2026年度大学入学共通テスト
化学基礎の傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
2025年入試から、課程が新課程となりました。また、大学入学共通テストは5年目となり、知識の量ではなく、応用力や分析力を問う傾向が定着してきました。
ここでは大学入学共通テスト 化学基礎の対策について、2025年度の共通テスト出題傾向などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
目次
2026年度の化学基礎はどのようになっていたのでしょうか。
項目ごとに解説します。
2026年度大学入学共通テストの化学基礎は、前年度の平均と比較すると1.58点のプラスでした。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2026年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 化学基礎 | 50 | 27 | 28.58 | +1.58 |
2026年度の化学基礎は、平均点が28.58点となり、前年度よりやや上昇しました。50点満点の科目としては平均点が半分を超えており、基本事項をきちんと押さえていれば得点しやすい問題も多かったと考えられます。
一方で、満点や8割以上を狙う場合は、単純な知識確認だけでなく、計算、グラフ・表の読み取り、実験に関する考察などでミスなく解き切る力が必要です。2026年度入試全体の傾向としても、7割前後は取りやすい一方で、8割以上の高得点は簡単ではない構成になっていたため、化学基礎でも基本問題を確実に取りつつ、資料読解型・考察型の問題への対応力を高めることが重要です。

2026年度の共通テスト化学基礎も、これまでと同様に、化学基礎の基本事項を確認する問題と、計算や資料の読み取りを含む考察問題が出題されました。
化学基礎は、理科基礎科目の中でも「覚えるだけ」では対応しにくい科目です。物質量、濃度、中和、酸化還元など、基本知識をもとに計算して答えを導く問題が出やすく、短時間で正確に処理する力が求められます。
2026年度は、共通テスト全体としては7割得点を狙いやすい問題構成でしたが、難関大志望者が必要とする8割以上の得点を安定して取るには、共通テスト向けの基本問題だけでなく、ミスを減らす演習や、実験・資料を読み取る問題への対策も必要です。
2027年度も、化学基礎では大問1で基礎知識・基本計算を確認し、大問2で実験・資料・グラフなどをもとに考察させる構成が続くと考えられます。教科書レベルの内容を確実に理解したうえで、問題文から条件を読み取り、必要な式や考え方を素早く選ぶ練習をしておきましょう。

2026年度共通テスト化学基礎は、50点満点で出題されました。出題範囲は「化学基礎」で、物質の構成、物質量と化学反応式、酸と塩基、酸化還元など、化学基礎の主要分野から幅広く出題されます。
共通テストでは、特定の分野だけを集中的に対策するよりも、全範囲をバランスよく仕上げることが重要です。特に化学基礎では、知識分野と計算分野がつながって出題されるため、用語暗記と計算練習を別々に行うだけでなく、「なぜその式を使うのか」「何を求める問題なのか」を説明できる状態にしておく必要があります。
2026年度の共通テスト化学基礎では、化学基礎の基本事項を確認する問題に加えて、計算力や資料を読み取る力が求められる問題も出題されました。
化学基礎は、理科基礎科目の中でも、暗記だけでなく計算処理が必要になる科目です。物質量、濃度、化学反応式、酸と塩基、酸化還元などの基本分野について、知識を覚えるだけでなく、問題文の条件に合わせて使えるようにしておくことが重要です。
また、共通テストでは、教科書で学ぶ基本内容をもとに、表やグラフ、実験に関する説明を読み取って考える問題も出題されます。2027年度に向けても、単純な一問一答だけでなく、資料を読みながら必要な情報を整理し、答えを導く練習をしておきましょう。
2027年度の共通テスト化学基礎も、基本的な知識・計算力を問う問題と、実験・資料・データを読み取って考える問題が中心になると考えられます。
大学入試センターの方針でも、理科基礎では基本的な概念や原理・法則の理解に加えて、観察・実験を通して科学的に探究する過程、日常生活や社会の身近な課題、得られたデータを整理する過程などが重視されています。そのため、2027年度も「知っているか」だけでなく、「知識を使って考えられるか」が問われる出題になる可能性が高いです。
化学基礎では、次のような力を意識して対策するとよいでしょう。
・物質量、濃度、中和、酸化還元などの基本計算を正確に行う力
・グラフや表から必要な情報を読み取る力
・実験操作や実験結果の意味を考える力
・問題文の条件を整理して、必要な知識と結びつける力
・計算ミスや単位ミスを防ぐ確認力
2026年度の傾向を踏まえると、非難関大志望であれば、化学基礎で大きく失点しないことが合格可能性を高めるポイントになります。一方、難関大志望で共通テスト8割以上が必要な場合は、化学基礎を「取りやすい科目」と油断せず、満点近くを狙う精度で仕上げる必要があります。
共通テスト化学基礎の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それではどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト化学基礎のおすすめの勉強法を紹介します。

