建築士 資格を取得するには?
資格取得を支援する大学と
受験対策

建築士資格と難易度について

建築士とは、建築物の設計・工事監理等を行う技術者を指し、1級建築士・2級建築士・木造建築士などの資格を有しています。これらの建築士資格は国家資格のため、建築学を学べる4年制大学や短期大学を卒業し、免許登録の際には数年の実務経験が必要です。

今までは、建築士試験を受験するにも数年の実務経験が必要でしたが、平成30年の法改正により要件が緩和され、令和2年から建築士資格は実務経験が無くても受験できるようになりました。また、令和2年施行の建築士法改正に伴い、実務経験として認められる業務の幅も大幅に広がりました。

それぞれの建築士資格により、受験資格要件や免許登録に必要な実務経験の年数など異なります。

1級建築士

  • 4年制大学卒業…2年以上の実務経験が必要
  • 短期大学(3年)卒業(夜間部除く)…3年以上の実務経験が必要
  • 短期大学(2年)卒業(夜間部除く)または高等専門学校卒業…4年以上の実務経験が必要
  • 2級建築士として4年以上実務経験を積む
  • 国土交通大臣が同等と認める者…所定の年数以上の実務経験が必要
  • 建築整備士として4年以上実務経験を積む

2級建築士・木造建築士

  • 大学・短期大学・高等専門学校卒業…実務経験は必要なし
  • 高等学校・中等教育学校卒業…2年以上の実務経験が必要
  • 実務経験7年以上ある者
  • 都道府県知事が同等と認める者…所定の年数以上の実務経験が必要

上記のように、それぞれの建築士資格は必要な受験資格要件や実務経験の年数が異なりますが、他資格と比較すると高等学校卒業の学歴でも、実務経験があれば受験資格を得ることができるため、受験しやすく見えますが、建築の専門学校でしっかり勉強した場合でも難しいぐらいに合格率は非常に低く、難易度が高いです。

<建築士資格の難易度>

1級建築士

  • 大型施設まで設計できる建築物の種類が多いため、3つの資格の中で最も難易度が高い。
  • 1級建築士の試験は、「学科試験」「設計製図試験」の2つあり、両方1発合格は難しい。
  • 学科試験と設計製図試験の両方を合格した人の合格率は、約15~20%
  • 1級建築士合格に必要な勉強時間は、1500時間は最低でも必要とされている。

2級建築士

  • 主に戸建て住宅の設計・施工監督を行える仕事で、建築士を目指す人の多くが最初に資格取得を目指す資格ですが、難易度は高め。
  • 2級建築士の試験は、「学科試験」「設計製図試験」の2つあり、両方1発合格はなかなか難しい。
  • 学科試験と設計製図試験の両方を合格した人の合格率は、約20~25%
  • 2級建築士合格に必要な勉強時間は、約1年で1000時間ほどと言われている。

木造建築士

  • 木造住宅の設計や歴史的建造物の維持管理を行う資格で、学歴があれば実務経験なく受験でき、学歴が無くても実務経験があれば受験が可能のため、建築士資格の中で1番受験しやすい。
  • 木造建築士の試験は、「学科試験」「設計製図試験」の2つあり、独学でも合格は可能ですが、設計製図試験は年度により難易度にばらつきがある。木造建築物に特有の製図問題が多数出題される。
  • 学科試験と設計製図試験の両方を合格した人の合格率は、約30~40%

上記のように、それぞれの建築士資格は「学科試験」と「設計製図試験」の2つがあり、どの建築士資格も設計製図試験より学科試験の合格率が低いです。それぞれしっかりとした勉強が必要で、学科試験対策に勉強時間は費やされます。

建築士になるには?建築士が取れる大学の主な学部

大学に進学して建築士資格を取得するためには、建築系の正規課程のある4年制大学に進学し、正規課程を修了して卒業し、建築士の国家試験受験資格を得て国家試験に挑みましょう。

一言で建築といっても、意匠・構造・設備・施工などさまざまな分野があるため、構造分野に特化した建築学科を持つ大学などがあります。そのため、大学の建築系学科を選ぶときは、学科の特色をよく見て、勉強したい科目や研究分野があるかなど調べて理解しなければなりません。

建築士の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部は、工学部、理工学部、建築学部、家政学部、芸術学部、建築都市デザイン学部などです。

