義肢装具士 資格を取得するには?
資格取得を支援する大学と
受験対策

義肢装具士資格と難易度について

義肢装具士とは、ケガや病気などで体幹の機能に不自由を抱える人や、手足を失ってしまった人に対して、人口の手足となる義肢や身体機能を補うギブスなどの装具を作成する職人を指します。

義肢装具士は国家資格で、近年は義肢装具の技術の発展により、リハビリテーション分野や介護分野で注目を集めています。

義肢装具士は、義肢や装具を作成するだけでなく、実際に患者さんの身体を採寸し適合させていき、装着後のリハビリテーションまで行います。義肢や装具の作成だけなら国家資格は必要ありませんが、義肢装具士を名乗ることはできません。また、患者さんの身体の採寸などには義肢装具士の国家資格が必要です。

義肢装具士の国家試験受験資格を得るためには、高卒や大学、短大、専門学校で義肢装具士としての必要な知識と技能を3年以上学ぶことが必要です。

義肢装具士国家試験は、合格率は80%を超えますが、医学と工学などの幅広い知識と高度な専門知識などが必要なため、しっかり国家試験対策の勉強をしていないと合格は難しいです。専門性の高い国家試験となるため、受験者が200人前後と少ないことから合格率が高いということも考えられます。

そのため、現在は受験者が少ないですが、近年は義肢装具士に注目が集まっていることもあり、今後受験者が増えてくると試験の難易度は高くなるでしょう。実際に、令和2年度の義肢装具士の国家試験合格率は72%に下降しています。

また、義肢装具士の需要は増加していても、義肢装具士の養成施設は全国でわずか11校(2021年現在)となり、大学は4校しかないため、大学受験の競争率は非常に高いでしょう。

義肢装具士になるには?義肢装具士が取れる大学の主な学部

大学で義肢装具士の国家試験受験資格を得るためには、義肢装具士の養成課程を1年以上学ぶ、または大学で指定科目を履修し、その後に義肢装具士の養成施設で2年以上知識や技術を学ぶことが必要です。

義肢装具士の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部は、リハビリテーション学部、保健医療学部、システム理工学部などです。義肢装具士は医学や工学などの幅広い知識が必要となるため、医療系の学部や理工学系の学部の学科やコースで受験資格が取得できます。

義肢装具士資格取得者が多い大学ランキング10選

1位 専門学校 日本聴能言語福祉学院(16人/17人) 合格率:94.1%
2位 神戸医療福祉専門学校(13人/14人) 合格率:92.9%
3位 人間総合科学大学(18人/20人) 合格率:90.0%
4位 国立障害者リハビリテーション学院(4人/5人) 合格率:80.0%
5位 西部学園医学技術専門学校(14人/18人) 合格率:77.8%
6位 神戸医療福祉専門学校(9人/12人) 合格率:75.0%
7位 新潟医療福祉大学(32人/47人) 合格率:68.1%
8位 北海道科学大学(22人/33人) 合格率:66.7%
9位 北海道ハイテクノロジー専門学校(12人/18人) 合格率:66.7%
10位 広島国際大学(15人/25人) 合格率:60.0%

義肢装具士の国家試験受験資格が得られる大学は、国内で4校しかありません。最新版の令和2年度の義肢装具士国家試験の合格者数のランキング10選は、専門学校なども含みます。

義肢装具士国家試験を受験できる学校は、国内で11校しかないため、上記の10選にあげた学校と熊本総合医療リハビリテーション学院で全部となります。大学は、北海道科学大学、人間総合科学大学、新潟医療福祉大学、広島国際大学の4校で、令和2年度の義肢装具士国家試験では、人間総合科学大学が1番合格率が高い大学となりました。

義肢装具士資格取得が単位になる大学

国公立大学

国公立大学で、義肢装具士資格取得が単位になる大学はありません。

私立大学

私立大学で、義肢装具士資格取得が単位になる大学はありません。

義肢装具士資格取得を支援する大学

北海道・東北

北海道科学大学

関東・北関東

人間総合科学大学

東海・甲信越

新潟医療福祉大学

関西

関西で義肢装具士国家試験受験資格が取得できる大学はありません

中国

広島国際大学

四国

四国で義肢装具士国家試験受験資格が取得できる大学はありません

九州・沖縄

九州・沖縄で義肢装具士国家試験受験資格が取得できる大学はありません

義肢装具士資格取得に大学進学が有利な理由

2021年現在で、義肢装具士国家試験の受験資格を得ることができる大学は4校となり、この4校は4年間にわたり医学や工学、義肢装具士に関する知識や技術を学ぶことができます。

最短ルートで義肢装具士の国家試験受験資格を取得したい場合や、社会人から義肢装具士を目指す場合は、専門学校を選択することが多いです。

大学進学できる時間がある場合は、大学では義肢装具士に関する専門課程だけでなく、一般教養や他の分野も学ぶことができ、専門学校や短大にはない幅広い分野の内容を学ぶことができ、4年かけて段階的に知識や技術を学ぶことができるため、ステップアップが急ぎ足でないことがメリットとして挙げられます。
また、大学は学習期間が4年と長いため、より高度で専門的な知識や技術を身につけることもでき、義肢装具士以外の資格取得を目指すことができるものメリットであるといえます。

