作業療法士 資格を取得するには?
資格取得を支援する大学と
受験対策

作業療法士資格と難易度について

作業療法士とは、病気による身体の障害や事故による身体の不自由を抱える人に対して、日常生活に必要な身体機能を回復させるリハビリテーションに関する専門職となり、国家試験に合格した人がなれる職業です。作業療法士は、高齢化社会に伴い、医療機関や介護業界でも需要が増えてきています。

なお、同じリハビリの専門職となる理学療法士も国家資格となります。
理学療法士は、基本的動作となる「立つ・歩く・座る」などの身体を使う動作の能力回復のために、治療体操や運動を行い、電気刺激やマッサージなどの物理的手段を加えたリハビリも実施します。

しかし、作業療法士は「食事・入浴・歯を磨く」などの手や指の細かい動作のリハビリを行い場合が多いです。これに加え、作業療法士は精神分野のリハビリを行うこともあり、社会適応能力の回復や心のケアをはかります。

作業療法士の国家試験受験資格を得るには、作業療法士の養成課程がある大学や短大、専門学校で3年以上学ぶことが必要です。
作業療法士の資格取得する一般的なルートは、高校卒業後に作業療法士養成課程のある大学(4年制)や短大・専門学校(3~4年制)に進学し、修了して国家試験を受験する方法です。

また、理学療法士の国家資格を所持している人は、作業療法士養成課程に2年間通えば、作業療法士国家試験を受験できます。

作業療法士の国家試験の合格率は、近年は70~80%を推移しており、国家試験の難易度が高すぎることはありません。
しかし、ここ数年は作業療法士の数が充足したため、厚生労働省の意向により、新規資格取得者を絞るために合格率が下がり続けているとも言われているため、今後も試験の難易度が上がる可能性もあります。

まれに、在学中の成績が著しく悪い場合には、学校側から国家試験受験資格を与えられない場合もあるため、在学中はしっかり勉強に取り組みましょう。

作業療法士になるには?作業療法士が取れる大学の主な学部

作業療法士は、作業療法士養成課程のある4年制大学や、3~4年制の短大や専門学校に進学し、正規の課程を修了して卒業し、作業療法士の国家試験受験資格を得て、国家試験の合格しましょう。
作業療法士の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部は、医学部、保健医療学部、人間科学部、リハビリテーション科学部、医療福祉学部などです。

作業療法士資格取得者が多い大学ランキング10選

1位 群馬大学(21人/21人) 合格率:100.0%
1位 信州大学(23人/23人) 合格率:100.0%
1位 京都大学(5人/5人) 合格率:100.0%
1位 神戸大学(16人/16人) 合格率:100.0%
1位 札幌医科大学(19人/19人) 合格率:100.0%
1位 山形県立保健医療大学(20人/20人) 合格率:100.0%
1位 茨城県立医療大学(38人/38人) 合格率:100.0%
1位 京都都立大学(36人/36人) 合格率:100.0%
1位 神奈川県立保健福祉大学(23人/23人) 合格率:100.0%
1位 大阪府立大学(26人/26人) 合格率:100.0%

上記の10選に入る大学を見ると、作業療法士の国家試験は簡単なのかと思われるかもしれませんが、2021年2月に実施された第56回の作業療法士国家試験は、2020年に実施された試験よりも6%も合格率が下がっており、上記の大学は国家試験対策も充実しているという背景があることが分かります。

作業療法士資格取得が単位になる大学

国公立大学

国公立大学で、作業療法士資格取得が単位になる大学はありません。

私立大学

私立大学で、作業療法士資格取得が単位になる大学はありません。

作業療法士資格取得を支援する大学

北海道・東北

北海道大学 札幌医科大学 北海道文教大学
北海道医療大学  日本医療大学 北海道千歳リハビリテーション大学
弘前大学 弘前医療福祉大学 東北文化学園大学
東北福祉大学 秋田大学 山形県立保健医療大学
医療創生大学

関東・北関東

茨城県立医療大学 国際医療福祉大学 群馬大学
群馬医療福祉大学 群馬パース大学 埼玉県立大学
目白大学 文教学院大学 日本医療科学大学
東京家政大学 帝京平成大学 千葉県立保健医療大学
国際医療福祉大学 植草学園大学 東京都立大学
東京工科大学 杏林大学 東京医療学院大学
東京保健医療専門職大学 北里大学 昭和大学
神奈川県立保健福祉大学 湘南医療大学

東海・甲信越

新潟医療福祉大学 新潟リハビリテーション大学 富山リハビリテーション医療福祉大学校
金沢大学 金城大学 福井医療大学
健康科学大学 帝京科学大学 信州大学
長野保健医療大学 聖隷クリストファー大学 常葉大学
名古屋大学 星城大学 藤田医科大学
中部大学 鈴鹿医療科学大学

関西

京都大学 佛教大学 京都橘大学
大阪公立大学 藍野大学 四条畷学園大学
大阪河崎リハビリテーション大学 大阪保健医療大学 関西福祉科学大学
森ノ宮医療大学 関西医療大学 大阪人間科学大学
関西医科大学 神戸大学 神戸学院大学
姫路獨協大学 兵庫医療大学 奈良学園大学
宝塚医療大学 和歌山リハビリテーション専門職大学

