大学受験対策いつから始める?学年・時期別の勉強のポイント
大学受験勉強を始める時期は早ければ早い方が有利です。ただ、始めるのが遅いからといって志望校合格をあきらめるのはまだ早いです。また、時期によって最適な勉強方法は変わります。高1~高3冬まで、時期に応じた大学受験対策のポイントをご紹介します。
龍谷大学入試科目別対策
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龍谷大学の科目別の入試傾向をもとにした各科目の勉強法や対策のポイント
龍谷大学合格を目指す方向けに、各入試科目の入試傾向から各科目の勉強法と対策のポイントをより詳細に解説。龍谷大学対策のオーダーメイドカリキュラムの詳細についても案内しています。
龍谷大学の一般入試の英語は、大問4題で構成され(年度による)、全問マーク式です。
2020年度入試では、各大問で下記のような問題が出題されています。
・長文読解:2題 -空欄補充、語句や文の意味、段落や全体の内容理解など
・会話文:1題 -空欄補充、日常生活のなかでよく用いられる会話表現を問う問題が中心
・文法・語彙-語句整序
<長文読解>
龍谷大学の入試問題では、例年上記のような大問構成が定着してきており、大問1で出題される長文読解には難易度に差がみられます。大問2題と長文読解の割合が高いため、長文読解に苦手意識を持っている受験生は、特に力を入れて練習しておきましょう。 ただし、長文読解といっても、難しい語彙はなく、一つ一つの英文の構造を正確に把握することができれば解ける問題です。
まずは、一つ一つの英文の構造を正確に把握するための練習を、構文集などを使って行いましょう。主語と動詞、修飾関係、接続語などを明確に説明できることを目指しましょう。それに加え、長文を短時間で読解するための読み込みを行えば十分でしょう。
<対話文>
対話文では、日常で使われる表現が出てくるため、様々な対話文について繰り返し読み込みや問題演習を行って、会話表現に慣れておきましょう 。
<文法・語彙>
文法・語彙では、並び替え問題がメインとなり、教科書や授業で扱われる基本的な例文の構造をしっかりと把握した上で覚えましょう。難易度としては教科書レベルの問題です。
龍谷大学の一般入試の理系数学(理工型)は、大問4題で構成され(年度による)全問記述式、文系数学(文系型・農学型)は、大問3題で構成され、記述式です。
2020年度入試では、各大問で下記のような問題が出題されています。
入試型:理工型(数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル))
・大問1:小問集合問題(3問)
・大問2:確率
・大問3:数列
・大問4:微・積分法
入試型:文系型・農学型(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル))
・大問1:三角関数
・大問2:指数・対数関数
・大問3:微分法
出題分野は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B(数列、ベクトル)・Ⅲで、整数、平面ベクトル、空間ベクトル、三角関数、図形と方程式、データの分析、対数、確率、数列、数学Ⅲの微分・積分(極限、増減、極値、面積、定積分の計算など)、複素数平面など、広範囲から出題されています。例年、数Ⅱの確率、数学Ⅲの微分・積分からも多く出題されています。 特に微積は3年の履修分野で演習量が足りない受験生が多いため、早めの練習に取り掛かりましょう。
龍谷大学の入試問題は全て標準レベルで教科書や授業の範囲内に収まっています。教科書の復習と、対応する難易度の問題集、過去問を確実に解けるようにする練習で高得点を狙うことができます。
また、龍谷大学の理系数学は記述式であるため、答えだけでなく、途中式や論理展開、グラフ・図・表を正確に記述することにより、部分点をもらえる可能性があるため、採点者が読み取りやすく書く練習をしておきましょう。そして、問題演習で自己採点を行う際には、答え合わせだけではなく模範の解法を確認して、自分の力で再現できるようにしておきます。 龍谷大学の試験時間90分に対して問題の分量が多いため、過去問演習では全体を解き切る時間配分にも注意して練習を行いたいです。
文系型・農学型は、2020年度入試でも出題された、三角関数、指数・対数関数、微・積分法が頻出です。例年出題傾向が似ており、理系数学に比べて難易度は低く、より基本的な内容を確実に解けるよう練習をしておきましょう。 龍谷大学の文系学部を受験して数学を選択する受験生は、国公立を受験するために数学が必須か、数学が得意な人だと思います。教科書や授業の標準レベルの問題を確実に解けるようにしておけばかなり高得点を狙うことができます。
