大学受験対策いつから始める?学年・時期別の勉強のポイント
大学受験勉強を始める時期は早ければ早い方が有利です。ただ、始めるのが遅いからといって志望校合格をあきらめるのはまだ早いです。また、時期によって最適な勉強方法は変わります。高1~高3冬まで、時期に応じた大学受験対策のポイントをご紹介します。
島根大学入試科目別対策
引用元:島根大学ホームページ
※調査概要:2025/6/13–7/18、インターネット調査、対象=大学受験で子供が教育サービスを利用した保護者 n=475。表示比率は「安い・やや安い・妥当」合計。

島根大学の科目別の入試傾向をもとにした各科目の勉強法や対策のポイント
島根大学合格を目指す方向けに、各入試科目の入試傾向から各科目の勉強法と対策のポイントをより詳細に解説。島根大学対策のオーダーメイドカリキュラムの詳細についても案内しています。
医学部医学科以外の英語は、法文学部・人間科学部・教育学部・総合理工学部・生物資源科学部で、共通部分を中心とする前期日程問題として扱われます。試験時間は90分で、医学部専用の長文読解や和文英訳を解かない代わりに、大問1・2・4など指定された共通大問を解答します。
配点は学部・学科によって異なります。法文学部では法経学科200点、社会文化学科400点、言語文化学科300点で、人間科学部は200点、総合理工学部は400点、生物資源科学部で英語を選択した場合は200点です。配点差はありますが、いずれの学部でも英文読解と英語表現の完成度が総合点に大きく影響します。
共通問題の大問1では、南アフリカのペンギン保護に関する英文を読み、内容把握、理由説明、活動の順序、本文に合うタイトル選択などが問われています。環境・保全に関する話題を、段落展開に沿って読み取る力が必要です。本文中の複数箇所をつなげて理解する設問が含まれるため、細部の語句だけでなく、文章全体の流れを押さえることが重要です。
大問2では、2人の人物のお金に対する態度を対照的に述べた英文を読み、日本語説明、下線部解釈、形容詞選択、和訳などが問われています。具体例と筆者の主張を区別して読む力が必要で、関係詞、比較、指示語、接続表現を文脈に合わせて処理する力が求められます。下線部だけを感覚で訳すと、日本語として意味が通らない答案になりやすい点に注意が必要です。
大問4では、日本人の親が子どもに初めてスマートフォンを買い与える時期に関する表を読み取り、分かることとその理由を英語で表現する問題が出ています。図表から事実を読み取り、自分の理由を英語で組み立てる力が問われます。表から読み取れる事実と自分の推測を混同すると説明が弱くなるため、最初に数値から言えることを書き、その後に理由や背景を述べる構成が有効です。
島根大学の英語は、選択肢だけで処理する問題よりも、英文和訳、内容説明、要約、自由英作文など、英語と日本語の両方で記述する力が重視されます。長文で未知語にこだわりすぎると段落全体の主張を見失いやすく、理由説明で本文の一部だけを抜き出すと必要な因果関係が不足しやすくなります。
長文読解では、1段落ごとに主張、具体例、理由、結論を短くメモしましょう。本文を読み終えた後に全体の要旨を50字程度でまとめると、タイトル選択や内容一致に対応しやすくなります。設問に入る前に文章全体の流れを確認し、必要な根拠を本文に戻って探す読み方を習慣化することが大切です。
日本語説明と和訳では、下線部だけを処理せず、指示語と因果関係を補って答案化します。関係詞、比較、否定、接続表現を確認したうえで、本文中の根拠を日本語として読みやすい順に並べましょう。直訳調の不自然な答案は、意味が変わらない範囲で自然な日本語に整える練習が必要です。
英語表現では、表やグラフから読み取れる事実を1文で書き、その理由を2〜3文で補う練習を行います。最後に自分の結論を1文でまとめる型を作ると、時間内に答案を完成させやすくなります。難しい表現を無理に使うより、主語と動詞が明確な英文で正確に伝えることを優先しましょう。
