言語聴覚士 資格を取得するには？
資格取得を支援する大学と
受験対策

言語聴覚士資格と難易度について

言語聴覚士は国家資格のため、言語聴覚士国家試験に合格すれば言語聴覚士になることができます。言語聴覚士の国家試験受験資格は、高校卒業後に言語聴覚士養成課程がある学校（大学や短大、専門学校）で3年以上学ぶ必要があります。

まず、言語聴覚士は「ST（Speech Language Hearing Therapist）」ともよばれ、病気や交通事故、発達上の問題などで、「言葉」を使ったコミュニケーションが取りにくい方に、問題の本質やメカニズムを明らかにして検査・評価を実施し、訓練や指導、助言などの支援をする専門職です。

言語聴覚士の仕事は、言語障害・音声障害・嚥下障害のような「話す・聞く・食べる」に関する様々な問題の原因を明らかにし、対処法を探して訓練やリハビリテーションを実施し、症状の改善をはかることが主な仕事です。

言語聴覚士の就職先は、医療機関や介護・福祉施設、教育施設など幅広いです。

言語聴覚士の国家試験は、専門的な知識や技術が必要となるため、作業療法士や理学療法士の国家試験よりも合格率は65％前後と低めです。決して簡単ではないため、学校で学ぶ専門的な知識や技術は復習して身につけましょう。
また、言語聴覚士の国家試験では、年度により難易度が大きく変わることがあり、合格率が50％を切ったときもあるため、過去数年分の過去問演習をして、各年度の難易度に触れましょう。

言語聴覚士になるには？言語聴覚士が取れる大学の主な学部

大学で言語聴覚士を目指すためには、言語聴覚士の養成課程がある大学で、必要科目の単位を修めて国家試験受験資格を得ましょう。言語聴覚士の国家試験に合格すると、免許の取得申請を出すことで言語聴覚士として仕事をすることができます。

言語聴覚士の国家試験受験資格が取れる大学の主な学部は、リハビリテーション学部、医療衛生学部、保健医療学部、人間科学部、医療保健学部などの医療系の学部が多いです。

言語聴覚士資格取得者が多い大学ランキング10選

1位	国際医療福祉大学　成田保健医療学部（39人／39人）	合格率：100.0％
1位	福岡保健医療学部（31人／31人）	合格率：100.0％
1位	帝京平成大学（33人／33人）	合格率：100.0％
1位	武蔵野大学（11人／11人）	合格率：100.0％
1位	大阪人間科学大学（13人／13人）	合格率：100.0％
1位	大阪保健医療大学（25人／25人）	合格率：100.0％
7位	川崎医療福祉大学（41人／42人）	合格率：97.6％
8位	北里大学（27人／29人）	合格率：93.1％
9位	熊本保健科学大学（36人／39人）	合格率：92.3％
10位	京都先端科学大学（9人／10人）	合格率：90.0％

言語聴覚士国家試験を受験できる学校は、国内で30校ほどとなり、国公立大学は県立広島大学しかありません。ランキングの10選に上がる大学は私立大学ばかりですが、11位に県立広島大学が入ります。大学の新卒合格率は86.5％と高いです。

言語聴覚士資格取得が単位になる大学

国公立大学

国公立大学で、言語聴覚士資格取得が単位になる大学はありません。

私立大学

私立大学で、言語聴覚士資格取得が単位になる大学はありません。

言語聴覚士資格取得を支援する大学

北海道・東北

北海道医療大学

弘前医療福祉大学

東北文化学園大学/td

関東・北関東

帝京平成大学	武蔵野大学	目白大学
国際医療福祉大学（保健医療学部、成田保健医療学部、福岡保健医療学部）	北里大学

東海・甲信越

新潟医療福祉大学	新潟リハビリテーション大学	福井医療大学
聖隷クリストファー大学	愛知淑徳大学

関西

京都光華女子大学	京都先端科学大学	大阪河崎リハビリテーション大学
大阪人間科学大学	大阪保健医療大学	関西福祉科学大学
大和大学	姫路獨協大学

中国

川崎医療福祉大学	広島国際大学	広島都市学園大学
県立広島大学

四国

四国で言語聴覚士国家試験受験資格が取得できる大学はありません

九州・沖縄

福岡国際医療福祉大学

熊本保健科学大学

九州保健福祉大学

言語聴覚士資格取得に大学進学が有利な理由

言語聴覚士の国家試験受験資格を得るには、大学や短大、専修学校などで3年以上学部ことが必要です。最短ルートで言語聴覚士の資格を取得したい場合は、短大や専修学校に進学する方がいいですが、最短ルートでなくても構わない場合は、言語聴覚士の養成課程のある大学に進学するといいでしょう。

大学では、基礎科目・専門基礎科目・専門科目と段階的に知識や技術を学ぶことができ、医療機関やリハビリ施設での臨床実習もあり、国家試験の対策講座なども充実しているため、言語聴覚士国家試験の大学新卒合格率が高いです。
そのため、言語聴覚士の資格取得には、大学進学が有利となります。

言語聴覚士資格概要

言語聴覚士は1997年に国家資格に制定され、「話す・聞く・食べる」に関する様々な問題に対処し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。

