獣医師資格と難易度について
獣医師は、犬や猫などのペットから、牛や馬などの大動物までのさまざまな動物の診療から衛生面までの検査業務までを行います。
獣医師になるためには、獣医系大学で6年間学び、獣医師国家試験に合格する必要があります。
獣医師国家試験の受験資格を得られる大学は、2021年で国内に16校しかないため、受験の倍率も高く狭き門となります。
獣医学を学べる学部学科のある大学は、「国公立」「私立」とあり、私立大学は医学部ほどではありませんが学費が高額です。
獣医学系の学部学科の受験は、医学部より難易度の高い場合が多いため、しっかり勉強していないと合格は難しいです。
また、大学により「研究」に力をいれるところや「臨床」に力を入れるところなどの特色もあるため、獣医師としてどのような進路で仕事をしていきたいのか考えて受験することが大切です。
獣医師国家試験は、合格率が80%前後と高く、6年間しっかりとカリキュラムを学んでいれば合格できる可能性が高いです。
そのため、獣医学系の大学受験の方が難しいです。ただし、獣医師国家試験の難易度がやさしいということではなく、出題範囲も広いため、しっかりとした対策は必要です。
獣医師になるには?獣医師の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部
獣医師は、獣医師養成課程のある6年制の大学に進学し、正規の課程を修了して卒業し、獣医師の国家試験受験資格を得ましょう。
獣医師の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部は、獣医学部、農学部、畜産学部、生物資源科学部などの学部です。
獣医師資格取得者が多い大学ランキング10選
最新版の2021年度で、獣医師の国家試験合格者数のランキング10選は下記のとおりとなっています。
1位 | 鳥取大学 | (37人/37人)合格率:100.0% |
---|---|---|
2位 | 山口大学 | (30人/30人)合格率:100.0% |
3位 | 宮崎大学 | (27人/26人)合格率:96.3% |
4位 | 東京農工大学 | (41人/39人)合格率:95.1% |
5位 | 日本大学 | (115人/109人)合格率:94.8% |
6位 | 帯広畜産大学 | (43人/40人)合格率:93.0% |
7位 | 日本獣医生命科学大学 | (82人/76人)合格率:92.7% |
8位 | 酪農学園大学 | (135人/125人)合格率:92.6% |
9位 | 北海道大学 | (40人/37人)合格率:92.5% |
10位 | 麻布大学 | (133人/123人)合格率:92.5% |
獣医師国家試験の新卒の合格率は平均で92.1%となり、既卒者の合格率は平均で37.6%です。
2020年度と2021年度の獣医師国家試験の両方で、合格率が90%を越えていた大学は
鳥取大学 |
宮崎大学 |
東京農工大学 |
日本大学 |
帯広畜産大学 |
日本獣医生命科学大学 |
北海道大学 |
麻布大学 |
北里大学 |
東京大学 |
の10校です。
獣医師国家試験の全体の合格率が80%を越えていますが、国家試験は非常に難しいため、上位の大学は国家試験の対策やサポートが強いことが予測されます。
獣医師資格取得が単位になる大学
国公立大学
国公立大学で、獣医師資格取得が単位になる大学はありません。
私立大学
私立大学で、獣医師資格取得が単位になる大学はありません。
獣医師資格取得を支援する大学(6年制)
北海道・東北
北海道大学 | 北里大学 | 帯広畜産大学 |
岩手大学 | 酪農大学 |
関東・北関東
東京大学 | 日本大学 | 日本獣医生命科学大学 |
東京農工大学 | 麻布大学 |
東海・甲信越
岐阜大学 |
関西
大阪公立大学 |
中国
山口大学 | 鳥取大学 |
四国
九州・沖縄
宮崎大学 | 鹿児島大学 |
獣医師資格取得に大学進学が有利な理由
まず、高卒や4年制の大学、短期大学、専門学校を卒業することで動物看護の資格試験を受験することはできますが、獣医師の国家試験受験資格は得られません。
そのため、獣医師になるためには、必ず獣医師養成課程のある6年制の大学で正規の課程を修了することが必要です。この正規課程を修了し、卒業するまたは卒業見込みで、農林水産省が実施する獣医師国家試験の受験資格を得られます。
獣医師資格概要
獣医師の国家試験は、農林水産省が実施する試験です。
獣医師として働くためには、6年制の獣医学の正規の課程を学べる大学を修了し、獣医師の国家試験受験資格を得る必要があります。獣医師の国家試験を受験し、合格すると獣医師免許の申請で資格を取得することができます。
試験は2日間に渡り、北海道・東京・福岡の3会場で実施されます。
受験資格
- (1)現行の大学の獣医学の正規の課程(6年制)を修めて卒業した者(令和 4年3月31日までに卒業すると見込まれる者を含む。)
- (2)昭和53年4月1日から昭和59年3月31日までに大学に入学して獣医学の 正規の旧課程(4年制)を修めて卒業した者であって、大学院において獣 医学の修士の課程を修了した者
- (3)大学の獣医学の正規の旧課程(4年制)を修めて昭和28年3月から昭和 53年3月までに卒業した者
