2026年度大学入学共通テスト
生物の傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
大学入学共通テストも5年目となり、知識の量ではなく、応用力や分析力を問う傾向が定着してきました。
ここでは大学入学共通テスト生物の出題傾向・対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい生物対策を行っていきましょう。
目次
共通テスト6年目となる2026年度の生物はどのようになっていたのでしょうか。項目ごとに解説します。
2026年度大学入学共通テストの生物は、前年度の平均点と比較すると上昇しました。平均点だけを見ると取り組みやすくなったように見えますが、共通テスト全体としては、7割前後までは得点しやすい一方で、8割以上の高得点を安定して取るには差がつきやすい構成だったと考えられます。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2026年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 生物 | 100 | 52.21 | 55.01 | +2.80 |
そのため、地方国公立大学や共通テストで7割前後を目標とする受験生にとっては、基本知識を確実に固め、標準的な考察問題に対応できれば十分に得点源にしやすい科目です。一方で、旧帝大・都市部の難関国公立大学など、8割以上が必要になる大学を目指す場合は、単に共通テスト対策教材をこなすだけでは不十分になる可能性があります。
特に生物では、知識を覚えているだけでなく、実験結果・図表・資料を読み取り、そこから考察する力が求められます。高得点を目指す場合は、早い段階から二次試験レベルの記述問題や考察問題にも触れ、共通テストの資料読解型問題に対応できる理解の深さを身につけておくことが重要です。

2026年度の共通テスト全体では、高得点を取ることは難しいものの、7割前後までは得点しやすい問題構成だったと考えられます。生物についても、教科書レベルの基本知識をしっかり身につけたうえで、図表や実験データを読み取る練習をしていれば、標準的な得点は狙いやすい科目といえます。
一方で、8割以上を目指す場合は、単純な暗記だけでは対応しにくい問題で差がつきます。共通テストの生物では、知識そのものを問うだけでなく、実験結果の読み取り、条件の比較、グラフや表の分析、初見の資料をもとにした考察などが出題されます。知識を使って考える力が不足していると、選択肢を絞りきれなかったり、時間を使いすぎたりする可能性があります。
2027年度共通テストでも、大学入試センターの問題作成方針に沿って、基本的な概念や原理・法則の理解を前提に、観察・実験・調査の結果を分析して考察する問題が出題されると考えられます。したがって、2027年度に向けては、まず教科書レベルの知識を正確に固め、そのうえで資料読解型・考察型の問題演習を積み重ねることが大切です。

2026年度共通テスト生物は、新課程に対応した出題として、教科書の各分野から幅広く出題されました。特定の分野だけを重点的に学習するのではなく、生命現象と物質、遺伝情報、進化、生態、環境応答など、各分野をバランスよく学習しておく必要があります。
また、生物は暗記量が多い科目ですが、共通テストでは知識をそのまま答える問題だけでなく、知識を前提として資料を読み取る問題が多く出題されます。そのため、用語を覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」「実験条件が変わると何が変化するのか」「グラフや表から何が読み取れるのか」まで理解しておくことが重要です。
2027年度共通テストでも、『生物』は理科の選択科目の一つとして実施されます。理科では、『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』の中から最大2科目を選択します。『生物』を1科目で受験する場合は60分・100点、理科を2科目選択する場合は、解答時間120分で2科目を解答する形式です。
共通テスト生物の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それでは、2027年度入試に向けてどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト生物のおすすめの勉強法を紹介します。

台になるのは教科書レベルの基礎知識です。まずは、教科書に出てくる用語、しくみ、実験、グラフの意味を正確に理解しましょう。
特に生物では、暗記した用語をそのまま答えるだけでなく、知識を使って資料を読み取る問題が多く出題されます。たとえば、遺伝子発現、代謝、体内環境、発生、生態系などの分野では、仕組みを順序立てて説明できる状態にしておくことが大切です。
「用語を覚えたら終わり」ではなく、「その用語がどの現象と関係しているのか」「実験では何を確認しているのか」「条件が変わると結果がどう変わるのか」まで理解することで、共通テストの考察問題に対応しやすくなります。
生物は覚える量が多く、受験学年になってから一気に仕上げようとすると、知識の暗記だけで手一杯になりがちです。高1・高2のうちから基礎知識を固めておくことで、受験学年では問題演習や資料読解、考察問題の対策に時間を使いやすくなります。
一問一答の問題集は、基礎知識の確認には効果的です。ただし、一問一答だけでは共通テストの考察問題への対応力は十分に身につきません。暗記した内容を、教科書や資料集の図、実験、グラフと結びつけながら理解することが大切です。
高得点を目指す場合は、早い段階から「覚える学習」と「考える学習」を組み合わせましょう。基礎知識を確認したあとに、共通テスト形式の問題や、実験考察を含む問題に取り組むことで、知識を使う力が身につきます。
できない分野をつぶす
共通テスト生物は、幅広い分野から出題されます。苦手分野を残したままにすると、その分野が大問として出題されたときに大きく失点する可能性があります。
特に、生物の学習では「覚えたつもり」になりやすい分野があります。たとえば、代謝、遺伝情報、発生、植物の環境応答、生態系などは、用語を覚えていても、実験や図表と結びつくと正答できないことがあります。
苦手分野をつぶすときは、まず教科書や参考書で基本事項を確認し、その後に標準問題を解きましょう。間違えた問題は、答えを覚えるのではなく、どの知識が不足していたのか、どの資料の読み取りを間違えたのかまで確認することが重要です。
共通テスト生物では、考察問題や資料読解問題が多く出題されますが、その根本にあるのは教科書レベルの内容です。いきなり難易度の高い問題集に取り組むよりも、まずは基本的な参考書や問題集を使って、各分野の知識を正確に理解しましょう。
特に7割前後を目標にする場合は、難問対策よりも、標準的な問題を確実に解けるようにすることが重要です。共通テスト全体としても、2026年度は7割得点は狙いやすい構成だったと考えられるため、基礎知識と標準問題の完成度を高めることが得点につながります。
一方で、8割以上を目指す受験生は、基本問題だけでなく、やや難しい考察問題や二次試験レベルの問題にも触れておく必要があります。特に難関国公立大学を目指す場合は、共通テスト教材だけでなく、記述式の問題や実験考察問題にも取り組み、知識を深く使う練習をしておきましょう。
共通テストが近づいてきたら、共通テスト模試、予想問題集、過去問を使って実戦演習を行いましょう。生物では、知識問題だけでなく、図表・グラフ・実験データを読み取る問題が多く出題されるため、問題形式に慣れておくことが重要です。
演習を行う際は、必ず時間を測りましょう。生物は文章量や資料量が多く、考察問題に時間を使いすぎると、最後まで解ききれない可能性があります。本番と同じ60分で解く練習を重ね、自分に合った時間配分を身につけておきましょう。
また、演習後の復習では、正解・不正解だけを確認するのではなく、資料のどこに注目すべきだったのか、どの知識を使えば解けたのかを確認することが大切です。特に共通テスト生物では、復習の質が得点の伸びに大きく関わります。

