2024年度大学入学共通テスト
歴史総合・世界史探求の傾向から考察
本ページでは以下のことがわかります。
2026年度共通テストの「歴史総合・世界史探究」に向けて、出題傾向の変化や配点の内訳、効果的な勉強法、模試や過去問の活用法、時間配分のコツ、よく出る分野、科目選択のポイントなどを網羅的に解説。本記事では「共通テスト 歴史総合 世界史探究 対策」で検索している方の疑問を、実践的かつ具体的に解決します。
目次
今年度から世界史Bが歴史総合•世界史探究に変わり、出題範囲の変更がありました。
ここでは大学入学共通テスト歴史総合・世界史探究の出題傾向・対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
2025年度の歴史総合・世界史探究はどのようになっていたのか。
項目ごとに解説します。
2025年度大学入学共通テストの歴史総合・世界史探究は、前年度の世界史Bの平均と比較すると5.84のプラスとなりました。前年度に比べやや易化したと言えます。
科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2024年度平均点 | 前年度との差 |
---|---|---|---|---|
歴史総合・世界史探究 | 100 | 66.12 | 60.28 | +5.84 |
難易度には大きな変化がなかった一方、出題範囲は変更があり、大問1では、歴史総合として日本史の知識も出題されました。
2025年の共通テスト歴史総合・世界史探究の問題構成は、大問数5題、小問数32問で、大問は1問増加、小問は1問減少しました。
共通テストの全体の傾向通りに会話文や資料が多用され、知識だけではなく資料や問題文の適切な読解ができる応用力が必要とされる問題が出題されました。上述通り資料・史料を用いた問題が多く出題され、教科書の知識を習得していることを前提に資料を読み解き、解答を導く思考力・応用力を問うという問題形式が目立ちました。
2025年の共通テスト歴史総合・世界史探究の構成は、上述の通り大問数5題、小問数32問で、大問は1問増加、小問は1問減少しました。
大問ごとの配点は下記のとおりです。
大問 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 装いの歴史 | 25 |
2 | 世界史上の都市の歴史 | 20 |
3 | 世界史探究における資料の活用 | 21 |
4 | 大陸を超えた諸外国の結び付き | 16 |
5 | 世界史探究における班別学習 | 18 |
共通テスト歴史総合・世界史探究の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それではどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト歴史総合・世界史探究のおすすめの勉強法を紹介します。
共通テストの傾向として、思考力や応用力を問う出題がされますが、基礎的なことができている前提となっています。まずは基礎的な知識を徹底して身につけ、教科書で問われている知識については間違いなく理解できるようにしましょう。
幅広い分野から偏りなく出題されるため、苦手分野を残すと得点に響きます。基礎的な事項から丁寧に理解し、演習を繰り返し、苦手分野をなくしましょう。
共通テストは教科書の範囲からの出題が基本です。難解な問題集にチャレンジするよりも、基本的な問題集・参考書を徹底的に理解するほうが、結局高得点に繋がります。
基礎をおさえたら、次に演習です。その際には共通テストの過去問にも積極的に取り組みましょう。共通テストとセンター試験は傾向が異なる部分もありますが、十分参考になります。共通テストは思考力や判断力を問う傾向が顕著になっていますが、センター試験の時点でも徐々に思考力・判断力重視の傾向に変化してきていました。そのため、センター過去問も共通テスト対策として十分に活用できます。
時間内に問題解決に導けるスピードを身につけるため、時間を測りながらの演習も必須です。
理系の生徒で共通テストでのみ歴史総合・世界史探究を受験する場合、できるだけ春からは取り組みましょう。直前期でいいというアドバイスがされることもありますが、世界史は基本的な知識が身についてないと全く太刀打ちできません。早めに取り組み知識の定着を図った上で演習に取り組みましょう。
現在の知識レベルによって何時間の学習をすればよいかは異なりますが、ベースがなければその分習得時間を割かなければいけなくなります。英語・数学・理科に割く時間が少なくなってしまうので、少しずつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで失点してしまうのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