90分演習では、読解2題と英作文を同じ時間帯に解き、時間配分を固定します。復習では、本文根拠の取り違え、語彙不足、構文誤読、和訳の不自然さ、英作文の文法ミスを分けて修正しましょう。自由英作文は、スペルミスや文法エラーを減らすために、書いた答案を添削してもらい、採点者に伝わる表現へ改善することが重要です。
【医学科(英語)】
医学部医学科の英語は、個別学力検査で300点の配点です。数学と同じ配点であり、個別試験720点の中でも大きな得点源になるため、長文読解だけでなく、日本語説明、和訳、英語表現まで総合的に仕上げる必要があります。
島根大学の英語は、医学部医学科とそれ以外の学部で解答する大問と試験時間が異なります。医学部医学科では試験時間120分で、大問1・2・3・4・5を解答します。大問1・2は他学部と共通する長文読解、大問3は医学部専用の長文読解、大問4は共通の自由英作文、大問5は医学部専用の和文英訳です。共通問題で確実に得点しつつ、医学部専用問題でどれだけ部分点を積み上げられるかが合否を分けます。
共通問題では、英文を正確に読み、全体の内容把握、順序整理、理由説明、タイトル選択などを行う力が問われます。南アフリカのペンギン保護や金銭観の違いなど、環境・社会・価値観に関する幅広いテーマが扱われ、段落の流れを追いながら本文中の根拠に基づいて解答する必要があります。
医学部専用問題では、医療分野におけるAIの利用など、健康・医療に関わる英文が扱われます。専門的なテーマであっても、本文の主張、利点、課題、倫理的論点を整理して日本語で説明する力が求められます。未知語や医療系語彙に引きずられて一文ごとの訳にこだわると、段落全体の主張を見失いやすくなります。
英語表現では、チーム医療に関する日本語情報を英語で表現する問題や、健康・医療に関する内容について指定に従って自分の考えを英語で述べる問題が出ています。抽象的な医療系語彙を並べるだけでは説得力が弱く、主張、理由、具体例、まとめの順に構成する力が必要です。医学部医学科では、共通問題が標準的なレベルである分、専用の長文読解と和文英訳で差がつきやすくなります。
長文読解では、段落ごとに「主張」「理由」「具体例」「対比」を短く整理しましょう。設問に入る前に文章全体の流れをつかむことで、内容一致、理由説明、タイトル選択の精度が上がります。英文和訳や内容説明では、下線部だけを処理せず、指示語、比較対象、因果関係を本文中から補い、設問が求める説明に合わせて日本語化することが大切です。
医学部専用問題に備えて、医療・健康分野の英文を継続的に読みましょう。AI、予防医療、医療格差、患者の権利、チーム医療、倫理などをテーマ別に語彙ノートへ整理し、単語の日本語訳だけでなく、本文中でどの論点に使われているかまで記録します。専門語をすべて訳そうとするのではなく、段落の中心内容を先に押さえる読み方が重要です。
英作文は、80語前後で医療・健康に関する自分の考えを書く練習を重ねます。最初に理由を複数メモし、各理由を一文ずつ展開して、最後に結論を置く型を使うと、短時間でもまとまりのある答案にしやすくなります。書いた英文は、時制、三単現、冠詞、単複、代名詞の対応を確認し、可能であれば学校や塾の先生に添削してもらいましょう。
120分演習では、共通長文、医学部専用長文、自由英作文、和文英訳にかける時間をあらかじめ決めておきます。医学部専用問題で完答が難しい場合でも、本文根拠、構文把握、訳出できる部分、英作文の骨格を残し、部分点を確実に拾う答案作成を意識しましょう。
島根大学の数学は、学部・学科によって解答する大問や試験時間が異なります。医学部医学科、総合理工学部、材料エネルギー学部は、数学Ⅲ・数学Cを含む理系向けの数学として扱われ、試験時間は120分です。出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cで、数学Bは数列、数学Cはベクトル、平面上の曲線、複素数平面などが範囲に含まれます。
配点は学部によって異なり、医学部医学科は300点、総合理工学部は400点、材料エネルギー学部はパターンAで100点、パターンBで200点です。いずれも完全記述式で、答えだけでなく解答過程を示す力が重視されます。問題冊子には複数の大問が掲載され、志望する学部・学科によって解くべき大問が指定されるため、試験開始直後に自分が解答すべき大問番号を必ず確認することが重要です。
