目次
■調査概要
- 調査概要:総合型選抜入試で受験した面接試験に関するアンケート
- 調査期間:2025/1/8~2025/1/15
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:事前調査で「総合型選抜入試(旧AO入試)で大学受験をした」と回答した18歳〜21歳の男女203人
総合型選抜入試で多い面接形式は?個人面接がグループ面接より大多数
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形式 | 割合(%) |
---|---|
個人面接 | 61.6% |
個人面接(口頭試問有り) | 22.7% |
グループ面接 | 20.2% |
グループディスカッション | 15.8% |
グループ面接(口頭試問有り) | 7.9% |
その他 | 5.9% |
グループディスカッション(口頭試問有り) | 4.4% |
総合型選抜(旧AO入試)で大学受験した18~21歳の男女203人を対象に実施したアンケート調査結果によれば、受験生の約61.6%が個人面接を経験し、さらに22.7%が口頭試問付きの個人面接という、より踏み込んだ評価方式に挑戦していることが明らかに。これに対し、グループ面接(20.2%)やグループディスカッション(15.8%)は、個々のアピールを重視する選考の流れの中で、現時点では控えめな割合に留まっていることがわかりました。
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総合型選抜の面接入試で圧倒的に多い「個人面接」(61.6%)
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調査対象の203人中、なんと約6割(61.6%)の総合型選抜の受験生が個人面接を経験していることが明らかになりました。
大学側は、個々の受験生の内面的な資質や独自の視点を見極めるため、1対1の対話形式を重視していると考えられます。自己表現の自由度が高く、個人の強みや情熱を直接アピールできるのが個人面接の特徴なので、今後、自己分析や個性の明確化がさらに面接対策の鍵を握ることは間違いありません。
次いで個人面接(口頭試問有り)が22.7% 学問的理解とコミュニケーション能力の両立を求められる
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一方、約22.7%の受験生が経験した個人面接(口頭試問有り)は、従来の個人面接に加え、受験生の学問的理解や論理的思考力を厳しく問う形式の面接試験です。
大学は、単に受験生の人柄や意欲だけでなく、専門知識や即時の論理展開力をも評価することで、より高度な学問的素養を持つ学生の選抜を狙っているとみられます。この面接試験形式は、受験生にとっては大きな挑戦であると同時に、自身の本質的な学習能力や柔軟な思考力を示す絶好の機会になります。
20.2%・15.8%が物語るグループ形式の現状—協調性と個性のバランスを問う試験の課題と可能性
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多かった面接試験の形式では、グループ面接が20.2%で3番目に多く、グループディスカッションが15.8%となり、個人面接に比べて低い採用率にとどまっています。
これらのグループ形式の面接試験は、受験生同士の意見交換や協働作業を通じ、コミュニケーション能力やチームワークの力を評価するために用いられるものです。しかし、個人面接よりも低い割合は、現時点での総合型選抜入試が個々の独自性や内面的な資質により大きな価値を見出していることを示唆しています。
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テーマ | 割合(%) |
---|---|
自己PRの内容の深堀り | 25.6% |
志望理由や大学で学びたいこと | 23.6% |
将来の進路や目標 | 20.2% |
社会問題や時事問題に対する考え | 19.7% |
特にない | 19.7% |
高校生活で頑張ったこと、実績・活動内容 | 19.2% |
その他 | 3.0% |
次に、面接試験で「回答が難しかった」と感じたテーマに関して調査した結果、自己PRの内容の深堀りが25.6%で堂々の1位でした。
続いて志望理由や大学で学びたいこと(23.6%)、将来の進路や目標(20.2%)、社会問題や時事問題に対する考え(19.7%)、そして「特にない」(19.7%)が上位5位にランクインしました。これらの結果は、受験生が単なる知識や実績だけでなく、内面の深さや未来設計を問われる難題に直面している現状を如実に示しています。
第1位:自己PRの内容の深堀り(25.6%)
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受験生の約4人に1人以上が、面接で「自己PRの内容の深堀り」に最も苦戦していることが明らかに。
従来の単なる自己紹介ではなく、これまでの経験や価値観、さらには志望理由や将来へのビジョンを掘り下げて語る必要があるため、自己理解と戦略的な表現力が求められています。大学側は、受験生の内面の本質や成長ポテンシャルを見極めるため、このテーマに重きを置いていると考えられます。
第2位:志望理由や大学で学びたいこと(23.6%)
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次いでこちらも約4分の1の受験生が、「志望理由や大学で学びたいこと」の回答に苦戦していると回答。受験生は自身の過去の経験や興味を、どのように大学での学びに結び付けるかを問われるこのテーマで、情熱と具体性を求められています。
このテーマで深掘りした質問をされると、自己分析が不十分であったり、これまでの経験(例:部活動、アルバイト、ボランティア、趣味など)と、なぜそれが大学で学びたい内容や専攻に直結するのかを、具体的なエピソードとして説明する準備が不十分な場合、回答が難しいことがあります。
第3位:将来の進路や目標(20.2%)
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将来の進路や目標に関しては、約20.2%の受験生が回答に難しさを感じていることが分かりました。
現在急速に変わる社会状況や多様なキャリアパスの中で、具体的かつ現実的な目標を設定することが難しい時代になっています。この点を深掘りして質問された時に、受験生は未来の予測困難な要素に対して、自身の強みや興味をどのように活かすかを明確にすることに苦労していると考えられます。
第4位:「社会問題や時事問題に対する考え」「特にない」(同率19.7%)
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4番目に多かったのは「社会問題や時事問題に対する考え」と「特にない」が同率で19.7%という結果でした。
社会問題や時事問題に関するテーマの面接では、グローバル化や社会の多様化が進む現代、受験生は単なる知識だけでなく、自らの意見や価値観を整理し、適切に表現することが求められます。
回答の難しさの背景には、単に知識を羅列するだけではなく、複雑な社会問題に対して自身の立場を論理的かつバランスよく表現することが求められる点があるとうかがえます。
興味深いことに、約19.7%の受験生は「特にない」と回答しており、面接の難易度を感じなかったという結果が見受けられます。
これは、自己表現に自信を持つ学生や、自分の得意な入試形式を戦略的に選んで受験した学生が、あらかじめ自分に合った試験環境を整えた結果と考えられます。例えば、志望校が実施する面接形式が自身の強みとマッチしている場合、または自分の個性を十分に発揮できる大学を選択している場合、面接の難しさを感じにくい傾向があると推察されます。
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オーダーメイドの総合型選抜入試対策講座受験生が「面接で失敗した…」「改善すべき…」と感じた反省点とは?
