獣医大学(獣医学部・獣医学科)は国公立大学・私立大学それぞれ6年間でどのくらいの学費がかかるのか、そして獣医学生の卒業後の就職先や進路についても説明します。
獣医になるにはいくらかかる?獣医になるまでにかかる学費について


※生活費・教科書代等を除いた学費です。対象年度や費用の範囲は本文をご確認ください。
獣医になるには、どれくらいの学費がかかるのでしょうか?国公立大学、私立大学に分けてご紹介します。
国公立大学獣医学部の例

国立大学獣医学部の学費は、国が定める標準額の大学が多く、6年間で3,496,800円です(引用元:e-Gov法令検索「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」)。
内訳は、1年目が入学料282,000円と授業料535,800円の計817,800円、2年目以降が授業料の年535,800円で、私立大学の獣医学部のおよそ4分の1です。
獣医学科がある国立大学10校のうち、北海道大学・帯広畜産大学・岩手大学・岐阜大学・鳥取大学・宮崎大学・鹿児島大学の7校がこの標準額です(2026年11月時点で各大学が公表している額)。
ただし、国立大学は標準額の120%まで授業料を上げることができ、東京大学・東京農工大学・山口大学は年642,960円で、6年間の合計は4,139,760円です(引用元:東京大学「入学料・授業料」、東京農工大学「授業料・入学料等」、山口大学「授業料改定の内容等について」)。
公立の大阪公立大学は、授業料が年535,800円、入学料が大阪府民とその子は282,000円、それ以外の人は382,000円で、獣医学部ではこのほかに実験機器充実負担金と実習充実負担金(合わせて年185,000円)がかかります(引用元:大阪公立大学「2027年度 入学者選抜要項」)。
負担金を含めた6年間の合計は、大阪府民とその子で4,606,800円、それ以外の人で4,706,800円です(2027年度の予定額)。
なお、大阪府の制度(2026年度版)では、本人と父母が入学する年度の4月1日の3年以上前から府内に住んでいるなどの要件を満たすと、入学料と授業料が無償になります(負担金は対象外)(引用元:大阪府「大阪公立大学・大阪公立大学高専等の授業料等支援制度について(令和8年度版)」)。
私立大学獣医学部の例

私立大学の獣医学部の学費は大学によって異なりますが、2027年度入学生の場合、6年間で約1,320万円〜1,470万円かかります。
1年目は約230万〜260万円、2年目以降は年215万〜244万円程度です。
国立大学の標準額(約350万円)と比べると、約4倍になります。
私立大学獣医学部・獣医学科 学費一覧(6年間)2027年度入学生
| 大学名 | 学費(6年間) |
|---|---|
| 岡山理科大学(獣医学部獣医学科) | 14,680,000円 |
| 酪農学園大学(獣医学群獣医学類) | 14,040,000円(予定額) |
| 日本獣医生命科学大学(獣医学部獣医学科) | 14,030,000円 |
| 麻布大学(獣医学部獣医学科) | 14,000,000円 |
| 北里大学(獣医学部獣医学科) | 13,980,000円 |
| 日本大学(生物資源科学部獣医学科) | 13,160,000円(予定額) |
※各大学が公表している2027年度入学生の学費(入学金・授業料・施設設備費・教育充実費・実験実習費など)の6年間の合計です(2026年11月時点)。後援会費・同窓会費などの会費や保険料など、大学が学費とは別に集める費用と、教科書代は含みません。酪農学園大学と日本大学は2027年度の予定額で、日本大学の2年次以降は入学年度と同額(入学金を除く)として計算しています。岡山理科大学は、このほかに学外実習の経費がかかる場合があります。最新の情報は各大学のホームページでご確認ください。
学費を抑えられる国公立大学を目指す場合は、共通テストで高い得点が必要なうえ、2次試験の科目も大学によって違うので、以下の記事で受験戦略と勉強を始める時期を確認しておきましょう。
▶︎獣医学部に受かるには?受験勉強の「戦略」と「いつから始めるべきか」
奨学金の利用について

