歯学部受験対策講座のための勉強法

歯学部に受かるには?受験勉強の「戦略」と「いつから始めるべきか」

勉強する男子高校生

歯学部に受かるには、いつから受験勉強を開始したらいいのか?歯学部合格を目指す学生にとって気になるポイントだと思います。ここでは受験勉強の開始時期に応じた歯学部受験に向けた勉強の進め方と、受験科目の特徴に合わせた受験戦略について案内します。

歯学部合格を目指すなら、各大学歯学部・歯学科の受験科目と入試傾向を理解することが不可欠です。国公立では英語、数学、理科2科目の4科目受験が中心で、私立は3科目受験が主流ですが2科目受験が可能な大学もあり、各大学に合わせた歯学部受験対策が必須です。

目次

歯学部に受かるには、入試科目、入試範囲、入試傾向、問題難易度に合わせた対策が重要

歯学部は理系学部の中でも専門性の高い学部であり、学費が安く国家試験合格率も高い国立大学の合格難易度はとりわけ高くなっています。

歯学部入試は独特の傾向があるので、歯学部合格を目指すには歯学部受験に特化した対策が必要です。

以下は、歯学部入試の特徴の一例です。ただし、国公立は二次試験(個別入試)の特徴になります。

歯学部入試の特徴

歯学部入試の特徴
入試科目国立大学歯学部:
3教科4科目+面接型(英語・数学・理科2科目・面接)の受験方式が主流
私立大学歯学部:
3教科3科目+面接型(英語・数学・理科・面接)の受験方式が主流
入試範囲国公立大学歯学部:
例えば数学では「数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C」が主流
私立大学歯学部:
例えば数学では「数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C」や「数Ⅰ・A」など大学によって出題範囲が大きく異なる
入試傾向どの大学においても面接は必出。小論文を課す大学も目立つ。
問題難易度標準的な問題が中心だが、偏差値の高い大学では問題難易度も高め

国公立大学の歯学部では、入試科目として英語、数学、理科2科目に加えて面接が行われるのが一般的です。数学の範囲には「数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B」が含まれます。一方、私立大学の歯学部では、入試科目が英語、数学、理科1科目に加えて面接となっており、数学の出題範囲は「数Ⅰ・Ⅱ・A・B」や「数Ⅰ・Ⅱ」のように大学によって異なることが特徴です。

入試における傾向としては、どの大学でも面接が必須であり、多くの大学で小論文が課されることもあります。問題の難易度は基本的に標準的ですが、偏差値が高い大学ではより高い難易度が設定されています。

各大学歯学部ごとに出題傾向は大きく異なるため、合格ラインを超える点数をとるためには、各大学歯学部ごとの対策が必須になります。

歯学部受験対策の進め方の手順

歯学部受験対策の進め方の手順

1.志望大学歯学部を決める

1.志望大学歯学部を決める

まず最初に行うべきは、志望大学歯学部・歯学科を選定することです。大学の選択は、地理的な場所、入学後の学習環境、費用、将来のキャリアプラン、入試倍率などの受験戦略視点など、様々な要因を考慮して決定します。自分自身の大学選びにとって重要なポイントを明確にして志望大学を絞りましょう。その上で、オープンキャンパスや大学のウェブサイト、先輩の体験談などを参考にして、自分に合った大学歯学部を選びましょう。

志望大学歯学部選び

2.歯学部の入試科目と入試範囲を把握

2.歯学部の入試科目と入試範囲を把握

国公立大学か私立大学か、どの大学を目指すかによって入試科目は異なります。まずは志望校の入試科目を把握することが大切です。国公立大学は共通テストで5教科7科目が必要であり、2次試験では4科目(数学・英語・理科2科目)受験が主流であるのに対し、私立大学は3科目受験が可能なところがほとんどで、2科目受験が可能な大学もあります。また入試科目が同じ大学でも入試傾向・範囲が異なる場合があります。入試範囲も必ず確認しましょう。