建築士資格取得者が多い大学ランキング10選

1位 日本大学(162人)
2位 東京理科大学(141人)
3位 芝浦工業大学(119人)
4位 早稲田大学(88人)
5位 近畿大学(70人)
6位 法政大学(69人)
7位 九州大学(九州芸術工科大学)(67人)
7位 工学院大学(67人)
9位 名古屋工業大学(65人)
10位 千葉大学(62人)、明治大学(62人)

大学の合格者数は公開されているのは、1級建築士のみです。2級建築士・木造建築士も、大学生による受験が6~7割です。

上記の10選にもある、日本大学・芝浦工業大学・東理大学は、過去3年間で上位3位を争っており、日本大学は1級建築士試験の合格者数3年連続1位をキープしています。また、早稲田大学は3年連続4位、近畿大学も3年連続5位をキープしています。

建築士資格取得が単位になる大学

国公立大学

国公立大学で、建築士資格取得が単位になる大学はありません。

私立大学

私立大学で、建築士資格取得が単位になる大学はありません。

建築士資格取得を支援する大学

北海道・東北

北海学園大学 秋田県立大学  星槎道都大学
宮城学院女子大学 北海道科学大学 尚絅学院大学
札幌市立大学 山形大学  北海道職業能力開発大学校
東北職業能力開発大学校 郡山女子大学 岩手大学
北海道大学 宮城大学 室蘭工業大学

関東・北関東

日本大学 文化学園大学 千葉工業大学
多摩美術大学 東京家政学院大学 東京都市大学
日本工業大学 実践女子大学 足利大学
関東学院大学 静岡理工科大学 共立女子大学
東海大学(2022年4月に建築都市学部設置予定)  ものつくり大学 東京工芸大学
東京理科大学 芝浦工業大学 東洋大学
神奈川大学 法政大学 東京電機大学
駒沢女子大学 明星大学 明治大学
職業能力開発総合大学校 武蔵野美術大学 明海大学
武蔵野大学 昭和女子大学 国士舘大学
東京都立大学 宇都宮大学 前橋工科大学
横浜国立大学 筑波技術大学 東京工業大学
千葉大学 東京大学

東海・甲信越

大同大学 金城学院大学 福井工業大学
名城大学 名古屋女子大学 日本福祉大学
愛知工業大学  中部大学  椙山女学園大学
岐阜女子大学 金沢工業大学 長岡造形大学
新潟職業能力開発大学校 新潟工科大学 愛知淑徳大学
名古屋工業大学 名古屋市立大学 信州大学
名古屋大学 福井大学 富山大学
豊橋技術科学大学 金沢大学 新潟大学

関西

京都美術工芸大学 大阪工業大学 京都芸術大学
京都ノートルダム女子大学 幾央大学 大阪電気通信大学
関西学院大学 神戸芸術工科大学 京都女子大学
武庫川女子大学 追手門学院大学 大阪芸術大学
摂南大学 工学院大学 大和大学
神戸松蔭女子学院大学 大阪産業大学 大手前大学
帝塚山大学 滋賀県立大学 京都橘大学
滋賀職業能力開発大学校 関西大学 京都精華大学
和歌山大学 三重大学 奈良女子大学
京都工芸繊維大学 大阪公立大学 京都府立大学
京都大学 神戸大学

中国

広島女学院大学 福山大学 広島工業大学
安田女子大学 岡山県立大学 鳥取大学
広島大学 山口大学

四国

徳島文理大学 香川職業能力開発大学校 高知工科大学
徳島大学 香川大学

九州・沖縄

西日本工業大学 九州女子大学 久留米工業大学
長崎総合科学大学 第一工科大学(鹿児島キャンパス) 祟城大学
沖縄職業能力開発大学校 福岡大学  九州産業大学
日本文理大学 鹿児島大学 大分大学
北九州市立大学 佐賀大学 九州大学
琉球大学  熊本大学 長崎大学

建築士資格取得に大学進学が有利な理由

建築士として働く現場では学歴偏重の傾向がある所も多く、4年制大学や通信制大学(4年)を卒業し、「学士」という大学卒業の学位を得て、建築士資格取得する方がメリットが大きいです。大卒の場合は、専門学校や高卒で必要な実務経験年数を経て就職した場合よりも、給料面や就職で大きく差が出ます。

