2025年度大学入学共通テスト
地学基礎の傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
2025年度入試からは、共通テストが新課程に基づく出題となりました。また、大学入学共通テストは5年目となり、知識の量ではなく、応用力や分析力を問う傾向が定着してきました。
ここでは大学入学共通テスト地学基礎について、2025年度の共通テストの出題傾向とその対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
目次
2025年度の地学基礎はどのようになっていたのでしょうか。項目ごとに解説します。
2025年度大学入学共通テストの地学基礎は、前年度の平均と比較すると1.07点のマイナスで、前年度なみの難易度でした。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2024年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 地学基礎 | 50 | 34.49 | 35.56 | -1.07 |

2025年の共通テスト地学基礎の構成は、前年度と同じ大問数4題でした。
各大問はそれぞれ1つの大分野からの出題で、大問の中で中問に分かれて問う形式でした。また、出題分野や、各分野も前年度と同様でした。
地学の基本的な知識・用語を正しく理解し、それを活用できているかを問う設問が目立ちました。考察問題の比率が増えており、基本的な知識を基にした応用力や思考力を問うという、共通テストの傾向通りの出題でした。

2025年度共通テスト地学基礎は、50点満点で、大問は前年度と同様に4題。マーク数も15で増減なしでした。
特定の分野に偏ることなく各分野からバランスよく出題されました。
出題分野と配点は昨年と同様で、2026年度も同様の形式で出題されることが予想されます。
2025年度共通テスト 地学基礎の大問ごとの配点や出題分野は下記のとおりとなっています。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 1 | 地球(中問A〜C) | 20 |
| 2 | 大気と海洋 | 10 |
| 3 | 宇宙(中問A・B) | 10 |
| 4 | 自然環境と災害 | 10 |
共通テスト地学基礎の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それではどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト地学基礎のおすすめの勉強法を紹介します。

共通テストの傾向として、思考力や応用力を問う出題がされますが、基礎的なことができている前提となっています。まずは基礎的な知識を徹底して身につけ、教科書で問われている知識については間違いなく理解できるようにしましょう。
幅広い分野から偏りなく出題されるため、苦手分野を残すと得点に響きます。基礎的な事項から丁寧に理解し、苦手分野をなくしましょう。また、演習を重ねることも大切です。繰り返し解くことで問題を解くことに慣れ、苦手を潰していきましょう。
共通テストは教科書の範囲からの出題が基本です。難解な問題集にチャレンジするよりも、基本的な問題集・参考書を徹底的に理解するほうが、結局高得点に繋がります。
基礎を押さえたら、次に演習です。その際には共通テストの過去問にも積極的に取り組みましょう。共通テストとセンター試験は傾向が異なる部分もありますが、センター試験の問題も共通テストと同様に幅広い分野を網羅して出題されるため、十分参考になります。
時間内に問題解決に導けるスピードを身につけるため、時間を測りながらの演習も必須です。

文系の生徒で共通テストでのみ地学基礎を受験する場合、できれば春から、遅くとも夏ぐらいからは取り組みましょう。早めに取り組み知識の定着を図った上で演習に取り組みましょう。
現在の知識レベルによって何時間の学習をすればよいかは異なりますが、ベースがなければその分習得時間を割かなければいけなくなります。主要教科に割く時間が少なくなってしまうので、少しずつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。

共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎基本を固めた上で読解力・理解力が求められていることを踏まえて、共通テストの傾向に沿った解説・アドバイスをしてくれる教材を吟味して、徹底的に使い倒しましょう。
人気の参考書やオリジナルで制作されたものなどが悪いわけではありませんが、自分の実力にあったものを徹底するほうが地力はつきます。
共通テストはセンター試験に比べて読解量が多くなり、時間がタイトになっている傾向にあります。ここでは時間配分の例を紹介します。
理科基礎科目は、2科目を合わせて60分で解くことが求められます。一科目あたり30分ですが、見直しも含めて30分で終わらせることでもう1つの科目に余裕を持って取り組めます。
見直し・チェックは余裕を持って行いたいところなので、時間を短縮できるよう工夫が必要です。
| 大問1 | 9分 |
|---|---|
| 大問2 | 6分 |
| 大問3 | 5分 |
| 大問4 | 5分 |
| 見直し | 5分 |
| 計 | 30分 |

上記はあくまで目安です。
得意な問題傾向の設問は時間を短縮して、苦手な問題傾向の設問には時間を余分にとるなどの調整は必要になります。あと、見直しの時間も最初から考慮した時間配分で取り組めるとミスもなくなり高得点に繋がります。
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。
わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
理科の基礎科目はどれを選ぶべき?

理科基礎科目は、特別な理由がある場合を除いて、授業の選択科目で受けたことのある科目を選択し、内容を復習しつつ共通テスト対策に臨むのがベターです。理科基礎を使う場合、一般的に生物基礎、化学基礎、物理基礎、地学基礎の中で2科目を選択します。履修した科目が3科目以上ある場合や、履修する科目を選べる場合には、自分の得意、苦手に合わせて選ぶと良いでしょう。生物基礎、地学基礎は、暗記が得意な人、物理基礎、化学基礎は、計算力、思考力を活かしたい人におすすめです。
理科基礎科目は、2科目を合わせて60分で解くことが求められます。一科目あたり30分ですが、見直しも含めて30分で終わらせることでもう1つの科目に余裕を持って取り組めます。また、自分の得意科目、苦手科目によって、2科目の時間の比重を変えることも有用です。自分に合った時間配分を事前に考えておくようにしましょう。
また、わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返し解き、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
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