理系・医学部向け数学では、数列、場合の数と確率、置換積分、区分求積法、数列の極限などが中心的に扱われています。医学部医学科では大問4題構成で、標準問題を落とさずに処理しながら、記述過程で部分点を積み上げる力が求められます。総合理工学部・材料エネルギー学部では、数列、確率、置換積分・数列の極限・区分求積法を含む大問構成で、理系基礎力と論理的な答案作成力が問われます。
数列では、等差数列、等比数列、階差数列の基本事項を使い、一般項や和を求める力が問われます。途中で定義された数列や漸化式を整理し、添字を正確に扱うことが重要です。初項や添字を取り違えると、後続の和や一般項がすべて崩れるため、最初の数項を実際に書いて確認する必要があります。
場合の数と確率では、袋の中の玉を移動させる設定や、条件付きの試行をもとに、状態変化を追って確率を求める問題が出ます。頭の中だけで場合分けを進めると、重複や数え落としが起こりやすくなります。試行前、移動後、取り出し後の状態を表にし、分母と分子が何を数えているのかを答案に残すことが得点につながります。
微積分では、置換積分、数列の極限、区分求積法の基本理解が問われます。公式を当てはめるだけではなく、和を積分へ置き換える見方や、極限操作の意味を説明できることが重要です。区分求積法では、分割幅、区間、被積分関数の対応を誤ると積分の形が崩れるため、どの形をリーマン和として見るのかを明確にする必要があります。
まず、数列、確率、微積分、極限を重点分野として、標準問題を記述式で解く練習を行いましょう。答えだけで終えず、条件整理、場合分け、式変形、結論の順に答案を作ることが大切です。医学部医学科では標準問題のミスが合否に直結しやすいため、計算ミスや記述の不備を残さない精度が求められます。
数列は、等差・等比・階差・漸化式・和を一続きの単元として演習します。解答後には、初項から第4項程度までを代入し、一般項や和の式が具体値と合うかを確認しましょう。添字や初項のずれは大きな失点につながるため、式の見た目だけでなく、実際の値で検算する習慣が重要です。
確率は、樹形図だけで処理せず、状態遷移の表を作る練習をします。袋やカードのように条件が変化する問題では、各段階の母集団を明記してから確率を計算しましょう。どの場合を足し、どの場合を掛けるのかを一文で示すと、答案の筋道が明確になります。
微積分と極限は、計算練習に加えて、なぜその置換や極限操作を使うのかを短く説明する練習が必要です。区分求積法では、和の形を積分に直す前に、分割幅、積分区間、被積分関数の対応を整理しましょう。完答できない大問でも、途中式と考え方を残すことで部分点を拾える答案になります。
理系・医学部向け数学では、問題選択ミスにも厳重な注意が必要です。問題冊子を開いたら、自分が解答すべき大問番号を確認し、解いてはいけない他学科用の大問に手を出さないようにしましょう。過去問演習後は、計算ミス、条件の見落とし、場合分け不足、記述不足を分けて記録し、学校や塾の先生に答案を添削してもらうと、採点者に伝わる記述力を高められます。
教育学部で数学を受験する場合は、数学Ⅲを使わない文系・教育系向けの数学として扱われます。試験時間は90分で、出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cです。数学Bは数列、数学Cはベクトルに限定され、数学Ⅲや複素数平面は含まれません。
全3題をすべて解答する完全記述式の試験で、教科書から標準問題集レベルの典型問題を中心に、基礎・標準的な学力が問われます。高度な発想よりも、条件を正確に読み取り、途中式や場合分けを答案として示す力が重要です。
文系・教育系数学では、数列、場合の数と確率、関数・図形的処理など、数学ⅠA・ⅡB・Cの標準的な単元から出題されます。数Ⅲを含まない分、1問ごとの処理は基本に忠実ですが、記述式であるため、答えだけを出す答案では得点が安定しません。
数列では、等差数列、等比数列、階差数列の性質を使い、一般項や和を求める力が問われます。公式を機械的に使うだけではなく、最初の数項を書き出して、差や比、階差の規則を確認することが必要です。
