センター試験から大学入学共通テストに変わり、その違いや共通テストの対策の仕方に不安を感じている受験生が多いことでしょう。
ここでは、大学入学共通テストの地理B対策について、2021年度(令和3年度)出題傾向やセンター試験からの変更点、共通テストの地理Bでは何が求められるのか解説していきます。2021年度共通テストの地理Bの問題傾向、センター試験との違いをしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
2021年度(令和3年度)大学入学共通テスト地理Bの問題傾向
第1問 世界の自然環境 20点
世界の自然環境に関する設問でした。問題文と資料を関連付けて解答する必要があり、何を問われているかを素早く読み取る必要がありました。例えば、問2は会話文の内容を提示された気温の雨温図を活用して正答を導く必要がありました。また、問6は氷河に関する正確な知識が求められ、比較的難しい問題でした。
第2問 産業 20点
産業に関する資料や説明文に答える形式でした。複数の視点を組み合わせて解答する必要があり、正確な読み取りが要求されました。例えば、問3は、模式図から工場の立地を考察する設問ですが、提示された4つの条件を整理して正答を導く必要があります。
第3問 都市と人口 20点
都市と人口に関する設問でした。問われている内容は基本的なものですが、資料を正しく読み取ることが必要です。例えば問2のカとクは大きな傾向が似ているので、複数の視点から判断する必要がありました。
第4問 アメリカ合衆国 20点
アメリカ合衆国に関する出題でした。基礎的な問題でしたが、複数分野の知識が要求される出題形式でした。問2では各州の地域・農業・工業、問5では都市人口率の分布と各指標の分布との関係をおさえることで、正答を導くことができました。
第5問 宮津市の地域調査 20点
京都府北部にある宮津市の地域調査に関する出題でした。出題形式はセンター試験と似ており、比較的容易に正答を導くことができます。ただ問5は結果からの考察という見慣れない形式だったので、何が問われているかを確認しながら解き進めましょう。
2022年度(令和4年度)大学入学共通テスト地理Bの対策
基礎的な知識を身につける
共通テストでは、高校地理の幅広い分野から出題されました。全ての範囲の問題に対応できるよう、教科書の基礎的な知識を身につける必要があります。また、共通テスト独自の出題形式に対応するために、基礎的な知識を踏まえた実践的な演習を繰り返しましょう。
地図や図表に慣れる
共通テストとセンター試験の出題形式を比べると、多様な図表が扱われるようになったとともに、読み取りに時間のかかる資料が出題されるようにりました。グラフや地図に関する出題もあり、日ごろから地図や図表の読み取りに慣れておく必要があります。その上で、演習問題を繰り返し、資料を読み取るポイントをおさえましょう。
地理B以外の他教科の大学入学共通テスト対策
地理B共通テストでは、センター試験から出題傾向が変化するため、受験対策も共通テストに対応して行う必要があります。以下では地理B以外の他の教科の共通テストの科目別問題傾向と対策を詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。