関関同立に受かるには?合格する為に必要なのは「受験戦略!」
関関同立とは、関西の有名難関私立大学である関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学の頭文字をとった総称で、関東のMARCHと対比されることが多い有名大学です。
関関同立を目指すのであれば、偏差値50台後半以上が必要。学部によっては70近いところもあり、入念な準備が必要です。
ただ「関関同立」と総称されていても、大学・学部ごとに入試科目、難易度や傾向が異なります。あなたが志望する大学の特徴を把握し、合格するための戦略を練ることが必要です。
まずは関関同立の志望学部入試に必要な受験科目と現在の自分の学力を把握
関関同立の中から志望大学・学部が決まったら、あなたが志望する学部に必要な受験科目と必要な学力、そして現在の自分の学力を把握しましょう。
たとえば同じ法学部でも、関西学院大学の場合は公民は受験科目に含まれないのに対して、関西大学や立命館大学は含まれるというように、各大学によって必要な学力は異なってきます。
受験戦略を立てる上で大切なのは、ゴールを決めることと現在の位置を把握すること、そしてそのギャップがどれくらいあるかを正確に把握することです。 やみくもに学習を始める前に、まずはゴールの設定と現状把握に務めましょう。
現在の学力をベースに、合格する為にはどのぐらい勉強しなければいけないのか?学習内容と学習量を明確に把握する
現在の学力を把握したら、目標を達成する(合格する)ためにはどんな勉強をしなければいけないのか、どれくらいの時間と量やらなければいけないのかを把握しましょう。ひたすら問題演習をくりかえしたり、たくさんの参考書を読んだりしても必要な学力は身につきません。何をどれくらい勉強しなければいけないのかを正確に把握しましょう。
たとえば関関同立はすべて、理系よりも文系に強い大学です。そのため文系学部のほうが偏差値が高い傾向にあるため、文系学部を受験予定の人は高い難易度を覚悟して学習する必要があります。
各大学の難易度はおおざっぱに言うと、高い順から同志社大学・関西学院大学・立命館大学・関西大学となっています。ただ、学部によって難易度が変わりますし、上述通り同じ学部でも必要な科目が異なる場合もあります。受験学部の情報を精査した上で、学習内容や必要な学習時間を割り出しましょう。
入試までに必要な学習量をベースに、入試までの学習スケジュール、月間学習スケジュールを明確にして、毎日の学習計画を具体的に作成する
合格に必要な内容と量を把握したら、いつまでに、どのように勉強するか、具体的な学習計画をたてましょう。あなたが思っている以上に入試本番まで時間はありません。最短で効率よく合格できる学力をみにつけられるようなスケジュールを設定しましょう。
学習単元、分野ごとに理解度をチェックしながら確実に内容を理解していく!愚直に毎日取り組む!
学習計画・スケジュールを組んだら、スケジュールに沿って学習を始めましょう。ただ、理解していないところや抜けているところをほったらかしに学習をしても、合格できる学力は身につきません。単元ごとや分野ごとに見直しをし、確実に理解度を高めていくことが必要です。
関関同立に合格するための受験戦略、学習計画を自分自身で作る事が難しいという方へ
合格するための戦略や計画を自分でたてる自信がない。そんな人はじゅけラボ予備校を利用してみてはどうでしょうか。
たとえば同じ経済学部でも関西学院大学の場合、地理Bでの受験が可能な一方、公民科目では受験できません。一方で同志社大学の場合、政治経済で受験が可能な一方、地理Bでの受験ができないなどの違いがあります。それぞれの違いを踏まえて自分でカリキュラムを作成する自信がない人は、じゅけラボ予備校のご利用をおすすめします。
関関同立(かんかんどうりつ)とは?