中国

吉備国際大学 川崎医療福祉大学 岡山医療専門職大学
広島大学 県立広島大学
広島国際大学 広島都市学園大学

四国

高知リハビリテーション専門職大学

九州・沖縄

国際医療福祉大学 帝京大学(福岡医療技術学部) 九州栄養福祉大学
福岡国際医療福祉大学 西九州大学 長崎大学
熊本保健科学大学 九州保健福祉大学(募集停止)  鹿児島大学

作業療法士資格取得に大学進学が有利な理由

作業療法士は、作業療法士養成課程のある4年制大学や3~4年制の短大・専門学校で、正規の課程を修了し、卒業するまたは卒業見込みで国家試験の受験資格を得られます。

3~4年制の専門学校や短大では、より実践を重視したカリキュラムとなり、できるだけ早く就職したい、または即戦力としてすぐ働きたいという人に向いています。また、専門学校は夜間コースが設置されるところもあるため、社会人として働きながら作業療法士の資格取得を目指したい人に向いています。

4年制大学に進学した場合、4年間でしっかりと作業療法士について学ぶことができ、在学中にさまざまな知識を増やすことができます。また、国家試験の対策が充実している大学も多いため、国家試験の合格率も大学の方が高めです。

これらの点から、作業療法士の国家資格を取得するためには、よほど早く就職したいなどの理由がなければ、大学進学が有利となります。

作業療法士資格概要

作業療法士の資格は、作業療法士国家試験に合格することで取得できます。作業療法士国家試験受験資格は、4年制の大学や3~4年制の短大・専門学校で作業療法士養成課程を修了して得られます。厚生労働省が作業療法士国家試験を実施し、例年2月頃に2日間に分けて試験が行われます。作業療法士国家試験に合格した後は、免許の取得申請をすることで作業療法士として働くことができます。

作業療法士の国家試験は、試験1日目の筆記試験は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県と全国の大都市で試験会場がありますが、試験2日目の口述試験及び実技試験は東京のみとなります。

受験資格

  • (1) 文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した作業療法士養成施設において、3年以上作業療法士として必要な知識及び技能を修得したもの
  • (2) 外国の作業療法に関する学校若しくは養成施設を卒業し、又は外国で作業療法士の免許に相当する免許を受けた者であって、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定したもの
  • (3) 文部大臣又は厚生大臣が指定した学校又は施設において、作業療法士となるのに必要な知識及び技能を修業中であって、法施行後に当該学校又は施設を卒業した者

受験料

〇受験料…10,100円

〇合格後の作業療法士免許の取得申請…9,000円分の登録免許税(収入印紙)

試験内容

作業療法士国家試験は、筆記試験・口述試験・実技試験が2日間に分けて行われます。
解答形式は、筆記試験はマークシート方式です。

試験1日目

筆記試験
  • 午前(2時間40分)…問題数:100問、問題形式:五肢択一・五肢択二
  • 午後(2時間40分)…問題数:100問、問題形式:五肢択一・五肢択二

◆一般問題(午前・午後それぞれ80問)

解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法

◆実地問題(午前・午後それぞれ20問)

運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法

合格基準

一般問題を1問1点、実地問題を1問3点とし、総得点と実地問題の得点の両方で合格基準を満たす必要があります。

過去5年間の合格基準の推移から、総得点60%・実地問題35%がおおよその合格基準となります。

試験2日目

口述試験及び実技試験

重度視力障がい者に対して、筆記試験の実地問題に代えて次の科目が出題される

  • 運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)および作業療法

試験2日目のような重度視力障がい者用の試験だけでなく、弱視者用の試験も準備されているため、視力による受験への影響は最小限に抑えることができ、受験願書で弱視者用の試験や点字試験の希望を提出できます。

有利な就職業種・就職業界一覧

作業療法士の国家試験に合格し、免許の取得ができたら、医療・福祉の業界へ就職する割合が多いです。医療分野での主な就職先は、大学病院や総合病院、クリニックなどが挙げられ、福祉分野では障害者施設や児童福祉施設などが挙げられます。

作業療法士として就職する業界や業種は他にもあり、教育機関や行政機関などさまざまです。介護分野では老人保健施設やデイケアなど、保健分野では地域包括支援センターや保健センターなど、教育分野では特別支援学校が挙げられ、行政機関では就労支援事業施設やハローワークなどもあり、働き方はさまざまです。

作業療法士になる為に志望大学合格をめざす受験生の皆さんへ

作業療法士は、近年国家試験の合格率が少しずつ下がってきていることから、試験が難化する恐れもあります。しかし、高齢化社会において作業療法士は幅広い分野で必要とされる職業のため、資格が取得できれば就職に困ることはありません。

近年の作業療法士の需要拡大に伴い、作業療法士養成課程を取り入れる大学も増えてきています。人気の出てきている職業となるため、志望大学によってば倍率も高く受験が激化する場合もありますが、夢に向けて諦めず、毎日の勉強を根気強く続けて合格を勝ち取りましょう。

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