共通テストの化学基礎では、思考力や応用力を問う問題も出題されますが、その前提となるのは基礎知識です。まずは教科書に出てくる用語、化学式、反応式、物質量、濃度、酸と塩基、酸化還元などの基本事項を正確に理解しましょう。
化学基礎は、知識があいまいなまま計算問題に入ると、どの式を使えばよいか判断できなくなります。用語を覚えるだけでなく、「その考え方をどの問題で使うのか」まで確認しておくことが大切です。
化学基礎は出題範囲が広すぎる科目ではありませんが、苦手分野を残すと失点につながりやすい科目です。特に、物質量、濃度計算、中和、酸化還元などは、つまずく生徒が多い一方で、共通テストでも出題されやすい重要分野です。
苦手分野は、いきなり共通テスト形式の問題を解くのではなく、まずは教科書例題や基本問題に戻って、計算の流れを確認しましょう。そのうえで、共通テスト形式の問題に取り組むと、得点に結びつきやすくなります。
共通テスト化学基礎は、難解な問題集を進めるよりも、教科書レベルの内容を正確に理解し、基本問題を確実に解けるようにすることが大切です。
2026年度の傾向を踏まえても、7割前後を狙う場合は、標準的な共通テスト対策教材を丁寧に仕上げることが有効です。ただし、8割以上や満点を目指す場合は、基本問題を解けるだけではなく、短時間で正確に解く力、資料や実験問題を読み取る力、計算ミスを防ぐ力まで高めておく必要があります。
基礎を押さえたら、共通テスト形式の演習に進みましょう。共通テスト化学基礎では、知識をそのまま答える問題だけでなく、リード文、表、グラフ、実験結果を読み取って考える問題が出題されます。
そのため、教科書や基本問題集だけで終わらせず、共通テスト模試、予想問題集、過去問を使って、出題形式に慣れることが重要です。特に、問題文が長い問題では、最初からすべてを丁寧に読むのではなく、何が問われているのかを先に確認し、必要な情報を拾う練習をしておきましょう。
時間内に問題解決に導けるスピードを身につけるため、時間を測りながらの演習も必須です。

文系の生徒で、共通テストでのみ化学基礎を受験する場合でも、できれば春から、遅くとも夏頃からは取り組み始めましょう。
化学基礎は、暗記だけで短期間に仕上げるのが難しい科目です。物質量や濃度、中和、酸化還元などの計算分野は、理解してから演習を重ねることで安定して得点できるようになります。直前期に詰め込もうとすると、主要教科の学習時間を圧迫してしまうため、早めに少しずつ進めることをおすすめします。
一方で、地方国公立大や非難関大志望の場合、理科基礎で安定して得点できると、全体の得点を底上げしやすくなります。主要教科だけでなく、負担の少ない科目で確実に得点を積み上げる意識を持つことも大切です。

共通テスト直前になったら、新しい問題集に手を広げるよりも、これまで間違えた問題を繰り返し解き直しましょう。
特に、何度も間違える問題は、単なる計算ミスではなく、基本事項の理解があいまいになっている可能性があります。その場合は、解説を読むだけで終わらせず、教科書や参考書に戻って、考え方を確認することが重要です。
また、直前期は時間配分の確認も欠かせません。理科基礎は2科目を限られた時間内で解く必要があるため、化学基礎に時間をかけすぎると、もう一方の科目に影響が出ます。過去問や予想問題を使って、30分以内に解き切る練習をしておきましょう。