関関同立とは冒頭でお話したとおり、関西の有名難関私立大学である関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学の頭文字をとった総称で、関東のMARCHと対比されることが多い有名大学です。
関関同立を第一志望とする人も多く、また国公立の神戸大学や大阪市立・府立大学との併願で受験する人も多く、関西で多くの受験生が受験します。
関西学院大学
関西学院大学は19世紀末にキリスト教の伝道者の育成とキリスト教主義に基づいた青少年教育を目指して設立されました。現在兵庫に3つのキャンパスをもつほか大阪・東京にもキャンパスを持ち、幼稚園から大学院までを有する総合教育機関となっています。
関西学院大学の入試にはいくつかの方式がありますが、一般的には一般入学試験と共通テスト利用入試が多く用いられます。
必要な偏差値は50代後半から60代半ばで、学部・学科によっても差があります。もっとも偏差値が高いのは国際学部で、65前後あります。
関西学院大学学部別偏差値と2022年度一般入試倍率
学部 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|
神学部 | 55〜58 | 1.9 |
文学部 | 55〜60 | 2.0 |
社会学部 | 57〜60 | 2.3 |
法学部 | 57〜60 | 2.9 |
経済学部 | 57〜60 | 1.8 |
商学部 | 57〜60 | 2.5 |
人間福祉学部 | 55〜58 | 2.1 |
国際学部 | 60〜65 | 4.2 |
教育学部 | 55〜60 | 2.0 |
総合政策学部 | 55〜58 | 2.2 |
理学部 | 50〜55 | 2.3 |
工学部 | 50〜58 | 2.4 |
生命環境学部 | 50〜55 | 2.0 |
建築学部 | 52〜55 | 2.1 |
※倍率の出典 関西学院大学
※神・文・社会・法・経済・商・人間福祉・国際・教育・総合政策学部は学部個別入試の倍率
※理・工・生命環境・建築学部は全学部日程入試の倍率
関西大学
関西大学は明治時代に設立された「関西法律学校」が前身で、最初に設置された法学部・小学を始めとして13の学部からなっています。
メインキャンパスである大阪・吹田のキャンパスを始め、関西各地にキャンパスを持ち、東京にもセンターを有する関西屈指の私立大学です。
関西大学合格に必要な偏差値は50代〜60代半ばで、学部によって大きく異なります。もっとも難関なのは外国語学部で、共通テストの必要得点率も80%代後半となっています。
関西大学学部別偏差値と2022年度一般入試倍率
学部 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|
法学部 | 55〜58 | 3.8 |
文学部 | 55〜60 | 4.6 |
経済学部 | 57〜60 | 4.4 |
商学部 | 57〜60 | 4.4 |
社会学部 | 55〜58 | 3.8 |
政策創造学部 | 55〜58 | 5.9 |
外国語学部 | 60〜65 | 4.2 |
人間健康学部 | 52〜55 | 5.9 |
総合情報学部 | 55〜58 | 4.9 |
社会安全学部 | 52〜55 | 5.6 |
システム理工学部 | 50〜55 | 3.1 |
環境都市工学部 | 50〜58 | 2.9 |
化学生命工学部 | 50〜55 | 2.3 |
※倍率の出典 関西大学
※倍率は一般入試の倍率
同志社大学
同志社大学は明治初期に新島襄によって創立された同志社英学校を前身とする、関西屈指の私立大学。京都に複数のキャンパスを持ち、大阪・東京にもサテライトキャンパスを有しています。キリスト教を徳育の基本とする「キリスト教主義」を教育理念の一つに掲げ、知識の習得だけでなく、高い倫理観と豊かな人間性を併せ持つ人物の育成を基本方針として掲げています。
同志社大学合格には偏差値50代〜60代半ばが必須。他の大学と同じく学部によってバラツキがありますので、事前に確認することが大切です。
同志社大学学部別偏差値と2022年度一般入試倍率
学部 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|
神学部 | 60 | 5.5 |
文学部 | 60 | 5.3 |
社会学部 | 58〜63 | 10.5 |
法学部 | 60 | 6.3 |
経済学部 | 60 | 6.9 |
商学部 | 62〜63 | 5.7 |
政策学部 | 60 | 6.5 |
文化情報学部 | 57〜60 | 2.5 |
理工学部 | 57〜60 | 16.7 |
生命医科学部 | 55〜58 | 9.4 |
