2026年度大学入学共通テスト
地学基礎の傾向から考察

本ページでは以下のことがわかります。
2025年度入試からは、共通テストが新課程に基づく出題となりました。また、大学入学共通テストは5年目となり、知識の量ではなく、応用力や分析力を問う傾向が定着してきました。
ここでは大学入学共通テスト地学基礎について、2025年度の共通テストの出題傾向とその対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
目次
2025年度の地学基礎はどのようになっていたのでしょうか。項目ごとに解説します。
2026年度大学入学共通テストの地学基礎は、前年度の平均と比較すると6.32点のマイナスとなり、2025年度よりも得点しにくい結果となりました。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2026年度平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|---|---|
| 地学基礎 | 50 | 34.49 | 28.17 | -6.32 |
地学基礎は、基礎科目の中でも暗記を中心に対策しやすい科目と見られがちですが、2026年度は単純な用語暗記だけで高得点を取るのは難しい構成でした。基本知識を前提に、図・表・資料を読み取り、地学的な考え方を使って判断する力が求められたと考えられます。
一方で、共通テスト全体の傾向として、7割前後の得点は目指しやすい一方、8割以上の高得点は難しい問題構成になっています。地学基礎でも、教科書レベルの基礎知識を固めれば一定の得点は狙えますが、40点以上を安定して取るためには、知識の暗記だけでなく、資料読解や考察問題への対応力が必要です。

2026年度の共通テスト地学基礎も、これまでと同様に、地球・大気と海洋・宇宙・自然環境と災害など、地学基礎の主要分野から幅広く出題されたと考えられます。
共通テスト地学基礎では、特定の単元だけを集中的に対策して得点するというよりも、各分野の基本事項をバランスよく理解しておくことが重要です。
また、近年の共通テストでは、用語や現象をそのまま答えるだけでなく、図・グラフ・観測データ・模式図などをもとに考察する問題が出題されます。2027年度に向けても、単純暗記に偏らず、「なぜその現象が起こるのか」「資料から何が読み取れるのか」を説明できるようにしておく必要があります。

2026年度共通テスト地学基礎は、50点満点の理科基礎科目として実施されました。地学基礎は、物理基礎・化学基礎・生物基礎と同じく、理科基礎科目の中から2科目を選択して受験する形式です。
2026年度は平均点が前年度より下がっており、地学基礎を選択すれば簡単に高得点が取れるという内容ではありませんでした。ただし、共通テスト全体としては、基礎を固めた受験生であれば7割前後を狙いやすい構成でもあります。
地学基礎は、地理と重なる内容もあるため、地理を選択する受験生にとっては学習効果が出やすい科目です。地球環境、自然災害、地形、気候、海洋などの内容は、地理の学習とも関連しやすく、科目間の相乗効果を狙うことができます。
ただし、今回得点しやすかった科目や、負担が少ないと感じる科目だけに偏って学習するのは危険です。共通テストでは科目ごとの難易度に上下があるため、受験に必要な科目は満遍なく対策しておく必要があります。
2026年度共通テスト地学基礎では、地球、大気と海洋、宇宙、自然環境と災害など、地学基礎の主要分野からバランスよく出題されたと考えられます。
2027年度に向けても、特定分野に偏った対策ではなく、地学基礎全体を広く確認しておくことが大切です。
特に、次のような分野は優先的に確認しておきましょう。
・地球の構造、プレートの運動、地震・火山
・大気と海洋の循環、気象、気候
・太陽系、恒星、宇宙の構造
・自然災害、防災、地球環境問題
・図・表・グラフ・観測データの読み取り
共通テスト地学基礎の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それでは、どのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト地学基礎のおすすめの勉強法を紹介します。

