あなた専用の総合型選抜・公募推薦対策!
目次
歯学部総合型選抜(旧AO入試)で受かるには?

歯学部の入試は多様化しており、特に総合型選抜は一般入試とは異なる対策が必要です。
対策を行うには、歯学部の総合型選抜の基礎について知っておくことが大切です。
具体的には、以下の通りです。

- 歯学部入試における総合型選抜の基本的な内容と目的
- 歯学部の総合型選抜で評価される点、求められる人物像
- 総合型選抜と、一般選抜や学校推薦型選抜との具体的な違い
それぞれ解説していきますので、参考にしてください。
歯学部入試における総合型選抜とは?
歯学部入試における総合型選抜は、学力試験の点数だけで合否を決めるのではなく、受験生一人ひとりの個性や能力、学習意欲、そして将来性などを多角的に評価する入試制度です。
大学が掲げるアドミッションポリシーに、その受験生がどれだけ合っているかを重視する点が大きな特徴と言えます。
なぜこのような選抜方法が歯学部で採用されているかというと、歯科医師という職業には、学力だけでなく、以下の点が求められるためです。

- 患者さんとの円滑なコミュニケーション能力
- 倫理観
- 問題解決能力
従来の学力偏重の選抜方法では見極めにくい、個々の潜在能力や歯科医療に対する熱意を発掘することが、この制度の主な目的となっています。
具体的な選考方法としては以下が実施されます。

- 志望理由書や活動報告書などの書類審査
- 面接
- 小論文
- 大学によってはプレゼンテーションやグループディスカッション など
各選考方法への対策が必要です。
歯学部総合型選抜で求められる人物像
歯学部の総合型選抜では、学業成績だけでなく、受験生が将来、優れた歯科医師として活躍できる可能性を持っているかどうかが重視されます。
各大学が定めているアドミッションポリシー(入学者受入れの方針)に合致する人物であることが、合格のための最も重要な要素です。
大学は、以下のような人材を求めています。

- 入学後に意欲的に学習に取り組む人
- 専門知識や技術を習得する人
- 豊かな人間性を持って社会に貢献できる人
具体的に求められる人物像としては、まず歯科医療に対する強い関心と明確な目的意識を持っていることが挙げられます。
また、患者さんや他の医療スタッフと円滑な関係を築くためのコミュニケーション能力や協調性も不可欠な資質です。
さらに、自ら課題を見つけ、主体的に学習や活動に取り組む姿勢、困難な状況でも諦めずに努力を続けられる粘り強さなども評価の対象となります。
高校時代の部活動やボランティア活動、探求活動などの経験を通じて培われたリーダーシップや問題解決能力もアピールポイントになり得ます。
もちろん、歯学部の専門的な内容を学ぶ上で必要な基礎学力も、多くの大学で重視される要素です。
まずは志望大学のアドミッションポリシーを熟読し、大学がどのような学生を求めているかを理解することから始めましょう。
歯学部の一般選抜・学校推薦型選抜との違い

歯学部の入試には、総合型選抜の他に、一般選抜や学校推薦型選抜といった方式があります。
これらの選抜方式は、評価の重点や選考方法が総合型選抜とは異なります。
まず、一般選抜は、主に学力試験(筆記試験)の成績に基づいて合否が判定されます。大学入学共通テストや大学独自の個別学力検査の結果が重視されるため、高い学力が求められる選抜方式と言えます。
一方、総合型選抜では、学力だけでなく、以下を通して、受験生の意欲や適性、個性などが総合的に評価されます。

- 書類審査
- 面接
- 小論文 など
次に、学校推薦型選抜は、出身高等学校長の推薦が必要となる選抜方式です。高校での学業成績(評定平均)や課外活動の実績などが重視され、多くの場合、出願できる高校や人数に制限があります。
公募制の場合は、大学が定める基準を満たせばどの高校からでも出願できますが、いずれも高校時代の頑張りが評価の中心となります。総合型選抜は、原則として高校長の推薦は不要であり、大学のアドミッションポリシーとの適合性がより重視される点が大きな違いです。
このように、各選抜方式は評価の軸が異なります。自分の強みやアピールポイントがどの選抜方式で最も活かせるかを考え、戦略的に入試方式を選択することが重要です。
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オーダーメイドの総合型選抜入試対策講座歯学部総合型選抜に必要な出願資格と必要書類
総合型選抜は、学力だけでなく多面的な評価が行われるため、出願資格や提出書類の内容を正確に把握することが合格への第一歩となります。
主に以下の内容を確認していきましょう。