上述のとおり、獣医学部の学費はけっして少ないものではありません。
国公立で約350万〜470万円、私立で約1,320万〜1,470万円がかかり、さらに生活費や教科書代なども含めるとかなり大きな金額となります。そのため、獣医学部への進学を躊躇するかもしれません。
しかし、そういった方のために奨学金や学費の減免などの制度があります。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をはじめ、各大学が行っている奨学金、地方自治体の奨学金など色んな種類の奨学金があります。
JASSOの奨学金には、返済の必要がない給付奨学金と、返済が必要な貸与奨学金(利子が付かない第一種と、利子が付く第二種)があります(引用元:日本学生支援機構「貸与奨学金(返済必要)」)。
第二種奨学金の月額は2万円〜12万円(1万円刻み)から選べ、私立大学の獣医学の課程では、12万円を選んだ場合に2万円を増額して月額14万円にすることもできます(引用元:日本学生支援機構「第二種奨学金の貸与月額」)。
また、2025年度から、扶養する子どもが3人以上いる世帯(多子世帯)は、所得制限なしで、国公立大学なら授業料年54万円・入学金28万円、私立大学なら授業料年70万円・入学金26万円を上限に減免を受けられます(引用元:文部科学省「高等教育の修学支援新制度」)。
6年制の獣医学部では6年間が対象ですが、子どもを3人以上扶養している間に限られるなどの条件があります。
さらに、卒業後に家畜を診る産業動物獣医師として働きたい人には、農林水産省の事業で、地域が修学資金(私立大学の学生は月額18万円、国公立大学の学生は月額10万円が上限)を給付する仕組みもあります(引用元:農林水産省「獣医事をめぐる情勢」(2026年7月))。
卒業後に一定期間(6年間受け取った場合は7年6か月〜10年)、産業動物獣医師として勤務することが条件で、条件どおりに勤務しないと返還が必要になる場合があるため、実施している都道府県の募集案内を確認しましょう。
なんとしても獣医学部に進学したい!という方は、奨学金を検討することも選択肢の一つとしてみてはどうでしょうか。
受験の段階から費用を抑えたい方は、獣医学部受験の塾・予備校の費用を比べた以下の記事もあわせて確認しておくと安心です。
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※2024年末の届出獣医師の分野別内訳です。新卒者の就職先の割合ではありません。
獣医師になるには、獣医学部・獣医学科の6年間の課程を終えて獣医師国家試験に合格し、免許を取得する必要があります。
2026年2月に行われた第77回獣医師国家試験の合格率は、全体で68.4%、新卒者で83.9%でした(引用元:農林水産省「第77回獣医師国家試験(令和7年度)の結果について」)。
獣医師として働く分野で最も多いのは、ペットの犬や猫などを診る小動物診療で、2024年末時点で届出をした獣医師39,664人のうち16,717人(42.1%)です(引用元:農林水産省「獣医師法第22条の届出状況」(2024年12月31日現在))。
獣医師の就職する分野は、動物病院だけではありません。
農林水産省「獣医事をめぐる情勢」の分野別の集計では、公務員として家畜伝染病(鳥インフルエンザなど)の防疫や食品衛生などの行政に携わる獣医師が約2割(8,633人)、牛や豚などの家畜を診る産業動物診療の獣医師が約1割(4,312人)で、ほかに大学教員や医薬品開発などの分野でも働いています。
獣医師として活躍できるフィールドは幅広く、とくに産業動物診療や公務員の獣医師は、確保が課題とされています。
どの分野で働きたいかを早めに考えておくと、大学選びや実習の選び方にも生かせます。
将来なりたい獣医師の姿が具体的に決まっている方は、面接や小論文で将来像を伝える総合型選抜も選択肢になるので、以下の記事で対策のコツを確認しておくと安心です。
▶︎獣医学部の総合型選抜で受かるには?面接と小論文のコツと合わせて解説
獣医学部・獣医学科卒業後の獣医学生の就職先と進路について


