薬学部に受かるには?受験勉強の「戦略」と「いつから始めるべきか」

薬学部受験。合格への戦略。科目選びと開始時期

講師

本ページでは以下のことがわかります。

薬学部の受験対策は、志望大学の入試科目と現在の学力に合わせて進めることが大切です。受験戦略と、学年ごとの準備の進め方を整理します。

  • 国公立・私立薬学部の入試科目・出題範囲と科目選択
  • 2026年度の入試倍率と2027年度共通テストのボーダーの見方
  • 志望校選びから基礎固めまでの受験対策6手順
  • 高1・高2・高3の学習開始時期と勉強時間・学習計画

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薬学部に受かるには、いつから受験勉強を開始したらいいのか?薬学部合格を目指す学生にとって気になるポイントだと思います。ここでは受験勉強の開始時期に応じた薬学部受験に向けた勉強の進め方と、受験科目の特徴に合わせた受験戦略について案内します。

薬学部合格を目指すなら、各大学薬学部の受験科目と入試傾向を理解することが不可欠です。国公立では英語、数学、理科2科目の4科目受験が中心で、私立は英語、数学、理科1科目の3科目受験が主流ですが2科目受験が可能な大学もあり、各大学に合わせた薬学部受験対策が必須です。

薬学部に受かるには、入試科目、入試範囲、入試傾向、問題難易度に合わせた対策が重要

薬学部進学をイメージし、大学の実習室で指導者の実験を見学する学生

薬学部は理系学部の中でも最近特に人気の高い学部であり、合格難易度も高くなっています。

薬学部入試は独特の傾向があるので、薬学部合格を目指すには薬学部受験に特化した対策が必要です。

以下は、薬学部入試の特徴の一例です。

ただし、国公立は二次試験(個別入試)の特徴になります。

薬学部入試の特徴

薬学部入試の特徴。科目。私立の主流|英語+数学+化学。国立前期|理科2科目が多い。数学の範囲。国立|数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C。私立|数Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cが主流。出題傾向。英語|医療・薬学の長文。化学|有機化学の出題に注目。問題難易度。化学が難しい大学も。志望校の過去問で確認
入試科目薬学部は3教科型(英語・数学・理科)の受験方式が主流
入試範囲国公立大学薬学部:
「数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C」が主流(前期の個別試験)
私立大学薬学部:
「数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C」が主流
入試傾向英語の長文テーマは医療系、薬学系の題材が出やすい
化学は有機化学の問題数が多く配点が高いこともある
問題難易度化学の難易度が高くなる傾向がある

私大薬学部の入試は3教科型を取っている大学が非常に多く、科目は「英語+数学+化学」が主流です。

入試範囲については、国立大学薬学部の数学では数Ⅲが出題範囲に含まれます。

一方、ほとんどの私立大学薬学部では数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C(ベクトル)が出題範囲になり、数3なしで受験できる大学がほとんどです。

また、数学は文系学部より問題難易度が高く設定されることがあります。

入試傾向については、英語は医療系・薬学系をテーマとした長文読解が出題される傾向にあります。医療にまつわる主要な英単語は、問題集や過去問を解きつつ日頃から意識して覚えていきましょう。

また、化学は入学してからの学習内容に直結する有機化学からの出題が多い大学もあり、配点が高い場合にはより有機化学の完成度を高く仕上げる必要があります。

問題難易度は大学によってさまざまですが、薬学部生にとって入学後の学習の重要科目となる化学の問題を難易度高めに設定している大学が目立ちます。解ける問題をミスなく確実に解き、得点を積み重ねる力が求められます。

各大学薬学部ごとに出題傾向は大きく異なるため、合格ラインを超える点数をとるためには、各大学薬学部ごとの対策が必須になります。

薬学部受験対策の進め方の手順

志望大学の資料を見ながら受験対策の手順を相談する高校生と指導者
薬学部受験対策の6手順。志望大学を決める。入試科目・範囲を確認。公表得点・配点から目標設定。得意・苦手を分析。年間→月→週→日の計画。基礎→標準→過去問