- (4)昭和53年3月31日以前に大学に在学していた者であって、大学の獣医学 の正規の旧課程(4年制)を修めて昭和53年4月1日以降に卒業した者
- (5)外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者であって、 獣医事審議会が獣医師法第12条第1項第1号に掲げる者と同等以上の学力 及び技能を有すると認定した者
- (6)獣医師国家試験予備試験に合格した者
- (7)学校教育法(昭和22年法律第26号)附則第3条第1項の規定により旧大 学令(大正7年勅令第388号)による大学として存続した学校であって獣医 師免許審議会が認めたものの農学部獣医学科を昭和26年3月以降に卒業し た者又は同項の規定により旧専門学校令(明治36年勅令第61号)による専 門学校として存続した学校であって獣医師免許審議会が認めたものの獣医 学科を昭和26年3月に卒業し、かつ、その学校の専攻科1年の課程を修め、 これを昭和27年3月までに卒業した者
- (8)獣医師法附則第6項、第7項若しくは第18項又は旧獣医師法(大正15年 法律第53号)第1条の規定により獣医師の免許を受けた者であって、4年 以上獣医師としての経験がある者
受験料
〇受験料…13,900円
〇合格後の獣医師免許の取得申請…32,000円分の登録免許税(収入印紙)
試験内容
試験内容は、必須問題に関する試験、学説に関する試験及び実地に関する試験に分けて行われます。試験は、いずれも筆答によるマークシート方式です。
◆必須問題試験…獣医学全般に関する基本的な問題
◆学説試験…獣医学全般に関する文章問題
◆実地試験…獣医学全般に関する図表を用いた問題
試験1日目は必須問題試験と学説試験、試験2日目は実地試験が行われ、試験2日目の実地試験の方が試験が多いです。
問題数と試験時間
試験1日目
- 学説試験(A):80問(試験時間120分)
- 必須問題試験:50問(試験時間50分)
- 学説試験(B):80問(試験時間120分)
試験2日目
- 実地試験(C):60問(試験時間120分)
- 実地試験(D):60問(試験時間120分)
合格基準
獣医師国家試験の合格基準は、
「必修問題試験70%の得点かつ学説・実地試験で60%以上」
です。
問題数で表すと、
必須問題試験は50問中35問以上かつ学説・実地試験で280問中168問以上
ということになります。
必須問題試験・学説試験・実地試験全てを合わせて60%以上ではないため、注意しましょう。
有利な就職業種・就職業界一覧
大学を卒業し、獣医師国家試験を合格し、免許を取得できた後は、全体の40%ほどが獣医師として動物病院へ就職します。
獣医師の就職する分野は、動物病院だけではありません。
他にも、公務員として食品衛生や家畜伝染病(鳥インフルエンザなど)の防疫など、行政に携わる獣医師に就職する割合も高く、次に畜産・産業分野に関わる動物の診療をメインとした産業動物診療に関する分野、大学教員、医学品開発などさまざまです。
獣医師として活躍できるフィールドは幅広く、需要も高いため、自分の目指す進路へ進める可能性が高いです。
獣医師になる為に志望大学合格をめざす受験生の皆さんへ
獣医師を目指すためには、国内に16校しかない獣医学を学べる大学の受験に合格しなければなりません。狭き門となるため、医学部よりも難易度の高い大学もあります。
この高いレベルの受験の中で、合格を勝ち取るためには日々の勉強が大切です。目標や向上心、精神を強く持ち、最後まで諦めず勉強を継続しましょう。
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②現在の学力から志望校に合格するためのオーダーメイドカリキュラム
じゅけラボ予備校のカリキュラムは、生徒一人一人の現在の学力と志望校合格に必要な学力レベルに合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組みます。
まず入会時に現状分析のテストを受けていただき、現時点の生徒の学力と受験までの残りの日数を踏まえた上で、生徒に完全に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成いたします。
これにより、第一志望大学合格に必要な勉強に効率的に取り組む事が出来るので、カリキュラム(学習計画表)通りに課題をこなしていくと着実に成果が出るようになっています。
③学習方法と勉強法を具体的に指示するので一人でも大学受験勉強を進めていくことができる
第一志望大学合格に最も必要なのは、日々の自主学習です。 大学受験は特に自分で勉強をする時間がとても長くなります。
毎日自分で知識のインプットとアウトプットを積み重ねることが第一志望大学合格への最短ルートです。 じゅけラボ予備校の大学別受験カリキュラムでは、現在の学力から第一志望大学に合格する為に必要な参考書と問題集の選別、そして問題集ごとに勉強のやり方まで具体的に指示しています。 通常の予備校や塾では、自主学習部分は生徒に丸投げになっているケースも多く効果的な学習ができていない生徒も非常に多くいます。
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