場合の数と確率では、条件を読み取り、重複や漏れを避けながら場合分けする力が求められます。公式にすぐ当てはめるのではなく、何を1つの場合として数えているのかを明確にし、分母と分子の対応を答案に残すことが大切です。
関数や図形分野では、接線の方程式、直線の方程式、方程式の解、多項式の割り算など、代数処理と条件整理を組み合わせる問題に備える必要があります。接点、直線、方程式の解、余りの条件を混同すると、計算途中で符号や係数のミスが起こりやすくなります。
教育学部の数学対策では、数学ⅠA・ⅡB・Cの標準問題を、記述式で解き切る練習を重ねましょう。解法暗記で終えず、どの条件から式を立てたのか、なぜ場合分けが必要なのかを答案に残すことが重要です。
数列は、等差・等比・階差・和・漸化式をまとめて演習します。解答後には、初項から第4項程度までを代入し、一般式が正しいかを値で確認しましょう。添字のずれや初項の取り違えは、標準問題でも大きな失点につながります。
確率は、条件を表や樹形図に整理してから計算します。頭の中だけで場合分けを進めると重複や数え落としが起こるため、解答の途中で「どの場合を数えているか」を一文で説明する練習が有効です。
関数・図形・多項式の問題では、接線の式、直線の交点、方程式の解、割り算の余りを別々に扱わず、条件整理から結論までを一つの答案として書く練習を行いましょう。演習後は、式変形の根拠、場合分けの理由、最終条件への代入確認を赤字で補い、次の答案に反映することが大切です。
90分演習では、全3題の時間配分をあらかじめ決め、途中で詰まった場合でも条件整理や途中式を残すことを意識しましょう。完全記述式では、結論に届かない問題でも、考え方が伝わる答案にすることで部分点を狙えます。
島根大学の国語は、法文学部・人間科学部で共通の前期日程問題として扱われます。人間科学部では国語・数学・英語から任意の2教科を選ぶ形式で、国語を選択した場合の配点は200点です。法文学部では、法経学科200点、社会文化学科400点、言語文化学科300点で、いずれの学科でも英語と同じ配点です。
令和7年度の国語は大問4題構成で、現代文の語彙・読解、近代文学に関する文章の説明、古文、漢文が出題されています。現代文・古文・漢文を通して、語彙力、文脈把握力、要約力、古典文法、漢文訓読の基礎力を総合的に問う構成です。配点が大きい学科ではもちろん、2教科選択の人間科学部でも、国語は二次試験の得点を安定させる主力科目になります。
現代文では、漢字・語彙の知識、筆者の考えの推定、文章全体の主旨把握が問われます。傍線部周辺だけを読むのではなく、段落ごとの役割や論全体の流れを押さえたうえで、筆者の主張や見方を説明する力が必要です。本文中の対比、言い換え、因果関係、結論の位置を確認してから答案を作ることが重要です。
近代文学や思想・社会に関する文章では、筆者の論を正確に理解し、わかりやすい文章にまとめる力が問われます。本文の表現を長く写すだけでは、解答の焦点がぼやけます。問いが「なぜ」を求めているのか、「どういうことか」を求めているのか、あるいは筆者の考えを整理させるものなのかを見極め、必要な要素だけを文として組み直す必要があります。
古文では、基本的な古典文法や語句を踏まえた現代語訳に加え、文脈把握、筆者の見解の理解、登場人物の言葉の根拠説明が問われます。助動詞や敬語を知っていても、主語や人物関係を取り違えると説明問題で失点します。敬語、会話の前後、人物関係を整理し、誰が何をしたのかを確認しながら読む力が求められます。
漢文では、基本的な訓読、口語訳、文章全体の流れ、結末部の理解が問われます。句法を機械的に処理するだけでは、人物の判断や結論部の意味を説明しきれません。訓読、現代語訳、話の展開、結論をつなげて理解し、答案では主語と述語を省かずに書くことが大切です。
現代文では、評論文を読んだ後に、各段落の中心内容を20字程度でまとめる練習を行いましょう。そのうえで、「問題提起」「理由」「具体例」「結論」を書き分けると、文章全体を踏まえた設問に対応しやすくなります。記述答案では、本文中の重要語を使いながら、原因と結果、対比と結論が読み取れる文に整えることが重要です。