- 出願に必要な評定平均や履修科目
- 提出が求められる書類の種類とその内容
それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
評定平均・必須科目

歯学部の総合型選抜を受験しようと考える際、まず確認すべきなのは、志望大学の定める出願資格を満たしているかどうかです。
多くの大学では、総合型選抜の出願条件として、一定以上の評定平均を求めています。これは、歯学部での高度な専門知識を学ぶ上で必要となる基礎学力が備わっているかを大学側が確認するための一つの指標となるからです。
また、大学がどのような学生を求めているかを示す「アドミッション・ポリシー」に、受験生が適合するかを判断する材料としても用いられます。
評定平均だけでなく、高等学校で特定の科目を履修していることが条件となるケースも少なくありません。特に、歯学の基礎となる理科(化学・生物など)や数学の履修が求められることが多いです。
もし基準に満たない場合は、一般選抜など他の入試方式での受験を検討するか、あるいは出願可能な他の大学を探すといった対策を考えましょう。
必要書類リスト|調査書・志望理由書・自己推薦書・活動報告書など
歯学部の総合型選抜では、学力試験だけでは評価できない、以下のポイントを多角的に評価するために、複数の書類提出が求められます。

- 個性
- 意欲
- 適性 など
これらの書類は、あなた自身を大学にアピールするための重要な書類となります。
一般的に提出が必要とされる主な書類には、以下のようなものがあります。
まず「調査書」は、高等学校での学業成績や出欠状況、特別活動の記録などが記載された、高校が発行する公式な書類です。
次に「志望理由書」は、総合型選抜において特に重視される書類の一つです。なぜ歯学部を志望するのか、その大学で何を学びたいのか、将来どのような歯科医師になりたいのかといった、あなたの熱意や考えを具体的に記述します。
また、「自己推薦書」は、自身の長所や特技、経験などをアピールし、自分が大学の求める人物像に合致していることを示す書類です。
そして「活動報告書」では、部活動、ボランティア活動、資格取得、受賞歴など、学業以外の活動実績を具体的に報告します。
これらの活動を通して何を学び、どのように成長したのかを示すことが重要です。
それぞれの書類で何が問われているのかを正確に理解し、募集要項で指定された書類をすべて、丁寧に準備することが合格への道筋となります。
書類作成には時間がかかるため、早めに準備を始め、完成した書類は高等学校の先生や塾の講師など、第三者に読んでもらい、客観的な意見をもらうことを強くお勧めします。
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オーダーメイドの総合型選抜入試対策講座歯学部総合型選抜の選考内容・評価基準と対策のポイント
歯学部の総合型選抜では、学力だけでなく、あなたの個性や意欲、将来性などが多角的に評価されます。
主な選考内容には以下のものがあります。

- 書類選考|自己PRと志望理由の一貫性
- 面接|歯科医師としての適性・コミュニケーション能力
- 小論文|論理的思考力と文章表現力
- 学力検査|基礎学力
それぞれ解説していきますので、参考にしてください。
書類選考|自己PRと志望理由の一貫性
総合型選抜の第一関門とも言えるのが書類選考です。
特に重要となるのが以下の2つで、内容にしっかりと一貫性を持たせることが合格への鍵となります。

- 自己PR
- 志望理由書
なぜなら、自己PRでアピールしたあなたの強みや経験が、なぜその大学の歯学部で学びたいのかという志望理由に繋がっていることで、あなたの歯科医師への熱意や自己理解の深さが伝わるからです。
例えば、「高校時代の部活動で培ったリーダーシップ」を自己PRで述べたなら、志望理由書では「その経験を活かし、貴学のチームで行う実習で主体的に学びを深めたい」といった具体的な結びつきを示すことが大切です。
逆に、自己PRと志望理由に関連性が見られないと、どちらかの内容が表面的であると判断されかねません。まずは大学が求める学生像を深く理解し、自己分析を通じて自身の経験や価値観を整理しましょう。
その上で、一貫したストーリーを描けるように、具体的なエピソードを盛り込みながら丁寧に書類を作成することが重要です。
面接|歯科医師としての適性・コミュニケーション能力
面接は、書類だけでは伝わらないあなたの人柄や潜在能力を評価する重要な機会です。
特に歯学部では、将来、患者さんや他の医療スタッフと良好な関係を築けるか、すなわち歯科医師としての適性やコミュニケーション能力が重視されます。
面接官は、あなたの回答内容はもちろん、話し方や表情、態度などからも、あなたが歯科医師という職業に必要な倫理観、共感力、協調性、そして状況に応じた判断力や表現力を備えているかを見ています。
以下のような定番の質問に加え、歯科医療に関する最近のニュースについて意見を求められることもあります。

