2026年度大学入学共通テスト
地理の傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
今年度から地理Bが地理総合•地理探究に変わり、探究に絡めた問題が出題されるようになりました。
ここでは大学入学共通テスト地理総合・地理探究の対策について、2025年度の共通テスト出題傾向などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
2026年度の共通テスト地理総合・地理探究はどのような出題だったのでしょうか。ここでは、2026年度の実際の傾向を踏まえながら、2027年度入試に向けた対策を解説します。
2026年度大学入学共通テスト地理総合・地理探究の平均点は61.87点でした。2025年度の平均点57.48点から4.39点上昇しており、前年と比べると得点しやすい結果となりました。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2026年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 地理総合•地理探究 | 100 | 57.48 | 61.87 | +4.39 |
ただし、平均点が上がったからといって、簡単に高得点が取れる科目になったわけではありません。7割前後を目指す場合は、教科書レベルの基本知識と標準的な資料読解で対応しやすい問題も多くあります。一方で、8割以上の高得点を目指す場合は、資料・地図・統計・グラフを正確に読み取り、知識と結びつけて判断する力が必要になります。
そのため、地理総合・地理探究は「7割は狙いやすいが、8割以上は難しい」科目として考えるとよいでしょう。

2026年度の共通テスト地理総合・地理探究では、教科書で学ぶ基本知識を前提に、資料や統計、地図、グラフを読み取って解答する問題が多く出題されました。
単純に用語を覚えているだけで解ける問題は少なく、複数の資料を比較したり、地域ごとの特徴を読み取ったり、自然環境・産業・人口・都市・地誌などの知識を組み合わせて考える力が求められました。
一方で、細かすぎる知識や難解な専門知識が必要だったわけではありません。教科書レベルの基本事項をきちんと理解し、それを資料読解に活用できれば、7割前後の得点は十分に狙える問題構成だったといえます。
2027年度以降も、地理総合で学ぶ基本的な視点と、地理探究で学ぶ系統地理・地誌の内容を結びつける出題が続くと考えられます。特に、地域をさまざまなスケールで捉える問題、資料をもとに推論する問題、系統地理と地誌を関連づける問題への対策が重要です。

2026年度の地理総合・地理探究では、例年通り、自然環境、産業、人口、都市、地誌、地域調査などの幅広い分野から出題されました。
特定の分野だけを重点的に学習すればよいというよりも、全範囲をバランスよく学習しておくことが重要です。地理は、分野ごとの知識が独立しているように見えて、実際の問題では自然環境と産業、人口と都市、地誌と統計資料のように、複数の知識を組み合わせて問われることが多い科目です。
また、地理は地学基礎との相性もよく、自然環境・気候・地形・災害などの内容は一部重なる部分があります。理系で地学基礎も選択している場合は、関連する分野を意識して学習すると、効率よく得点につなげやすくなります。
共通テスト地理総合・地理探究の問題傾向や平均点を踏まえると、2027年度入試に向けては、まず7割を安定して取れる状態を目指し、そのうえで志望校に応じて8割以上を狙う学習に進むことが大切です。
特に、難関大を志望する場合は、共通テスト地理で8割以上が必要になるケースもあります。その場合、教科書内容を覚えるだけでは不十分で、資料読解・統計判断・地誌との結びつけまで含めた演習が必要です。
一方で、非難関の国公立大学を志望する場合は、地理で7割前後を確保できれば、他科目との組み合わせで十分に合格可能性を高めることができます。苦手科目で無理に高得点を狙うよりも、地理のように基本知識と演習で得点を伸ばしやすい科目を安定させることが重要です。

