大学入学共通テスト
物理基礎・物理の傾向と対策

センター試験から大学入学共通テストに変わり、その違いや共通テストの対策の仕方に不安を感じている受験生が多いことでしょう。

ここでは、大学入学共通テストの物理基礎・物理対策について、出題傾向やセンター試験からの変更点、共通テストの物理基礎・物理では何が求められるのか解説していきます。共通テストの物理基礎・物理の問題傾向、センター試験との違いをしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。

大学入学共通テスト物理基礎の問題傾向

 問題内容配点
第1問日常生活で経験される身近な現象や事例を通して,物理学の基本的概念や原理・法則の理解,活用する力を問う問題20点
第2問A:斜面を降りる台車の運動を記録タイマーを用いて記録する実験を通して,実験結果から引き出した情報やグラフを活用して,速度や加速度を導き出すなど,課題を解決する力を問う問題
B:地球と異なる重力加速度の惑星を舞台に,投げ上げられた物体に働く力や惑星表面に着地する速度など,力についての理解やエネルギーの関係などを考察して課題を解決する力を問う
18点
第3問牛乳パックに電極を取り付け,交流電源によりケーキを焼く電気パンの実験を通して,オームの法則,電力量,熱と温度の関係など,資料として与えられたグラフ等を活用して課題を解決する力を問う問題12点

 大学入学共通テスト物理基礎の問題傾向ですが、日常生活で経験される身近な現象や事例を題材にして物理的に考察するような問題が多いです。例えばプレテストにおいては、力士と高校生の押し合い、楽器の音の変化、ケーキを焼く実験などの題材が出題されました。

共通テスト物理基礎のプレテスト(施行テスト)出題内容

平成30年度プレテストの出題内容

第1問:小問集合、配点20点

 問1 力士と高校生の押し合いを題材に、作用反作用、力の大小などを問う問題

 問2 生徒の会話に沿って楽器の音の変化を比較分析する問題

 問3 懐中電灯の原理となる電磁誘導を題材により大きな起電力を発生させる方法を考察する問題

 問4 箔検電器の実験に関する問題

第2問:力学、配点18点

 A問題・・・斜面を降りる台車の運動を記録タイマーを用いて記録する実験について、速度や加速度を導き出す問題でした。

 B問題・・・地球と異なる重力加速度の惑星で行った鉛直投げ上げ運動に関する問題でした。

第3問:電気・熱、配点12点

 交流電源によりケーキを焼く電気パンの実験を通して、オームの法則、電力量、熱と温度の関係など、資料として与えられたグラフ等を活用して課題を解決する力を問う問題でした。

共通テスト物理基礎のセンター試験からの変更点

 

共通テスト(プレテスト)

センター試験

試験時間

60分(理科基礎2科目)

60分(理科基礎2科目)

配点

50点

50点

新たな
問題傾向

実験データに関する考察問題
身近な現象について物理的観点で考える問題
前の設問の結果を利用する連動型問題

 

 

  • センター試験:試験時間は理科基礎2科目で60分、マーク式、配点50点
  • 共通テスト:試験時間は理科基礎2科目で60分、マーク式、配点50点

 共通テスト物理基礎のセンター試験からの変更点は、日常生活で起こりうるような具体的題材を物理的に考察・解決するような形式の実験問題が多く出題されるようになるという点です。知識をただ覚えるだけではなく、今まで以上に思考力が問われます。また、実験データに関する考察問題や前の設問の結果を利用する連動型の問題も出題されそうです。センター試験と比べて出題内容に変更はありますが、問題の難易度が極端に上がるわけではなさそうなので、まずは教科書レベルの基本知識をしっかりと身につけましょう。

大学入学共通テスト物理基礎の対策

 大学入学共通テストの物理基礎の対策としてまず行うべきは、教科書レベルの基礎知識をしっかりと身につけることです。基礎の土台を作ったうえで、プレテスト(試行調査)の問題に挑戦して出題傾向に慣れておきましょう。センター過去問も共通テストの物理基礎対策として役立つので、直前対策の際に利用すると良いでしょう。実験考察問題が頻出となるので、学校での実験は大切に取り組んでおきたいです。

h3 共通テスト物理基礎で必要な力

 共通テスト物理基礎で高得点を狙うためには、基礎を定着させたうえで、思考力・課題解決力が必要となります。日頃から身の回りの物理的事象に興味を持てると良いでしょう。

 