- なぜ歯科医師になりたいのか
- 自分の長所と短所は何か
- 困難な状況にどう対処するか
事前に歯科医院を見学したり、医療系のボランティアに参加したりした経験があれば、その具体的なエピソードを交えて話すことで、熱意や職業理解度を効果的に示せます。
付け焼刃の知識ではなく、あなた自身の言葉で、論理的かつ誠実に話すことが大切です。
模擬面接を繰り返し行い、客観的なフィードバックを得ながら、自信を持って臨めるように準備を進めましょう。
小論文|論理的思考力と文章表現力
小論文試験は、あなたの論理的な思考力、そして考えを的確に文章で表現する能力を評価するために実施されます。
歯学部で学ぶ内容は専門的かつ高度であり、複雑な情報を整理し、論理的に考察する力が不可欠です。
また、歯科医師として、患者さんへの説明や他の専門職との連携において、分かりやすく正確な情報伝達能力が求められます。
そのため、小論文では、与えられたテーマについて、あなたの意見や考えを、筋道を立てて分かりやすく記述できるかが問われます。
具体的に大切なポイントは以下の通りです。

- 設問の意図を正確に読み取ること
- 自分の主張(結論)を明確にすること
- 根拠となる具体的な事実や理由を論理的に展開すること
- 序論・本論・結論といった構成を意識すること
普段から様々なテーマについて自分の意見を持ち、それを文章で表現する練習を重ねることが対策の基本です。
時間を計って書く練習や、質の高い模範解答を参考にすることも有効です。完成した小論文は、先生などに添削してもらい、客観的な視点から改善点を見つけることが、実力向上に繋がります。
学力検査|基礎学力
総合型選抜は人物重視の選考ですが、歯学部で学ぶためには、やはり一定レベルの基礎学力が必要です。
入学後の高度な専門科目を理解し、ついていくためには、高校での学習内容、特に理数系科目の基礎が固まっていることが前提となります。そのため、多くの大学では、総合型選抜においても、何らかの形で基礎学力を評価に取り入れています。
評価方法は大学によって様々ですが、具体的には以下のとおりです。

- 高等学校の調査書(評定平均)
- 大学入学共通テストの成績
- 大学独自の筆記試験(英語、数学、理科など)
- 模擬授業とその理解度テスト
総合型選抜だからといって学力をおろそかにせず、日々の授業を大切にし、基礎をしっかりと固めておくことが重要です。
志望大学がどのような学力評価を行っているかを早期に把握し、必要な対策を計画的に進めましょう。
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オーダーメイドの総合型選抜入試対策講座歯学部の総合型選抜・AO入試の入試倍率は?
歯学部の総合型選抜やAO入試は、大学ごとに求める学生像や選考基準が異なる上に、入試倍率や合格者数にも大きな違いが見られます。特に募集人員より合格者数が少ない大学もあり、大学側が「基準に達した受験生がいなければ合格者を出さない」という厳格な方針を取っていることがうかがえます。
ここでは令和6年度(2024年度)の最新データをもとに、国公立・私立大学別に倍率の特徴を解説します。データを踏まえて戦略を立てれば、志望校選びや入試対策の指針をより明確にできるでしょう。
国公立大学(歯学部)総合型選抜・AO入試 入試倍率(令和6年度・2024年度入試)
大学名 | 入試方式 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 入試倍率 |
---|---|---|---|---|---|
九州大学歯学部 | 総合型選抜 | 8 | 27 | 6 | 4.5 |
東北大学歯学部 | AO入試Ⅱ期 | 6 | 23 | 6 | 3.8 |
広島大学歯学部 | 総合型選抜(総合II) | 13 | 17 | 7 | 2.4 |
北海道大学歯学部 | 総合型選抜(フロンティア入試) | 5 | 9 | 2 | 4.5 |
九州歯科大学歯学部歯学科 | 総合型選抜 | 15 | 72 | 15 | 4.8 |
長崎大学歯学部歯学科 | 総合型選抜 | 7 | 21 | 5 | 4.2 |
鹿児島大学歯学部歯学科 | 総合型選抜 | 3 | 9 | 0 | – |

