2026年度大学入学共通テスト
情報Iの傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
2025年度から新たに導入された共通テスト情報Ⅰ科目について、出題傾向・対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
目次
2026年度共通テストの情報Ⅰはどのような傾向になっていたのか。項目ごとに解説します。
2026年度の情報Ⅰは、2025年度と比較して平均点が大きく下がりました。2025年度は初年度ということもあり、比較的得点しやすい問題構成でしたが、2026年度は平均点が下がり、情報Ⅰも共通テスト科目として本格的に差がつきやすい科目になってきたと考えられます。
ただし、2026年度の傾向を見ると、情報Ⅰは極端に難問ばかりが並ぶ科目ではありません。基本的な知識、資料やデータの読み取り、プログラムの動作理解を丁寧に積み上げていれば、7割前後は十分に狙いやすい科目です。
一方で、8割以上の高得点を安定して取るには、単なる用語暗記だけでは不十分です。データの読み取り、条件整理、アルゴリズムの理解、複数の情報を組み合わせて判断する力が必要になります。難関大学を志望する受験生にとっては、情報Ⅰも「直前に軽く対策する科目」ではなく、早い段階から演習量を確保しておきたい科目です。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2026年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 情報1 | 100 | 69.26 | 56.59 | -12.67 |
2025年度から2026年度にかけて平均点が下がったことから、2027年度入試に向けては「情報Ⅰは簡単に高得点が取れる科目」と考えすぎないことが大切です。特に、2025年度の印象だけで対策を軽く済ませてしまうと、2026年度以降の問題では思ったように得点できない可能性があります。

情報Ⅰの問題は100点満点で、試験時間は60分です。大問は複数題で構成され、情報社会、データの活用、モデル化とシミュレーション、アルゴリズムとプログラミングなど、情報Ⅰの主要分野から幅広く出題されます。
2026年度以降も、資料やデータを基に思考力・判断力を問う設問が中心になると考えられます。教科書準拠の基礎知識を前提にしながら、それを実際の生活や社会の場面に応用する力が求められる構成です。
特に注意したいのは、60分という限られた時間の中で、文章・図表・表・グラフ・プログラムを読み解く必要がある点です。1問ごとの知識は難しくなくても、問題文を読み取る量が多くなると時間を使ってしまいます。そのため、知識の暗記だけでなく、実戦形式で素早く条件を整理する練習が重要です。

情報Ⅰの試験問題の特徴として、データの活用と分析に関する問題が重視されています。具体的には、グラフや表の読み取り、統計データの解釈、与えられた条件に基づく考察が求められます。
また、アルゴリズムとプログラミングに関する問題も重要です。プログラムそのものを書く力よりも、処理の流れを追う力、変数の変化を整理する力、条件分岐や繰り返し処理を正しく読み取る力が問われます。ここは、情報Ⅰを苦手に感じる受験生にとって大きな差がつきやすい部分です。
情報セキュリティや情報モラル、情報社会に関する設問も出題されます。これらは難しい専門知識を問うというより、教科書レベルの知識を現実の場面に当てはめて判断できるかが重要です。
2026年度の傾向を踏まえると、情報Ⅰは「数学のデータ分析」と重なる部分が多い科目です。数ⅠAのデータの分析をしっかり学習している受験生は、情報Ⅰのデータ活用分野でも得点を伸ばしやすくなります。情報Ⅰ単独で対策するのではなく、数学・国語・社会・理科で培った資料読解力を活かす意識を持つことが大切です。

2027年度に向けて、まずは教科書を中心とした基礎知識の確実な習得が必要不可欠です。データの分析、アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティ、情報社会、モデル化とシミュレーションなど、情報Ⅰの重要分野をバランスよく学習しましょう。
2026年度は平均点が下がったため、2027年度に向けても「過去問を少し解くだけで十分」とは考えない方がよいです。特に、8割以上を目指す受験生は、基礎知識を覚えた後に、初見の資料や長めの問題文を読み解く演習を重ねる必要があります。
一方で、7割前後を目標にする場合は、教科書レベルの基本事項と標準的な演習をしっかり押さえることが優先です。難問に時間をかけすぎるよりも、データの読み取り、基本的なプログラムの動作、情報セキュリティや情報社会の基本知識を安定して得点できるようにしましょう。
過去問はまだ年度数が少ないため、過去問だけに頼るのではなく、試作問題、予想問題集、模試の問題なども活用してください。特に、時間を測って解く練習を通じて、どの大問にどれくらい時間を使うかを事前に決めておくことが重要です。