義肢装具士資格概要

義肢装具士は、義肢装具士の国家試験受験資格を得て、国家試験に合格することで義肢装具士の免許を取得できます。義肢装具士の国家試験受験資格は、義肢装具士の養成機関で3年以上学び、知識や技術を取得することで得ることができます。義肢装具士の養成機関は、2021年現在では国内で11校しかなく、その中でも大学は4校しかありません。

義肢装具士の国家試験は、厚生労働省の監修にて行われ、試験の実施に関する事務の指定試験機関として指定されるのは、公益財団法人テクノエイド協会となります。

義肢装具士の国家試験は年に1回行われ、試験地は東京都のみです。

受験資格

(1) 文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、3年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの

(2) 大学(1年以上)もしくは高等専門学校(4年)修業し、かつ厚生労働大臣の指定する科目を修めた者であって、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、2年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの
なお、厚生労働大臣の指定する科目は、次のとおりである。(昭和63年厚生省告示第100号)

  • ア 心理学、倫理学、社会学、人間発達学及び社会福祉学のうち1科目
  • イ 数学、物理学、生物学及び数理統計学のうち2科目
  • ウ 外国語
  • エ 保健体育

(3) 職業能力開発促進法第44条第1項の規定に基づく義肢及び装具の制作に係る技能検定に合格した者のうち、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、1年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの

(4) 外国の義肢装具の製作適合等に関する学校若しくは養成所を卒業し、又は外国で義肢装具士の免許に相当する免許を受けた者であって、厚生労働大臣が(1)、(2)又は(3)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定したもの

(5) 義肢装具士として必要な知識及び技能を修得させる学校又は養成所であって、法附則第2条の規定により文部大臣又は厚生大臣が指定したものにおいて、法施行の際(昭和63年4月1日)現に義肢装具士として必要な知識及び技能の修得を終えている者又は法施行の際現にこれを修得中であって、法施行後にその修得を終えた者

受験料

〇受験料…59,800円

〇合格後の義肢装具士免許の取得申請…9,000円分の登録免許税(収入印紙)

試験内容

義肢装具士国家試験は、1日かけて試験が実施されます。

試験問題は「多岐選択式」で、合格基準は130点満点中78点以上(60%以上)です。

〇試験科目

  • 臨床医学大要(臨床神経学、整形外科学、リハビリテーション医学、理学療法・作業療法、臨床心理学および関係法規を含む。)
  • 義肢装具工学(図学・製図学、機構学、制御工学、システム工学およびリハビリテーション工学)
  • 義肢装具材料学(義肢装具材料力学を含む)
  • 義肢装具生体力学
  • 義肢装具採型・採寸学
  • 義肢装具適合学

〇義肢装具に関する科目

基本的な部品の名前や機能、調整についてよく出題されます。考えながら解く問題が多いため、実施問題の対策だけでなく幅広く対策しましょう。

〇リハビリテーション分野に関する科目

近年の国家試験では、リハビリテーションに関する分野の出題が増えてきています。チーム医療としても役割が注目されてきていることから、専門用語や各評価について、適切なリハビリテーション方法などしっかり勉強しましょう。また、各症例とあわせて理解を深めるといいでしょう。

〇医学やその他の分野に関する科目

解剖学・生理学・運動学は例年出題されます。脊髄損傷は神経レベルまで含ま手出題されるため、残存機能と神経レベルは確実にしましょう。

有利な就職業種・就職業界一覧

義肢装具士の免許取得後は、義肢装具会社への就職する割合が多いです。就職先は、民間の義肢装具制作会社をはじめ、リハビリテーションセンターのある医療機関への就職も次に多いです。

義肢装具士は、スポーツ分野や海外でも活躍できる仕事のため、パラスポーツ専用の義肢を制作する工房や、教育機関への就職、発展途上国や戦争被災国に国際援助活動に赴くことも増えてきています。

今後は、医学や工学の技術の進歩に伴い、義肢装具に関する研究・開発分野への就職もあるかもしれません。

義肢装具士になる為に志望大学合格をめざす受験生の皆さんへ

義肢装具士の国家試験受験資格を得られる大学は、国内で4校しかありません。そのため、義肢装具士を目指せる学部学科・コースへの受験は熾烈な戦いとなるでしょう。日本ではまだ発展途上な分野ですが、義肢装具士の免許を取得できれば、今後の活躍できる幅が広がる可能性のある期待値の高い職業となります。そのためにも、毎日の勉強を根気強く続け、志望大学合格をつかみ取りましょう。

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②現在の学力から志望校に合格するためのオーダーメイドカリキュラム

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じゅけラボ予備校のカリキュラムは、生徒一人一人の現在の学力と志望校合格に必要な学力レベルに合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組みます。
まず入会時に現状分析のテストを受けていただき、現時点の生徒の学力と受験までの残りの日数を踏まえた上で、生徒に完全に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成いたします。
これにより、第一志望大学合格に必要な勉強に効率的に取り組む事が出来るので、カリキュラム(学習計画表)通りに課題をこなしていくと着実に成果が出るようになっています。

③学習方法と勉強法を具体的に指示するので一人でも大学受験勉強を進めていくことができる

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第一志望大学合格に最も必要なのは、日々の自主学習です。 大学受験は特に自分で勉強をする時間がとても長くなります。

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