2024年度大学入学共通テスト
政治・経済の傾向から考察
大学入学共通テストも3年目となり、知識の量ではなく、応用力や分析力を問う傾向が定着してきましたた。
ここでは大学入学共通テスト 政治・経済の出題傾向・対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
目次
2023年度の政治・経済はどのようになっていたのでしょうか。
項目ごとに解説します。
2023年度大学入学共通テストの政治・経済は、前年度の平均と比較すると5.81点のマイナス。前年に比べてやや難化したといえます。
得点調整されませんでした。
科目 | 満点 | 2023年度 平均点 |
2022年度 平均点 |
前年度との差 |
---|---|---|---|---|
政治・経済 | 100 | 50.96 | 56.77 | ▲5.81 |
2023年の共通テスト政治・経済の構成は、大問数4題、30問の出題で、2022年度と変更はありませんでした。
2021・2022年度同様、各大問は各分野からなる複合問題が出題。初見の資料や模式図などを扱う問題が出題され、正確な知識理解を基にした論理的思考力が問われました。
細かい知識が要求される問題が一部出題され、平均点を押し下げる要因になったと考えられます。
全体的な傾向には大きな変化は観られず、2024年度も同様の傾向での出題が予想されます。
2023年度共通テスト政治・経済は、上述通り大問数4題、小問数30問。大問ごとの配点は下記のとおりとなっています。
大問 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 地域の広報 | 26 |
2 | 政治経済についての学習 | 25 |
3 | 模擬授業 | 25 |
4 | SDGs | 24 |
2024年度の政治経済は、2021年度からつづく傾向と大きく図らないことが予想されます。まずは教科書内容の把握をしっかり行い、基礎的な知識・単語をみにつけることが大前提となります。参考書や一問一答を活用し、基礎知識を確実に身に着けましょう。
そのうえで共通テスト対策の問題集や共通テストの過去問、センター試験の過去問で演習を積みましょう。
共通テスト政治・経済の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それではどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト 政治・経済のおすすめの勉強法を紹介します。
共通テストの傾向として、思考力や応用力を問う出題がされますが、基礎的なことができている前提となっています。まずは基礎的な知識を徹底して身につけ、教科書で問われている知識については間違いなく理解できるようにしましょう。
幅広い分野から偏りなく出題されるため、苦手分野を残すと得点に響きます。基礎的な事項から丁寧に理解し、演習を繰り返し、苦手分野をなくしましょう。
共通テストは教科書の範囲からの出題が基本です。難解な問題集にチャレンジするよりも、基本的な問題集・参考書を徹底的に理解するほうが、結局高得点に繋がります。
基礎を抑えたら、次に演習です。その際には共通テストの過去問にも積極的に取り組みましょう。共通テストとセンター試験は傾向が異なる部分もありますが、十分参考になります。
時間内に問題解決に導けるスピードを身につけるため、時間を測りながらの演習も必須です。
時事問題は周りと点差がつきやすいところす。ただ、どのように対策したらいいのかわからないという人も多いです。
時事問題の注意点は、時事的なできごとに関して問われるというよりも、時事的なできごとを切り口として、政治・経済分野の内容を問うている問題が出されることが多いということです。
そのため、最近のできごとに目を通すことも必要ですが、むしろその背景と分野について固めることのほうがより大切です。
共通テストは学んだ知識が社会のどのような場面でどのように適用されるのかを判断する問題がトレンドとなっていますので、ニュースその他で時事に触れ、学習内容との関わりを意識してくことが大切です。
理系の生徒で共通テストでのみ政治・経済を受験する場合、できれば春から、遅くとも夏ぐらいからは取り組みましょう。直前期でいいというアドバイスがされることもありますが、基本的な知識が身につけたうえでの演習が大切。早めに取り組み知識の定着を図った上で演習に取り組みましょう。
現在の知識レベルによって何時間の学習をすればよいかは異なりますが、ベースがなければその分習得時間を割かなければいけなくなります。英語・数学・理科に割く時間が少なくなってしまうので、少しづつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎基本を固めた上で読解力・理解力が求められていることを踏まえて、共通テストの傾向に沿った解説・アドバイスをしてくれる教材を吟味して、徹底的に使い倒しましょう。
人気の参考書やオリジナルで制作されたものなどが悪いわけではありませんが、自分の実力にあったものを徹底するほうが地力はつきます。
共通テストはセンター試験に比べて読解量が多くなり、時間がタイトになっている傾向にあります。ここでは時間配分の例を紹介します。
共通テスト政治・経済の時間配分例は下記のとおりです。
試験時間は60分。
見直し・チェックは余裕を持って行いたいところなので、時間を短縮できるよう工夫が必要です。
大問1 | 14分 |
---|---|
大問2 | 14分 |
大問3 | 14分 |
大問4 | 12分 |
見直し | 6分 |
計 | 60分 |
上記はあくまで目安です。
得意な問題傾向の設問は時間を短縮して、苦手問題傾向の設問には時間を余分にとるなどの調整は必要になります。あと、見直しの時間も最初から考慮した時間配分で取り組めるとミスもなくなり高得点に繋がります。
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。
わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
頻出事項に関しては、一問一答や参考書を使って確実に理解しておきましょう。難し問題に取り組むのではなく、基本的な知識を身に着け標準レベルの問題を確実に解けるようにすることで、ある程度の得点は可能です。
共通テスト政治経済で8割・9割以上や満点を目指すには、まずは基礎知識を理科していることが大前提となります。一問一答や標準レベルの参考書・問題集を確実に理解しておきましょう。
2023年度もSDGsが出題された通り、時事問題が出題されることがあります。ひごろからテレビのニュースや新聞に目を通し、話題になっている事項に関心を持つようにしましょう。
基礎知識が身についた上で、対策問題集や過去問で演習を積むことが必要です。共通テストだけでなく、センター過去問をフル活用しましょう。
倫理、政治経済、現代社会の公民科目でどの科目が有利かですが、まずはその科目で希望できる大学を受験できるかがなにより重要です。
その上で、自分の好みや難易度によってどれを選ぶかを選択しましょう。
現代社会は倫理・政治経済両方の内容を学ぶことになりますが、その分内容は浅め。政治経済は現代社会に比べて倫理について学ぶ必要はありませんが、内容が深く細かな知識が要求されます。
向き不向きなども考慮して、科目を選択しましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
受験対策も暗記中心のセンター試験対応のものから、共通テストに対応して行う対策に切り替えて行う必要があります。
政治・経済以外の他の教科の共通テストの科目別問題傾向と対策を詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
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