志望する大学の入試科目と入試範囲を把握することで、効率よく勉強を進めることができます。歯学部の受験勉強を始める前に必ず確認しましょう。

3.各科目の合格最低点をチェック

3.各科目の合格最低点をチェック

次に、合格するための合格最低点を把握し、その合格最低点を取るにはどの程度の学習が必要なのか考えましょう。

特に国立大学の場合、共通テストの得点が重要視されるため、具体的な合格ボーダーラインを把握しておく必要があります。

2次試験の入試科目には選択科目も多いです。合格最低点を把握する事でどの科目なら合格できるかが分かってきます。私立大学の場合は苦手科目や合格最低点の獲得が難しそうな科目での受験は避け、受験科目を整理することも大切です。

入試科目(自分の受験科目)、入試範囲、自分の学習できる勉強時間を把握して、勉強計画作成を行いましょう。

4.自己分析を行い自身の得意・苦手を正確に把握

4.自己分析を行い自身の得意・苦手を正確に把握

自己の学力を正確に把握するために、今までの定期テストや定期的な模擬試験、そして過去問の演習を通じて得意科目と苦手科目を明確にします。これにより、苦手分野を克服し、得意分野をさらに伸ばすための具体的な対策を立てることができます。

5.学習計画の作成を行い学習スケジュールを立てる

5.学習計画の作成を行い学習スケジュールを立てる

志望大学歯学部入試までの長期的な学習計画を立て、月間・週間・1日の学習スケジュールを作成します。学習計画は現実的であり、柔軟性を持たせることが大切です。また、学習スケジュールに関しては休息やリフレッシュの時間も含めることで、疲労の蓄積を避け、効率的に学習を進めることができます。

6.応用問題より基礎から始める

6.応用問題より基礎から始める

歯学部に向けた受験勉強を始める際、志望大学の難易度に合った問題を解けるようにあせって入試レベルの応用問題から学習を始める受験生もいますが、何より大切なのは基礎をしっかりと理解することです。基礎を完璧に身につけていれば、基礎知識を使って応用問題に対応できる場合がほとんどです。初めから難易度の高い問題に取り組むのではなく、まずは基礎の理解を深めることを優先しましょう。

また、問題を解く際は、復習や反復学習を必ず行いましょう。問題を解く上で分からなかった事項について、意味や解法を調べてノートに記しまとめておくと良いです。そのノートを何度も見直し、解きなおして覚えることで志望大学歯学部に合格できる実力が身につきます。

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入りやすい歯学部は?人気の歯学部は?国立大学、私立大学の入試倍率から考察

全国の歯科医院の数はコンビニよりも多いという話は有名です。増えすぎた歯科医師の数を減らすためなのでしょうか、歯科医師国家試験の難易度が近年大幅に難化しています。2024年度の歯科医師国家試験合格率は66.1%でしたが(2023年度:63.5%、2022年度:61.6%)、20年前までは合格率80%超の年度が当たり前でした。この20年で約20%も合格率が下がっているわけですので、歯科学生にとっては厳しい状況だと言えます。ちなみに2024年度の国家試験を受験した浪人割合は約37%であり、浪人生の合格率は約40%ということで、再受験の浪人生の方が合格率が低い傾向にあります。

高い学費を6年間払い続け、それでも歯科医師になれる可能性が以前ほど高くはないという現状により、なるべくなら国家試験合格率の優秀な大学に入学したい受験生が増え、今後歯学部の入試難易度はますます二極化することが考えられます。

国立大学歯学部は学費が安く国家試験合格率も高いので、当然多くの受験生は国公立大学歯学部を目指します。しかし全国で歯学部を擁する国公立大学はたったの12しかありませんし、募集定員も少なめ。国公立大学の歯学部歯学科に合格するのは難しいのです。中でも東京医科歯科大学、大阪大学などは偏差値も68以上であり、とりわけ入学困難な国立大学と言えます。

私立大学の歯学部で人気なのは、東京歯科大学、日本歯科大学、昭和大学などです。これらの私大は歯科医師国家試験の合格率が高いので、受験生にとって人気も高く入試倍率も高くなりがちです。

学費・国家試験合格率の両面で利のある国立大歯学部、国家試験合格率に利のある人気私立大学の歯学部に合格するためには、それ相応の努力と志望校専門の対策をする必要があるでしょう。