龍谷大学の一般入試の国語は、大問3題で構成され(年度による)、マーク式です。
2020年度入試では、各大問で下記のような問題が出題されています。
・大問1:評論文(2000~3000字程度)-漢字書き取り、空欄補充、内容説明など
・大問2:随筆等の文学的文章(2000~3000字程度)-空欄補充、内容説明、主旨など
・大問3:古文(歴史物語)-文法、口語訳、内容説明、空欄補充、人物の指摘、文学史など
例年上記のような大問構成となりますが、2019年度入試では大問1・2で評論文が出題されました。出題範囲は、文系型・農学型は「国語総合・現代文B・古典B(いずれも漢文除く)」となり、難易度は現代文で標準レベル、古文はやや易しめの基礎問題となります。
現代文
<漢字>
覚えていれば得点できる漢字の書き取り問題は、落とさないよう受験勉強序盤で一通り練習しておきましょう。
<読解>
それぞれの大問の文章量が多く、各10問近い小問数があるため、時間はシビアです。本文全体・段落ごとの内容理解を素早く行うため、時間制限を設けた読解練習を繰り返しましょう。特に、過去問で文章量や小問数に慣れておくことで、実際の解答時間の目安を把握しておきましょう。 また、傍線部説明問題の対策には、演習の際になぜその答えになるのか説明する練習をしておき、本文内容の合致問題の対策には、正解以外の誤答についてもなぜその答えが間違いなのかを説明できるよう練習しましょう。
古文
大問3の古文は、問題数が約8問となり、やや易しめの基礎問題となるため、確実に点数が取れるようにしていきましょう。オーソドックスな問題が多く、古文は10分ほどで全部解答できるぐらいの時間配分を目指しましょう。まずは、古文単語や文法を教科書を中心に参考書も用いて知識を身につけ、やや長めの文章も読めるぐらいにしていくことが必要です。古文をたくさん読み、過去問演習で実践的な演習を重ねていきましょう。文学史などの知識問題では差がついてしまうため、参考書で重要なポイントを抑えていきましょう。
龍谷大学の一般入試の物理は、大問3題で構成され、マーク式です。
2020年度入試では、各大問下記のような問題が出題されています。
大問1:力学 斜方投射
大問2:電磁気 直流回路
大問3:熱力学 熱気球
入試型が理工型(先端理工学部)は、上記の大問3題が出題され試験時間90分、農学型(農学部)は試験時間60分で大問1+大問2・3のどちらか1題の大問2題を解答します。
出題難易度は教科書の基礎を理解できているか問われるものから、やや難易度の高い問題もあります。近年は、力学・電磁気・熱力学が出題される傾向にあり、年度によっては熱力学ではなく波動が出題されました。出題される内容はどれもオーソドックスな問題が多く、基本事項がしっかり理解できているかどうかがポイントです。基本的な公式はもちろん、教科書傍用問題集を用いてしっかりと対策をしていきましょう。
龍谷大学の一般入試の化学は、大問4題で構成され、マーク式です。
2020年度入試では、入試型により内容が異なりますが、主に各大問下記のような問題が出題されています。
大問1:理論(計算)
大問2:理論(計算)
大問3:農学型は無機、理工型は理論・無機(計算)
大問4:有機・理論(計算)
農学型(試験時間60分)、理工型(試験時間90分)
農学型・理工型のどちらの入試型も、理論の分野を中心に全範囲から出題され、計算問題も多くみられます。2020年度入試では、農学型(農学部)は、大問1「アスコルビン酸の酸化還元滴定」、大問2「各種溶液の電気分解」、大問3「レアメタルや合金、鉄の性質」、大問4「糖質の構造と性質」から出題されました。理工型(先端理工学部)は、大問1「原子の構造、半減期、相対質量と原子量」、大問2「イオン化エネルギー、溶融塩電解」、大問3「酸性雨の平行とpH」、大問4「有機定量分析」から出題されました。
全体を通して基礎や基本問題が多く、理工型の酸性雨の問題のようなやや難易度の高い問題が例年みられます。理工型も農学型も、理論の分野に関しては完全にマスターしている状態にしておきましょう。化学反応式や構造式を書く問題が頻出で、理由が問われる問題も多いですが、マーク式となるため、教科書や例題を通して理解し、自分の言葉で説明できるぐらいにしましょう。
また、理工型の「配点セレクト理科重視方式」での化学を出願できるのは、応用化学課程と環境生態工学課程のみとなるため、注意しましょう。