ここでは、共通テスト地理総合・地理探究のおすすめの勉強法を紹介します。
共通テスト地理総合・地理探究では、資料読解や思考力が重視されますが、その前提として基本知識が必要です。
気候、地形、農業、工業、人口、都市、交通、貿易、地誌など、教科書に出てくる基本事項をまずは確実に理解しましょう。知識が曖昧なままだと、資料を見ても何を判断すればよいのか分からず、選択肢を絞ることが難しくなります。
ただし、細かい用語を大量に暗記する必要はありません。まずは、なぜその地域でその産業が発達するのか、なぜ人口が集中するのか、なぜその気候になるのかといった因果関係を理解することが大切です。
地理総合・地理探究は、幅広い分野からバランスよく出題されます。自然環境は得意だが産業が苦手、地誌は分かるが統計資料が苦手、というように苦手分野が残っていると、安定して得点することが難しくなります。
特に、共通テストでは複数分野を組み合わせた問題が出題されるため、苦手分野を放置すると他の問題にも影響します。まずは模試や問題演習で間違えた分野を確認し、教科書や参考書に戻って基礎から復習しましょう。
共通テスト地理総合・地理探究では、難しい知識をどれだけ多く覚えているかよりも、基本知識を正しく使えるかが重要です。
そのため、最初から難しい問題集に取り組むよりも、教科書レベルの内容を整理した参考書や、共通テスト向けの基礎問題集を徹底するほうが効果的です。
1冊の参考書を何度も繰り返し、地図・統計・グラフと結びつけて理解することで、共通テスト本番で使える知識になります。
基礎知識を身につけたら、次に共通テスト形式の演習に取り組みましょう。
地理総合・地理探究では、問題文や資料の量が多く、時間内に正確に読み取る力が必要です。参考書を読んで理解したつもりでも、実際の問題では資料の読み取りに時間がかかったり、選択肢の判断に迷ったりすることがあります。
そのため、共通テスト模試、予想問題集、過去問などを使って、実戦形式で演習することが重要です。時間を測って解き、解き終わったあとは、なぜその選択肢が正解なのか、なぜ他の選択肢が誤りなのかまで確認しましょう。

理系の受験生で、共通テストのみ地理総合・地理探究を使う場合でも、できれば春から、遅くとも夏頃からは学習を始めることをおすすめします。
地理は、直前期に暗記だけで一気に伸ばせる科目と思われがちですが、実際には基本知識を身につけたうえで、資料読解や統計判断の演習を重ねる必要があります。
特に理系の場合、英語・数学・理科に多くの時間を使う必要があるため、地理を後回しにしすぎると、直前期に負担が大きくなります。週に数時間でもよいので、早い時期から少しずつ進めておくと、共通テスト本番で安定した得点につながります。
また、地学基礎を選択している場合は、自然環境・地形・気候・災害などの分野で地理と関連する内容があります。重なる範囲を意識して学習すると、効率よく得点を伸ばしやすくなります。

共通テスト直前期には、新しい参考書や難しい問題集に手を広げるよりも、これまでに解いた問題や参考書を見直し、知識の抜けを埋めることを優先しましょう。
特に、何度も間違える問題は、単なるケアレスミスではなく、基本事項の理解が不十分である可能性があります。間違えた問題だけを確認するのではなく、その問題に関係する単元まで戻って復習することが大切です。
また、直前期には時間配分の確認も欠かせません。地理総合・地理探究は、資料や選択肢を読む量が多いため、1問に時間をかけすぎると最後まで解き切れなくなることがあります。
過去問や予想問題を使って、60分以内に解き切る練習をしておきましょう。
1週間前になったら、新しい問題に大量に取り組むよりも、これまで使ってきた参考書や問題集を1冊に絞って見直すのがおすすめです。苦手分野、統計の読み方、地誌の整理、よく間違える選択肢のパターンを確認し、得点できる問題を確実に取れる状態に仕上げましょう。

