弁護士資格と難易度について
弁護士資格を取得するためには、国家試験の司法試験を受験して合格する必要があります。国家試験である司法試験は、弁護士以外にも裁判官や検察官になるために必要な試験で、最難関試験の1つと言われます。
弁護士・裁判官・検察官の3つの職業は「法曹三者」と呼ばれ、どれも知名度・社会的地位ともに高い地位で働くことができるため、高学歴でないと付けない職業だと思われがちですが、実際には弁護士は誰にでも目指すことができる職業です。
しかし、司法試験の合格率は30%程度と低く、受験資格を得るには法科大学院修了程度の知識が必要となるため、弁護士になるまでの道のりは長く険しいです。
司法試験の受験資格を得るには、2つのルートがあります。
①予備試験に合格する
予備試験は、法科大学院修了程度の知識があるかが判定される試験です。
法科大学院に通う時間や経済的余裕がない場合でも、学歴などの受験資格はないため、試験を受けられます。また、大学に通いながら予備校に通い予備試験の対策をする学生もいるため、最短のルートとなります。
ただし、法科大学院修了程度の知識が必要なため、難易度は非常に高く、合格率は例年3%程度です。大学に通いながら予備試験に合格できた学生は、その後の司法試験にも1発合格する確率も高いと言われ、令和2年度の予備試験合格者の司法試験合格率は89%となりました。
②法科大学院課程を修了する
まず、大学卒業後、法科大学院に入学するための入試に合格する必要があります。
法科大学院には、「既修者コース」と「未修者コース」があります。
- 既修者コース…在学2年、法学部出身者が対象
- 未修者コース…在学3年、法学部出身者以外が対象
上記の2つのコースは、大学で法学について学んだかにより在学期間が異なります。
この2つのコースの課程を修了すれば、司法試験の受験資格が得られますが、受験資格を得てから5年間のうちに最大3回までの受験が可能と限られています。
万が一、受験資格を得てから5年間のうちに3回受験しても司法試験に合格できなければ、再び受験資格を得るところから振り出しに戻ります。
令和2年度の法科大学院修了者の司法試験合格率は、近年で最も高く、39%となりました。
このように、①②ではそれぞれにかかる勉強時間が、法律の知識量や予備校利用の有無などで個人差が大きくなります。
確実に受験資格を得られるのは、②の法科大学院に入学し、課程を修了することですが、大学を4年、大学院を2年(3年)の合計6年(7年)はかかります。
また、弁護士資格は司法試験合格後も試験があり、1年間の司法修習を修了し、その後に実施される考試、通称「2回試験」にも合格しなければなりません。
弁護士になるには?弁護士が取れる大学の主な学部
弁護士資格を取得するためには、まず法律系を学べる大学に進学し、法科大学院に入学するか予備試験に合格し、司法試験の受験資格を得る必要があります。国家試験である司法試験に合格すると、弁護士資格を取得でき、業務を行うためには日本弁護士会に資格登録が必要です。
弁護士の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部は、法学部、総合政策学部、現代社会学部などです。法学部などに入学していなくても、法科大学院に入学したり予備試験に合格すれば受験資格は得られますが、法学部出身者との知識の差が出てくるため、大学は弁護士を目指すことができる法学部などに入学した方がいいでしょう。
弁護士資格取得者が多い大学ランキング10選
1位 | 慶應義塾大学(152人) | 合格率:50.67% |
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2位 | 東京大学(134人) | 合格率:56.30% |
3位 | 京都大学(126人) | 合格率:62.69% |
4位 | 中央大学(109人) | 合格率:28.39% |
5位 | 早稲田大学(106人) | 合格率:42.06% |
6位 | 一橋大学(67人) | 合格率:59.82% |
7位 | 大阪大学(46人) | 合格率:41.07% |
8位 | 神戸大学(44人) | 合格率:33.85% |
9位 | 明治大学(26人) | 合格率:16.05% |
10位 | 名古屋大学(25人) | 合格率:37.31% |
合格者数のランキング10選は上記になり、合格率では愛知大学が77.8%とトップで、一橋大学、東京大学と続きました。ランキング10位までにはあまりみられませんが、関関同立やMARCHの出身者も多いため、高学歴が必ず必要ではないということが分かります。
弁護士資格取得が単位になる大学
国公立大学
国公立大学で、弁護士資格取得が単位になる大学はありません。
私立大学
私立大学で、弁護士資格取得が単位になる大学はありません。
弁護士資格取得を支援する大学
北海道・東北
札幌学院大学 | 東北学院大学 | ノースアジア大学 |
北海学園大学 | 北海道大学 |
関東・北関東
立教大学 | 中央学院大学 | 国士舘大学 |
中央大学 | 國學院大學 | 白鴎大学 |
清和大学 | 流通経済大学 | 駒澤大学 |
武蔵野大学 | 獨協大学 | 日本大学 |
学習院大学 | 神奈川大学 | 成城大学 |
明治学院大学 | 亜細亜大学 | 関東学院大学 |
法政大学 | 東京経済大学 | 桐蔭横浜大学 |
明治大学 | 帝京大学 | 駿河台大学 |
成蹊大学 | 立正大学 | 大東文化大学 |
青山学院大学 | 東洋大学 | 専修大学 |
千葉大学 | 一橋大学 |
東海・甲信越
山梨学院大学 | 朝日大学 | 名城大学 |
愛知学院大学 | 高岡法科大学 | 南山大学 |
愛知大学 | 金沢大学 |
関西
京都女子大学 | 大阪経済法科大学 | 大阪学院大学 |
龍谷大学 | 姫路獨協大学 | 甲南大学 |
関西大学 | 神戸学院大学 | 桃山学院大学 |
摂南大学 | 京都産業大学 | 関西学院大学 |
立命館大学 | 同志社大学 | 同志社女子大学 |