国立大学歯学部の入試倍率【2024年度(令和6年度入試)】:一般入試合計倍率

国公立大学(歯学科)2024年度 前期倍率2024年度 後期倍率
北海道大学3.1倍
東北大学3.6倍
新潟大学4.7倍17.0倍
東京医科歯科大学3.7倍14.3倍
大阪大学2.3倍
岡山大学2.3倍
広島大学3.1倍13.7倍
徳島大学5.1倍24.1倍
九州大学2.8倍
長崎大学6.0倍
鹿児島大学6.0倍38.6倍
九州歯科大学(公立)4.3倍

私立大学歯学部の入試倍率【2024年度(令和6年度入試)】:一般入試倍率

私立大学(歯学科)2024年度 一般入試前期倍率
北海道医療大学1.6倍(2020年度一般A)
岩手医科大学1.2倍
奥羽大学1.1倍(2023年度)
明海大学3.8倍
昭和大学2.4倍(一般Ⅰ期)
東京歯科大学4.3倍(2023年度)
日本大学4.3倍(A個別)
日本大学松戸歯学部2.5倍(A個別第一期)
日本歯科大学2.1倍
日本歯科大学新潟生命歯学部1.3倍
神奈川歯科大学公式HP情報なし
鶴見大学1.3倍(2023年度 一般1期)
松本歯科大学1.4倍(2023年度)
愛知学院大学1.3倍(2023年度)
大阪歯科大学3.0倍(2023年度 一般前期)
福岡歯科大学1.1倍

歯学部の受験科目と大学別入試科目の特徴について

歯学部受験は国公立大学と私立大学で対策方法が大きく異なります。それぞれどのような受験科目が必要か、どのような入試範囲が出やすいのか、確認しましょう。

国立大学(前期)歯学部の受験科目一覧と入試範囲

国立大学(前期)歯学部の受験科目一覧と入試範囲

国立大学歯学部(前期)の個別試験科目は、「数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+外国語+理科2科目+面接」という3教科4科目+面接型を採用している大学が大半です。外国語については、英語必須の大学と、広大や九大のように3~4ヶ国語から選択できる大学とで半々に分かれます。

私立大学歯学部の数学は数Ⅲは含まれませんが、国立大学歯学部の数学は数Ⅲまでが範囲に含まれています。国立大学歯学部を目指すのであれば、数Ⅲ対策が必須です。

理科2科目については、物理・化学・生物の中から2科目選択できます。地学で受験することは不可です。

長崎大学、鹿児島大学、そして公立の九州歯科大学の個別試験科目は上記とは少し異なる試験形式を採用していますので、詳しくは以下の表をご覧ください。

≪主な国立大学歯学部(前期):2次(個別)試験入試科目(2025年度)一覧≫

大学名入試科目
北海道大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+外国語(英、独、仏、中から1つ)+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)
東北大学数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+外国語(英、独、仏、中、韓から1つ)+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
新潟大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+外国語(英、独、仏から1つ)+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
東京医科歯科大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
大阪大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
岡山大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
広島大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+外国語(英、独、仏、中から1つ)+理科2科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
徳島大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B)+英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
九州大学数学+外国語+理科+面接
長崎大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
鹿児島大学数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接
九州歯科大学(公立数学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)+英語+総合問題(論述形式を含む。理科に関する内容については物基・化基・生基を範囲とする)+面接

国立大学(後期)歯学部の受験科目一覧と入試範囲

国公立大学歯学部(後期)の試験

国立大学歯学部(後期)の個別試験科目は、「小論文+面接」の形式を採用している大学が多いです。 新潟大学と鹿児島大学の後期個別試験で実施されるのは「面接」のみです。ゆえに、後期試験の合否を大きく左右するのは共通テストの点数だということになります。

≪主な国立大学歯学部(後期):2次(個別)試験入試科目(2025年度)一覧≫

大学名入試科目
北海道大学2025年度後期募集なし
東北大学2025年度後期募集なし
新潟大学面接
東京医科歯科大学小論文+面接
大阪大学2025年度後期募集なし
岡山大学2025年度後期募集なし
広島大学小論文+面接
徳島大学小論文+面接
九州大学2025年度後期募集なし
長崎大学2025年度後期募集なし
鹿児島大学面接
九州歯科大学(公立)2025年度後期募集なし

私立大学歯学部の入試科目と入試範囲

私立大学歯学部の入試科目と入試範囲

私立大学歯学部の一般選抜における個別試験科目は各大学によって様々ですが、英語・数学・理科の3教科で受験できる(+面接)方式を採用している大学が中心となります。加えて、およそ半分の私大が小論文を課しています。