大学入学共通テスト物理の問題傾向

 

問題内容

配点

第1問

物理的な事物・現象に関する原理・法則についての理解を基に,力学,熱,波動,原子物理等の分野における,データや実験結果を適切に取り扱って解釈する力を問う問題

30点

第2問

一直線上で衝突する二つの小物体や二つの台車の運動を通して,力積と運動量変化の関係,はね返り係数,運動エネルギーの関係に関する理解を基に,法則を活用したり,グラフを活用・分析したりして情報を統合するなど,課題を解決する力を問う問題

28点

第3問

せっけん膜に生じる薄膜干渉と電波の干渉によって生じる定常波(定在波)を通して,身近な物理現象に対する理解と,データや実験結果を基に解釈する力を問う問題

20点

第4問

電磁誘導に関する現象や法則についての理解を基に,コイル上での鉄製の弦の振動や,コイル内を落下する磁石による誘導起電力の時間変化を通して,原理・法則に従って法則やグラフを活用して課題を解決する力を問う問題

22点

 

 大学入学共通テストの物理では、日常的な物理現象を題材にした問題や実験問題が多く出題される問題傾向にあります。会話型の設問や、当てはまる選択肢をすべて選ばないといけない設問といった特徴的な設問も出題されています。力学、電磁気、波動、熱力学だけでなく原子分野の問題も解答必須となります。

 

共通テスト物理のプレテスト(施行テスト)出題内容

平成30年度プレテストの出題内容

 第1問:小問集合、配点30点

  力学、熱力学、波動、原子の各分野から出題されています。

 第2問:力学、配点28点

 一直線上で衝突する2つの小物体や2つの台車の運動を通して、力積と運動量変化の関係、はね返り係数、運動エネルギーの関係に関する理解を基に、課題を解決する力が問われています。

 第3問:波動、配点20点

  せっけん膜に生じる薄膜干渉と電波の干渉によって生じる定常波を通して、身近な物理現象に対する理解と、データや実験結果を基に解釈する力が問われています。

 第4問:電磁気、配点22点

  エレキギターを題材にした問題、アクリルパイプ内で磁石を落下させる実験を題材にした問題。電磁誘導についての理解を基に課題を解決する力が問われています。

共通テスト物理のセンター試験からの変更点

 

共通テスト(プレテスト)

センター試験

試験時間

60分

60分

配点

100点

100点

新たな
問題傾向

選択問題がなくなり、原子を含む全問必答
身近な現象を物理的に考察する問題
複数正答問題

 

 

  • センター試験:試験時間60分、マーク式、配点100点
  • 共通テスト:試験時間60分、マーク式、配点100点

  共通テスト物理のセンター試験からの変更点においてとりわけ注目すべきは、選択問題が無くなるという点です。その結果、原子分野の問題を避けるという選択ができなくなってしまいます。原子は小問集合の中で出題されるようになっています。

また、日常生活で起こりうるような具体的題材を物理的に考察・解決するような形式の実験問題が多く出題されるようになります。知識をただ覚えるだけでは不十分で、今まで以上に思考力が問われます。

 他にも、複数の正答を全て選ぶ問題も出題されそうです。

大学入学共通テスト物理の対策

  大学入学共通テスト物理の対策としてまず行うべきは、教科書レベルの基礎知識をしっかりと身につけることです。最優先で対策すべきは力学分野です。基礎の土台を作ったうえで、プレテスト(試行調査)の問題に挑戦して出題傾向に慣れておきましょう。センター過去問も共通テスト物理対策として役立ちます。実験考察問題が頻出となるので、学校での実験は過程・結果を意識しながら大切に取り組んでおきたいです。

共通テスト物理で必要な力

  共通テスト物理で高得点を狙うためには、基礎を定着させたうえで、思考力・課題解決力が必要となります。日頃から身の回りの物理的事象に興味を持ち、考える癖をつけておきたいです。

 

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