文系の生徒で、共通テストのみで生物を受験する場合も、できるだけ早めに対策を始めることをおすすめします。生物は暗記量が多いため、直前期だけで一気に仕上げようとすると、主要教科の学習時間を圧迫してしまう可能性があります。
共通テスト全体では、科目選択や得意不得意によって得点の伸ばしやすさに差が出ることがあります。ただし、特定の科目だけに偏って対策するのは危険です。生物を選択する場合も、英語・数学・国語・社会・情報などとのバランスを考えながら、早めに基礎固めを始めましょう。
特に地方国公立大学など、共通テストで7割前後を目標とする場合は、生物で安定して得点できると全体の得点計画が立てやすくなります。一方で、難関国公立大学を目指す場合は、共通テスト生物だけでなく、二次試験や他科目も含めた総合的な対策が必要です。

共通テスト直前期は、新しい難問に手を出しすぎるよりも、これまでに間違えた問題を確実に解けるようにすることが大切です。何度も間違える問題は、基本知識の理解が不十分だったり、資料の読み取り方に課題があったりする可能性があります。
直前期には、以下の3つを重点的に確認しましょう。
まず、教科書レベルの基本知識です。用語、しくみ、実験、代表的なグラフを確認し、あいまいな知識を減らしましょう。
次に、資料読解問題の解き方です。グラフの軸、実験条件、対照実験、変化量などに注目し、何を根拠に判断すればよいかを意識して解きましょう。
最後に、時間配分です。生物は考察問題に時間をかけすぎると、解ける問題を落としてしまう可能性があります。わからない問題にこだわりすぎず、解ける問題から確実に得点する意識を持ちましょう。

共通テスト生物の対策では、基礎基本を固めたうえで、読解力・理解力・考察力を伸ばせる教材を選ぶことが大切です。人気の参考書や難しい問題集を選ぶことよりも、自分の実力に合った教材を徹底的に使い切ることを優先しましょう。
最初は、教科書レベルの知識を整理できる参考書や、基本問題が多い問題集から始めるのがおすすめです。基礎が固まってきたら、共通テスト形式の問題集や予想問題集に進み、資料読解や実験考察の問題に慣れていきましょう。
解説を読むときは、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢がなぜ違うのかまで確認することが大切です。これにより、周辺知識も整理でき、似たような問題が出たときにも対応しやすくなります。
8割以上を目指す受験生は、共通テスト用の問題集だけでなく、二次試験向けの標準的な記述問題や考察問題にも取り組むと効果的です。特に難関大学志望者は、共通テストの範囲内であっても、知識を深く理解し、資料から本質的な情報を読み取る力が求められます。
共通テスト生物は、試験時間60分で解答します。問題文や図表、実験データの読み取りに時間がかかるため、時間配分を意識した演習が必要です。
特に考察問題では、すべてを完璧に理解しようとして時間を使いすぎると、後半の問題に十分な時間を残せなくなることがあります。まずは解ける問題を確実に解き、判断に迷う問題は一度飛ばして、最後に戻るようにしましょう。
9割以上をめざす! 共通テスト 生物 時間配分例
大問1 8分
大問2 12分
大問3 10分
大問4 10分
大問5 15分
見直し 5分
計60分

上記はあくまで目安です。得意分野や苦手分野、問題の文章量によって必要な時間は変わります。実戦演習を通して、自分に合った時間配分を見つけましょう。
高得点を目指す場合は、見直しの時間を確保することも重要です。生物では、選択肢の読み違い、実験条件の見落とし、グラフの軸の確認不足などによるミスが起こりやすいです。最後に5分程度見直しの時間を残せるように、普段から時間を測って演習しておきましょう。
また、7割前後を目標にする場合は、難しい考察問題にこだわりすぎないことも大切です。共通テストでは、取れる問題を確実に取ることが得点の安定につながります。難問で時間を使いすぎず、基本知識で解ける問題や標準的な資料読解問題を落とさないようにしましょう。
文系の生徒で共通テストでのみ生物を受験する場合、できるだけ春から取り組みましょう。主要教科に割く時間が少なくなってしまうので、少しづつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返し解き、確実に解けるようにしておきましょう。さかのぼって復習することも忘れずに。また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
共通テストを完全攻略できる学習に取り組んでみませんか?