要約・説明問題では、本文を短くすることだけを目的にせず、何を残し、何を削るかを判断する練習を重ねます。最初に筆者の主張を1文で書き、次に根拠を2文以内で補う型を使うと、論点の優先順位を整理しやすくなります。人間科学部を志望する場合は、人間理解や社会への関心につながる文章中の人間観・社会観も意識して読むとよいでしょう。
古文は、重要単語、助動詞、敬語を例文の中で覚え、本文読解に使える形にします。現代語訳を作る前に、主語、述語、敬語の方向、会話の流れを確認しましょう。問題演習後は、訳の正誤だけでなく、どの語を根拠に人物関係や発言の理由を判断したのかまで見直すことが大切です。
漢文は、再読文字、否定、疑問・反語、使役、受身、比較などの句法を短文で復習します。長文では、訓読後に話の流れを三文程度でまとめ、結末部が何を意味しているのかを説明できる状態にしましょう。句法知識と内容理解を切り離さず、誰が何を述べ、どのような結論に至ったのかを確認する練習が有効です。
過去問演習では、現代文、古文、漢文の解答時間を分けて管理します。復習では、語彙不足、文脈誤読、要約の過不足、古典文法の誤り、漢文句法の誤りに分類し、次回の答案で同じ失点を繰り返さないように補強しましょう。
島根大学の物理は、総合理工学部・生物資源科学部・材料エネルギー学部で共通の前期日程問題として扱われます。出題範囲は物理基礎・物理で、令和7年度は力学、波、熱力学、電磁気の大問で構成されています。
配点は学部によって異なり、総合理工学部では400点、生物資源科学部で物理を選択した場合は200点、材料エネルギー学部ではパターンAで100点、パターンBで200点です。いずれも理科を1科目選択する形式のため、物理を選ぶ場合は得意分野だけに頼らず、力学・波動・熱・電磁気をバランスよく仕上げることが重要です。
力学では、平面内の運動、衝突、運動量保存則、運動方程式が問われます。速度や力を成分に分け、保存則と運動方程式を使い分ける力が必要です。座標軸を決めずに計算を始めると、速度や力の符号、角度条件を取り違えやすくなります。
波では、音波のドップラー効果、音の干渉、振動数変化による干渉条件の変化が扱われます。音源と観測者の相対的な動き、波長や振動数の変化、経路差を図と式で対応させる力が問われます。近づく場合と遠ざかる場合を混同すると、振動数の増減を逆に判断しやすいため注意が必要です。
熱力学では、気体の状態方程式、等圧変化、等温変化、断熱変化、熱力学第一法則が出題されています。状態量、仕事、熱量、内部エネルギーを符号まで含めて整理する力が重要です。気体が外部にした仕事と外部からされた仕事を取り違えると、内部エネルギー変化の符号まで誤りやすくなります。
電磁気では、オームの法則、磁束、誘導起電力、電流、磁場から受ける力、電流の時間変化が問われます。導体棒の運動や回路と磁場が結びつく設定では、式だけでなく、磁束の増減、誘導電流の向き、磁場から受ける力の向きを説明する力が必要です。レンツの法則やフレミングの左手・右手の使い分けがあいまいだと、符号やグラフの判断で失点しやすくなります。
力学は、斜方運動、衝突、運動量保存、エネルギー保存をセットで演習しましょう。問題ごとに座標軸を決め、速度の成分、力の向き、保存される量を図の中に書き込んでから式を立てることが大切です。成分分解と保存則の使い分けを答案上で明確にすると、記述・計算の筋道が安定します。
波動は、ドップラー効果と干渉条件を、図と式で対応させて覚えます。音源が近づく場合、遠ざかる場合、観測者が動く場合を分けて、振動数や波長がどう変わるかを言葉で説明できるようにしましょう。公式の代入だけでなく、相対的な位置関係を図示してから計算する習慣が有効です。
熱力学は、状態方程式と熱力学第一法則を組み合わせて解く練習を重ねます。状態ごとの圧力、体積、温度を表にし、過程ごとの熱量、仕事、内部エネルギー変化を分けて計算しましょう。等温・等圧・断熱変化の違いを短く説明できるようにしておくと、式選択のミスを減らせます。
