2026年度大学入学共通テスト
地学の傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
大学入学共通テストも5年目となり、傾向が定着してきました。
ここでは2025年大学入学共通テスト・地学の出題傾向・2026年に向けた対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
目次
2026年度の地学はどのようになっていたのでしょうか。
項目ごとに解説します。
2026年度大学入学共通テストの地学は、前年と比べて平均点がやや上昇しました。
2025年度は平均点が大きく下がり、受験生にとって難しく感じやすい年度でしたが、2026年度はやや持ち直した形です。ただし、平均点が上がったからといって、簡単に高得点が取れる科目になったわけではありません。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2026年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 地学 | 100 | 41.64 | 44.29 | +2.65 |
共通テスト全体の傾向として、7割前後までは標準的な共通テスト対策で到達しやすい一方、8割以上の高得点を安定して取るには、知識の暗記だけでなく、図・グラフ・資料を正確に読み取り、初見の問題に対応する力が必要です。
特に旧帝大や都市部の難関国公立大学など、共通テストで8割以上が必要になる大学を目指す場合は、共通テスト用の基本教材だけで満足せず、早い段階から二次試験も見据えた学習を進めることが重要です。
一方で、地方国公立大学や非難関大学を志望する場合は、難問で多少失点しても、基本問題・標準問題を確実に取ることで十分に合格可能性を高めることができます。
共通テスト地学は、固体地球の概観、固体地球の活動、地球の歴史、大気と海洋、宇宙の構成といった教科書の主要分野から幅広く出題されます。
知識問題だけでなく、読図問題、グラフや表の読み取り問題、計算問題も出題されます。そのため、用語を覚えるだけでなく、地学現象のしくみを理解し、資料から必要な情報を取り出して考える練習が必要です。
2027年度共通テストでも、教科書内容を基礎としながら、知識をそのまま答える問題だけでなく、資料や図をもとに考察する問題が引き続き出題されると考えられます。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 1 | 地学現象 | 20点 |
| 2 | 地球 | 15点 |
| 3 | 地質地史、岩石鉱物 | 25点 |
| 4 | 大気・海洋 | 21点 |
| 5 | 天文・宇宙 | 19点 |
※年度によって大問構成や配点は変わる可能性があります。特定の分野だけに偏らず、全分野をバランスよく対策することが重要です。

2026年度共通テスト全体の傾向としては、高得点、特に8割以上を取ることは難しい一方で、7割前後の得点は比較的狙いやすい問題構成でした。
地学についても、基礎知識をしっかり固めていれば対応できる問題がある一方で、図・グラフ・表・模式図などを読み取って考える問題では、単純な暗記だけでは対応しにくい場面があります。
共通テスト地学では、地球、地質、岩石、大気、海洋、天文、宇宙など、幅広い分野から出題されます。そのため、「得意分野で大きく稼ぐ」というよりも、「苦手分野を残さず、基本問題を安定して取る」ことが重要です。
2027年度以降も、5分野全体から幅広く出題される傾向、知識問題・読図問題・計算問題を組み合わせる形式は続くと考えられます。
まずは教科書レベルの知識を定着させ、そのうえで、図やグラフを読み取る演習、計算問題、初見資料を使った考察問題に取り組みましょう。
また、地学や地学基礎は、地理と関連する内容もあります。地理を選択している受験生は、地形、気候、地球環境などの重なる範囲を意識して学習すると、効率よく得点力を伸ばしやすくなります。
共通テスト地学の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。
それではどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト 地学のおすすめの勉強法を紹介します。