共通テストの地学基礎では、思考力や資料読解力を問う問題が出題されますが、その前提になるのは基本知識です。
まずは教科書レベルの用語や現象を正しく理解しましょう。地層、プレート、地震、火山、大気、海洋、天体、自然災害など、各分野の基本事項を整理しておくことが大切です。
ただし、用語を暗記するだけでは不十分です。たとえば「プレートが動くと何が起こるのか」「大気や海洋の循環が気候にどう関係するのか」「観測データからどのようなことが読み取れるのか」まで理解しておくと、共通テスト型の問題に対応しやすくなります。
地学基礎は、幅広い分野から偏りなく出題される科目です。そのため、苦手分野を残してしまうと、そこがそのまま失点につながります。
特に、宇宙分野や地球内部の構造、大気と海洋の分野は、苦手意識を持つ受験生も少なくありません。苦手な分野ほど、まずは図や模式図を使って大まかなイメージをつかみ、その後に用語や仕組みを整理していきましょう。
7割前後を目指す場合は、基本事項を広く押さえることが重要です。8割以上を目指す場合は、苦手分野をなくすだけでなく、資料読解型の問題でも確実に正答できるように演習量を増やしましょう。
共通テスト地学基礎は、教科書の範囲をもとにした出題が基本です。難しい問題集に手を広げるよりも、基本的な参考書や問題集を徹底的に仕上げることが重要です。
特に、地学基礎を共通テストでのみ使用する文系受験生の場合、学習時間は限られます。難問対策に時間をかけすぎるよりも、基本知識を正確に覚え、標準的な共通テスト型の問題を確実に解けるようにした方が得点につながりやすくなります。
基礎を押さえたら、次に演習に入りましょう。共通テスト地学基礎では、問題文や資料を読んで判断する問題が出題されるため、知識を覚えただけではなく、実際の問題形式に慣れておく必要があります。
過去問や予想問題集、共通テスト模試を使って、次の点を意識しながら演習しましょう。
問題文のどこに注目すればよいか
図・表・グラフから何を読み取るべきか
知識問題と考察問題をどう見分けるか
時間内に解き切るために、どの問題に時間をかけるべきか
センター試験の地学基礎も、基本事項の確認には活用できます。ただし、共通テストでは資料読解や思考力を問う問題が重視されるため、最終的には共通テスト形式の問題で練習することが大切です。

文系の生徒で、共通テストでのみ地学基礎を受験する場合、できれば春から、遅くとも夏頃からは取り組み始めるのがおすすめです。
地学基礎は、短期間でも得点を伸ばしやすい科目ではありますが、8割以上を安定して取るには時間が必要です。特に、知識の暗記だけでなく、図表やデータを使った問題に慣れる必要があるため、直前期だけで仕上げようとすると高得点は不安定になります。
また、地理を選択している受験生は、地学基礎との重複内容を活かすことで効率よく得点を伸ばせる可能性があります。自然環境、気候、災害、地形などは関連が深いため、地理と地学基礎をセットで整理すると効果的です。
一方で、地学基礎だけに時間をかけすぎるのも注意が必要です。共通テスト全体では、難関大では8割以上が必要になることもありますが、地方国公立大などでは、負担の少ない科目で安定して得点を積み上げることが合格可能性を高めます。志望校の目標得点に合わせて、地学基礎にかける時間を調整しましょう。

共通テスト直前になったら、新しい参考書に手を出すよりも、これまで間違えた問題を解き直すことを優先しましょう。
特に、何度も間違える問題は、基本的な知識や仕組みの理解があいまいになっている可能性があります。解説を読んで終わりにせず、教科書や参考書に戻って、原因となる知識を確認しましょう。
直前期は、次のような対策が効果的です。
間違えた問題の解き直し
覚えきれていない用語の確認
地震・火山・気象・宇宙などの頻出分野の総復習
図表・グラフ問題の確認
30分以内で解く時間配分の練習
地学基礎は、最後の確認で得点が伸びやすい科目です。直前期には、細かい知識を完璧にするよりも、頻出事項とよく間違えるポイントを優先的に確認しましょう。