また、約半分の私大は選択科目を取り入れており、苦手科目を避けて受験することもできます。昭和大学や日本歯科大学では国語の現代文を選択することも可能です。

≪主な私立大学歯学部:入試科目(2025年度)一覧≫

大学名入試科目
北海道医療大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+面接)
岩手医科大学数学(Ⅰ・Ⅱ・A)+英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から)
奥羽大学英語+1科目選択「数学(Ⅰ・Ⅱ・A)、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物」+面接
明海大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A)+総合教養+生物基礎・生物+面接
昭和大学英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+選択「国語総合(現代文)または数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B)」+面接
日本大学数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+小論文+面接
日大松戸(日本大学松戸歯学部)英語+選択1科目「数学(Ⅰ・Ⅱ)、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目」 +小論文+面接
日本歯科大学英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+国語(近代以降の文章)+数学(Ⅰ・A)
日本歯科大学新潟生命歯学部英語+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)+国語(近代以降の文章)+数学(Ⅰ・A)
鶴見大学英語+選択1科目「数学(Ⅰ・A)または数学(Ⅱ・B・C)」+理科1科目(物理、化学、生物)または理科2科目(物理基礎、化学基礎、生物基礎)
神奈川歯科大学選択2科目「英語、数学(Ⅰ・Ⅱ)、国語総合(近代以降の文章)、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目(※理科2科目選択は不可 )」 +小論文(課題文読解形式400字~600字以内)+面接【2024年度】
松本歯科大学英語+選択1科目「数学(Ⅰ・Ⅱ・A)、化学基礎・化学、生物基礎・生物」+小論文(600字)+面接
朝日大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A)+物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物 
愛知学院大学英語+選択2科目「数学(Ⅰ・Ⅱ・A)、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目」
大阪歯科大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)
福岡歯科大学英語+数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)+理科1科目選択(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物)

受験科目で選ぶ歯学部選択ガイド。「入試科目の要件」と「自分の強み」から受験戦略を立てる

特定の科目を必要としない、または受験科目が選択可能な歯学部を紹介します。自分の強みを生かして受験できる歯学部選択の参考にしてください。

自分の強みを生かした得意科目で受験にのぞむ受験戦略は歯学部合格率を大きく高める事に繋がります。

化学・生物で受験できる歯学部の主な大学一覧

化学・生物で受験できる歯学部の主な大学一覧

<国立(前期)>

<私立>

化学・生物・物理全て必要な歯学部の主な大学一覧

なし

化学なしで受験できる歯学部の主な大学一覧

化学なしで受験できる歯学部の主な大学一覧

<国立(前期)>

<私立>

数学なしで受験できる歯学部の主な大学一覧

数学なしで受験できる歯学部の主な大学一覧

<国立>

<私立>

化学・生物・物理・地学の中から2科目選択受験できる歯学部の主な大学一覧

なし

化学・生物・物理の中から2科目選択受験できる歯学部の主な大学一覧

化学・生物・物理の中から2科目選択受験できる歯学部の主な大学一覧

<国立(前期)>

<私立>

共通テスト利用のある私立大学歯学部

共通テスト利用のある私立大学歯学部

奥羽大学等の大学を除き、ほとんどの私立大学歯学部の入試日程において共通テスト利用入試が設けられています。

私立大学の共通テスト利用入試は、一般入試に加えて選抜回数を増やす点で合格可能性を上げることができると言えます。一方で、共通テストと大学の個別試験とでは入試傾向が異なるため、本来なら共通テスト向けの問題がある参考書で対策学習をする必要があります。

国公立を第一志望として共通テストを受験する場合は、積極的に併願私立大学の共通テスト利用入試を受験することをお勧めします。

私立大学を第一志望とする場合、共通テスト利用入試は比較的募集人数が少なく、偏差値も高い傾向にあるため、個別試験の対策に学習時間を向ける方が得策です。私大メインで共通テスト利用を有効に使う例としては、共通テスト一回の受験で多数の大学の共通テスト利用入試に出願することが考えられます。