建築士資格概要

建築士の資格は、1級建築士・2級建築士・木造建築士の3つあり、それぞれの建築士国家試験に合格することで取得できます。3つの建築士国家試験はの受験資格は、大卒(4年制)だけでなく、短大、高卒、専門学校でも必要な実務経験を経て受験資格を得ることができます。しかし、どの建築士国家試験も難易度が高く、1級建築士は1発合格が難しいぐらいです。

建築士の国家試験は、国土交通省の指定試験期間である、公益財団法人 建築技術教育普及センターが実施しています。建築士国家試験の受験申し込みは、令和3年より原則として「インターネットによる受付」のみとなりました。試験地は、全国で会場があります。

受験資格

1級建築士

  • 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者
  • 二級建築士
  • 建築設備士
  • その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等)

2級建築士・木造建築士

  • 大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校等において、指定科目を修めて卒業した者
  • 建築設備士
  • その他都道府県知事が特に認める者(外国大学を卒業した者等)(試験時に所定の年数以上の実務経験年数が必要)
  • 建築に関する学歴なし(試験時に7年以上の実務経験年数が必要)

※それぞれの建築士は、試験時には実務経験が必要ないものでも、免許登録の際には定められた実務経験年数が必要です。

受験料

1級建築士

  • 受験料…19,700円
  • 合格後の1級建築士免許の取得申請…60,000円分の登録免許税(収入印紙)

2級建築士・木造建築士

  • 受験料…16,900円
  • 合格後の1級建築士免許の取得申請…19,200円分の登録免許税(収入印紙)

試験内容

試験内容は、「学科試験」「設計製図試験」の2つで、試験日は学科試験が7月、設計製図試験が9月や10月に分けられます。

1級建築士

学科試験…全125問、4肢択一式/試験時間:合計6時間30分

  • ① 学科I(計画:建築計画、建築積算等/20問)
  • ② 学科II(環境・設備:環境工学、建築設備(設備機器の概要を含む。)等/20問)
  • ③ 学科III(法規:建築法規等/30問)
  • ④ 学科IV(構造:構造力学、建築一般構造、建築材料等/30問)
  • ⑤ 学科V(施工:建築施工等/25問)

設計製図試験…1課題/試験時間:6時間30分

事前の公示課題で設計製図を行う(6時間30分通しで行われます)

※学科試験にのみ合格した者(または設計製図の試験を受験しなかった者)は、申請により、学科試験合格試験の後の4回の試験のうち2回の「学科の試験」が免除。)

●1級建築士の合格基準

学科試験…125点(125問)満点中、おおよそ87~92点以上の正答が必要

設計製図試験…一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの

2級建築士・木造建築士

学科試験…全100問、5肢択一式/試験時間:合計6時間

 

  • ① 学科I(建築計画)(25問)
  • ② 学科II(建築法規)(25問)
  • ③ 学科III(法規)(25問)
  • ④ 学科III(建築構造)(25問)

設計製図試験…1課題/試験時間:5時間

事前の公示課題で設計製図を行う(5時間通しで行われます)

※学科試験にのみ合格した者(または設計製図の試験を受験しなかった者)は、申請により、学科試験合格試験の後の4回の試験のうち2回の「学科の試験」が免除。)また、同年に行われる「設計製図の試験」を欠席した場合は、3回の受験機会が与えられる

●2級建築士の合格基準

学科試験…100満点中(100問)、おおよそ58~60点以上の正答が必要

設計製図試験…二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの

●木造建築士の合格基準

学科試験…100満点中(100問)、おおよそ60点以上の正答が必要

設計製図試験…木造建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの

有利な就職業種・就職業界一覧

建築士国家試験を受験して合格した場合、どの建築士資格も免許登録の際には定められた実務経験年数が必要です。実務経験を積むためにも、多くは建設会社やハウスメーカー、不動産へ就職します。免許取得後は、設計事務所や官公庁の公務員の都市開発部門の技術者として就職する選択肢もあります。
そのため、建築士として就職する業界や業種は、建設業界が全体の大多数を占めます。

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じゅけラボ予備校のカリキュラムは、生徒一人一人の現在の学力と志望校合格に必要な学力レベルに合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組みます。
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③学習方法と勉強法を具体的に指示するので一人でも大学受験勉強を進めていくことができる

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