■調査概要
- 調査概要:自宅浪人(宅浪)の成功率と抱える課題に関するアンケート
- 調査期間:2024/12/9~2024/12/16
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:事前調査で「自宅浪人(宅浪)で大学受験した」と回答した19歳〜26歳の男女88人
自宅浪人(宅浪)を選択した浪人生の1浪目の合格率は?
合格実績 | 割合 |
---|---|
第一志望大学に合格した | 37.5% |
第一志望大学には合格しなかったが第二志望大学に合格した | 35.2% |
第一・第二志望大学には合格しなかったが第三志望以下の大学に合格した | 18.2% |
全ての大学に合格しなかった | 9.1% |
浪人生として宅浪を選択した男女88名を対象に行った浪人1年目の合格状況の調査の結果、第一志望合格率は37.5%となり、世間一般で言われているような10%以下の成功率という情報よりは高い合格率であることが明らかになりました。
一方で、第二志望大学に合格した割合は35.2%、第三志望以下の大学に進学した人は18.2%と続き、全ての大学に不合格となったのは9.1%にとどまりました。
宅浪生の第一志望合格率37.5% 宅浪がもたらす予想外の結果とは?
宅浪経験者のうち、浪人1年目で第一志望大学に合格した割合は37.5%に達し、一般的に言われる10%以下という宅浪の成功率を大きく上回る結果となりました。この成功の背景には、家庭での集中しやすい環境作りや、オンライン学習サービスの活用が挙げられると考えられます。また、自分のペースで勉強を進められるという宅浪の特性が、高い合格率に繋がった可能性があります。
>浪人生全体の成功率は? >塾・予備校へ通学した浪人生の1年目の成功率は?
第二志望合格率35.2% 柔軟な進路設計が成功を支える
第一志望には届かなかったものの、第二志望の大学に合格した人の割合も35.2%と高い水準を記録しました。これらのデータからも宅浪生が自宅学習を進めていく上での勉強法に関する情報や、オンライン学習支援サービスが充実していることが伺えます。
約1割が浪人1年目で全て不合格。宅浪で失敗する原因とは?
浪人1年目で全ての志望大学に合格しなかった宅浪生の割合は9.1%と約1割の結果になりました。以前調査した、浪人生全体の浪人一年目の不合格率10%と比べてほとんど同じ結果となりました。
宅浪生がぶつかる壁や課題については続けて以下の調査データで明らかになりました。宅浪を選択する場合は、先輩たちの経験した課題をクリアできるように対策を進める必要があります。
\宅浪向け!正しい勉強法とスケジュール管理!/
宅浪から第一志望大学合格へ!宅浪経験者が語る最大の壁。浪人生活を成功に導くためにクリアすべき課題とは?
課題 | 割合(%) |
---|---|
学習計画の立案・作成・実行 | 33.0% |
モチベーションの維持 | 31.8% |
科目ごとの勉強法 | 15.9% |
自分に合った参考書・問題集の選定 | 14.8% |
経済的負担 | 11.4% |
孤独感 | 11.4% |
志望大学に向けた専門対策 | 10.2% |
自己の学力分析 | 10.2% |
健康管理 | 5.7% |
情報収集の難しさ | 5.7% |
特にない | 5.7% |
その他 | 0.0% |
宅浪を経験した浪人生88名に行ったアンケート調査で、浪人生活で最も感じた課題として「学習計画の立案・作成・実行」を挙げた人が33%、次いで「モチベーションの維持」が31.8%と高い割合を占めました。一方で、「経済的負担」「孤独感」といった精神的・物理的な側面の課題もそれぞれ11.4%となっており、宅浪生活の多様な側面が浮き彫りになっています。
1位.学習計画の立案・作成・実行(33%):宅浪で問われる自己管理能力
「学習計画の立案・作成・実行」を課題に挙げた人が33.0%と最も多く、宅浪生の最大の壁であることが明らかになりました。予備校のようなカリキュラムがない宅浪では、自分自身で勉強の進捗を管理し、日々のスケジュールを調整する必要があります。そのため、自己管理能力が合否を大きく左右する要因となっています。
この結果から、宅浪生に向けた学習計画サポートのニーズが高いことがわかります。
2位.モチベーション維持(31.8%):塾・予備校生にも共通する課題
「モチベーションの維持」を課題に挙げた宅浪経験者は31.8%で、学習計画に次いで2番目に多い結果となりました。宅浪は一人で学ぶ環境であるため、予備校に通う場合と比べて仲間や講師との交流が少なく、孤独感を抱えやすいことから、これがモチベーションの維持に影響していると考えられがちです。
しかし、塾や予備校を利用した浪人生を対象にした別の調査では、「モチベーションの維持」が最も多い悩みとして挙げられており、過半数を超える回答があったことから、この問題には多くの要因が関与していることが伺えます。
さらに、日々の勉強で目に見える成果が得られない場合、自己効力感を保つのが難しいと感じるケースも多いでしょう。このような課題に対しては、オンライン学習支援サービスや、学習仲間とのコミュニケーションを促進する仕組みの活用が、有効な解決策となると考えられます。
3位.科目ごとの勉強法(15.9%):学習効率化に求められる個別対応
「科目ごとの勉強法」を課題に挙げた人は15.9%にのぼり、宅浪生の抱える課題の中でも全体で3番目に高い割合を示しました。これは、各科目ごとに異なるアプローチや学習時間配分の設定を自分自身で行う必要がある宅浪ならではの難しさが背景にあると考えられます。
4位.参考書選びの難しさ(14.8%):宅浪での教材選定が学習効率を左右
「自分に合った参考書・問題集の選定」を課題とした人は14.8%で、全体の4番目に高い割合となりました。宅浪生は予備校に通う場合と異なり、自分自身で教材を選ぶ必要があり、試行錯誤の末に時間を浪費してしまうケースが多く見られます。
間違った教材選びが学習効率の低下に直結するため、宅浪生にとっては重大な課題です。
5位.経済的負担と孤独感(それぞれ11.4%):精神的・物理的課題
「経済的負担」と「孤独感」を課題に挙げた人はそれぞれ11.4%に達し、宅浪ならではの精神的・物理的な問題が浮き彫りになりました。経済的負担に関しては、塾や予備校ほどの高額な費用はかからないものの、教材費やオンライン学習サービスの利用料、模試代、自習室の使用料などが家庭にとって大きな負担となる場合があります。
一方で、孤独感は仲間や講師との交流が少ない宅浪特有の環境で起こりやすく、これがモチベーション低下の一因となっていると考えられます。このような孤立感が長期化することで、学習意欲に悪影響を及ぼす可能性があります。
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宅浪から第一志望大学合格へ!まとめ
今回の調査では、宅浪を選択した浪人生88名の合格状況と課題が明らかになりました。第一志望合格率37.5%は、一般的に10%以下と言われる宅浪の成功率を大きく上回り、オンライン学習サービスや自宅学習環境の向上が成果に寄与している可能性を示しています。
一方で、「学習計画の立案・作成・実行」(33.0%)や「モチベーションの維持」(31.8%)が主要な課題として浮き彫りになり、自己管理能力が合否を左右する重要な要因であることがわかりました。また、3位の「科目ごとの勉強法」(15.9%)や4位の「参考書・問題集の選定」(14.8%)に加え、5位の「経済的負担」と「孤独感」(各11.4%)といった精神的・物理的な課題も指摘されています。
これらの結果から、宅浪生の多様なニーズに対応するための学習計画支援、教材選びのサポート、さらに精神面でのケアを含む総合的な支援策が必要であることが明らかです。これらの対策が宅浪生の成功率向上に繋がることが期待されます。
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