共通テスト化学基礎の対策では、まず教科書レベルの基礎知識と基本計算を固められる教材を選びましょう。最初から難しい問題集に取り組むよりも、自分の理解度に合った教材を繰り返し解くほうが効果的です。
そのうえで、共通テスト形式の問題集や予想問題集を使い、資料読解、実験考察、計算処理に慣れていきましょう。化学基礎は、問題のパターンを覚えるだけではなく、問題文の条件を整理して、どの知識を使うか判断する力が必要です。
おすすめは、次の順番で進めることです。
共通テストの理科基礎は、2科目を合わせて解答するため、時間配分が重要です。化学基礎は、知識問題だけでなく計算問題や資料読解問題が含まれるため、1問に時間をかけすぎると全体のバランスが崩れます。

理科基礎科目は、2科目を合わせて解くことが求められます。1科目あたりの目安は30分ですが、もう一方の理科基礎科目との得意・不得意によって、時間配分を調整することも有効です。
化学基礎は計算問題で時間を使いやすいため、知識問題はできるだけ素早く処理し、計算問題や考察問題に時間を残す意識を持ちましょう。
大問1 12分
大問2 13分
見直し 5分
計 30分
上記はあくまで目安です。
得意な問題は短時間で解き、苦手な問題や計算量の多い問題に少し余裕を持たせるなど、自分に合った時間配分を事前に決めておきましょう。特に、単位、桁、係数、選択肢の読み違いは失点につながりやすいため、見直し時間を最初から確保しておくことが大切です。
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。
化学基礎では、リード文や実験説明が長く見える問題でも、実際に解答に必要な情報は限られていることがあります。先に設問を確認することで、必要な条件を効率よく拾いやすくなります。
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうと、後半の解ける問題まで落としてしまう可能性があります。
特に計算問題で手が止まった場合は、一度飛ばして、解ける問題を先に処理しましょう。共通テスト化学基礎では、基本問題を確実に取ることが得点安定の第一歩です。

化学基礎は、出題範囲が広すぎる科目ではないため、教科書と基本問題集を徹底すれば高得点を狙いやすい科目です。
ただし、満点を目指す場合は、単に基本事項を覚えるだけでは不十分です。物質量、濃度、中和、酸化還元などの計算を正確に処理する力、グラフや表から必要な情報を読み取る力、実験の目的や結果を考察する力が必要になります。
2026年度入試全体の傾向としても、7割は取りやすい一方で、8割以上の高得点は簡単ではありませんでした。満点を目指す受験生は、基本問題で失点しないことに加え、資料読解型・考察型の問題でも安定して得点できるよう、過去問や予想問題を使って演習を重ねましょう。

化学基礎に限らず、理科基礎科目は、特別な理由がある場合を除いて、学校で学習したことのある科目を選ぶのが基本です。
化学基礎は、暗記量だけで見ると極端に多い科目ではありませんが、物質量や濃度、中和、酸化還元などの計算が必要です。計算に抵抗がない生徒や、理屈を理解して解くことが得意な生徒にとっては、得点源にしやすい科目と言えます。
一方で、計算が苦手な生徒にとっては、短時間で正確に処理する部分が負担になることがあります。化学基礎を選ぶ場合は、暗記だけでなく、基本計算を早めに固めておくことが大切です。
また、2026年度入試では、科目によって得点しやすさに差がありましたが、「得点しやすかった科目だけを選べばよい」というわけではありません。年度によって難易度は変動するため、学校で学んだ科目、自分が理解しやすい科目、他教科との学習バランスを踏まえて選択することが重要です。
理科基礎科目は、2科目を合わせて60分で解くことが求められます。一科目あたり30分ですが、見直しも含めて30分に終わらせることでもう1つの科目に余裕を持って取り組めます。また、自分の得意科目、苦手科目によって、2科目の時間の比重を変えることも有用です。自分に合った時間配分を事前に考えておくようにしましょう。
また、わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返し解き、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
共通テストを完全攻略できる学習に取り組んでみませんか?