2023年度大学入試共通テスト国語の傾向と対策
センター試験から大学入学共通テストに変わり、2021年度・22年度と2回実施され、共通テストの傾向がはっきりしてきました。
ここでは大学入学共通テスト・国語の対策について、2021年度・22年度の共通テスト出題傾向などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
2022年度共通テスト国語の解説
共通テスト2年目となる2022年度の国語はどのようになっていたのか。項目ごとに解説します。
2022年度共通テスト国語の平均点と2021年からの推移
2022年度大学入学共通テストの国語は、前年度の平均と比較するとマイナス7.25点とやや難化しました。
やや難化にとどまった2022年度共通テスト国語
科目 | 満点 | 2022年度 平均点 |
2021年度 平均点 |
前年度との差 |
---|---|---|---|---|
国語 | 200 | 110.26 | 117.51 | ▲7.25 |
設問数は同じだったものの、選択肢を丁寧に吟味しなければいけない問題が増加し、難化につながったものと思われます。
共通テスト国語の問題傾向・構成と2023年度の予想
2022年の共通テスト国語の構成は、評論・小説・古文・漢文の4題の出題形式は例年どおりでした。
ノートや授業の会話場面を想定した出題情報を読み解く力を問う出題があり、共通テストの趣旨である思考力や応用力を問う傾向が続きました。しかしセンター試験の形式を踏襲した出題も多く、センター過去問の演習は今後も有効と思われます。
2023年度もこの傾向が大きくは変わらないと予想されるため、基礎基本的な読解力を身につけたうえで、共通テストの過去問や予想問題などを活用し応用力・思考力を鍛えることが求められます。
2022年度共通テスト国語 配点
2022年度共通テスト国語の大問ごとの配点は下記のとおり。
上述通り、評論・小説・古文・漢文の4題が従来どおり出題されました。
2022年度共通テスト国語 大問ごとの配点
大問 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 評論 | 50 |
2 | 小説 | 50 |
3 | 古文 | 50 |
4 | 漢文 | 50 |
2023年度共通テスト国語の対策
共通テスト 国語の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それではどのように準備をしていけばよいのでしょうか。
共通テスト国語で高得点を取るためのおすすめの勉強法
ここでは、共通テスト 国語のおすすめの勉強法を紹介します。
まずは基礎基本の徹底
共通テストの傾向として、思考力や応用力を当出題がされますが、基礎的なことができている前提となっています。まずは基礎基本を徹底し、教科書で問われている知識については間違いなく理解できるようにしましょう。
できない分野をつぶす
幅広い分野から偏りなく出題されるため、苦手分野を残すと得点に響きます。基礎的な事項から丁寧に理解し、演習を繰り返し、苦手分野をなくしましょう。
難しい問題集より、簡単な参考書を徹底する
共通テストに限らず、入試は教科書の範囲からの出題が基本です。難解な問題集にチャレンジするよりも、基本的な問題集・参考書を徹底的に理解するほうが、結局高得点に繋がります。
試行調査、共通テスト模試、予想問題集、過去問を利用
基礎を抑えたら、次に演習です。その際には共通テストの過去問にも積極的に取り組みましょう。共通テストとセンター試験は傾向が異なる部分もありますが、十分参考になります。
時間内に問題解決に導けるスピードを身につけるため、時間を測りながらの演習も必須です。
理系の受験生はいつから共通テストの国語の対策に取り組むべきか
理系の生徒でも、国語とくに現代文で身につく読解力は数学や英語、理科の読解に直結します。また現代文の学習は長い時間がかかるものですので、早めに取り組みましょう。
古文や漢文については、個別試験で出題があれば春から始めましょう。特に医学部志望などで高得点が必要な場合も春から始めたほうがいいでしょう。ない場合でも夏ぐらいから取り組みましょう。多様な題材(予想問題集や過去問など)を活用して演習に取り組みましょう。直前期でいいというアドバイスがされることもありますが、早めに取り組み問題のパターンやスピードに慣れておくことをおすすめします。
文系で国立・公立大学を目指す場合の古文や漢文への取り組みはいつからやるべきか
できるかぎり早くスタートしましょう。直前でも間に合うという意見もありますが、そうすると他の教科・科目の勉強時間を削らなくてはならなくなり、焦ることになります。古文・漢文は基礎的な知識を身に着けた上で何度も読解を繰り返さないと、インプットした知識が定着せず、応用的な問題が全く解けません。一日少しの時間でいいので早めに学習を始めることで知識が定着し、受験直前の準備も楽になります。
共通テスト国語 直前対策
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
共通テスト国語 対策問題集・参考書
基礎基本を固めた上で読解力・理解力が求められていることを踏まえて、共通テストの傾向に沿った解説・アドバイスをしてくれる教材を吟味して、徹底的に使い倒しましょう。
人気の参考書やオリジナルで制作されたものなどが悪いわけではありませんが、自分の実力にあったものを徹底するほうが地力はつきます。
2022年度共通テスト国語 時間配分
共通テストはセンター試験に比べて読解量が多くなり、時間がタイトになっている傾向にあります。ここでは時間配分の例を紹介します。
共通テスト国語 時間配分例
共通テスト国語の時間配分例は下記のとおりです。
試験時間は80分。
見直し・チェックは余裕を持って行いたいところなので、時間を短縮できるよう工夫が必要です。
共通テスト 国語 時間配分例
大問1 | 評論 | 30分 |
---|---|---|
大問2 | 小説 | 20分 |
大問3 | 古文 | 15分 |
大問4 | 漢文 | 10分 |
見直し | 5分 | |
計 | 80分 |

上記はあくまで目安です。
得意な問題傾向の設問は時間を短縮して、苦手問題傾向の設問には時間を余分にとるなどの調整は必要になります。あと、見直しの時間も最初から考慮した時間配分で取り組めるとミスもなくなり高得点に繋がります。
過去問や予想問題などで解き方のコツをつかもう
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
設問・選択肢を先に読む
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。
わからない問題はとばす
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。
わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
国語以外の他教科の大学入学共通テスト対策
2021年・22年と実施された共通テストも傾向がはっきりしてきました。基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての傾向です。
受験対策も暗記中心のセンター試験対応のものから、共通テストに対応して行う対策に切り替えて行う必要があります。
数学以外の他の教科の共通テストの科目別問題傾向と対策を詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
国語以外の他教科の大学入学共通テスト対策
2021年・22年と実施された共通テストも傾向がはっきりしてきました。基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての傾向です。 受験対策も暗記中心のセンター試験対応のものから、共通テストに対応して行う対策に切り替えて行う必要があります。 国語以外の他の教科の共通テストの科目別問題傾向と対策を詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。