情報Ⅰは他の教科と密接に関連しています。特に数学のデータ分析、国語の読解力、社会や理科の資料分析力は、情報Ⅰの得点に直結します。
数ⅠAのデータ分析は、情報Ⅰのデータ活用分野とかなり重なります。平均値、中央値、四分位数、散布図、相関、箱ひげ図などの基本事項は、数学だけでなく情報Ⅰでも使える知識です。数学のデータ分析を先に固めておくと、情報Ⅰの学習効率も上がります。
また、グラフや表の読み取りは、社会や理科でも必要になる力です。情報Ⅰだけを特別な科目として身構えるのではなく、「資料を読んで、条件を整理し、根拠をもとに判断する科目」と捉えると学習しやすくなります。
ただし、情報Ⅰが比較的得点を伸ばしやすいからといって、他教科を軽視してよいわけではありません。2026年度の共通テスト全体では、7割は取りやすい一方、8割以上の高得点は難しいという傾向が見られました。科目ごとの難易度には上下があるため、特定科目だけに偏らず、全体で得点を安定させる戦略が必要です。

共通テスト「情報Ⅰ」では、プログラミングに関する問題が出題されます。共通テストでは、特定のプログラミング言語そのものの知識を問うのではなく、大学入試センター独自のプログラム表記を用いて、処理の流れを読み取る力が問われます。
そのため、PythonやJavaScriptなどの実際の言語を完璧に習得する必要はありません。まずは、順次処理、条件分岐、繰り返し、変数、配列、関数の基本的な考え方を理解することが大切です。
プログラミング問題では、頭の中だけで処理を追おうとするとミスが増えます。変数の値を表に書き出す、繰り返しの回数を整理する、条件に当てはまる場合と当てはまらない場合を分けるなど、手を動かして考える練習をしておきましょう。
特に、8割以上を目指す受験生は、プログラムの動作を正確に追うだけでなく、「なぜその処理になるのか」「条件を変えると結果がどう変わるのか」まで考えられるようにしておく必要があります。

情報Ⅰの学習でまず重要なのは、教科書レベルの基礎を固めることです。用語、仕組み、基本的な考え方を曖昧なまま演習に入ると、問題文の条件を正しく読み取れません。
特に、データの扱いと分析、情報セキュリティ、情報モラル、ネットワーク、アルゴリズム、プログラミング、モデル化とシミュレーションは、優先的に確認しておきたい分野です。
情報セキュリティや情報モラルについては、具体的な事例と結びつけて理解すると得点につながりやすくなります。単に用語を覚えるだけでなく、「どのような場面で問題になるのか」「どの対応が適切なのか」を考えながら学習しましょう。
また、情報社会の諸問題についても、日常生活と関連づけて理解することが大切です。個人情報、著作権、SNSの利用、AIやデータ活用、情報格差など、身近なテーマとして考えることで、問題文の内容を理解しやすくなります。

情報Ⅰの学習には、教科書を中心としつつ、参考書・問題集・模試・予想問題を組み合わせて活用することが重要です。
教科書は、情報Ⅰの全体像を理解するための土台になります。まずは教科書で基本用語と考え方を確認し、その後に問題集で実際の出題形式に慣れていきましょう。
プログラミングやアルゴリズム、モデル化とシミュレーションなど、動きのある分野については、動画教材やオンライン教材を使うのも効果的です。文字だけで理解しにくい部分は、図や動きで確認することで理解が深まりやすくなります。
ただし、教材を増やしすぎる必要はありません。情報Ⅰは新しい科目のため、教材が増えてくると「あれもこれも」と手を出したくなりますが、まずは1冊の参考書や問題集をしっかり仕上げることが大切です。そのうえで、模試や予想問題で初見問題への対応力を高めていきましょう。