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国公立大学歯学部の大学入学共通テストと2次試験対策

国公立大学歯学部(6年制)に合格するためには、『大学入学共通テスト』と『2次試験(個別試験)』の両方で高得点を取らないといけません。

私大歯学部は6年間の学費が3000万円を超えることも少なくありません。国立大歯学部では6年間の学費が約350万円なので、私大歯学部と比べておよそ10分の1です。 ゆえに国公立大学を目指す受験生が多いのですが、地方国立大学であろうと入試範囲は私立大学歯学部より広く、入試倍率も高いことから、合格するためには戦略的で効果の高い勉強方法に取り組む必要があります。

大学入学共通テストの得点率ボーダーについて

大学入学共通テスト歯学部のボーダー

国立大学歯学部(6年制)の中で比較的入りやすいと思われる地方の鹿児島大学や長崎大学、徳島大学などであっても、共通テストで75%程度の得点率が必要となります。

つまり900点満点だとすると675点以上の点数を取らないといけません。余裕を持って2次試験に挑むためにも、できれば8割近い点数を共通テストで取っておきたいです。

偏差値最上位の東京医科歯科大学や大阪大学の歯学部を目指す場合は、共通テストで8割の得点率が求められます。令和3年度の阪大の入試結果を見てみると、共通テスト[450点満点]の合格最低点は324.5点(約72%)、合格平均点は357.95点(約80%)でした。8割以上を得点できるように過去問や予想問題、共通テスト模試で対策していきましょう。

2次試験(個別試験)の得点率ボーダーについて

大学入試の2次試験は大学によって試験問題、難易度が異なるため、偏差値が高い難関大学だからといって、偏差値に比例して得点率・ボーダーが高くなるわけではありません。つまり、ボーダーが高いから合格が難しいという結論には結びつきません。

例えば、大阪大学と新潟大学を比べると、大阪大学の方が偏差値は高いですが問題が難しいので、2次試験の合格平均点のボーダーは新潟大学の方が高いという現象が起きます。

では、国公立大学歯学部の2次試験において、どれくらいの点数を取ることができればよいのでしょうか。大まかな目安ですが、合格最低点は6割前後に落ち着く大学が多いです。共通テストの結果にもよりますが、2次試験においては「6割で入学できる」を一つの目安としてよいでしょう。阪大は問題難易度が高く、合格最低点が5割半ばになる年度が多いです。

このように2次試験の問題難易度や入試動向は大学によってさまざまなので、2次試験の合格最低点を把握した上で各大学に合わせた対策を行うことが大切です。

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歯学部受験対策はいつから始める?

歯学部受験対策はいつから始める?

志望学部を歯学部に絞っているのであれば、早い時期から歯学部に特化した勉強法を確立できると大学入試を非常に有利に進めることができます。

国立大学歯学部を受験する場合は、基本的に共通テスト5教科7科目+2次試験の対策が必要です。2次試験は英語・数学・理科2科目の3教科4科目受験となる場合が多いですが、共通テストのことも考えると国語や社会の対策もしなければなりません。加えて、歯学部受験においては面接も必須となります。難易度にもよりますが、国立大歯学部を目指す場合、少なくとも高校2年の夏頃から取り組むことをおすすめします。

私立大学歯学部のみの受験を考えているという場合は、共通テストの国語や社会を避けて受験することが可能となるので、英語・数学・理科1科目に特化した受験勉強をすることが合格への最短ルートです。私大歯学部を目指す場合、少なくとも高校3年生に上がった時点では歯学部の受験対策を始めることをおすすめします。

※大学によって受験科目は細かく異なります。まずは自分の志望する大学の入試科目をきちんと確認してください。

高1から始める歯学部受験対策

高1から始める歯学部受験対策

高1で習う勉強内容というのは、各教科の基礎となる部分です。高校の授業についていくこと、教科書の内容をしっかり理解することを最優先してください。

特に力を入れたい科目は数学と英語です。共通テストで国語の受験が必須の場合は、国語の対策もある程度は行っておきたいです。英語の読解力強化にもつながります。

英語・数学の2教科に国語を加えた3教科に関して、共通テストの出題範囲の基礎学習を進められれば、高1から始める歯学部受験対策としては十分でしょう。

>高1から万全の歯学部対策を始める         >高1から始める勉強時間の目安

高2から始める歯学部受験対策

高2から始める歯学部受験対策

高2から歯学部受験対策を始める場合は、数学・英語・理科の3教科の基礎固めに力を入れるとよいでしょう。国立大の共通テスト対策として国語の勉強にも少しずつ手を付けれると良いです。社会も共通テストで必要となりますが、社会は国語と比べて配点が低く設定されているので優先度も低めです。