まずは覚えること!基礎的な知識の徹底
地学は理科の中では暗記要素が比較的大きい科目です。共通テストでは思考力や応用力を問う問題も出題されますが、その前提として基礎知識の定着が必要です。
まずは、教科書に出てくる用語、現象のしくみ、代表的な図やグラフの意味を正確に理解しましょう。
特に、固体地球、大気・海洋、宇宙、地球史などは、それぞれ内容が大きく異なります。暗記だけで進めるのではなく、「なぜその現象が起こるのか」「図やグラフではどこに注目するのか」を意識して学習することが大切です。
地学は幅広い分野から偏りなく出題されます。そのため、苦手分野を残してしまうと、特定の大問で大きく失点する可能性があります。
共通テストで7割前後を狙う場合は、難問をすべて解けるようにするよりも、基本問題・標準問題を確実に取ることが重要です。
まずは各分野の基礎を確認し、問題演習を通して、どの分野で失点しやすいのかを把握しましょう。できなかった問題は、解説を読んで終わりにせず、教科書や参考書に戻って原因を確認することが大切です。
共通テスト地学は、教科書の内容を基礎として出題されます。いきなり難しい問題集に取り組むよりも、基本的な参考書や問題集を繰り返し、標準問題を安定して解ける状態を作ることが重要です。
特に、非難関大学を志望する場合は、難問対策に時間をかけすぎるよりも、基本知識、頻出の図、代表的な計算問題を確実に取れるようにするほうが得点につながりやすいです。
一方で、難関国公立大学を志望し、共通テストで8割以上を狙う場合は、基本問題だけでは不十分です。共通テスト対策に加えて、早い段階から二次試験や応用的な理科の学習にもつなげていく必要があります。
基礎を押さえたら、次に演習です。
地学では、知識を覚えていても、問題文や図・グラフから情報を読み取って考察する問題で失点することがあります。
共通テスト模試、予想問題、過去問を使い、実際の形式に慣れていきましょう。特に、図の読み取り、表の比較、グラフの変化、天体や地層の模式図などは、問題演習を通して慣れておく必要があります。
また、時間内に解き切る練習も大切です。知識問題に時間をかけすぎると、後半の読図問題や計算問題に十分な時間を残せなくなります。時間を測って演習し、自分に合った解く順番や時間配分を確認しておきましょう。

文系の生徒で共通テストのみ地学、または地学基礎を受験する場合、できれば高3の春から、遅くとも夏ごろからは取り組みましょう。
地学は、物理や化学に比べると計算量が少なく、短期間で得点を伸ばしやすい面があります。ただし、暗記だけで高得点が取れるわけではありません。図やグラフの読み取り、地球や宇宙のしくみの理解には一定の演習量が必要です。
また、地理を選択している生徒は、地学や地学基礎と重なる内容を意識して学習すると、効率よく得点につなげやすくなります。地形、気候、自然環境、地球のしくみなど、共通する範囲をまとめて整理するとよいでしょう。
主要教科に時間を割く必要がある文系受験生ほど、地学を後回しにしすぎないことが大切です。少しずつでも早めに取り組み、直前期には演習に時間を使える状態にしておきましょう。

共通テスト直前期は、新しい難問に手を広げるよりも、これまでに間違えた問題を解き直し、確実に取れる問題を増やすことを優先しましょう。
何度も間違える問題は、基本事項が理解できていない可能性があります。解説を読むだけでなく、教科書や参考書に戻って、関連する内容を確認しましょう。
特に、図やグラフの読み取り問題、天文分野の計算問題、地質や地史の整理、大気・海洋のしくみなどは、直前期に確認しておくと得点の安定につながります。
また、過去問や模試を使って時間配分の確認も行いましょう。解ける問題を時間切れで落としてしまうのは非常にもったいないため、60分の中でどの大問にどれくらい時間を使うかを決めておくことが重要です。

独学で地学を対策する場合は、まず基礎知識をわかりやすく整理できる参考書を選びましょう。
地学は参考書や問題集の選択肢が他の理科科目に比べて少ないため、人気や難易度だけで選ぶのではなく、自分の理解度に合っているかが重要です。
最初から難しい問題集に取り組むよりも、教科書レベルの知識を確認できる教材、図やグラフの解説が丁寧な教材、共通テスト形式の問題に対応している教材を選ぶとよいでしょう。
共通テストでは、知識をそのまま問う問題だけでなく、資料を読み取って考える問題も出題されます。そのため、参考書で知識を整理した後は、必ず共通テスト形式の問題演習に取り組みましょう。
共通テスト地学の試験時間は60分です。問題文や図・グラフを読み取る問題が多いため、時間配分を意識して解く必要があります。
共通テスト地学の時間配分例は下記のとおりです。
大問1 10分
大問2 10分
大問3 13分
大問4 11分
大問5 11分
見直し 5分
計 60分

