2022年度大学入学共通テスト
世界史Bの傾向と対策

センター試験から大学入学共通テストに変わり、その違いや共通テストの対策の仕方に不安を感じている受験生が多いことでしょう。

ここでは、大学入学共通テストの世界史B対策について、2021年度(令和3年度)の出題傾向やセンター試験からの変更点、共通テストの世界史Bでは何が求められるのか解説していきます。2021年度入学共通テストの世界史Bの問題傾向、センター試験との違いをしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。

2021年共通テスト世界史とセンター試験との違い

共通テストとセンター試験との違い

従来のセンター試験では知識量が問われていたのに対し、共通テストでは思考力・判断力・表現力や読解力などが求められるようになりました。
そのため、全科目で読解量が増加し、全体的に思考力が問われる問題が増える傾向にありました。

ただし、記述問題の導入実施は見送りとなり、センター試験同様マーク式問題のみでした。

共通テスト世界史とセンター試験世界史との違い

資料の数・資料の読み取り問題が大幅に増え、資料を読み解く読解力と、総合的な知識を連動させる思考力を問う問題が増加しました。

センター試験では定番だった4つの文章から正解・誤りを選択する正誤問題は大幅に減少。代わりに試行調査で見られた会話文や組合せ問題・空欄補充問題が増加しました。

センター試験のときに比べて大問数は4題から5題となり、逆に小問数が36問から34問へ減少しました。資料の読み取り問題が大幅に増えたこともあり、問題のページ数は6ページ増加し、全体の分量は増加しました。

2021年度(令和3年度)入学共通テスト世界史Bの問題内容

 

大学入学共通テスト 世界史Bの傾向と対策

共通テスト世界史の問題傾向や配点

資料の読み取り問題が大幅に増えました。小問数は36問から34問へ減少したものの問題のページ数は6ページ増加し、分量そのものは増加しました。文章・資料を丹念に読み込まないと正解にたどりつけない問題が増え、余裕を持って時間内に解ききることは難しくなったと言えます。

古代から戦後史まで幅広く出題

出題分野としては近現代史が多めで、戦後からの出題も見られました。全体的にまんべんなく学習することが求められる内容と言えます。

共通テスト世界史の平均点・難易度

センター試験同様、時代・地域・分野のいずれのジャンルも基礎的な知識で解ける問題が多く、落ち着いて取り組めば正解にたどり着けるレベルでした。そのため資料の読み取り問題が大幅に増えたにも関わらず難易度は前年と大きく変わらず、平均点も前年並みでした(63.49。前年が62.97)。

各設問の解説・分析

大問数は5題。大問ごとに1つのテーマに沿って出題されました。幅広い地域・分野から出題されていますが、各設問・選択肢は教科書の内容から構成されています。基礎を固めておけば対応できる問題ばかりだったと言えます。

第1問 資料と世界史上の出来事との関係 15点

Aは『史記』に見える始皇帝死亡時の逸話、Bはマルク=ブロックの『歴史のための弁明―歴史家の仕事』の一節に関する設問でした。時代としては、古代中国と近代ヨーロッパを中心とした内容です。
問5は、史料で述べられていることが何を表しているかを、年代から推察する必要がありました。

 

第2問 世界史上の貨幣 18点

Aでは1750年から1821年にかけてのイギリスにおける金貨鋳造量のグラフ、Bではアジアの貨幣に関する設問でした。時代としては、近代のアジア・ヨーロッパを中心とした内容です。
問1・2はグラフの読解です。問3・5共に年代を手掛かりにすることで、正答を導くことができました。

 

第3問 文学者やジャーナリストの作品 24点

Aでは『デカメロン』の一部、Bでは大庭柯公が19世紀以降のロシアにおける革命運動の展開について論評した文章、Cではジョージ=オーウェルの小説『1984年』に関する討論の資料に関する設問でした。
第3問では提示された資料を読み、内容を把握する必要がある設問がありました。特に問2は、病に関する知識に基づいて資料の内容と照らし合わせる必要がありました。

 

第4問 国家やその官僚が残した文書 26点

Aでは19世紀にヨーロッパで締結された条約、Bでは日中国交正常化に関する会話文、Cでは英領インドの統治に関連する文書に関する設問でした。
史料の年代を並び替える問題は、センター試験では見られなかった出題形式です。また、用語の知識だけでなく、提示された地図中から情報を読み取る地理的知識も必要とされました。

 

第5問 旅と歴史 17点

Aでは3つの地域について述べた資料文、Bでは韓国の石碑に関する設問でした。問3は説明された文章を頼りに地域を特定し、古代ローマに関する知識を活用することで解答する必要がありました。

2022年度(令和4年度)入学共通テスト世界史Bの対策

共通テスト世界史の対策

教科書の内容をマスターする

共通テストは教科書の内容から出題されます。まずは教科書の内容をマスターすること。語句の暗記にとどまらず、資料や図表などにも目を通し、基礎的・基本的な知識の取りこぼしがないようにしましょう。

出題範囲の基礎知識を偏りなく身につける

センター試験の形式ではない新たな出題形式があるものの、問われている内容自体は標準的なものが多いです。内容は、出題範囲から幅広く出題されるため、苦手分野を作らないよう学習する必要があります。教科書を読むだけでなく、用語問題集を活用しながら演習を繰り返しましょう。

多様な資料の読み取りに慣れる

共通テストには、グラフや文献等の多様な資料が出題されました。中には、教科書では扱われないような資料もあり、必要な情報を読み取るのに時間がかかるものもありました。はじめて見る資料でも落ち着いて取り組めるよう、日々の学習からポイントを素早く読み取ることに慣れておきましょう。
また、資料内の情報を埋める形式の出題もあるので、複数の資料の流れや繋がりを考える習慣をつけましょう。

歴史上の出来事の背景や他の出来事との繋がりを考える

共通テストでは、知識を問うシンプルな形式の出題が減少しました。その分、歴史上の出来事のつながりを問う出題が多くなりました。そのため、単に用語を覚えるだけでなく、その出来事の背景や前後の文脈を理解しておきましょう。

センター過去問・問題集や参考書などで演習を積む

問題形式の違いなどはありますが、出題範囲などはセンター試験と共通テストに大きな違いはありませんでした。センター試験の過去問演習は十分有効ですので、模試や問題集と合わせて積極的に活用しましょう。

世界史B以外の他教科の大学入学共通テスト対策

世界史B共通テストでは、センター試験から出題傾向が変化するため、受験対策も共通テストに対応して行う必要があります。以下では世界史B以外の他の教科の共通テストの科目別問題傾向と対策を詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。

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