国立大歯学部受験の場合、理科の科目は物理・化学・生物から2科目選択の大学が多いので、自分はどの2科目で勝負すべきかをしっかり考えてみましょう。私立大歯学部専願の場合、基本的に理科は1科目のみ必要となります。国立私立ともに理科を地学で受験できる歯学部はありませんので、地学は除外して考えましょう。

>高2から手堅く歯学部対策を始める         >高2から始める勉強時間の目安

高3から始める歯学部受験対策

高3から始める歯学部受験対策

高3から歯学部の受験勉強を始める場合は、早急に英語・数学・理科の基礎固めに取り組まないといけません。共通テスト対策として国語の勉強も必要です。夏休みに入る頃までには、必ず英語・数学・理科2科目の教科書レベルの力を身に付けることを目標にして進めていきます。国立大学歯学部を受験する場合は、英語・数学・理科2科目の2次対策を行いつつ、遅くとも高3の夏からは共通テスト対策として国語(現代文/古典)と社会の勉強も進めていきましょう。

秋から冬は志望校の過去問に取り組み、志望校の入試問題傾向をつかみましょう。頻出単元に関しては、他の大学の過去問やそれをベースにした問題集に載っている類似問題に挑戦してみても良いです。過去問や問題集で解けなかった苦手分野は、解答解説や参考書も利用してしっかりと自身の力で解けるようにしておきましょう。

歯学部受験の場合、面接なしの大学はありません。よほど面接の成績が悪いと学力に関係なく不合格となる場合もあるので、面接落ちしない為に面接練習も少し取り組んでおくと良いでしょう。国立後期や私立大歯学部受験の場合、大学によっては小論文対策も求められます。

>高3から始める勉強時間の目安

自分専用の学習プランで歯学部合格!

志望大学別の歯学部専門オーダーメイドカリキュラム

歯学部合格に向けた勉強時間の目安と学習計画の作り方について

歯学部に合格する為の勉強時間はどのぐらい?

国立大学歯学部および高偏差値の私立大学歯学部を目指す場合、高校3年生の受験期はできる限り多くの勉強時間を確保したいところです。高1、高2の時の勉強時間や身についている基礎学力の状況にもよりますが、高3の勉強時間の目安は、平日は3~4時間、休日は5〜8時間程の勉強量を意識してみてください。

歯学部合格に向けた学習計画として、まずは自分の志望校の入試要項をチェックし、受験科目や出題範囲をきちんと把握すべきです。

各学年別の勉強時間の詳細は以下の記事を参考にしてください。

歯学部受験の勉強時間はどのくらい?高1・高2・高3・浪人別に解説

歯学部に受かる為の学習計画表の作り方

私立大学歯学部の多くは「英語・数学・理科・面接・(小論文)」の受験形式が多いので、高3の夏までに英語・数学・理科の基礎を固める学習スケジュールを組んでみましょう。出題範囲を網羅的に学習できる講義系の参考書や基礎問題集を使うと良いでしょう。

国立大学歯学部を受験する場合、高3の夏には共通テスト対策として国語・社会の対策も進めていきたいです。秋頃からは過去問や同様のレベルの問題集を使った演習を進め、見たことのある問題パターンを増やしましょう。また、苦手単元や抜け漏れは参考書等を辞書的に使いながら、徹底的に潰しておきましょう。

より詳細な歯学部合格に向けた学習計画とそれに基づく学習スケジュールの立て方は以下の記事を参考にしてください。

歯学部合格のための効果的な勉強法

歯学部受験に向けた効率的な勉強法は合格率を大きく高めます。歯学部は国公立、私立にかかわらず英語、数学、理科が中心であり、それぞれの科目に応じた学習戦略が必要です。

自分の得手不得手の科目と分野を正確に把握した上で、志望大学歯学部の入試科目、入試傾向、問題難易度に合わせて勉強していく勉強法が学習効率と効果を最大化します。

以下には科目別の勉強法のコツ、塾・予備校なしで歯学部合格を目指す場合の勉強の進め方についても紹介していますので参考にしてください。

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