情報Ⅰで得点を安定させるためには、演習量が重要です。教科書を読んで理解したつもりでも、実際の共通テスト形式では、長めの問題文、表やグラフ、プログラム、会話文などを読み取りながら解答する必要があります。
過去問、試作問題、予想問題、模試を使って、時間を測りながら演習しましょう。特に、データの分析やプログラミング問題は、解き慣れているかどうかで解答スピードに差が出ます。
演習後は、正解・不正解だけで終わらせないことが大切です。間違えた問題については、知識不足だったのか、条件の読み落としだったのか、計算ミスだったのか、プログラムの流れを追い間違えたのかを確認しましょう。
7割を目標にする場合は、基本問題と標準問題を確実に取ることが優先です。8割以上を目指す場合は、正解できた問題でも「もっと短時間で解けなかったか」「別の条件でも同じように考えられるか」まで復習すると、高得点につながります。

情報Ⅰでは、グラフや表を読み解く問題が多く出題されます。難しい計算力よりも、必要な情報を見つける力、複数のデータを比較する力、設問で聞かれていることに合う情報を選ぶ力が重要です。
図表の読み取りは、社会や理科、数学でも使う力と共通しています。情報Ⅰだけの特別な能力ではないため、普段の学習から表やグラフを見たときに「何を比較しているのか」「どの数値が重要なのか」「増減や傾向はどうなっているのか」を意識しましょう。
また、情報Ⅰでは、データの読み取りと文章理解が組み合わさることがあります。表だけを見ても答えが出ず、問題文の条件や会話文の内容と合わせて判断する問題もあります。そのため、図表だけを眺めるのではなく、問題文との対応関係を確認する練習が必要です。

情報Ⅰは新しい科目ですが、2026年度の結果を踏まえると、初年度のように「比較的簡単に高得点が取れる科目」とは言い切れなくなっています。7割前後は狙いやすい一方で、8割以上の高得点を安定して取るには、基礎知識に加えて、資料読解力、データ分析力、プログラムの動作理解、時間内に処理する力が必要です。
情報Ⅰの対策では、まず教科書レベルの知識を固め、そのうえで過去問・試作問題・予想問題・模試を活用して演習量を増やしましょう。特に、数学のデータ分析と重なる部分は優先的に固めておくと、効率よく得点を伸ばせます。
また、難関大学を志望する場合は、情報Ⅰを軽視せず、早い段階から演習を積んで8割以上を狙える状態にしておくことが大切です。一方で、非難関大学を志望する場合は、基本問題と標準問題を確実に取り、他教科と合わせて総合得点を安定させることが合格可能性を高めるポイントになります。
この記事を参考に、情報Ⅰの特徴を正しく理解し、計画的に対策を進めてください。2027年度の共通テスト情報Ⅰで目標点を取れるよう、基礎理解と実戦演習をバランスよく進めていきましょう。
プログラミングの基礎から始めましょう。オンラインの無料学習サイトやビデオチュートリアルを活用し、DNCLや基本的なプログラミング概念を学んでいきます。実際に簡単なプログラムを書いて動かすことで、理解が深まります。
教科書は基礎知識の習得に重要ですが、試験問題を解くためには、そこで身に着けた基礎知識を使った演習が大切です。試作問題や初年度の試験問題、想定問題集、模試などを併用し、実践的な問題解決力を養うことが大切です。また、最新の情報技術トレンドにも注目しましょう。
練習あるのみです。模擬試験や過去問を解き、60分という制限時間内で4つの大問をバランスよく解答する練習をしましょう。時間配分の目安を立て、それに沿って解答する習慣をつけることが重要です。
データ分析は数学や統計の基礎知識と関連しています。グラフや表の読み取り練習を重ね、基本的な統計用語や概念を理解することから始めましょう。実際のデータを使って分析する練習も効果的です。
情報セキュリティは日々の生活と密接に関わっています。教科書の内容を理解するだけでなく、最新のセキュリティニュースにも注目し、実際の事例と結びつけて考えることで理解が深まります。また、基本的なセキュリティ対策を自分の生活に取り入れることも学習に役立ちます。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
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