1.志望大学薬学部を決める

志望大学を決める。学ぶ内容。通学・学費。将来の進路。見学で相性も確認

まず最初に行うべきは、志望大学を選定することです。

地理的な条件、入学後の学習環境、費用、将来のキャリアプラン、入試倍率や難易度など、多様な要因を考慮して大学を選びます。

自分自身にとって重要なポイントを明確にし、志望大学を絞りましょう。

オープンキャンパスや大学のウェブサイト、先輩の体験談などを参考に、自分に合った大学を選ぶことが大切です。

志望大学薬学部選び

2.薬学部の入試科目と入試範囲を把握

入試科目と範囲を確認。共通テスト。個別試験。方式・配点もチェック。年度と学科をそろえる

国公立大学か私立大学か、どの大学を目指すかによって入試科目は異なります。

薬学部の入試では特に理系科目の計算問題と理論問題が非常に重要視されるため、過去問を使ってこれらの問題に慣れていくことが大切です。

志望大学薬学部の入試範囲と傾向を正確に把握し、効率的な学習計画を立てましょう。

3.各科目の合格最低点をチェック

合格最低点から目標づくり。公表された総合点を確認。配点から科目別目標へ。科目別最低点とは限らない

合格に必要な最低点を把握し、それに達するための学習計画を立てます。

特に国公立大学では共通テストの得点が重要であり、2次試験では選択科目も多いため、科目ごとの合格最低点を基に学習戦略を練ることが重要です。

私立大学では苦手科目を避けるなどの戦略も考慮します。

4.自己分析を行い自身の得意・苦手を正確に把握

得意・苦手を見える化。過去問・模試で確認。ミスの原因を分類。苦手から優先順位を決める

過去の成績や模擬試験を利用して自身の強みと弱みを把握し、それに基づいて学習計画を調整します。

苦手分野は特に強化し、得意分野はさらに伸ばす戦略を立てることが受験成功につながります。

5.学習計画の作成を行い学習スケジュールを立てる

目標から逆算する学習計画。年間。月間。週間。毎日。進み具合に合わせて見直す

志望大学薬学部入試までの長期的な学習計画を立て、月間・週間・1日の学習スケジュールを作成します。

目標に合わせた実践的な学習スケジュールを作成し、継続的に計画を見直すことが成功への鍵です。1日のスケジュールには休息の時間も組み入れ、効率的に学習を進めることができるようにする事がポイントです。

6.応用問題より基礎から始める

応用より基礎を先に。基礎を固める。標準問題で定着。過去問で実戦へ。間違えた問題を繰り返す

薬学部に向けた受験勉強を始める際は、基礎から応用へと段階的に勉強を進めていく事が重要です。

基礎がしっかりと理解できていることを確認してから応用問題に進みます。基礎が固まっていれば、応用問題への対応もスムーズになります。

自分の力を過信してしまい基礎がおろそかなまま勉強を先に進めたり、あせって入試レベルの問題や応用問題に取り組んでしまう受験生もいますが、初めから難易度の高い問題に取り組むのではなく、まずは基礎の理解を深めることを優先しましょう。

また、問題を解く際は、復習や反復学習を必ず行いましょう。問題を解く上で分からなかった事項について、意味や解法を調べてノートに記しまとめておくと良いです。

そのノートを何度も見直し、解きなおして覚えることで志望大学薬学部に合格できる実力が身につきます。

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入りやすい薬学部は?人気の薬学部は?国立大学、私立大学の入試倍率から考察

入試倍率などの大学別資料を並べて比較する受験生の手元

薬剤師は人気の職業のため、薬学部の入試倍率は比較的高めです。

以下の人気大学の薬学部の2026年度の倍率は、国立大学の志願倍率で約2〜11倍、私立大学の実質倍率で約1〜6倍です。

特に偏差値・倍率の高い大学の薬学部に受かるには、合格に向けてしっかりと志望大学専門の対策を取る必要があります。

国立大学薬学部の入試倍率【2026年度(令和8年度入試)】:一般選抜の志願倍率

国立薬学部の志願倍率。2026年度・主な例。北海道大学 11.0倍。千葉大学 7.3倍。大阪大学 2.2倍。広島大学 3.5倍。東北大学 2.8倍。九州大学 2.2倍。金沢大学 3.6倍。京都大学 3.0倍。志願者数 ÷ 募集人員。集計範囲は本文参照

※2026年度一般選抜の志願倍率です。大学・学科・日程で集計範囲が異なり、私立の実質倍率とは単純比較できません。

国立大学(薬学部)2026年度 一般選抜の志願倍率(志願者数÷募集人員)
北海道大学11.0倍(後期・学部別入試)
千葉大学7.3倍(前期5.9倍・後期17.1倍の合計)
大阪大学2.2倍(前期・薬学科)
広島大学3.5倍(前期2.9倍・後期13.0倍の合計)
東北大学2.8倍(前期)
九州大学2.2倍(前期1.7倍・後期6.8倍の合計)
金沢大学3.6倍(薬学類・医薬科学類の合計、前期)
京都大学3.0倍(前期)

※各大学の令和8年度入試の結果(志願者数÷募集人員)。大阪大学・千葉大学・九州大学などは、公表された人数から計算しています。北海道大学は前期を総合入試(理系)で募集するため、薬学部としての募集は後期だけです。

私立大学薬学部の入試倍率【2026年度(令和8年度入試)】:一般選抜の実質倍率

私立薬学部の実質倍率。2026年度・主な例。近畿大学 5.8倍。慶應義塾大学 3.5倍。星薬科大学 3.0倍。東京薬科大学 3.3倍。北里大学 3.1倍。東京理科大学 3.7倍。昭和医科大学 1.6倍。帝京大学 1.9倍。日本大学 1.9倍。立命館大学 2.0倍。横浜薬科大学 1.0倍。受験者数 ÷ 合格者数。方式・集計範囲は本文参照