龍谷大学の一般入試の生物は、大問4~5題で構成され、解答形式は入試型のより異なります。
2020年度入試では、各大問下記のような問題が出題されています。
大問1:遺伝情報-DNA・RNA、遺伝子組み換え
大問2:動物・植物の反応-生物時計、光周性
大問3:動物の反応-目の構造と反応、耳の構造
大問4:進化・系統-ハーディ・ワインベルクの法則、遺伝的浮動
大問5:生体-生物の種間関係、中規模かく乱説、地球環境の問題 (理工型のみ)
大問1~4は共通問題となり、大問5は理工型のみの記述問題となります。
農学型は、大問4題でマーク式、試験時間は60分。
理工型は大問5題で、大問1~4は番号で答える問題、大問5で記述式となり、試験時間は90分。
2019年度の入試から農学型と理工型で共通の問題が出題され、2019年・2020年と上記の大問構成です。理工型の大問5では、50字~100字程度で説明する論述問題が出題され、これは例年頻出です。大問4の進化・系統は必出となっているため、必ず押さえておきましょう。大問1・2・4は計算問題です。全体的に教科書から出題されたような標準レベルの問題が多くみられますが、試験時間に対して農学型・理工型ともに試験時間に対して問題数が多いです。そのため、各設問にかける時間配分には十分に注意が必要です。
また、理工型の「配点セレクト理科重視方式」での生物を出願できるのは、環境生態工学課程のみとなるため、注意しましょう。
龍谷大学の一般入試の日本史は、大問3題で構成され、マーク式、試験時間は60分です。
例年、下記のような問題構成となっています。
大問1:古代に関する問題-史料問題
大問2:中世以降に関する問題-正誤・選択問題
大問3:近代に関する問題-史料問題
龍谷大学の日本史では、大問2題で史料問題が出題されるのが特徴です。2020年度入試の史料問題では、律令国家の形成に関して、「国際連盟脱退通告文」ほかについて出題されました。問題数は40問前後となり、古代・中世、近世、近代から各1題ずつ出題される傾向にあり、近代以降の出題が多くみられます。それぞれ、政治史をメインに外交史や文化史・社会経済史などが出題され、史料問題のほかには、地図問題や美術作品問題などもみられるため、対策が必要です。文化史では、仏教に関連したものが多く出題される傾向にあります。
出題難易度は教科書レベルのものが多いですが、各大問で正誤問題で出題されることが多いため、消去法で解答することも含めて出題形式に慣れておきましょう。素早く正確に解答できることが重要です。教科書の基本事項から確実におさえていき、語句暗記だけでなく時代の流れや地図の確認なども怠らないようにしましょう。
龍谷大学の一般入試の世界史は、大問3題で構成され、マーク式、試験時間は60分です。
2020年度入試では、各大問で下記のような問題は出題されています。
大問1:中国古代史、大問2:16~18世紀のスペイン・オランダ史、大問3:18~19世紀の清朝とイギリスの関係(地図問題)
問題数は40問前後で、空欄補充や正誤問題が多くみられます。ヨーロッパ・中国を中心に幅広く出題され、政治史や文化史が問われます。龍谷大学の世界史では、人物の業績を問う問題や地図問題が頻出となるため、注意しましょう。
出題難易度は教科書レベルが多く出題されていますが、年々難易度の高い問題も少しずつみられ、産近甲と比較しても難易度が上がってきています。教科書を中心に基礎語句と因果関係を理解し、参考書を活用してさまざまな情報を覚えていきましょう。アジア地域に関しては出題率が高いため、抜けがないようにしましょう。特に正誤問題では、人物・時代・地域など整理して覚え、関連するものも覚えていく必要があります。問題演習で正誤問題を何度も解いていきましょう。
龍谷大学の一般入試の公民(政治・経済)は、大問3題で構成され、マーク式、試験時間は60分です。
出題範囲は「政治・経済」で、大問3題、問題数は40問前後です。龍谷大学の政治・経済は、各大問で異なる2分野の内容が問われることが多く、グラフを題材にした出題が多いのが特徴です。出題内容は幅広く、かなり時事的な内容の強い問題が大問1題で出題されたりしています。オーソドックスな問題が多いですが、教科書を中心に細かい事項の確認までしていないと解答できないものや、配列法での出題も年度によりありました。そのため、数年分の過去問演習で出題形式に慣れておき、時事的な内容や社会問題に関しては、普段からニュースや新聞までチェックしていることが重要です。
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