言語聴覚士国家試験受験資格を得るには、言語聴覚士の養成課程のある大学や短大、専修学校で3年以上専門的な知識や技術を学ぶことが必要で、言語聴覚士の国家試験に合格することで言語聴覚士の免許を取得できます。まだ比較的新しい国家資格のため、言語聴覚士の養成課程のある大学は、2021年現在で国内で約30校ほどと少ないです。

 

言語聴覚士の国家試験は、厚生労働省の監修にて行われ、試験の実施に関する事務の指定試験機関として指定されるのは、公益財団法人医療研修推進財団となります。
言語聴覚士の国家試験は年に1回の2月下旬に行われるため、在学中に国家試験を受験します。

受験資格

厚生労働省が定める言語聴覚士の受験資格を簡潔に記載すると、以下の4点となります。

• ①高校卒業後、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した言語聴覚士養成所において、３年以上言語聴覚士として必要な知識及び技能を学び卒業する
• ②一般の4年制大学を卒業した者は、2年生の専修学校・専門学校または指定された大学・大学院の専攻科を卒業する
• ③言語聴覚士の養成にかかわる厚生労働大臣の指定する一定基準の科目を習得している場合は、指定の言語聴覚士養成校で1年間知識と技術を学ぶ
• ④外国の大学などで言語聴覚に関する学業を修めた場合、厚生労働大臣に必要書類を提出し、厚生労働大臣が①②または③に掲げるものと同等以上の知識及び技能を有すると認定した場合

受験料

〇受験料…34,000円

合格後の言語聴覚士の免許登録は、公益財団医療研修推財団で実施される

試験内容

言語聴覚士国家試験は、例年2月にマークシート方式の筆記試験が行われます。
例年の合格基準は、200点満点中120点以上です。

試験科目

• 基礎医学
• 臨床医学
• 臨床歯科医学
• 音声・言語・聴覚医学
• 心理学
• 音声・言語学
• 社会福祉・教育
• 言語聴覚障害学総論
• 失語・高次脳機能障害学
• 言語発達障害学
• 発声発語・嚥下障害学および聴覚障害学

など

 

問題数

基礎科目100問　+　専門科目100問　の合計200問

例年、同じような問題が出題されますが、年度により難易度に差がある場合があります。国家試験当日までに、早くから多くの過去問演習に取り組むといいでしょう。

有利な就職業種・就職業界一覧

言語聴覚士の免許取得後は、医療・福祉の分野への就職割合が多く、近年は教育分野などの幅広い領域で就職しています。

医療・福祉の分野の就職先では、大学病院や総合病院、リハビリテーションセンターなどの医療施設、介護老人保健施設やデイケアセンターなどの保健施設、特別養護老人ホームや肢体不自由児施設などの福祉施設などが挙げられます。
教育の分野では、小中学校や特別支援学校、言語聴覚士教育施設などの教育機関が挙げられます。

言語聴覚士は、1997年に国家資格に制定されたため、比較的新しい国家資格です。近年、少しずつ言語聴覚士の活動の場が広がっているため、今後の就職先には新しい業種や業界が増えるでしょう。

言語聴覚士になる為に志望大学合格をめざす受験生の皆さんへ

言語聴覚士はまだ知名度が低い国家資格ですが、今後の活躍が期待される専門職です。幅広い業界で必要とされることが予測されるため、言語聴覚士を目指して大学受験をする受験生の皆さんは、大きな可能性を持つ存在となります。専門的な内容や学ぶ範囲の広さに苦戦するかもしれませんが、言語聴覚士の大学新卒合格率も高いため、諦めずに目標に突き進んでください。

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②現在の学力から志望校に合格するためのオーダーメイドカリキュラム

じゅけラボ予備校のカリキュラムは、生徒一人一人の現在の学力と志望校合格に必要な学力レベルに合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組みます。
まず入会時に現状分析のテストを受けていただき、現時点の生徒の学力と受験までの残りの日数を踏まえた上で、生徒に完全に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成いたします。
これにより、第一志望大学合格に必要な勉強に効率的に取り組む事が出来るので、カリキュラム（学習計画表）通りに課題をこなしていくと着実に成果が出るようになっています。

③学習方法と勉強法を具体的に指示するので一人でも大学受験勉強を進めていくことができる

第一志望大学合格に最も必要なのは、日々の自主学習です。 大学受験は特に自分で勉強をする時間がとても長くなります。

毎日自分で知識のインプットとアウトプットを積み重ねることが第一志望大学合格への最短ルートです。 じゅけラボ予備校の大学別受験カリキュラムでは、現在の学力から第一志望大学に合格する為に必要な参考書と問題集の選別、そして問題集ごとに勉強のやり方まで具体的に指示しています。 通常の予備校や塾では、自主学習部分は生徒に丸投げになっているケースも多く効果的な学習ができていない生徒も非常に多くいます。

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言語聴覚士以外の他の資格を大学進学して取得したい方へ

言語聴覚士資格以外に他の資格を大学に進学して取得したい方は以下の資格も参考にしてください。