電磁気は、導体棒、誘導起電力、電流、磁場からの力を連続した現象として整理します。式を立てる前に、磁束が増えるのか減るのか、誘導電流はどちら向きか、磁場から受ける力はどちら向きかを図で確認しましょう。最後に単位、符号、極限の場合の振る舞いを点検すると、計算結果の妥当性を確認しやすくなります。
過去問演習では、4分野を通して解き、得点源にできる基本設問を確実に回収する練習を行います。復習では、成分分解のミス、ドップラー効果の向きの誤り、熱力学の符号ミス、誘導電流や力の向きの誤読を分けて記録し、同じ失点パターンを繰り返さないようにしましょう。
島根大学の化学は、総合理工学部・生物資源科学部・材料エネルギー学部で共通の前期日程問題として扱われます。出題範囲は化学基礎・化学で、理論、無機、有機、高分子を横断して出題されるため、幅広い基礎力が必要です。
配点は学部によって異なり、総合理工学部では400点、生物資源科学部で化学を選択した場合は200点、材料エネルギー学部ではパターンAで100点、パターンBで200点です。生物資源科学部では、化学は生命科学科や農林生産学科との接続が強く、物質、生命、食品、環境を学ぶ土台になる科目です。材料エネルギー学部でも、金属材料や反応に関わる基礎として重要性が高く、選択理科として安定した得点源にする必要があります。
令和7年度の化学は、問題1から問題5までで構成されています。問題1では島根県に存在する鉄に関連した基礎知識と化学反応、問題2では気体の水への溶解度と酸塩基、問題3では気体分子、固体、反応熱、化学平衡が扱われています。問題4では官能基を有する芳香族化合物の反応や物性、問題5では糖質を例にした高分子化合物の知識・理解・計算力が問われています。
無機化学では、鉄の価数、鉄イオンの反応、酸化鉄から鉄を得る反応、酸との反応、不動態形成などが出題されています。物質名や色を覚えるだけでは不十分で、イオン反応式、酸化数、生成物の性質、反応が起こる理由まで結びつけて説明する力が必要です。名称だけを暗記していると、反応式や沈殿生成の説明で失点しやすくなります。
理論化学では、ヘンリーの法則、弱酸の電離、水素イオン濃度、pH、気体分子の極性、反応熱、固体結晶、理想気体、化学平衡が問われています。公式を選ぶだけでなく、物質量、濃度、分圧、電離度、係数、近似条件を段階的に整理して計算する力が重要です。単位変換や近似条件を曖昧にすると、答えの桁や数値が大きくずれやすくなります。
有機化学では、芳香族化合物の反応、合成法、異性体、物性、反応式が扱われています。官能基の性質と反応条件を結びつけ、構造式をもとに生成物を判断する力が求められます。構造式を書かずに名称だけで処理すると、置換位置、異性体、官能基の反応性を見落としやすくなります。
高分子では、糖質を題材に、基本知識、性質、構造、化学反応、計算が問われています。単糖・二糖・多糖の名称や性質を覚えるだけでなく、構成単位、結合、分解酵素、反応性を比較して整理する必要があります。生物資源科学部では特に、生体関連分子を化学的に理解する力が学部での学びにもつながります。
理論化学は、酸塩基、気体、熱化学、平衡、結晶を単位付きで演習しましょう。計算式の横に、何を求めているのかを書き、数値代入だけでなく化学的意味を確認することが大切です。分圧、濃度、電離度、水素イオン濃度の関係を順に書き、近似を使う場合はその理由まで確認すると、計算過程の説得力が高まります。
無機化学は、金属イオン、沈殿、酸化還元、工業的製法を反応式とセットで整理します。鉄に関する問題のように、地域や資源と関連づけた題材でも、基本反応を使って考えられるようにしておきましょう。イオン、生成物、反応条件、色、性質を表にまとめると、知識問題と説明問題の両方に対応しやすくなります。
有機化学は、官能基、反応、生成物、構造式を結びつけて覚えます。芳香族化合物では、反応前後の構造を書き、どの結合や官能基が変化したのかを確認しましょう。名称から構造式へ、構造式から反応式へ変換できる状態にしておくと、異性体や物性の判断が安定します。
