2025年度大学入学共通テスト
公共・政治経済の傾向から考察
      
本ページでは以下のことがわかります。
今年度から政治経済が公共・政治経済に変わり、今まで「現代社会」で履修していた内容が「公共」として政治経済とセットで出題されるようになりました。
ここでは大学入学共通テスト 公共・政治経済の出題傾向・対策などを解説していきます。共通テストの傾向をしっかりと把握して正しい共通テスト対策を行っていきましょう。
2025年度の公共・政治経済はどのようになっていたのでしょうか。項目ごとに解説します。
2025年度大学入学共通テストの公共・政治経済は、前年度の政治経済の平均と比較すると18.31点のプラス。前年に比べて易化したといえます。
| 科目 | 満点 | 2025年度平均点 | 2024年度平均点 | 前年度との差 | 
|---|---|---|---|---|
| 公共・政治経済 | 100 | 62.66 | 44.35 | +18.31 | 

2025年の共通テスト公共・政治経済の構成は、大問数6題、マーク数は32でした。
大問は6題のうち、公共が2題と政治経済が4題という構成でした。
2026年度も新課程初年度であった今年度と同様の傾向での出題が予想されます。
2025年度共通テスト公共・政治経済は、上述通り大問数6題、マーク数32。大問ごとの配点は下記のとおりとなっています。
| 大問 | 内容 | 配点 | 
|---|---|---|
| 1 | 男女共同参画社会 | 12 | 
| 2 | 公共空間の形成 | 13 | 
| 3 | 地域社会の課題 | 18 | 
| 4 | 国際政治経済のあり方 | 19 | 
| 5 | 労働問題 | 19 | 
| 6 | 経済を促進させるための企業の新規参入 | 19 | 
大問1、2が公共、3以降が政治経済からの出題でした。

2026年度の公共・政治経済は、科目変更後の共通テスト初年度であった今年度の構成と大きく変わらないことが予想されます。まずは教科書内容の把握をしっかり行い、基礎的な知識・用語を身につけることが大前提となります。参考書や一問一答を活用し、基礎知識を確実に身に着けましょう。
そのうえで共通テスト対策の問題集や政経の共通テストの過去問、センター試験の過去問で演習を積みましょう。
共通テスト公共・政治経済の問題傾向や配点などをお伝えしてきました。それではどのように準備・対策をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、共通テスト 公共・政治経済のおすすめの勉強法を紹介します。

共通テストの傾向として、思考力や応用力を問う出題がされますが、基礎的なことができていることが前提となっています。まずは基礎的な知識を徹底して身につけ、教科書で問われている知識については間違いなく理解できるようにしましょう。
幅広い分野から偏りなく出題されるため、苦手分野を残すと得点に響きます。基礎的な事項から丁寧に理解し、演習を繰り返し、苦手分野をなくしましょう。
共通テストは応用問題や考察問題が多いですが、根本にあるのは教科書レベルの知識です。まずは難解な問題集にチャレンジするよりも、基本的な問題集・参考書を徹底的に理解しましょう。基礎がしっかりできてから段階的に応用に取り組んでいくことで、スムーズに応用問題・考察問題を攻略できるようになります
基礎を抑えたら、次に演習です。新課程の共通テストは2025年度の1年分しかないため、予想問題集や共通テスト模試も活用することがおすすめです。
時間内に問題解決に導けるスピードを身につけるため、時間を測りながらの演習も必須です。本番形式の問題に繰り返し取り組むことで、事前に時間配分などの戦略を立てておくようにしましょう。
時事問題は周りと点差がつきやすいところです。ただ、どのように対策したらいいのかわからないという人も多いです。
時事問題の注意点は、時事的なできごとに関して問われるというよりも、時事的なできごとを切り口として、公共・政治経済分野の内容を問う問題が出題されることが多いということです。
そのため、最近のできごとに目を通すことも必要ですが、むしろその背景と分野について固めることの方がより大切です。
共通テストは、学んだ知識が社会のどのような場面でどのように適用されるのかを判断する問題がトレンドとなっていますので、ニュースその他で時事に触れ、学習内容との関わりを意識してくことが大切です。
理系の生徒で共通テストでのみ政治・経済を受験する場合、できれば春から、遅くとも夏ぐらいからは取り組みましょう。直前期でいいというアドバイスがされることもありますが、基本的な知識が身につけたうえでの演習が大切です。早めに取り組み、知識の定着を図った上で演習に取り組みましょう。
現在の知識レベルによって何時間の学習をすればよいかは異なりますが、ベースがなければその分習得時間を割かなければいけなくなります。英語・数学・理科に割く時間が少なくなってしまうので、少しづつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。