国公立大学の歯学部総合型選抜は総じて倍率が高く、九州歯科大学(4.8)や九州大学・北海道大学(ともに4.5)などは特に厳しい数字が目立ちます。
また、鹿児島大学のように募集枠が3名あるにもかかわらず合格者が出なかったケースや、広島大学や北海道大学、長崎大学のように募集人員よりも少ない合格者しか出していない家ケースもあり、大学側の選抜基準に届かなければ枠を埋めないという姿勢を垣間見ることができます。
このような厳しさを突破するには、基礎学力とともに歯科医師への強い志望動機や将来像を論理的に示し、面接や小論文で高い評価を得る必要があります。限られた枠を確実につかむためにも、早めに各大学の選考方針をリサーチし、志望理由書や自己PRで「なぜこの大学で学びたいのか」を明確に訴求しましょう。こうした多面的な準備を怠らず、倍率に惑わされない堅実な受験戦略を練ることが肝心です。
私立大学(歯学部)総合型選抜・AO入試 入試倍率(令和6年度・2024年度入試)
大学名 | 入試方式 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 入試倍率 |
---|---|---|---|---|---|
昭和医科大学歯学部 | 総合型選抜(1次・2次合計) | 10 | 70 | 43 | 1.6 |
日本大学松戸歯学部 | 総合型選抜(1期・2期合計) | 15 | 11 | 10 | 1.1 |
日本歯科大学新潟生命歯学部 | 総合型選抜(1期・2期合計) | 20 | 19 | 18 | 1.1 |
鶴見大学歯学部 | 総合型選抜(1期・2期・3期・4期合計) | 34 | 15 | 14 | 1.1 |
松本歯科大学歯学部 | 総合型選抜(1期・2期合計) | 13 | 6 | 6 | 1.0 |
朝日大学歯学部 | 総合型選抜(1期・2期・3期合計) | 12 | 44 | 28 | 1.6 |
福岡歯科大学歯学部 | 総合型選抜(1期・2期・3期合計) | 13 | 24 | 23 | 1.0 |

私立大学の歯学部総合型選抜では、昭和医科大学と朝日大学がともに1.6倍とやや高めの一方、日本大学松戸歯学部や日本歯科大学新潟生命歯学部、鶴見大学歯学部などは1倍台前半~1倍程度と数字上は比較的低く見えます。
ただし、中には募集人員よりも志願者数自体が少ない(例:日本大学松戸歯学部は募集15名に対し志願11名)ケースもあり、応募総数より大学側の合格基準を満たすかどうかがより重要になってきます。
倍率が低いからといって必ずしも受かりやすいわけではなく、大学ごとの選抜ポリシーに合った対策を行わなければ合格は厳しいでしょう。特に私立は面接や書類評価で個人の熱意や人間性を重視する傾向が強く、受験生が期待される資質をしっかり理解しておく必要があります。
また学費面での負担を考慮するなら、大学独自の奨学金制度や成績優秀者向けの免除措置なども必ず確認しましょう。数字だけに惑わされず、募集要項やアドミッションポリシーに沿った自己PRを徹底することが、私立大学歯学部に総合型選抜入試で合格するための近道です。
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オーダーメイドの総合型選抜入試対策講座歯学部総合型選抜で受かるために知っておくべきこと

総合型選抜は、学力だけでなく、あなたの個性や意欲、将来性なども含めて多角的に評価される入試方式です。
だからこそ、試験対策だけでなく、入学後の学びや将来のキャリアについても具体的にイメージしておくことが、合格への大きな一歩となります。
具体的には、以下の点について知っておくことが大切です。

- 歯学部の学費はどれくらいかかるか
- どのような奨学金制度があるか
- 歯学部卒業後のキャリアはどうなっているのか
- 歯科医師国家試験の合格率はどのくらいなのか
それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
歯学部の学費はどれくらいかかるか

