じゅけラボ予備校は、子どもが現在不登校になっている保護者300人を対象に、不登校の状況に関する実態調査を実施しました。
今回のアンケート調査により、不登校生徒への学校からの関わり方、保護者が頼りにしている相談先に関する事が明らかになりました。
■調査概要
調査概要:子どもの不登校の状況に関するアンケート
調査期間:2023/11/28~2023/11/30
調査方法:インターネット調査
有効回答:不登校の子どもがいる保護者300人
目次
46.7%が学校の教師からの定期的な訪問と電話でのサポートを経験。学校の関わり方に大きな差、学校が担う家庭と教育の架け橋としての役割
- 定期的に先生の訪問・電話があった:46.7%
- 電話はなかったが先生の訪問があった:8.7%
- 訪問はなかったが先生からの電話があった:33.0%
- 電話も訪問もなかった:11.7%
現在不登校の子を持つ保護者へのアンケート調査により、不登校生徒の保護者が学校の対応についてどのように感じているかが明らかになりました。
この調査では、不登校生徒の保護者の中で46.7%が定期的な訪問や電話によるサポートを受けていると回答しました。加えて、8.7%の保護者は先生からの訪問はあったものの電話はなかったと答え、33.0%は訪問はなかったが電話によるサポートがあったとしています。これらの結果を合わせると、合計で約88.3%の保護者が何らかの形で学校からのサポートを受けていることが明らかになります。これは、多くの教育機関が不登校生徒へのサポートに積極的に取り組んでおり、様々な方法で家庭との連携を図ろうとしていることを示しています。
このような定期的な連絡は、生徒が学校に復帰するための支援を提供すると同時に、保護者の不安を軽減する効果もあります。
しかし一部の家庭では学校からのサポートが不足している現実も浮き彫りになりました。
サポートの欠如が浮き彫りにする学校の課題。11.7%が受けた無関心の影響
この調査で注目すべき点は、11.7%の保護者が学校からの電話も訪問もなかったと回答していることです。この数字は、学校のサポートシステムにおける大きな課題を示しています。不登校生徒への関心の欠如は、生徒やその家族にとって重大な影響を及ぼす可能性があり、教育機関の不均一な対応が生徒の学校への復帰や心理的な健康に悪影響を与えることが懸念されます。
このデータは、全ての不登校生徒に対して均等かつ積極的なサポートが提供されるべきであることを強く示唆しており、教育機関が直面する重要な課題として認識されるべきです。生徒一人ひとりに対するきめ細かな注意と関心が、教育成果の向上に不可欠な要素となります。
不登校問題の相談先の選択肢で多いのは?家族と専門機関が果たす大きな役割。
不登校問題に直面する家庭が求める支援の形は多様ですが、現在不登校中の子を持つ保護者にリアルに回答していただいた最近のアンケート調査によると、多くの家庭が家族と学校外の専門機関に最も相談していることがわかりました。家族や親族と専門機関への相談は、不登校生徒とその保護者にとって重要なサポートの源泉となっていることがわかりました。
家族・親族への相談が最多:56.7%
不登校生徒の保護者の約半数以上、56.7%が家族や親族に相談しています。この数字は、家庭内や親族からの問題解決や感情的な支援がいかに重要かを示しており、家族や親族は不登校問題における第一の相談先となっていることが明らかです。家族間のコミュニケーションと協力は、生徒の心理的な安定や問題解決への第一歩となります。
専門機関の利用者も多い:36.0%が外部サポートを求める
36.0%の保護者が学校外の専門機関に相談していることは、不登校生徒への支援が心理面だけでなく学習面を含めた多角的なアプローチを必要としていることを示しています。これらの専門機関には、教育カウンセリングサービスだけでなく、学習面のサポートを提供する民間の教育機関や、不登校生徒に特化した学習プログラムを提供する団体も含まれています。これらの教育サービスは、不登校生徒の心理面をサポートするだけでなく、学業の遅れを取り戻したり、学習スタイルを個別に合わせたりすることで、生徒の自信を回復し、学校復帰への道をサポートします。
家族だけでは解決が困難な問題に対して、専門機関は重要な役割を果たし、生徒と保護者にとって心強い支援となっています。専門機関への相談増加は、不登校問題への意識の高まりとサポート体制の拡充を反映しています。
サポートの欠如と孤立:15.0%の保護者が相談先なし
不登校生徒の保護者の中に、支援を求めることなく孤立している家庭の存在を明らかにしました。15.0%の保護者が不登校問題について誰にも相談していないという事実は、社会的なサポートネットワークの不足と、これらの家庭が直面する孤独という重要な問題を浮き彫りにしています。
この割合は、不登校問題に対処するための情報やサポートが学校によっては積極的に提供されていないこと、またはこれらのサポートが十分に伝わっていないことを示しています。
不登校生徒の保護者が誰にも相談できない状況は、教育機関や地域社会によるサポートネットワークの強化が急務であることを示しています。教育関係者、地域の専門機関、コミュニティグループが連携し、保護者と生徒にアクセスしやすい支援を提供することが重要だと思われます。
また、この問題への認識を高め、支援が必要な家庭に情報とリソースが届くような取り組みが求められていることがわかりました。
まとめ
調査結果から、保護者の46.7%が学校から定期的に先生の訪問や電話があったと回答しています。これは、多くの教育機関が積極的に家庭との連絡を図り、サポートを提供しようとしていることを示しています。しかし、11.7%の保護者が学校からの電話も訪問もなかったと回答しており、すべての生徒が同じレベルのサポートを受けているわけではないことが明らかです。これは、学校のサポート体制における不均一性を示し、全ての不登校生徒が適切な支援を受けるためには、学校、家庭、そして地域社会の連携がさらに強化される必要があることを示しています。
子供が不登校になった時の相談先として、保護者は不登校問題に対処するためにさまざまな相談先を利用しています。調査結果によると、56.7%が家族・親族に相談し、36.0%が学校外の専門機関に助言を求めています。このデータは、家庭内での支援と専門的な外部支援の両方が不登校生徒とその家族にとって重要であることを示しています。専門機関は、教育心理学者、カウンセリングサービス、民間の教育機関などを含み、学習支援から心理的なケアまで幅広い支援を提供しているので、ご家庭が求めるサポートを個別に提供してもらうことができるというのが理由として挙げられると考えられます。
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