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項目 | 割合(%) |
---|---|
想定していない質問が出た際に焦ってしまった | 35.0% |
質問の意図をつかめず回答がずれてしまった | 22.7% |
特にない | 16.7% |
声の大きさや話すスピードなど話し方に問題があった | 15.3% |
自分の長所をアピールしきれなかった | 14.8% |
話が長くなり要点が伝えられなかった | 12.3% |
わからない | 11.3% |
自己PRの内容をうまくまとめきれなかった | 10.3% |
その他 | 1.0% |
さらに今回の調査では、面接で「失敗したと感じた点や改善すべき点」が明らかになりました。調査結果では、最大の課題として35.0%の受験生が「想定していない質問が出た際に焦ってしまった」と回答。続いて、22.7%が「質問の意図をつかめず回答がずれてしまった」と感じる結果となっています。さらに、「特にない」と答えた受験生が16.7%存在する一方で、話し方の問題や自己アピール不足も浮き彫りになりました。以下、ランキング形式でトップ5をご紹介します。
【第1位:35.0%】想定外の質問で焦りが生じる
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調査結果によると、35.0%の受験生が「想定していない質問が出た際に焦ってしまった」と回答。急な質問に対して冷静さを欠き、準備していなかったためにうまく回答できなかったケースが目立ちます。
予測不能な質問への対応力が問われる現代の面接では、事前の模擬面接やシナリオトレーニングが重要です。受験生は多様な質問パターンに慣れるため、実践的な練習を重ねることが求められます。
【第2位:22.7%】質問の意図を掴めず回答がずれる
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次に2番目に多い22.7%の受験生が、面接中に質問の本来の意図を正確に把握できず、結果として回答が的外れになってしまったと感じています。
この課題は、受験生が自己分析や事前の準備を十分に行えていないことが一因と考えられます。質問の意図を正しく理解するためには、過去の質問例を研究し、模擬面接を通じてフィードバックを得ることが効果的です。
【第3位:16.7%】「特にない」と回答する自信派受験生
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16.7%の受験生は、「特にない」と回答し、面接において大きな問題を感じなかったとしています。
この結果は、受験生が自分に合った入試形式を選択することで、強みを十分に発揮できたケースを反映しています。志望校や入試方式を慎重に選び、自己表現に自信を持つ層が存在することを示しています。自分の得意な形式や面接の特性を見極め、戦略的に受験校を選ぶことも成功の秘訣の一つと言えるでしょう。
【第4位:15.3%】話し方に関する課題—声の大きさやスピードの調整不足
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15.3%の受験生が、面接時の「声の大きさや話すスピード」など、話し方に問題があったと回答しました。
適切な声量やスピードで話すことは、受験生の印象を大きく左右します。話し方に自信がない場合は、録音やビデオで自分の話し方を確認し、改善点を洗い出すことが効果的です。
【第5位:14.8%】自己アピールの壁—自分の長所を十分に伝えられなかった
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約14.8%の受験生は、「自分の長所をアピールしきれなかった」と回答。自己PRの内容を効果的にまとめられなかったと感じています。
自己アピールの不足は、自己分析の深さや準備不足が影響していると考えられます。受験生は、自分の強みを具体的なエピソードとともに整理し、論理的に伝える練習を積むことが重要です。模擬面接や自己PRワークショップを活用して、フィードバックを得ながら表現力を磨くことが成功への一歩となります。
まとめ
今回の調査結果は、総合型選抜入試において個人面接が圧倒的な割合(61.6%)を占め、1対1の対話形式で内面的資質を重視する大学の姿勢が反映されていることを示しています。
加えて、口頭試問付き個人面接(22.7%)の導入により、学問的理解や論理的思考力が求められる傾向も浮き彫りに。
グループ面接やディスカッションは、それぞれ20.2%、15.8%と、協働力を評価する試験として位置付けられている一方、面接での失敗点としては、想定外の質問により焦る(35.0%)や、質問の意図を正確に把握できず回答がずれる(22.7%)といった課題が明らかになりました。
さらに、自己PRや志望理由の深堀りに苦戦するケースも多く、受験生は自己分析と事前対策の重要性を再認識する必要があります。
全体として、本調査は各面接形式の現状と、受験生が直面する面接試験における具体的な課題を網羅し、これから総合型選抜入試に向けて面接対策の準備を進めていく受験生にとって役立つ情報の提供になりました。
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