神戸大学 |
中国
広島修道大学 | 広島大学 |
四国
松山大学 |
九州・沖縄
沖縄国際大学 | 沖縄大学 | 宮崎産業経営大学 |
福岡大学 | 九州国際大学 | 北九州市立大学 |
久留米大学 | 九州大学 |
弁護士資格取得に大学進学が有利な理由
弁護士資格を取得するためには、まず国家試験となる司法試験の受験資格を得る必要があります。大学に進学するだけでは受験資格を得ることはできませんが、法学部に入学できれば法律の知識を先に身につけることができます。4年かけて学ぶことができるため、法科大学院に進学するルートや大学在学中に予備試験に合格を目指すルートでも、大学に進学して損はありません。
司法試験の合格率の高い大学は、司法試験対策のサポートが手厚いことが見受けられるため、司法試験の合格率で志望大学を決めるのも1つの手です。
弁護士資格概要
弁護士は「法曹三者」のうちの1つとされ、法律系の国家資格の中で最高峰とされる資格です。弁護士の資格を取得するためには、司法試験の受験資格を満たし、試験に合格する必要があります。司法試験は非常に難易度が高いですが、近年は司法制度改革によって司法試験合格者が増加しています。
司法試験は、例年5月に4日間筆記試験が行われます。試験地は、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市と全国で受験が可能です。
受験資格
法科大学院課程の修了者及び司法試験予備試験の合格者
※法科大学院課程の修了者は、5年間の期間(受験期間)において5回受験することができ、司法試験予備試験の合格者については、5年間の期間(受験期間)において5回受験することができます。
受験料
〇受験料…28,000円
〇合格後…日本弁護士連合会 登録料:30,000円、会費:月15,200円(特別会費含む)
試験内容
試験は5月に4日間行われ、最初の3日間は「論文式試験」、4日目は「短答式試験」の2種類あり、両方の試験を受ける必要があります。
論文式試験
1日目…選択科目(3時間)、公法系科目第1問(2時間)、公法系科目第2問(2時間)
◆選択科目(専門的な法律の分野に関する科目として法務省令で定める科目のうち受験者のあらかじめ選択する1科目) の4科目
(例:選択科目…知的財産法、労働法、租税法、倒産法、経済法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)、環境法)
◆公法系科目(憲法及び行政法に関する分野の科目)
2日目…民事系科目第1問(2時間)、民事系科目第2問(2時間)、民事系科目第3問(2時間)
◆民事系科目(民法、商法及び民事訴訟法に関する分野の科目)
3日目…刑事系科目第1問(2時間)、刑事系科目第2問(2時間)
◆刑事系科目(刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目)
短答式試験
憲法(50分)、民法(75分)、刑法(50分)
合格基準
短答式試験の合格に必要な成績を得た者につき、短答式試験および論文式試験の成績を総合して判定される。
※なお、短答式試験及び論文式試験において最低ラインに達していない科目が1科目でもある者については、それだけで不合格とされる。
有利な就職業種・就職業界一覧
司法試験に合格後は、最高裁判所の司法研修所における司法修習(1年)ののち、修習の最終試験(考試)に合格すると、裁判官、検察官、弁護士となる資格(法曹資格)が得られます。その後に弁護士として活動できます。
弁護士として就職する中で一番多くみられるのは、法律事務所に就職し、キャリアを積んだ後に共同経営者や独立開業して弁護士となるケースです。近年は企業の従業員や役員、行政機関はNPOの職員として勤務する弁護士も増えており、活躍できる業界や業種はさまざまです。
弁護士になる為に志望大学合格をめざす受験生の皆さんへ
弁護士として活動するまでには長い時間がかかりますが、資格が取れれば一目置かれる存在となります。弁護士として活躍できる幅も広く、貢献度も高いでしょう。そのためには、大学合格後も毎日の勉強は重要です。今からくせづけ知識をつけることで、大学合格も現実のものとなります。最後まで諦めず、強い精神力と志をもち、まずは入試を頑張りましょう。
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②現在の学力から志望校に合格するためのオーダーメイドカリキュラム
じゅけラボ予備校のカリキュラムは、生徒一人一人の現在の学力と志望校合格に必要な学力レベルに合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組みます。
まず入会時に現状分析のテストを受けていただき、現時点の生徒の学力と受験までの残りの日数を踏まえた上で、生徒に完全に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成いたします。
これにより、第一志望大学合格に必要な勉強に効率的に取り組む事が出来るので、カリキュラム(学習計画表)通りに課題をこなしていくと着実に成果が出るようになっています。
③学習方法と勉強法を具体的に指示するので一人でも大学受験勉強を進めていくことができる
第一志望大学合格に最も必要なのは、日々の自主学習です。 大学受験は特に自分で勉強をする時間がとても長くなります。
毎日自分で知識のインプットとアウトプットを積み重ねることが第一志望大学合格への最短ルートです。 じゅけラボ予備校の大学別受験カリキュラムでは、現在の学力から第一志望大学に合格する為に必要な参考書と問題集の選別、そして問題集ごとに勉強のやり方まで具体的に指示しています。 通常の予備校や塾では、自主学習部分は生徒に丸投げになっているケースも多く効果的な学習ができていない生徒も非常に多くいます。
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