※2026年度一般選抜の実質倍率です。表に示した学科・方式ごとの値を確認してください。

私立大学(薬学部)2026年度 一般選抜の実質倍率(受験者数÷合格者数)
近畿大学5.8倍(前期A日程・医療薬学科。スタンダード方式と理科重視方式の合計)
慶應義塾大学3.5倍(一般選抜・薬学科)
星薬科大学3.0倍(B方式・薬学科)
東京薬科大学3.3倍(B方式)
北里大学3.1倍(一般選抜前期・薬学科)
東京理科大学3.7倍(B方式・薬学科)
昭和医科大学(旧 昭和大学)1.6倍(一般選抜Ⅰ期)
帝京大学1.9倍(一般選抜)
日本大学1.9倍(A個別方式)
立命館大学2.0倍(薬学方式・薬学科)
横浜薬科大学1.0倍(一般選抜。特待生チャレンジ選抜・留学生選抜を含む全学科の合計)

※各大学が公表している令和8年度入試の結果から、受験者数÷合格者数で計算(小数第2位を四捨五入)。方式・学科は( )内のとおりで、大学によって集計の範囲が異なります。

薬学部の受験科目と大学別入試科目の特徴について

薬学部入試に必要な教科の教材と大学別の資料を整理する高校生

薬学部受験は国公立大学と私立大学で対策方法が大きく異なります。

それぞれどのような受験科目が必要か、どのような入試範囲が出やすいのか、確認しましょう。

国立大学(前期)薬学部の受験科目一覧と入試範囲

国立前期の個別試験。2027年度・主な型。英語 + 数学 + 理科2科目。数学|数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C。理科の指定は大学で異なる。化学が必須の型。化学 + 物理または生物。3科目から選ぶ型。物理・化学・生物から2科目。国語・面接などが加わる大学も。共通テストの科目は別に確認

国立大学(前期)薬学部の個別試験科目は、「英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科2科目」が多いです。

私立大学薬学部の数学は基本的に数Ⅲ(数3)は含まれない数3なし受験になりますが、国立大学薬学部の数学は数Ⅲ(数3)まで範囲に含まれることが多いです。国立大学薬学部を目指すのであれば、ほとんどの大学で数Ⅲ対策が必須です。

また、理科2科目のうち1科目は化学を必須としている大学が多いです。

一方で、京都大学や大阪大学などは、物理・化学・生物の中から2科目選択し、受験が可能です。

その他やや独特な形式として、大阪大学では小論文と面接、九州大学(臨床薬学科)・岡山大学(薬学科)・熊本大学では面接、徳島大学では集団面接が行われます。

≪主な国立大学薬学部(前期):2次(個別)試験入試科目(2027年度)一覧≫

大学名(国立)入試科目
東北大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目(物理基礎・物理と化学基礎・化学)
千葉大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科(化学基礎・化学)+理科(物理基礎・物理または生物基礎・生物)
金沢大学(薬学類)数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目(物理基礎・物理と化学基礎・化学)
富山大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科2科目(物理基礎・物理と化学基礎・化学)
京都大学国語+数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)
大阪大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+小論文+面接
広島大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語から1つ)+理科(化学基礎・化学)+理科(物理基礎・物理または生物基礎・生物)
岡山大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科(化学基礎・化学)+理科(物理基礎・物理または生物基礎・生物)+面接(薬学科のみ)
徳島大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)+集団面接
九州大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接(臨床薬学科のみ)
熊本大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)+理科(物理基礎・物理または生物基礎・生物)+面接

※各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項(2026年10月時点)。一般選抜の学生募集要項は11月以降に公表される大学が多く、科目はそこで確定します。

国立大学(後期)薬学部の受験科目一覧と入試範囲

国立後期の個別試験。2027年度・主な例。北海道大学|理科2科目。千葉大学・薬科学科|化学+物理or生物。富山大学|小論文+面接。広島大学・薬科学科|面接のみ。徳島大学|化学+集団面接+志望理由書。九州大学|面接のみ。千葉・広島の掲載学科は4年制。共通テストは別に確認

国立大学(後期)薬学部の個別試験科目の傾向は、大学によってさまざまです。

富山大学は小論文と面接、九州大学と広島大学(薬科学科)は面接のみ、北海道大学は理科2科目、千葉大学(薬科学科)は化学と、物理か生物の1科目を課しています。

千葉大学と広島大学の後期日程は4年制の薬科学科だけの募集で、卒業しても薬剤師国家試験の受験資格は得られないので注意しましょう。

後期日程での受験は共通テストの配点比重が大きくなる傾向にあるため、共通テストで高得点を獲得し、逃げ切るのが理想です。

≪主な国立大学薬学部(後期):2次(個別)試験入試科目(2027年度)一覧≫

大学名(国立)入試科目
北海道大学理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)【学部別入試】
千葉大学(薬科学科)理科(化学基礎・化学)+理科(物理基礎・物理または生物基礎・生物)
富山大学小論文+面接
広島大学(薬科学科)面接
徳島大学理科(化学基礎・化学)+集団面接+志望理由書
九州大学面接

