが推測されます。進学について未定である家庭は、子どもの興味や適性、さらには家庭の経済的な状況を考慮に入れながら、最適な進路を探求しています。
36.7%の保護者が子どもの進学について未定と報告しており、「不登校期間の長さ」と「子どもの進学への意欲の欠如」が家庭の悩みの一つとなっている可能性があります。
この進学未定としている家庭は、子どもの特定の状況や興味によって、慎重な姿勢をとっていることが推測されます。
特に、不登校期間が長引くことで生徒の学習環境への適応や進学への意欲が低下する場合があり、保護者はこの複雑な状況をどのように解決すれば良いかについて悩むことも多いでしょう。
保護者は子どもの興味や適性、子ども自身の意欲や心理状態、そして家庭の経済的な状況を総合的に考慮に入れながら、最適な進路を模索しています。
この過程では、進学する道だけでなく、職業訓練や就職、休学、あるいは特定のスキルや趣味の追求など、さまざまな進路が検討されていると想定することができます。
保護者と子どもが一緒に未来への道を探っているこの段階は、教育関係者やカウンセラー、キャリアアドバイザーなど学校だけでなく外部のサポートを求める良い機会でもあり、家庭内での対話と外部の専門知識を活用して、子どもの進学や進路に関する最善の決定を下すための支援が必要であると思われます。
進学以外への道を探る不登校生徒たち。「進学しない」が19.0%
進学の意向がなく、他の進路を考えている、あるいはまだ進路も未定であると回答した保護者は合わせて19.0%です。
その中で、5.0%の不登校生は既に進路が決まっており、自分の将来に対して明確なビジョンを持ち、具体的な職業訓練、インターンシップ・就職、起業、または特定の趣味や技能の追求など、自らの道を積極的に模索していると思われます。この場合は、生徒の選択を支援し、専門的なスキルや経験を積むためのリソースと機会を提供することが重要です。
一方で、進学の意向がなく、他の進路も未定と回答した不登校生徒の保護者は全体の14.0%を占めており、このグループの生徒は、将来に対する明確なビジョンの欠如、あるいは適切な情報やリソースへのアクセス不足を示している可能性があり、特に注意深いサポートが必要だと思われます。進学もせず進路も未定としている不登校生徒に対しては、彼らの興味や能力に合わせた多様なキャリアパスを模索するための、個別化されたガイダンスとサポートが必要です。
まとめ
今回の現在不登校生徒のご家庭へのアンケートにより、不登校生徒の進学意向や進路選択に関する保護者の見解が明らかになりました。進学を希望し、積極的に準備を進める家庭、進学について未定で慎重に選択を模索している家庭、そして進学しない他の進路を考えているまたは未定の家庭が存在することが示されています。
不登校生徒のうち44.3%が進学を希望しており、その中でも19.0%は具体的な受験対策を進め、25.3%は情報収集中です。これらの生徒と家庭は、教育の取り組みに積極的であり、進学への強い希望と家庭のサポートが相まって、目標に向けた具体的な準備を進めています。
大きな割合を占める36.7%の家庭が進学について未定であり、子どもの状況や興味関心に対して慎重な姿勢をとっています。
進学意向がなく、他の進路を考えている5.0%の生徒と進路も未定である14.0%の生徒には、彼らの興味や能力に合わせた多様なキャリアパスの探索と、自己発見を支援するサポートが必要です。
これらのデータは、不登校生徒の現状と進学や進路に対する意識の状況に応じて家庭や学校関係者がどのように関わっていくのか、また社会や外部の専門機関がどのようなサポートを提供すべきかを考察するための重要指標になりました。
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