高分子・糖質の対策では、単糖、二糖、多糖、加水分解、酵素、構造単位を表にまとめます。糖質、タンパク質、核酸、合成高分子を比較し、構造、性質、反応、用途を一問一答で終えず、説明問題として書ける状態にしましょう。生物資源科学部を志望する場合は、化学反応と生命現象の接点として理解すると、学部内容とのつながりも明確になります。
過去問演習では、無機・理論・有機・高分子を通して解き、知識問題と計算問題の時間配分を確認します。復習では、知識不足、反応式の誤り、単位換算ミス、近似条件の見落とし、構造式の読み違いを分けて記録し、苦手分野を空欄にしない学習計画へ反映しましょう。
島根大学の生物は、総合理工学部・生物資源科学部で共通の前期日程問題として扱われます。理科で生物を選択した場合、生物資源科学部では配点が200点、総合理工学部では配点が400点です。いずれも、知識問題だけでなく、実験・図表の読解や説明記述で得点する力が重要になります。
生物資源科学部では、生命科学科、農林生産学科、環境共生科学科のいずれにも内容面で接続しやすく、生物資源科学部らしい選択科目です。生命現象、環境、生態系、物質循環を扱うため、学部での学びを見据えて、基礎知識を説明できる形で身につける必要があります。
令和7年度の生物は、大問1から大問4までで構成されています。大問1ではタンパク質の構造と酵素の性質、大問2では遺伝子・DNAの構造やはたらきが扱われています。分子・細胞分野では、用語を答えるだけでなく、構造変化、酵素反応、阻害、調節機構、実験結果の意味を説明する力が求められます。
遺伝子・DNA分野では、DNAの構造とはたらきに加え、実験や図表を読み取って考察する問題が出題されています。処理条件や対照実験の意味を見落とすと、知識があっても結論を誤りやすくなります。実験の目的、操作、結果、そこから言えることを順に整理する力が必要です。
生態・環境分野では、分類、窒素循環、窒素同化、共生、マメ科植物と根粒菌の共生窒素固定、炭素循環、生産構造、バイオーム、生物群集などが扱われています。窒素や炭素の流れ、生物どうしの関係、生態系内での物質循環を、個体・群集・生態系の階層で理解することが重要です。
記述問題では、実験結果や図表の読み取りをもとに、理由や仕組みを説明する力が問われます。用語暗記に偏ると、グラフ読解や考察問題で得点が伸びません。資料から読み取れる事実と、そこから考えられる結論を分けて書くことが大切です。
分子生物分野は、タンパク質、酵素、DNA、遺伝子発現を、構造とはたらきの対応で整理しましょう。用語を覚えた後に、その語句を使って現象を50〜80字程度で説明する練習が有効です。タンパク質や酵素では、立体構造、活性部位、基質、阻害剤の関係を図で整理しておくと、記述問題に対応しやすくなります。
実験考察では、目的、方法、結果、考察を4段階に分けて読む練習を行います。設問に答える前に、対照実験が何を示しているのか、処理前後で何が変化したのかを表にすると、図表の読み違いを減らせます。DNAや遺伝の問題では、処理条件、対照実験、結果、そこから言えることを順に確認しましょう。
生態分野は、窒素循環、炭素循環、生産構造、共生、バイオームを図でまとめます。生物名や用語だけを覚えるのではなく、どの生物が、どの物質を、どの過程で変換するのかを矢印で説明できるようにすることが重要です。物質循環と、共生・捕食・競争などの生物間関係は分けて整理しましょう。
グラフ問題では、横軸、縦軸、単位、増減、変化点を先に確認します。答案では「資料から分かること」と「そこから言えること」を分け、数値の増減だけでなく、その変化が実験や生態系の中で何を意味するのかまで説明できるようにします。
過去問演習では、正誤だけでなく、記述答案の主語と述語を確認しましょう。誰が何を行い、その結果どうなるのかを明確に書くと、説明問題の得点が安定します。復習では、用語不足、実験条件の読み落とし、図表の誤読、因果関係の説明不足を分けて記録し、次回の答案に反映することが大切です。
島根大学の地学は、総合理工学部・生物資源科学部で共通の前期日程問題として扱われます。理科で地学を選択した場合、生物資源科学部では配点が200点、総合理工学部では配点が400点です。出題範囲は地質・地史、岩石・火山、自然災害、海洋、地球内部、惑星まで幅広く、基礎知識に加えて資料や図から自然現象を考察する力が求められます。