独学で地学基礎を対策する場合は、まず自分のレベルに合った参考書を選ぶことが重要です。
地学基礎が苦手な人は、最初から問題演習に入るのではなく、図やイラストが多く、現象の仕組みを理解しやすい参考書を選びましょう。地学基礎は、言葉だけで覚えるよりも、図でイメージした方が理解しやすい科目です。
ある程度基礎が固まっている人は、共通テスト型の問題集や予想問題集を使い、資料読解や考察問題に慣れていきましょう。
問題集を選ぶ際は、次の点を確認してください。
教科書レベルの知識が整理されているか
図・表・グラフを使った問題があるか
共通テスト形式の問題が含まれているか
解説が丁寧で、なぜその答えになるのか理解できるか
自分の目標点に合った難易度か
人気の参考書や難しい問題集が必ずしも自分に合うとは限りません。地学基礎では、自分の実力に合った教材を1冊決めて、繰り返し使い倒すことが大切です。
共通テストの理科基礎科目は、2科目を合わせて解答する形式です。地学基礎だけで考えると、1科目あたり30分程度で解き切ることを目標にしましょう。
地学基礎は知識問題だけでなく、資料や図を読み取る問題も出題されるため、読解に時間をかけすぎると最後まで解き切れない可能性があります。

理科基礎科目は、2科目を合わせて解くことが求められます。地学基礎は、見直しも含めて30分以内に終わらせることを目標にしましょう。
特に、地学基礎を得点源にしたい場合は、知識問題を素早く処理し、考察問題や資料読解問題に時間を残すことが重要です。
共通テスト 地学基礎 時間配分例
大問1 9分
大問2 6分
大問3 5分
大問4 5分
見直し 5分
計30分
上記はあくまで目安です。
得意な分野は短時間で解き、苦手な分野や資料読解問題に少し多めに時間を使うなど、自分に合った時間配分に調整しましょう。
また、見直しの時間を最初から確保しておくことも大切です。地学基礎では、選択肢の読み間違いや、図表の見落としによる失点が起こりやすいため、最後に確認する時間を残しておきましょう。
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。
まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文や資料を読みましょう。
地学基礎では、図や表の情報量が多い問題もあります。先に問いを確認しておくことで、どの情報を読み取ればよいかが明確になり、時間短縮につながります。
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうと、後半の大問を十分に解けなくなる可能性があります。
共通テストでは、すべての問題を順番通りに完璧に解く必要はありません。すぐに判断できない問題は一度飛ばし、解ける問題から確実に得点していきましょう。
特に、7割前後を目標にする場合は、難しい問題に時間をかけすぎるよりも、基本問題や標準問題を落とさないことが大切です。8割以上を目指す場合でも、時間配分を崩さず、最後まで解き切ることを優先しましょう。
理科の基礎科目はどれを選ぶべき?

理科基礎科目は、特別な理由がある場合を除いて、授業で履修したことのある科目を選択し、内容を復習しながら共通テスト対策に臨むのが基本です。
理科基礎を使う場合、一般的には生物基礎、化学基礎、物理基礎、地学基礎の中から2科目を選択します。履修した科目が3科目以上ある場合や、履修科目を選べる場合には、自分の得意・苦手や他教科との相性を考えて選ぶとよいでしょう。
地学基礎は、暗記を中心に対策しやすく、文系受験生にとっても取り組みやすい科目です。また、地理を選択している受験生は、自然環境・気候・災害・地形などの内容で重なる部分があるため、学習効果が出やすい組み合わせです。
一方で、平均点が下がった2026年度の結果からもわかるように、地学基礎は「選べば簡単に高得点が取れる科目」ではありません。7割前後は狙いやすい一方で、8割以上を安定して取るには、基本知識の正確な理解と資料読解への慣れが必要です。
物理基礎・化学基礎は計算力や思考力を活かしたい人に向いています。生物基礎・地学基礎は、暗記や知識整理が得意な人に向いています。ただし、共通テストでは科目ごとの難易度に年度差があるため、得点しやすそうな科目だけに頼るのではなく、自分が安定して得点できる科目を選び、満遍なく対策することが大切です。
理科基礎科目は、2科目を合わせて60分で解くことが求められます。一科目あたり30分ですが、見直しも含めて30分で終わらせることでもう1つの科目に余裕を持って取り組めます。また、自分の得意科目、苦手科目によって、2科目の時間の比重を変えることも有用です。自分に合った時間配分を事前に考えておくようにしましょう。
また、わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返し解き、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
共通テストを完全攻略できる学習に取り組んでみませんか?