歯学部の学費は6年間の総額で比較的高額になる傾向があります。
特に、国公立大学と私立大学では大きな差がある点を理解しておくことが大切です。
歯学部は、高度な専門知識や技術を学ぶための講義に加え、充実した実習設備や最新の医療機器を用いた臨床教育が不可欠なため、授業料が高額になります。
学費は年度によって改定される可能性もあるため、必ず最新の情報を確認しましょう。
「こんなに費用がかかるのか…」と不安に思うかもしれませんが、だからこそ、早い段階で正確な情報を集め、資金計画を立てることが重要なのです。
まずは、あなたが志望する大学の公式ウェブサイトで「学費」や「納入金」に関するページをチェックすることから始めてみましょう。
どのような奨学金制度があるか

国や大学、地方自治体などでは、様々な奨学金制度を用意しています。
制度をうまく活用すれば、学費の不安を軽くして、安心して勉強に集中できる環境を整えることができます。
最もよく知られているのは、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。
これには、卒業後に返済が不要な「給付型」と、返済が必要な「貸与型」(無利子の第一種、有利子の第二種)があります。
家計の状況や学力基準によって利用できる種類が異なりますので、JASSOのウェブサイトで詳細を確認してみましょう。
参考:奨学金制度の種類と概要|日本学生支援機構(JASSO)
また、多くの歯学部では、大学独自の奨学金制度を設けています。
例えば、入学試験の成績優秀者を対象としたもの、経済的に修学が困難な学生を支援するもの、卒業後に特定の地域で歯科医療に従事することを条件としたものなど、内容は様々です。
志望大学のウェブサイトで、どのような独自の奨学金があるか調べてみることを強くお勧めします。
この他にも、お住まいの地方自治体や民間の育英団体が独自に奨学金を提供している場合もあります。
歯学部卒業後のキャリアはどうなっているのか
「歯科医師=歯医者さん」というイメージが強いかもしれませんが、実は活躍の場は非常に多岐にわたっています。
卒業後に歯科医院や病院に勤務し、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作製など、一般的な歯科診療に携わるのが最も多いキャリアパスです。
数年間、勤務医として経験を積んで知識や技術を磨き、その後、自分の理想とする歯科医院を開業する人もたくさんいます。
一方で、特定の分野をもっと深く学びたい、専門性を高めたいという場合は、大学院に進学したり、専門医の資格取得を目指したりする道もあります。
具体的には以下の通りです。

- 歯並びを治す矯正歯科
- 親知らずの抜歯やインプラント手術などを行う口腔外科
- 歯周病治療を専門とする歯周病科
- 新しい治療法の開発や病気の原因解明に取り組む研究者
- 未来の歯科医師を育てる大学教員
- 国や地方自治体の保健所などで働く公衆衛生歯科医師 など
歯科医師のキャリアは一つではありません。どんな歯科医師になりたいか、どんな分野で社会に貢献したいか、大学生活を通してじっくり考えていくことが大切です。
歯科医師国家試験の合格率はどのくらいなのか

歯科医師国家試験の合格率は、年度によって多少の変動はありますが、近年は全体的に見ると合格基準が厳しくなっている傾向があります。
これは、国民により質の高い、安全な歯科医療を提供するために、歯科医師に求められる知識や技術の水準が高まっていることなどが背景にあると考えられています。
国家試験の合格率は、その年に初めて受験する「新卒者」と、過去に不合格となり再受験する「既卒者」とで分けて発表されることが多く、一般的に新卒者の方が高い合格率を示す傾向にあります。
大学によっては、自大学の合格実績をウェブサイトなどで公開している場合もありますので、志望校選びの参考にしてみるのも良いでしょう。
ただし、合格率の数字だけに一喜一憂せず、大学の教育内容やサポート体制をしっかり調べ、自分に合った環境で努力を続けることが、国家試験合格への最も確実な道と言えるでしょう。
まとめ|歯学部総合型選抜で受かるには?成功へのポイント