※各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項(2026年10月時点)。

私立大学薬学部の入試科目と入試範囲

私立薬学部の入試科目。2027年度・一般選抜の例。主流|英語 + 数学 + 化学。数学の主な範囲。数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C。数Ⅲを含む方式。慶應義塾・東京理科B方式など。数Ⅰ・Ⅱ・Aの方式。安田女子大学など。理科選択型・2科目型もある。科目・範囲は大学と方式で確認

私立大学薬学部の多くは「英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+化学(化学基礎・化学)」の3科目受験を採用しています。

化学が必須の大学が多いので、化学が苦手な人は早めに克服しておきたいです。

生物必須の薬学部は多少ありますが、物理必須の薬学部はほとんどありませんので、化学が得意で生物苦手、物理苦手という方にとっては薬学部は対策しやすいでしょう。

近畿大学薬学部や立命館大学薬学部などは、理科は選択科目で「物理・化学・生物」から選べるようにしています。生物受験、物理受験が可能なので、化学が苦手な方にとっては嬉しいですね。

東京理科大学(B方式)は、慶應義塾大学と同じく、私立大学薬学部としては珍しく数学の範囲に数Ⅲ(数3)まで含まれているので、対策が必要です。

安田女子大学薬学部、高崎健康福祉大学薬学部の数学は「数Ⅰ・Ⅱ・A」が指定されているため、数B対策が不要です。

横浜薬科大学や奥羽大学、日本薬科大学などの薬学部は、2科目型で受験することが可能です。(日本薬科大学では、特待生Sの選考対象は3科目方式だけで、2科目方式も特待生A・Bの選考対象です)

九州医療科学大学(旧 九州保健福祉大学)薬学部は、1科目型・2科目型・3科目型と非常に幅広い受験方式を実施しています。

安田女子大学薬学部の後期試験は、理科(化学基礎・生物基礎)に、英語・国語(現代文)・数学(Ⅰ・A)・情報Ⅰから1教科を加える、珍しい組み合わせで受験することができます。

このように大学によって入試科目や入試範囲はさまざまです。いかに志望大学に合わせた受験勉強が重要かお分かりいただけましたでしょうか。

≪主な私立大学薬学部:入試科目(2027年度)一覧≫

大学名(私立)入試科目
慶應義塾大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)
東京理科大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)【B方式】
奥羽大学英語または数学(Ⅰ・Ⅱ・A)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)
東京薬科大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)【B方式】
北里大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)
日本大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)【A個別方式】
帝京大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)+面接
横浜薬科大学理科(化学基礎・化学)+英語・数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B)・理科(生物基礎・生物)から1科目
城西大学英語または数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学または生物基礎・生物)※英語・数学は高得点の1科目を判定に使用【S・A日程】
星薬科大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科(化学基礎・化学)【B方式】
立命館大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)【薬学方式】
近畿大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)または数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)【前期A日程】
安田女子大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A)+理科(化学基礎・化学)【前期】
安田女子大学(後期)理科(化学基礎・生物基礎)+英語・国語(現代文)・数学(Ⅰ・A)・情報Ⅰから1教科

※各大学の2027年度(令和9年度)の入学試験要項・入試ガイドなど(2026年10月時点)から、主な一般選抜の方式の科目をまとめています。数学Bは数列、数学Cはベクトルだけを範囲とする大学が多くあります。

受験科目で選ぶ薬学部選択ガイド。「入試科目の要件」と「自分の強み」から受験戦略を立てる

色分けした教材を使い、受験科目の選び方を相談する高校生と指導者

特定の科目を必要としない、または受験科目が選択可能な薬学部を紹介します。自分の強みを生かして受験できる薬学部選択の参考にしてください。

自分の強みを生かした得意科目で受験にのぞむ受験戦略は薬学部合格率を大きく高める事に繋がります。

化学・生物で受験できる薬学部の主な大学一覧

化学・生物で受験できる例。2027年度・原稿掲載大学。国立前期。九州大学。京都大学。大阪大学。千葉大学。広島大学。岡山大学。熊本大学。私立。横浜薬科大学。九州医療科学大学。安田女子大学・後期。化学基礎・生物基礎。他の必要科目・方式も確認

<国立(前期)>

<私立>

化学・物理で受験できる薬学部の主な大学一覧

化学・物理で受験できる例。2027年度・原稿掲載大学。国立前期。九州大学。京都大学。東北大学。大阪大学。千葉大学。金沢大学。岡山大学。富山大学。広島大学。熊本大学。私立。九州医療科学大学。3科目型の該当方式。2科目型では物理を選べない。他の必要科目・方式も確認

<国立(前期)>

<私立>

化学なしで受験できる薬学部の主な大学一覧

化学なしの方式がある薬学部。2027年度・原稿掲載例。国立前期。京都大学。大阪大学。私立の一部方式。近畿大学。立命館大学。城西大学。奥羽大学。日本薬科大学。入学後の化学学習は必要。科目・方式ごとの条件を確認