スポーツ健康科学部 | 55 | 4.1 |
心理学部 | 62〜63 | 7.2 |
グローバル・コミュニケーション学部 | 60〜63 | 5.9 |
グローバル地域文化学部 | 60〜63 | 6.2 |
※倍率の出典 大学通信ONLINE
※倍率は学部別個別入試の倍率
立命館大学
立命館大学は明治後期に設立された京都法政学校を前身とする総合私立大学で、京都を中心に、滋賀・大阪・東京にキャンパスを構えています。
立命館大学の入試形式は多様で、一般入学試験でも9種類あります。自分が受験しようとする学部がどのような入試形式で行われているかはあらかじめ調べておく必要があります。
立命館大学に合格するには偏差値50代なかば〜60代なかばが必要で、とくに国際関係学部はもっとも必要とされる偏差値が高くなっています。
立命館大学学部別偏差値と一般入試倍率(2021年度)
学部 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|
法学部 | 57〜58 | 14.5 |
産業社会学部 | 55〜58 | 14.8 |
国際関係学部 | 60〜65 | 13.7 |
文学部 | 55〜60 | 11.2 |
映像学部 | 55〜58 | 18.0 |
経営学部 | 57〜58 | 19.4 |
政策科学部 | 57〜58 | 10.9 |
総合心理学部 | 55〜60 | 13.6 |
経済学部 | 57〜58 | 13.1 |
スポーツ健康科学部 | 55 | 10.4 |
食マネジメント学部 | 55〜58 | 9.5 |
理工学部 | 50〜55 | 20.4 |
情報理工学部 | 52〜55 | 14.3 |
生命化学部 | 52〜55 | 24.8 |
薬学部 | 55〜58 | 12.4 |
※倍率の出典 大学通信ONLINE
※倍率は学部別個別入試(全額統一入試・学部個別入試)から算出
関関同立を目指す受験生に必要な勉強時間と学習内容
関西屈指の難関私立大学である関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学には、中途半端な準備では合格することはできません。
ここでは学年など別にどれくらいの勉強時間が必要で、どんな学習をするのがよいのかの目安をご紹介します。
高3から関関同立を目指す場合の勉強時間と学習内容目安
現時点での学力や学習の中身にもよりますが、だいたい2000時間前後が必要です。一ヶ月あたりに換算すると、実質2・3月は試験であることを考えると、毎月200時間の学習が必要な計算となります。夏休み期間は12時間学習すると仮定すると、概ね一日7時間は学校の勉強時間以外に学習時間を取る必要があるといえ、かなりハードといえます。もしあなたが高3なら、一日も早く本格的な対策をするのがよいでしょう。
関関同立の多くの学部・学科の偏差値が50半ば〜60半ばであることを考えると、余計な遠回りをしている暇はありません。志望学部を明確にして、現在の学力から逆算し、最短距離で合格レベルに達することができるようカリキュラムを組んで集中して学習する必要があるでしょう。
既に学校で受験対策に取り組んでいたり、授業内容の総復習を終えていて、高3に入ってからの模試でA判定(A判定に近いB判定)を取れている場合は、共通テストレベルの問題集→関関同立レベルの問題集→過去問の順に仕上げていきましょう。
高2から関関同立を目指す場合の勉強時間と学習内容目安
上述通り、関関同立に合格するためには2000時間前後の時間が必要です。高2の春から学習を開始するとして、単純に一日に換算すると一日3〜4時間程度、授業以外での学習時間が必要です。
高2の間にやるべきなのは、高1・高2内容の総復習、基礎固め。各教科とりこぼしがないように基礎の定着を図りましょう。特に英語・数学は苦手分野が残ったままだと今後新しく習う分野にも影響してきます。基本的な英単熟語と英文法、数学の公式と基礎問題の解き方はマスターし、教科書の章末問題が完全に解けるレベルにしてくことが求められます。
また現代文は語彙力・読解力が教科書理解や問題内容の把握、英語の読解にも影響してきます。受験科目となる文系の生徒だけではなく、理系の生徒も積極的に語彙力強化と読解練習に取り組むと良いでしょう。
高1から関関同立を目指す場合の勉強時間と学習内容目安
高1から関関同立合格を目指すのであれば、学校の勉強時間以外に一日2時間の学習時間を確保できれば合格ラインに達する勉強時間である2000時間を確保できる計算となります。高1から受験を意識して学習を始められれば高3から受験勉強を始める生徒に比べて非常に優位に立つことができるでしょう。