共通テスト地理総合・地理探究の問題集や参考書を選ぶときは、単なる知識暗記だけでなく、資料・地図・統計・グラフの読み取り方まで解説されているものを選ぶとよいでしょう。
人気の参考書や難しい問題集が必ずしも自分に合っているとは限りません。まずは自分の現在の実力に合ったものを選び、1冊を徹底的にやり切ることが重要です。
基礎が不安な場合は、教科書レベルの内容を整理した参考書から始めましょう。ある程度知識が固まっている場合は、共通テスト形式の問題集や予想問題集を使い、資料読解や時間配分の練習を増やしていくと効果的です。
共通テスト地理総合・地理探究は、試験時間60分の中で、資料・地図・グラフ・統計を読み取りながら解答する必要があります。
知識だけで解ける問題ばかりではないため、問題文や資料の読み取りに時間がかかりやすい科目です。時間配分を意識せずに解くと、後半の問題で焦ってしまい、取れる問題を落としてしまう可能性があります。
試験時間は60分です。見直しの時間を確保するためにも、1つの大問に時間をかけすぎないようにしましょう。
共通テスト地理 時間配分例
大問1 8分
大問2 8分
大問3 10分
大問4 10分
大問5 9分
大問6 10分
見直し 5分
合計 60分

上記はあくまで目安です。得意な分野では時間を短縮し、資料の読み取りが難しい問題に少し時間を使えるように調整しましょう。
ただし、見直しの時間を最初から確保しておくことは重要です。マークミス、読み間違い、選択肢の見落としを防ぐだけでも、数点の差につながります。
時間内に解き切るためには、過去問や予想問題を使って、共通テスト地理総合・地理探究の解き方に慣れておく必要があります。

まず設問や選択肢を先に読み、「何が問われているのか」を把握してから資料を見るようにしましょう。
先に資料をすべて読もうとすると、どこに注目すればよいか分からず、時間がかかってしまいます。設問で問われている内容を確認してから資料を見ることで、必要な情報を効率よく探すことができます。
共通テストでは、1問に時間をかけすぎると後半の問題を解く時間が足りなくなります。
特に地理総合・地理探究では、資料の読み取りに迷う問題や、選択肢を絞りにくい問題が出ることがあります。すぐに判断できない問題は一度とばし、解ける問題から確実に得点しましょう。
最後に時間が余ったら、印をつけておいた問題に戻る形にすると、全体の得点を安定させやすくなります。

共通テスト地理総合・地理探究で9割や満点を目指す場合、教科書レベルの知識を覚えるだけでは不十分です。
まずは、系統地理を中心に、自然環境、産業、人口、都市、交通、貿易などの基本的な仕組みを理解しましょう。そのうえで、地誌の学習に進み、各地域の特徴を系統地理の知識と結びつけて整理することが大切です。
おすすめの学習順は、以下の流れです。
8割以上を目指す場合は、単に問題数をこなすだけでなく、なぜその答えになるのかを説明できるようにすることが重要です。
さらに9割・満点を目指すには、資料集や統計データにも触れ、国や地域ごとの特徴を比較できるようにしておきましょう。特に、農業、工業、資源、人口、都市、貿易、環境問題などは、統計資料と結びつけて出題されやすい分野です。
2026年度の傾向を踏まえると、7割前後は基本知識と標準的な演習で十分に狙えます。一方で、8割以上の高得点を安定して取るには、資料読解力、分野横断的な理解、地誌と系統地理を結びつける力が必要です。
志望校によって必要な得点は異なります。非難関の国公立大学を目指す場合は、まず7割前後を安定させることを優先しましょう。難関大を目指す場合は、早い段階から高得点を意識し、地理だけでなく他科目とのバランスも考えながら、共通テスト全体で8割以上を狙える学習計画を立てることが重要です。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。さかのぼって復習することも忘れずに。また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。1週間前になったら、新しいことに取り組むのではなく、これまでに解いてきた参考書や問題集を一冊、重点的に見直して全体像を把握しておきましょう。
基礎基本を固めた上で読解力・理解力が求められていることを踏まえて、共通テストの傾向に沿った解説・アドバイスをしてくれる教材を吟味して、徹底的に使い倒しましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
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