<国立(前期)>

<私立>

数学なしで受験できる薬学部の主な大学一覧

数学なしの方式を選べる例。私立大学。横浜薬科大学。九州医療科学大学。安田女子大学・後期。奥羽大学・日本薬科大学。年度・方式で条件を確認

<私立>

化学・生物・物理・地学の中から2科目選択受験できる薬学部の主な大学一覧

地学は使える試験が異なる。東京大学。共通・個別で地学を選択可。入学後に進学選択。名古屋市立大学。公立・中期日程。地学は共通テストのみ。個別は化学必須。京都大学。地学は共通テストのみ。個別は物理・化学・生物から2科目

東京大学では、理科一〜三類の入試で、共通テスト・二次試験とも地学を含む理科2科目を選ぶことができます。薬学部へは、主に理科二類から入学後の進学選択で進みます。

また、公立の名古屋市立大学(中期日程)は、二次試験は化学が指定されていますが、共通テストで化学・生物・物理・地学の中から2科目選択とされており、化学と地学を選択して受験可能です。

京都大学も、二次試験は物理・化学・生物から2科目ですが、共通テストでは地学を含む理科2科目を選べます。

ただ、地学を入試科目として選択できる大学はほとんどありませんので、複数校の薬学部を受験する場合、地学選択は慎重に検討した方が良いでしょう。

<国公立>

化学・生物・物理の中から2科目選択受験できる薬学部の主な大学一覧

物理・化学・生物から2科目。国立前期の個別試験。京都大学・大阪大学。九州大学。共通テストは化学必須。私立の例。立命館大学。学部個別配点方式・理科2科目型。年度・学科・方式を確認

<国立(前期)>

<私立>

共通テスト利用のある私立大学薬学部

共通テスト利用のある私立薬学部。2027年度・主な例。東京理科大学。立命館大学。明治薬科大学。近畿大学。名城大学。順天堂大学。福岡大学。星薬科大学。大阪医科薬科大学。京都薬科大学。科目・配点・日程は大学と方式で確認

ほとんどの私立大学薬学部では共通テスト利用入試が採用されています。

一方、慶應義塾大学薬学部と、北里大学薬学部(2027年度)には共通テスト利用入試がありません。

私立大学の共通テスト利用入試は、一般入試に加えて選抜回数を増やす点で合格可能性を上げることができると言えます。

一方で、共通テストと大学の個別試験とでは入試傾向が異なるため、本来なら共通テスト向けの問題がある参考書で対策学習をする必要があります。

国公立を第一志望として共通テストを受験する場合は、積極的に併願私立大学の共通テスト利用入試を受験することをお勧めします。

私立大学を第一志望とする場合、共通テスト利用入試は比較的募集人数が少なく、偏差値も高い傾向にあるため、個別試験の対策に学習時間を向ける方が得策です。私大メインで共通テスト利用を有効に使う例としては、共通テスト一回の受験で多数の大学の共通テスト利用入試に出願することが考えられます。

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国公立大学薬学部の大学入学共通テストと2次試験対策

共通テストと個別試験の教材を並行して学習する高校生

国公立大学薬学部(6年制)に合格するためには、『大学入学共通テスト』と『2次試験(個別試験)』の両方で高得点を取らないといけません。

私立大学に比べて国公立大学は学費が安いので目指す方が多いですが、地方国立大学であっても入試範囲は私立大学薬学部より広く、共通テストも必要になるため、合格するためには戦略的で効果の高い勉強方法に取り組む必要があります。

大学入学共通テストの得点率ボーダーについて

共通テストのボーダー目安。2027年度予想・前期。東京大学・理科二類 87%。京都大学 83%。大阪大学・薬学科 80%。千葉大学 79%。東北大学 78%。九州大学・臨床薬 82%。九州大学・創薬科学 77%。合格を保証する数値ではない

※2027年度入試の難易予想です。東京大学は理科二類、九州大学は学科別の数値で、大学公表の合格最低点とは異なります。

河合塾の2027年度入試難易予想(2026年10月時点)では、国立大学薬学部の薬学科(6年制。学部一括募集を含む、前期日程)の共通テストのボーダー得点率は7割台前半〜8割台前半です(引用元:河合塾 Kei-Net「入試難易予想ランキング表」(2027年度入試、2026年10月13日更新))。

比較的入りやすい富山大学・長崎大学・熊本大学(いずれも薬学科)でも73%で、1000点満点なら730点前後が必要です。

余裕を持って2次試験に挑むためにも、できれば7割半ばくらいの点数を取っておきたいです。

難関大学の薬学部を目指す場合は8割以上とる事を基準にして勉強を進めておく必要があります。

偏差値最上位の大学では、京都大学が83%、大阪大学(薬学科)が80%で、東京大学の理科二類(薬学部への主な進学ルート)は87%です。

ボーダー得点率はあくまで目安なので、これらの大学を目指すなら、さらに上の得点を目標にしておくと安心です。

次いで千葉大学は79%、東北大学は78%、九州大学は臨床薬学科が82%・創薬科学科が77%と8割前後ですので、8割以上を確実に得点できるよう過去問や予想問題、共通テスト模試で対策していきましょう。

