大学受験勉強をいつから始める事で第一志望大学へ合格できるのか?第一志望大学に合格した先輩たちの大学受験勉強の開始時期と勉強時間、そして合格率との関係性を調査しましたので、調査データをもとにいつから大学受験勉強を開始したら良いかをお伝えします。
目次
大学受験勉強はいつから始めるべき?最適なスタートラインを見極める
大学受験勉強を開始する最適な時期は、受験生のその時点での学力レベルや目指す志望大学の難易度によって異なります。ここでは、受験勉強の開始時期が第一志望大学の現役合格率にどのように影響するか、早期準備のメリットや適切な大学受験勉強の開始タイミングについてお伝えします。
大学受験勉強「開始時期」と第一志望大学「現役合格率」との関係性
1,074名の現役合格者に調査した結果、受験勉強の開始時期は、高3の4月~6月の春が最も多く、次に7月~9月の夏が多いという結果になりましたが、目指す大学に応じて大学受験勉強の開始時期が大きく変わる結果となりました。国公立大学の現役合格者は、高2までに55%が受験勉強を開始し、難関私立大学(※1)は高2までに60.6%、最難関大学(※2)は高2までに78.9%の学生が受験勉強を開始していることがわかりました。
志望大学の難易度が高いほど早期対策で受験勉強を開始していることから、勉強を始める時期が早いほど難関大学への合格率が高まると言えます。
「現役合格生」の受験勉強の開始時期に関する調査結果
初めの一歩はいつ?受験生が知るべきタイミング
調査結果が示すように、志望大学を決定するタイミングで受験勉強をスタートする高校生がほとんどです。
しかしながら、前述した通り、国公立大学や難関・最難関大学に現役合格した学生の多くは高1、高2から早期から受験勉強を開始して成功を勝ち取っていることを考えると、志望校自体を早く決定して、そこに向かって受験勉強を早期に開始した方が良いでしょう。
早期準備のメリット。なぜ早く始めるべきなのか
志望大学が決まらないと受験勉強に対するスイッチが入らないという学生は多いでしょう。くどくなりますが、難易度の高い大学に合格している学生の多くは早期から受験勉強を開始する傾向にあります。
志望大学がまだ決まっていなくても、偏差値の高い大学進学を希望しているのなら、早期から受験勉強を開始する方が合格率は間違いなく高まります。
志望校が決まらないと勉強に対するモチベーションがどうしても上がらないという場合は、無理に受験勉強を開始するのではなく、まず志望大学を暫定的に決定しましょう。目指す大学によって受験戦略も大きく変わってきます。
志望大学を決定するステップ
1:自己分析を行う まず、自分が何を学びたいのか、どのようなキャリアを目指しているのかを明確にしましょう。また、自分の学習スタイルや、どのような環境で学びたいのかも考えてみてください。 2:大学調査を行う 興味のある分野で有名な大学や、希望するキャリアに強い大学をリストアップします。大学の公式ウェブサイト、大学案内、オープンキャンパス、学生のレビューや経験談を参考に、大学の特色、カリキュラム、キャンパスの雰囲気、立地、学費、奨学金の有無などを調べましょう。 3:入試方式や入試科目を確認する 自分が受験する可能性のある入試方式(一般入試、推薦入試、AO入試など)や入試科目の詳細を調べ、自分に合った入試方法を見極めます。 4:将来のキャリアパスを研究する 卒業後にどのようなキャリアを目指せるのか、またその分野で活躍する卒業生がいるかなど、将来の展望を調べます。 5:比較検討する 興味のある大学を比較し、自分の条件に最も合った大学を選びます。この際、自分だけでなく、家族や友人、教師など周囲の意見も参考にすると良いでしょう。 この段階で志望大学に向けての受験勉強を開始してOKです。 6:オープンキャンパスに参加する 可能であれば、オープンキャンパスに参加して、実際のキャンパスの雰囲気を体験することが大切です。オンラインでの情報セッションやバーチャルキャンパスツアーも活用しましょう。 7:最終決定をする すべての情報を検討した上で、最終的な志望大学を決定します。この時点で、第二志望や第三志望も考えておくと安心です。 |
遅すぎる?もう間に合わない?遅いスタートからの挽回法
調査結果から、高校3年生の夏以降に受験勉強をスタートして現役合格した学生が8.2%、国公立大学6.1%、難関私立大学4.4%、最難関大学3.5%とかなり少数派であることから、遅くても高校3年生の夏までには受験勉強をスタートする必要が明確にわかります。
もし、自分の学力と志望大学合格に必要な学力とのギャップが大きければ、高3の春や夏からの受験勉強でも遅いと言えます。
受験勉強の開始が遅れてしまった場合は特に効率的な勉強が不可欠です。入試までに残された日数を最大限有効かつし、無駄な勉強が一切許されない状況で勉強する為には、志望大学の入試傾向を完全に把握して、合格する為の正しい勉強法が必要です。
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高校生の1日の勉強時間はどのくらいが理想?調査データが示す、高校生の勉強時間と合格率の関係
現役合格を手にした学生の勉強時間の調査結果から、高校1年生から3年生と学年が進むにつれて勉強時間が増加する傾向にあり、目指す大学レベルが高くなるほど長時間勉強する割合が多くなることがわかりました。
全体の調査結果からは、高1だと平日1時間以下が約6割、休日2時間以下が約7割という比較的短い勉強時間ですが、高3になると約6割が平日3時間以上、約7割が休日も3時間以上と勉強時間が増加しています。しかしながら、目指す大学の偏差値レベルが上がるほど、早期から勉強時間が平日・休日ともに長くなる傾向があり、最難関大学(※2)現役合格者たちは高3になると約5割は平日でも5時間以上、休日は6〜7時間以上勉強しています。
つまり高校生時期の勉強時間と合格できる大学レベルは比例していると言えます。詳細の勉強時間に関しては以下の高校生の勉強時間に関する記事をご覧ください。
あなたは大学受験対策をいつから始める?学年・時期別の勉強のポイント
大学受験勉強を始める時期は早ければ早い方が有利です。ただ、始めるのが遅いからといって第一志望大学合格をあきらめるのはまだ早いです。また、時期によって最適な勉強方法は変わります。高校1年生・高校2年生・高校3年生の冬まで、大学受験勉強のスタート時期に応じた大学受験対策のポイントをご紹介します。
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大学受験で第一志望大学に落ちる人の特徴とは?
大学受験に失敗し、第一志望大学に不合格となる現役高校生には特定の共通点がみられます。目指す第一志望大学の難易度や、現在の自身の学力がどの程度かで、大学受験勉強をいつから始めるのか、時期的な要素も大きく合否に影響しますが、それ以外では大きく3つの共通点があります。以下のページで紹介していますのでご確認ください。
※1 難関私立大学: 早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・国際基督教大学・GMARCH・関関同立・東京理科大学のいずれか
※2 最難関大学:
【国立大学】東京大学・京都大学・一橋大学・大阪大学・国際教養大学
【私立大学】早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・国際基督教大学
のいずれか