共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返しやり、確実に解けるようにしておきましょう。何度も間違ってしまう問題は、基本的なことが理解できていない可能性があります。放置すると他にも解けない問題が出てくる可能性があるため、さかのぼって復習することも忘れずに。
また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
せっかく解ける問題を時間切れで解けないのはもったいないので、時間内に解ききることができるようにトレーニングをしておきましょう。
基礎基本を固めた上で読解力・理解力が求められていることを踏まえて、共通テストの傾向に沿った解説・アドバイスをしてくれる教材を吟味して、徹底的に使い倒しましょう。
人気の参考書やオリジナルで制作されたものなどが悪いわけではありませんが、自分の実力にあったものを徹底するほうが地力はつきます。
共通テストはセンター試験に比べて読解量が多くなり、時間がタイトになっている傾向にあります。ここでは時間配分の例を紹介します。
共通テスト公共・政治経済の時間配分例は下記のとおりです。
試験時間は60分。見直し・チェックは余裕を持って行いたいところなので、時間を短縮できるよう工夫が必要です。
| 大問1 | 7分 | 
|---|---|
| 大問2 | 7分 | 
| 大問3 | 10分 | 
| 大問4 | 10分 | 
| 大問5 | 10分 | 
| 大問6 | 10分 | 
| 見直し | 6分 | 
| 計 | 60分 | 
上記はあくまで目安です。
得意な問題傾向の設問は時間を短縮して、苦手な問題傾向の設問には時間を余分にとるなどの調整は必要になります。あと、見直しの時間も最初から考慮した時間配分で取り組めるとミスもなくなり高得点に繋がります。
時間内に解ききるためのコツをいくつかご紹介します。

まず設問・選択肢を先に読んで、「何が問われているか」を把握したうえで問題文を読みましょう。そうすることで、問題を解くのに必要な部分に着目しながら効率よく問題文を読むことができます。
わからない問題にこだわって時間がなくなってしまうとあとの大問をまるまる解けないということもありえます。
わからない問題は潔く飛ばして、解ける問題から解いていきましょう。
頻出事項に関しては、一問一答や参考書を使って確実に理解しておきましょう。難しい問題に取り組むのではなく、基本的な知識を身に着け標準レベルの問題を確実に解けるようにすることで、ある程度の得点は可能です。

共通テスト政治経済で8割・9割以上や満点を目指すには、まずは基礎知識を理解していることが大前提となります。一問一答や標準レベルの参考書・問題集を確実に理解しておきましょう。
例年、時事問題が出題されることがあります。ひごろからテレビのニュースや新聞に目を通し、話題になっている事項に関心を持つようにしましょう。
基礎知識が身についた上で、対策問題集や過去問で演習を積むことが必要です。共通テストの過去問だけでなく、予想問題や模試をフル活用しましょう。
共通テスト、さらにその先にある個別試験を考えた時、公民科目は公共・倫理と公共・政治経済のどちらを選択するのがよいでしょうか。
政治経済に比べ、倫理のほうが範囲が狭く、公民科目に時間をかけられない人にとってはよいでしょう。
ただし、教科の得意苦手は人によって異なりますし、受験勉強は長期戦です。自分が勉強していて興味を持つことができたり、楽しむことができたりする方を選択するようにしましょう。
理系の生徒で共通テストでのみ公共・政治経済を受験する場合、できれば春から、遅くとも夏ぐらいからは取り組みましょう。英語・数学・理科に割く時間が少なくなってしまうので、少しづつでもいいので早めに取り組むことをおすすめします。
共通テスト直前になったら、できなかった問題を繰り返し解き、確実に解けるようにしておきましょう。さかのぼって復習することも忘れずに。また、過去問や模試を使っての時間配分の確認も重要です。
基礎的な知識が身についていることを前提に、思考力や応用力を問われるというのが全教科・科目を通じての共通テストの傾向となっています。
他教科の共通テストの科目別問題傾向と対策も詳しく説明していますので、是非参考にして共通テスト対策の勉強を進めていきましょう。
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