2次試験(個別試験)のボーダーについて

大学ごとに異なる個別試験の問題を指導者と確認する高校生
得点率だけで難易度は比べられない。問題が難しい大学。低い得点率でも合格する場合がある。標準的な問題が中心の大学。高得点勝負になる場合がある。得点率の高さ ≠ 合格の難しさ。志望校の公表得点と配点を確認。共通テストとの総合点も確認

2次試験は大学によって試験問題、難易度が異なるため、偏差値が高い難関大学だからといって、偏差値に比例して得点率・ボーダーが高くなるわけではありません。

つまり、ボーダーが高いから合格が難しいという結論には結びつきません。

例えば令和8年度入試の個別試験では、大阪大学薬学部の合格者の平均が約58%(小論文を含む700点中404.09点)で、最も低い合格者は約48%でした(引用元:大阪大学「令和8年度 一般選抜入試成績(合格者)結果一覧表」)。

一方、長崎大学薬学部薬学科の合格者の平均は約79%(400点中314.8点。面接・調査書の点を含む)で、合格者は全員7割以上でした(引用元:長崎大学「令和8年度 合格者の得点率段階別成績(一般選抜)」)。

偏差値の高い大阪大学のほうが、2次試験の得点率は低くなっています。

では、国公立大学薬学部の2次試験において、どれくらいの点数を取ることができればよいのでしょうか。

共通テストと合わせた総合点の合格最低点は、令和8年度で大阪大学が約62%、千葉大学が約63%でした(引用元:千葉大学「令和8年度一般選抜合格者の平均点、最高点、最低点」)。

共通テストの結果にもよりますが、2次試験においては「6割を確実に得点できるようにする」ことを一つの目安としてよいでしょう。

ただし、長崎大学のように合格者全員が個別試験で7割以上を得点している大学もあり、高得点勝負になることもあります。

一方で大阪大学は問題の難易度が高く、令和6〜8年度は個別試験で4割台半ば〜後半(約45〜48%)の得点でも合格者がいます。

このように2次試験の問題難易度や入試傾向は大学によってさまざまなので、2次試験の合格最低点を把握した上で各大学に合わせた対策を行うことが大切です。

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薬学部受験対策はいつから始める?

カレンダーと教材を並べ、受験対策を始める時期を計画する高校生の手元
薬学部対策を始める時期の目安。国公立を目指す。高2の夏までに開始が目安。共通テスト+個別試験を準備。情報Ⅰを含む必要科目を確認。私立中心で目指す。高3の春までに開始が目安。英語・数学・理科を中心に。早めの準備が有利。現在の学力と志望校で調整

志望学部を薬学部に絞っているのであれば、早い時期から薬学部に特化した勉強法を確立できると非常に有利です。

国立大学薬学部を受験する場合は、基本的に共通テスト6教科8科目(情報Ⅰを含む)+2次試験の対策が必要です。

東京大学や京都大学のように、2次試験で国語も課される大学もあります。

2次試験は英語・数学・理科2科目の大学が多いですが、共通テストのことも考えると国語や地理歴史・公民、理科2科目に加え、情報Ⅰの対策もしなければなりません。

難易度にもよりますが、少なくとも高校2年の夏までには取り組むことをおすすめします。

私立大学薬学部のみの受験を考えているという場合は、共通テストの国語や地理歴史・公民を避けて受験することが可能となるので、英語・数学・理科(理科は2科目必要な大学もあります)に特化した受験勉強をすると効率的です。

私大薬学部を目指す場合、少なくとも高校3年に上がった時点では薬学部の受験対策を始めることをおすすめします。

※大学によって受験科目は細かく異なります。まずは自分の志望する大学の入試科目を確認してください。

高1から始める薬学部受験対策

高1は基礎づくり。英語・数学を丁寧に。学校の学習を定着。国語など必要科目も。早めに学習習慣をつくる

高1で習う内容というのは、各教科の基礎となる部分です。

高校の授業についていくこと、教科書の内容をしっかり理解することを最優先してください。

特に力を入れたい科目は数学と英語です。共通テストで国語の受験が必須の場合は、国語の対策も進めておくべきです。

英語の読解力強化にもつながります。

英語・数学の2教科に国語を加えた3教科に関して、共通テストの出題範囲の基礎学習を進められれば、高1から始める薬学部受験対策としては十分でしょう。

>高1から万全の薬学部対策を始める         >高1から始める勉強時間の目安

高2から始める薬学部受験対策

高2からの薬学部受験対策。まず英語・数学の基礎。国公立は国語も並行。次に化学+必要な理科。物理・生物などは志望校で選ぶ。高2冬〜高3春。共通テストの必要科目を追加。国語・地歴公民・情報Ⅰなど。英語・数学・化学を高2で強化