獣医学部・獣医学科卒業後の獣医学生の就職先、進路は以下の通りです。
獣医学部の学生の進路は、獣医師として就職する学生が多く、その就職先は多岐にわたります。
農林水産省「獣医事をめぐる情勢」(2026年7月)によると、2025年3月に獣医系大学を卒業した人の就職先は、ペットの動物病院などの小動物臨床が46%で最も多く、公務員が12%、家畜を診る産業動物診療が11%でした。
このほか、動物園や水族館、競馬関係の団体などで働く獣医師もいます。
公務員では、農林水産省が獣医系技術職員、厚生労働省が獣医系技官を採用しています。
都道府県では家畜保健衛生所や食肉衛生検査所、保健所など、市町村(政令指定都市など)では保健所や食肉衛生検査所、動物愛護センターなどで働く獣医師もいて、公務員としての就職先も幅広くあります。
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獣医学部入試は、大学によって受験科目が様々です。
じゅけラボ予備校では、志望する獣医学部の入試科目や過去問の出題傾向・配点を分析し、どの参考書を、どの順序で、いつまでに学ぶかを決めたオーダーメイドのカリキュラムを作成します。
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偏差値40から偏差値60の獣医学部を目指すのと、偏差値50から偏差値60の獣医学部を目指すのでは、学習内容や学習スケジュールが異なります。
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じゅけラボ予備校の獣医学部受験対策講座は、入試に必要な全科目に対応して、月額18,480円(税込、2026年11月時点)です。
初回のみ特別料金253,000円(税込、分割払い可)がかかるため、1年目の合計は474,760円、2年目以降は年221,760円です。
カリキュラム内で使用する参考書や問題集は別途ご購入いただく必要がありますが、書店やインターネットで購入できる市販のものなので、ご安心ください。
じゅけラボ予備校のトップページでも紹介しているとおり、大学受験向けの一般的な塾・予備校で全科目を受講すると月額35,000円〜130,000円前後かかり、獣医学部などのコースではさらに高額になることも珍しくありません。
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|---|---|---|
| 80万円〜160万円 / 年 ※・入学金含む・3科目〜全科目受講を目安の料金・春期・夏期・冬期講習、模試代含む | 80万円〜300万円 / 年 ※・入学金含む・3科目〜全科目受講を目安の料金・春期・夏期・冬期講習、模試代含む | 1年目 474,760円 2年目以降 221,760円 / 年 (月謝18,480円 / 月+初回のみ特別料金253,000円) ・入学金なし ・科目数がいくつでも同じ料金 ・獣医学部専門カリキュラム |
多くの予備校では、授業料と別途で入学金がかかります。
また、高3であれば夏期・冬期講習や直前講座の受講もありますし、各種の模試も受験することになり、それにも費用がかかります。
上記の表では私立の獣医学部受験に必要な3科目以上を受講した時にかかる塾や予備校の費用を目安として算出していますが、科目数を増やすとその分の金額がかかりますのでご注意ください。
詳しいサービス内容は以下の公式サイトで確認できますので、ぜひチェックしてください。
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志望大学別の獣医学部・獣医学科専門オーダーメイドカリキュラムよくある質問
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獣医学部の6年間の学費は、いくらかかりますか?
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獣医学部の6年間の学費は、国立大学の標準額で3,496,800円、私立大学で約1,320万円〜1,470万円です。国立大学は入学料282,000円と年535,800円の授業料が基本ですが、東京大学・東京農工大学・山口大学は授業料が年642,960円で、6年間4,139,760円です。私立大学は国立大学の標準額の約4倍です。生活費や教科書代もかかるので、早めに資金計画を立てましょう。
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学費が安い獣医学部はどこですか?
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学費が安い獣医学部は、国の標準額で学べる国立大学です。北海道大学・帯広畜産大学・岩手大学・岐阜大学・鳥取大学・宮崎大学・鹿児島大学の7校は、6年間で3,496,800円です。公立の大阪公立大学は負担金が年185,000円かかりますが、要件を満たす大阪府民は府の制度で入学料と授業料が無償になります。私立大学で最も安いのは日本大学で、6年間で13,160,000円(2027年度の予定額)です。
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私立大学の獣医学部は、大学によって学費がどのくらい違いますか?
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私立大学の獣医学部の学費の差は、6年間で最大150万円ほどです。2027年度入学生の6年間の学費は、岡山理科大学が14,680,000円で最も高く、日本大学が13,160,000円(予定額)で最も安くなっています。麻布大学は14,000,000円、北里大学は13,980,000円です。1年目は約230万〜260万円、2年目以降は年215万〜244万円程度なので、志望校の最新の学費を確かめましょう。
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獣医学部生は、奨学金をいくら借りられますか?
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獣医学部生がJASSOの第二種奨学金で借りられる月額は、2万円〜12万円です。第二種は利子が付く貸与奨学金で、私立大学の獣医学の課程では、12万円にさらに2万円の増額もできます。ほかに利子が付かない第一種奨学金や、各大学・地方自治体が行っている奨学金もあります。6年間借りると返済額も大きくなるので、卒業後に毎月いくら返すことになるかまで考えて、借りる額を決めましょう。
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獣医学部で、返さなくてもいい学費の支援はありますか?
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獣医学部で返さなくてもいい支援は、JASSOの給付奨学金や、学費の減免制度です。2025年度からは、扶養する子どもが3人以上いる多子世帯なら所得制限なしで、国公立大学は授業料年54万円・入学金28万円、私立大学は授業料年70万円・入学金26万円を上限に減免されます。産業動物獣医師向けに地域が給付する修学資金もありますが、卒業後に決められた期間勤務しないと返還が必要になる場合があります。
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獣医学部を卒業した後の主な就職先はどこですか?
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獣医学部を卒業した後の主な就職先は、ペットの動物病院などの小動物臨床です。農林水産省「獣医事をめぐる情勢」(2026年7月)によると、2025年3月に獣医系大学を卒業した人の就職先は、小動物臨床が46%、公務員が12%、家畜を診る産業動物診療が11%でした。公務員では、農林水産省や厚生労働省のほか、都道府県の家畜保健衛生所や食肉衛生検査所などで働く獣医師もいます。動物園や水族館で働く人もいます。
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獣医師国家試験の合格率は、どのくらいですか?
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獣医師国家試験の合格率は、2026年2月に行われた第77回で全体68.4%、新卒者83.9%です。なお、全体の合格率は年によって変わります。獣医師になるには、獣医学部・獣医学科の6年間の課程を終えて国家試験に合格し、免許を取得する必要があります。免許を取得した後に働く分野で最も多いのは、ペットの犬や猫などを診る小動物診療で、2024年末時点で届出をした獣医師の42.1%です。
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じゅけラボ予備校の獣医学部受験対策講座の料金はいくらですか?
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じゅけラボ予備校の獣医学部受験対策講座の料金は、月額18,480円(税込、2026年11月時点)です。初回のみ特別料金253,000円(税込、分割払い可)がかかるため、1年目の合計は474,760円、2年目以降は年221,760円です。入試に必要な全科目に対応していて、科目数が増えても料金は変わりません。カリキュラムで使う参考書や問題集は、書店やインターネットで購入できる市販のものを別途ご購入いただきます。