高1から始める場合は特別なことをする必要はなく、基礎を固める事が重要。国語・英語・数学は積み上げ型のため、基礎が抜けているとその後の学習に影響してきます。苦手な単元や分野は早めに固められるように手を打ちましょう。応用問題には手を出すのではなく、基礎問題を確実に解けるようにしておくことが大切です。
浪人生が関関同立を目指す場合の勉強時間と学習内容目安
浪人が決まった時点での学力によって必要な時間は大きく変わります。とはいえ高3からスタートするときには2000時間程度が必要なことを思えば、合格圏内に達するにはそれくらいの時間は必要と言えるでしょう。
関関同立は概ね偏差値50半ば〜60半ばくらいで、共通テストでいえば8割台を取れる実力があれば合格するチャンスがあるといえます。そのためにはまず基礎をしっかりと固め直すこと。特に数学・英語は基礎がおろそかなまま応用問題にあたっても、基礎的な部分が抜けていると全く解けない可能性があります。
遠回りに思えてもまずは高1・2段階の学習を総復習し、苦手分野や単元をなくすよう心がけましょう。
社会人、または0ベースから関関同立を目指す場合の勉強時間と学習内容目安
社会人または0から関関同立合格を目指すのであれば、まずは現在の自分の学力がどの程度あるかを把握することが必要です。勉強をしなくなって数年経っていると、自分では思っている以上に学校のときの勉強内容は忘れてしまっています。まずは模試などを受けて、自分が今どの程度の学力があるのかを調べることからスタートです。
そのうえで、合格に必要とされる2000時間を確保する算段をつけ、最短で合格できる学力をつけるための学力を身につけられるようカリキュラムを組む必要があります。
たとえば関西大学の外国語学部を第一志望にする場合、他の学部に比べて難易度が高く、共通テストで88%前後をとる実力が求められます。
何をどのような順番で攻略していくかをスケジューリングし、学習時間を確保する事ができるかどうかがまずは問われます。
共通テスト利用で関関同立に入るには?
関関同立の各大学は、共通テストを利用して受験できる入試が用意されています。
合格の確率を高めるためには、いろいろな手段を利用することが有効なため、共通テスト利用もぜひ活用してほしいところ。 ここでは、関関同立の共通テスト利用入試について解説します。
いずれの大学も、同じ学部でも学科によって違いがあるので、注意しましょう。
関西学院大学に共通テスト利用で受かるには?
関西学院大学の共通テスト利用入試は、1月出願と3月出願、そして英語資格試験利用型があるのが特徴です。
関西学院大学の共通テスト利用入試のボーダーラインは70%なかば〜90%前後です。
関西学院大学 共通テスト利用入試ボーダーライン
学部 | 共通テスト得点率 |
---|---|
神学部 | 74%〜80% |
文学部 | 75%〜85% |
社会学部 | 76%〜82% |
法学部 | 75%〜84% |
経済学部 | 78%〜85% |
商学部 | 78%〜85% |
人間福祉学部 | 73%〜83% |
国際学部 | 82%〜90% |
教育学部 | 76%〜83% |
総合政策学部 | 77%〜82% |
理学部 | 73%〜80% |
工学部 | 75%〜83% |
生命環境学部 | 73%〜78% |
建築学部 | 74%〜78% |
関西大学に共通テスト利用で受かるには?
関西大学の共通テスト利用入試は、前期・後期と別れており、前期は文系(3科目型と4科目型と6科目型と英語外部試験を用いた2科目型)・理系(4科目型と5科目型と6科目型)、後期は、文系(2科目型と3科目型と4科目型)、理系(3科目型と4科目型と5科目型と英語外部試験を用いた3科目型)となっています。
共通テスト利用入試のボーダーラインは70%台前半から80%台後半です。
関西大学 共通テスト利用入試ボーダーライン
学部 | 共通テスト得点率 |
---|---|
法学部 | 75%〜84% |
文学部 | 75%〜85% |
経済学部 | 76%〜83% |
商学部 | 85% |
社会学部 | 79%〜82% |
政策創造学部 | 73%〜81% |
外国語学部 | 85% |
人間健康学部 | 75%〜80% |
総合情報学部 | 79% |
社会安全学部 | 72%〜75% |
システム理工学部 | 76%〜81% |
環境都市工学部 | 76%〜81% |
化学生命工学部 | 76% |
同志社大学に共通テスト利用で受かるには?
同志社大学の共通テスト利用入試は、ほとんどの学部・学科で英語が必須。配点も高めです。英語を使わない受験はほぼ不可能と考えて良いと思います。
同志社大学の共通テスト利用入試のボーダーラインは70%台後半 〜 90%前後となっています。