高2から薬学部受験対策を始める場合は、高1同様、数学・英語の2教科+国語(国公立の場合)の基礎固めに力を入れるとよいでしょう。

数学・英語・国語(国公立を受験しない場合は理科を優先)の基礎を定着させることができれば、理科の基礎固めに移行します。

薬学部受験の場合、特に私立大学は理科の科目で化学必須の大学が多いです。大学が重視している理科科目の出題範囲を網羅した基礎学習を進めましょう。

ゆえに、一般的には「数学・英語 (国語)→ 化学」の順で対策していきます。

大学によっては化学+物理、化学+生物など理科2科目の組み合わせの受験の場合、「数学・英語(国語)→化学・物理or生物」といった順で対策すると良いでしょう。

理科を地学で受験できる薬学部はほとんどありませんので、地学は除外して考えましょう。

国立大学薬学部を受験する場合は、共通テストにおいて国語(古典)・地理歴史・公民・理科(化学以外にもう1科目必要)・情報Ⅰが必要となりますが、それらの科目に力を入れるのは高2の冬〜高3の春になってからでも間に合います。

高3になってからスムーズに共通テスト対策を進めるためにも、高2の間にできる限り英語・数学・化学の基礎力を強化しておきましょう。

>高2から手堅く薬学部対策を始める         >高2から始める勉強時間の目安

高3から始める薬学部受験対策

高3からの薬学部受験対策。春〜夏休み前。英語・数学・化学の基礎。国公立は現代文も。夏から。国公立の場合。共通テストの必要科目を並行。国語・地歴公民・理科・情報Ⅰ。秋〜冬。志望校の過去問+弱点補強。科目と進度に合わせて調整

高3から薬学部の受験勉強を始める場合は、早急に英語・数学・化学の基礎固めに取り組まないといけません。

国公立の場合は現代文も優先して進めておきましょう。

夏休みに入る頃までには、必ず英語・数学・化学の教科書レベルの力を身に付けることを目標にして進めていきます。

国立大学薬学部を受験する場合は、遅くとも高3の夏からは共通テスト対策として国語(古典)・地理歴史・公民・理科(物理や生物)・情報Ⅰの勉強も進めていきましょう。

秋から冬は志望校の過去問に取り組み、志望校の入試問題傾向をつかみましょう。

頻出単元に関しては、他の大学の過去問やそれをベースにした問題集に載っている類似問題に挑戦してみても良いです。

過去問や問題集で解けなかった苦手分野は、解答解説や参考書も利用してしっかりと自身の力で解けるようにしておきましょう。

>高3から始める勉強時間の目安

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薬学部合格に向けた勉強時間の目安と学習計画の作り方について

タイマーと計画表を使い、無理のない学習時間を管理する高校生

薬学部に合格する為の勉強時間はどのぐらい?

高3受験期の勉強時間目安。基礎が定着している場合。平日 3〜4時間。休日 4〜5時間以上。基礎に不安がある場合。平日 5時間。休日 8時間以上。睡眠と体調に合わせて調整

※高3受験期の自主学習時間の目安です。睡眠や体調、現在の学力に合わせて調整してください。

国立大学薬学部および高偏差値の私立大学薬学部を目指す場合、高校3年生の受験期はできる限り多くの勉強時間を確保したいところです。

勉強時間の目安は、基礎が身についている場合は平日3〜4時間・休日4〜5時間以上、基礎に不安がある場合は平日5時間・休日8時間以上を意識してみてください。

各学年別の勉強時間の詳細は以下の記事を参考にしてください。

薬学部に受かる為の学習計画表の作り方

高3の学習スケジュール例。時期。私立中心。国公立。春〜夏。英語・数学・化学の基礎。英語・数学・化学の基礎。共通テスト科目も並行。秋。標準問題から過去問へ。個別試験演習+共通テスト。冬〜入試。過去問と弱点補強。共通テスト直前→個別試験直前。現在の実力・入試日程で調整

薬学部合格に向けた学習計画として、まずは自分の志望校の入試要項をチェックし、受験科目や出題範囲をきちんと把握すべきです。

私立大学薬学部の多くは「英語・数学・化学」の3科目受験が多いので、高3の夏までに英語・数学・化学の基礎を固める学習スケジュールを組むとよいでしょう。出題範囲を網羅的に学習できる講義系の参考書や基礎問題集を使うと良いでしょう。