新しいことに取り組むのではなく、これまでに解いてきた参考書や問題集を一冊、重点的に見直して全体像を把握しておきましょう。抜けているところや漏れがあるところに気づいたらその漏れを埋め、精度を上げることに注力しましょう。
基礎基本を固めた上で読解力・理解力が求められていることを踏まえて、共通テストの傾向に沿った解説・アドバイスをしてくれる教材を吟味して、徹底的に使い倒しましょう。
人気の参考書やオリジナルで制作されたものなどが悪いわけではありませんが、自分の実力にあったものを徹底するほうが地力はつきます。
共通テストはセンター試験に比べて読解量が多くなり、時間がタイトになっている傾向にあります。ここでは時間配分の例を紹介します。
共通テスト歴史総合・世界史探究の時間配分例は下記のとおりです。
試験時間は60分。
見直し・チェックは余裕を持って行いたいところなので、時間を短縮できるよう工夫が必要です。
大問1 | 14分 |
---|---|
大問2 | 10分 |
大問3 | 10分 |
大問4 | 10分 |
大問5 | 10分 |
見直し | 6分 |
計 | 60分 |
上記はあくまで目安です。
得意な問題傾向の設問は時間を短縮して、苦手な問題傾向の設問には時間を余分にとるなどの調整は必要になります。あと、見直しの時間も最初から考慮した時間配分で取り組めるとミスもなくなり高得点に繋がります。
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。そうすることで、問題を解くのに必要な部分に着目しながら効率よく問題文を読むことができます。
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。
わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
共通テスト歴史総合・世界史探究の出題範囲・分野は、年度によって違いはあるものの、特定の時代や地域に偏るということはありません。そのためどの地域・時代もバランスよく理解しておく必要があります。
共通テスト歴史総合・世界史探究の出題範囲・分野は、年度によって違いはあるものの、特定の時代や地域に偏るということはありません。そのためどの地域・時代もバランスよく学習することが必要です。
共通テストの傾向として、教科書内容の知識理解を前提とした上で応用力を試しています。まずは前提となる知識を習得していないと高得点は叶いません。その際にはただ用語を暗記するのではなく、いつ、何がきっかけで、誰が、何のために、何をしたのかという背景をおさえることが重要です。そうして歴史の流れをおさえたうえで、標準レベルの問題集を確実に解けるようにしましょう。
共通テストの1〜2ヶ月前には過去問の演習に移り、できていないところを教科書や参考書・問題集に戻って補いましょう。共通テストの過去問は絶対数が少ないため、センター試験の過去問も活用したいところです。
暗記する項目やマスターするまでの所要時間を考えると、世界史より日本史のほうが取り組みやすいと言えます。
ただ日本史は、世界史に比べ日本に限定しているため、より深く細かい知識が必要になり、一概にどちらが有利とは言えません。また、2025年度共通テストから範囲となった歴史総合は、世界史の内容が多くを占めるため、世界史の方が追加の範囲は少ないです。
受験勉強は長期戦です。自分が勉強していて興味を持つことができたり、楽しむことができたりする方を選択するようにしましょう。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで失点してしまうのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
1週間前になったら、新しいことに取り組むのではなく、これまでに解いてきた参考書や問題集を一冊、重点的に見直して全体像を把握しておきましょう。抜けているところや漏れがあるところに気づいたらその漏れを埋め、精度を上げることに注力しましょう。
暗記する項目やマスターするまでの所要時間を考えると、世界史より日本史のほうが取り組みやすいと言えます。
ただ日本史は、世界史に比べ日本に限定しているため、より深く細かい知識が必要になり、一概にどちらが有利とは言えません。
受験勉強は長期戦です。自分が勉強していて興味を持つことができたり、楽しむことができたりする方を選択するようにしましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
共通テストを完全攻略できる学習に取り組んでみませんか?