歯学部総合型選抜は、学力だけでは測れないあなたの個性や意欲、将来性を評価する入試制度です。
合格を掴むには、まず選考内容とその評価基準を深く理解しましょう。書類選考では自己PRと志望理由の一貫性が鍵です。面接では歯科医師としての適性やコミュニケーション能力が問われます。
小論文や学力検査への対策も怠れません。しかし、それだけではありません。徹底した自己分析で自分の強みと価値観を明確にしましょう。
歯科医療現場の見学や体験でリアルな学びへの意欲を高めることも重要です。志望大学の研究も不可欠です。
これらの準備を早期から計画的に進め、不安を自信に変えていくことが大切です。総合型選抜の特徴を活かし、あなたの熱意を最大限にアピールしてください。
総合型選抜の対策をオンラインで効率的におこないたい方には、じゅけラボ予備校の「総合型選抜入試対策講座」がおすすめです。
メールまたはLINEで問い合わせを受けつけていますので、対策の内容や料金、特徴などが気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。
よくある質問
- 歯学部の総合型選抜(AO入試)で不合格になりやすい人の共通点は何でしょうか?
-
不合格につながりやすい人は、大学側が求める人物像やアドミッションポリシーを十分に理解せず、書類や面接で自分の強みを具体的に伝えられていないケースが多いです。志望理由と自己PRに一貫性がないと説得力を欠くため要注意です。
- 歯学部の総合型選抜に落ちる確率はどのくらいありますか?
-
歯学部の総合型選抜(AO入試)に落ちる確率は、大学や年度によって大きく変わります。国公立の場合、募集人数が少ないうえ、基準を満たさなければ合格者ゼロとなるケースもあるため、不合格率は相対的に高めです。
一方、私立は倍率が低く見える大学でも、面接や小論文などで志望動機や将来像を的確に示せないと合格は難しくなります。最終的には多面的な評価で合否が決まるため、早めの情報収集と入念な対策が欠かせません。歯学部の総合型選抜の入試倍率に関しては以下を参考にしてください。
- 歯学部の総合型選抜で合格しやすいタイプはどういった人でしょうか?
-
歯科医療への強い関心と目標が明確で、部活動やボランティア、探求学習など多様な経験を通じてコミュニケーション能力やリーダーシップを育んだ人は評価されやすいです。大学が求める学生像を理解し、自己分析を徹底しましょう。
- 歯学部の総合型選抜で不合格になる原因は何が考えられますか?
-
書類選考と面接・小論文の内容に一貫性がなく、歯科医師として必要な資質や熱意をアピールできていない場合が大きいです。さらに、基礎学力不足や時事問題への理解不足も影響します。
- 歯学部の総合型選抜対策として塾や予備校は必要でしょうか?
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独学でも可能ですが、出願書類や面接、小論文など、多面的な対策を効率良く進めたい場合は専門の塾や予備校を活用するのも手段の一つです。第三者の客観的な視点で添削や模擬面接を受けると完成度が高まります。
- 歯学部の総合型選抜の面接対策で意識すべきポイントを教えてください。
-
なぜ歯科医師を目指すのか、どのように患者さんと向き合いたいかを明確にし、自己PRとも関連づけて話せるように準備しましょう。話し方だけでなく、表情や姿勢など非言語コミュニケーションも評価されます。
- 歯学部総合型選抜の小論文はどんなテーマが出題されがちですか?
-
医療倫理やチーム医療の重要性、口腔ケアの社会的意義など、歯科医療を取り巻く社会問題に絡めたテーマが多いです。日頃から歯科分野のニュースや課題にアンテナを張り、自分の意見を論理的に書けるように練習をしましょう。
- 歯学部の総合型選抜において、評定平均はどの程度重視されますか?
-
一定の基礎学力を確保するために評定平均を出願条件とする大学が多いです。とはいえ、評定だけで合否が決まるわけではなく、面接や書類内容と総合的に判断されます。条件を満たすなら、それ以外の対策も抜かりなく行いましょう。
- 歯学部の総合型選抜に向けた準備はいつ頃から始めるのが適切ですか?
-
評価される活動歴や書類作成に時間がかかるため、高校2年生の終わり頃から準備を始めるのが理想的です。早めの情報収集と自己分析に加え、評定平均や必要書類を意識した計画的な行動が合格率を高めます。
- 歯学部の総合型選抜を志望するなら、どのような活動経験が評価されやすいですか?
-
部活動やボランティア、探求活動など、多様な経験でコミュニケーション力や問題解決力、リーダーシップを培った事例はアピールに最適です。歯科医療に関連する見学や実習体験があると、より説得力が増します。
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