国立大学薬学部を受験する場合、高3の春~夏には共通テスト対策として国語・地理歴史・公民・理科(物理や生物)・情報Ⅰの対策も進めていきたいです。

秋頃からは過去問や同様のレベルの問題集を使った演習を進め、見たことのある問題パターンを増やしましょう。

また、苦手単元や抜け漏れは参考書等を辞書的に使いながら、徹底的に潰しておきましょう。

より詳細な薬学部合格に向けた学習計画とそれに基づく学習スケジュールの立て方は以下の記事を参考にしてください。

薬学部合格のための効果的な勉強法

カードと復習ノートを使い、学んだ内容を思い出して説明する高校生

薬学部受験に向けた効率的な勉強法は合格率を大きく高めます。

薬学部は国公立、私立にかかわらず英語、数学、理科が中心であり、それぞれの科目に応じた学習戦略が必要です。

自分の得手不得手の科目と分野を正確に把握した上で、志望大学薬学部の入試科目、入試傾向、問題難易度に合わせて勉強していく勉強法が学習効率と効果を最大化します。

以下には科目別の勉強法のコツ、塾・予備校なしで薬学部合格を目指す場合の勉強の進め方についても紹介していますので参考にしてください。

▶︎薬学部に受かる【入試科目別】勉強法を徹底解説!効率と効果を上げる

よくある質問

薬学部の入試は、理系科目が中心ですか?

薬学部の入試は、英語・数学・理科の3教科で受験する理系型が中心です。私立大学では「英語+数学+化学」の3科目型が多く、化学を必須とする大学が目立ちます。国立大学の前期は英語・数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)・理科2科目の大学が多く、京都大学のように国語も課される大学もあります。理科では入学後の学習に直結する化学の難易度が高くなる傾向があるので、早めに対策を進めましょう。

薬学部を目指す受験生は、1日に何時間勉強すればいいですか?

薬学部を目指す受験生の勉強時間の目安は、高3の受験期で、基礎が身についている場合は平日3〜4時間・休日4〜5時間以上、基礎に不安がある場合は平日5時間・休日8時間以上です。国立大学薬学部や偏差値の高い私立大学薬学部を目指すなら、できる限り多くの勉強時間を確保しましょう。ただし、勉強時間の長さだけでなく、志望校の入試科目に合わせて何を勉強するかを決めることが大切です。

薬学部の4年制の学科でも、薬剤師になれますか?

薬学部の4年制の学科は、卒業しても薬剤師国家試験の受験資格が得られない点に注意が必要です。薬剤師を目指すなら、6年制の薬学科に入学し、卒業して国家試験に合格する必要があります。国立大学では、千葉大学と広島大学の後期日程のように、4年制の薬科学科だけを募集している日程もあります。出願するときは、募集しているのが6年制の学科か4年制の学科かを、募集要項で必ず確認しましょう。

薬学部の入試倍率はどのくらいですか?

薬学部の入試倍率は、2026年度の主な大学で、国立大学の志願倍率(志願者数÷募集人員)が約2〜11倍、私立大学の実質倍率(受験者数÷合格者数)が約1〜6倍です。国立大学では北海道大学(後期)が11.0倍、千葉大学が7.3倍と高く、私立大学では近畿大学が5.8倍、東京理科大学が3.7倍でした。倍率は大学や方式、学科によって大きく変わるので、志望校の入試結果を確認しながら対策を立てましょう。

薬学部の受験で、特に対策が必要な科目はありますか?

薬学部の受験で特に対策が必要な科目は、化学です。入学後の学習に直結するため、化学の難易度を高めに設定している大学が多く、有機化学の出題が多い大学もあります。また、英語では医療系・薬学系をテーマにした長文が出やすい傾向があります。化学では、解ける問題をミスなく確実に解くことも合格のポイントです。国立大学では数学(Ⅲまで)も必要なので、志望校の出題傾向に合わせて優先順位を決めて対策しましょう。

化学が苦手でも、薬学部を受験できますか?

化学が苦手な人の選択肢は、化学なしで受験できる薬学部です。国公立大学では京都大学と大阪大学が、物理・化学・生物から2科目を選ぶ形式で、化学なしでも受験できます。私立大学では、理科を物理・化学・生物から選べる近畿大学や立命館大学のほか、城西大学、奥羽大学、日本薬科大学などが当てはまります。ただし、入学後は化学が重要な科目になるので、受験で使わなくても基礎は固めておきましょう。

薬学部の受験勉強は、いつから始めればいいですか?

薬学部の受験勉強を始める時期の目安は、国立大学なら遅くとも高校2年の夏まで、私立大学なら高校3年生に上がった時点です。国立大学は共通テストで6教科8科目(情報Ⅰを含む)が必要なため、早めの準備が欠かせません。私立大学のみを受験する場合は、英語・数学・理科に絞って勉強すると効率的です。高1から始める場合は数学と英語の基礎固めを最優先にし、高2で化学の基礎に移るのが一般的な進め方です。

国立大学の薬学部には、共通テストで何割必要ですか?

国立大学の薬学科の共通テストのボーダー得点率は、河合塾の2027年度入試の予想で7割台前半〜8割台前半です。比較的入りやすい富山大学・長崎大学・熊本大学でも73%、京都大学は83%、大阪大学は80%で、東京大学の理科二類(薬学部への主な進学ルート)は87%です。ボーダーはあくまで目安なので、余裕を持って2次試験に臨むために、7割半ば以上、難関大学なら8割以上を目標にしましょう。

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