上記はあくまで目安です。
知識問題を素早く処理できれば、読図問題や計算問題に時間を残すことができます。反対に、わからない問題に時間をかけすぎると、後半の大問を十分に解けなくなる可能性があります。
自分の得意・不得意に合わせて、どの大問に時間をかけるかを調整しましょう。見直しの時間も最初から考慮しておくと、マークミスや計算ミスを防ぎやすくなります。

時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。
地学では、問題文や図・グラフに多くの情報が含まれています。最初に問いを確認しておくことで、どの情報に注目すべきかがわかりやすくなります。
わからない問題にこだわって時間がなくなると、解ける問題まで落としてしまう可能性があります。
共通テストでは、すべての問題を完璧に解くことよりも、取れる問題を確実に取ることが重要です。特に7割前後を目標にする場合は、難問に時間をかけすぎず、基本問題・標準問題を優先して解きましょう。

国立大学の共通テストでは、下記のパターンから科目を選択するパターンが多いです。
・文系:基礎科目から2科目、または基礎を付さない科目から1科目
・理系:基礎を付さない科目から2科目、または基礎科目2科目と基礎を付さない科目1科目
理系の国立・公立大学の二次試験や私立大学の個別試験では、理科のうち1科目または2科目を選択することが多くあります。その際、多くの場合は基礎科目だけでなく、基礎を付さない科目の範囲まで必要になります。
自分が受験しようと考える大学・学部に必要な科目を事前に確認し、共通テスト本番で必要科目を受験できるように選択しましょう。
特に地学は、大学・学部によって利用できるかどうかが異なります。地学で受験できる大学が限られる場合もあるため、志望校の入試科目を必ず確認してから選択することが重要です。

物理・化学・生物・地学のどれを選択するのが最適かは、一概には言えません。
自分が受験したい大学で利用できる科目かどうか、得意不得意、他教科との相性、理系の場合は二次試験との組み合わせなど、複数の観点で判断する必要があります。
共通テストで地学を選択するメリットは、暗記量や計算量が比較的少なく、短期間で仕上げやすい点です。特に、地理を選択している生徒にとっては、地形、気候、地球環境などの関連内容を活かしやすく、効率よく学習できる場合があります。
一方で、デメリットとしては、地学で受験できる大学・学部が限られること、受験者数が少ないこと、参考書や問題集の選択肢が少ないことが挙げられます。
2026年度共通テストの傾向を踏まえると、科目によって難易度の上下はありますが、「今回得点しやすかった科目を選べばよい」という考え方は危険です。年度によって難易度は変わるため、科目選択は得点のしやすさだけでなく、志望校で使えるか、自分の得意分野と合っているか、他教科との学習バランスが取りやすいかを考えて決めましょう。
地学は、うまく選択すれば負担を抑えながら得点源にしやすい科目です。ただし、志望校で利用できなければ意味がありません。必ず志望校の入試科目を確認したうえで、自分に合った科目選択を行いましょう。
文系の生徒で共通テストでのみ地学を受験する場合、できれば春から、遅くとも夏ぐらいからは取り組みましょう。早めに取り組み知識の定着を図った上で演習に取り組みましょう。
現在の知識レベルによって何時間の学習をすればよいかは異なりますが、ベースがなければその分習得時間を割かなければいけなくなります。主要教科に割く時間が少なくなってしまうので、少しずつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返し解き、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで失点してしまうのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
共通テストを完全攻略できる学習に取り組んでみませんか?