生物資源科学部では、特に環境共生科学科との接続が強く、地球環境、自然災害、海洋、地質への関心を入試対策に生かしやすい科目です。総合理工学部で地学を選択する場合も、400点科目として扱われるため、用語暗記だけでなく、計算・図示・説明記述まで安定して得点できる状態を作る必要があります。
令和7年度の地学は、大問1から大問6までで構成されています。大問1では地質・地史、大問2ではマグマの発生と性質、地球内部の岩石・鉱物、大問3では日本の自然環境と自然災害が扱われています。さらに大問4では海洋、大問5では地球の内部構造や地震波、大問6では地球型惑星が出題され、地球全体を多面的に理解する力が問われます。
地質・地史では、地層の走向・傾斜、地質構造、示準化石、地質年代、放射性同位体の半減期が問われています。知識だけでなく、地質図や断面図から構造を読み取り、必要に応じて計算や説明につなげる力が必要です。用語だけを覚えていると、走向・傾斜や地層の重なりを図から判断できず、失点しやすくなります。
岩石・火山分野では、造岩鉱物、有色鉱物、同化作用、火成岩の組織、火山地形が扱われています。岩石名や鉱物名を答えるだけでなく、鉱物組成、冷却速度、組織、マグマの性質を結びつけ、なぜその岩石と判断できるのかを説明する力が求められます。
自然環境・災害分野では、土砂災害、防災、減災、地すべり、土石流、ハザードマップ、日本列島の地形形成などが出題されています。一般的な防災知識だけを書くと地学的な説明が不足するため、地形、地質、降雨、土砂移動、プレート運動などの条件を使って説明する必要があります。
海洋・地球内部・惑星分野では、波、潮汐、海洋水の鉛直循環、地震波、マントル、外核、内核、プルーム、スラブ、深発地震、地球型惑星の特徴が扱われます。公式や用語を覚えるだけではなく、図や説明から内部構造や惑星の特徴を判断し、現象のしくみを短く説明できることが重要です。
地質・地史は、走向・傾斜、断層、褶曲、示準化石、半減期を図で整理しましょう。地質図や断面図を使う問題では、方位、傾き、標高差を図に書き込み、図から読み取れる事実と、知識で補う内容を分けて答案化することが大切です。計算問題では、どの長さや角度を使っているのかを明確にすると、途中過程の説得力が高まります。
岩石・火山は、鉱物、化学組成、組織、形成環境を一覧にまとめます。岩石名を暗記するだけでなく、冷却速度、マグマの性質、鉱物組成から判断理由を説明できるようにしましょう。火山地形やマグマの性質は、図と文章の両方で整理しておくと、成因説明に対応しやすくなります。
自然災害・防災分野では、地すべり、がけ崩れ、土石流、津波、ハザードマップを、地形や地質条件と結びつけて覚えます。現象名、発生条件、被害、減災策を一つの流れで説明できるようにし、地域の自然環境と防災を関連づけて理解することが重要です。環境共生科学科を志望する場合は、自然環境と人間社会の関わりを意識して整理すると、学部内容にもつながります。
海洋・地球内部・惑星は、模式図と計算をセットで演習します。潮汐の位置関係、海洋水の循環、地震波の伝わり方、プレートの沈み込み、地球型惑星の特徴を図から説明する練習を行いましょう。速度、時間、距離、周期などの計算では、何を求める計算なのかを確認し、単位をそろえてから式に代入することが大切です。
過去問演習では、地質・岩石・災害・海洋・地球内部・惑星を分野別に復習し、基礎語句と説明記述をセットで仕上げます。復習では、用語不足、図の読み違い、単位ミス、地学的説明の不足を分けて記録し、次回の答案では「何が起こり、なぜそうなるのか」を主語と述語が明確な文で書けるようにしましょう。
看護学科の小論文は、個別学力検査で100点の配点です。面接60点と合わせて個別試験160点を構成し、文章等読解力、思考力、文章表現力を示す中心科目です。
令和7年度は、課題文と資料をもとに複数設問へ答える構成でした。課題文の内容説明、筆者の考えの説明、資料の読み取り、課題文と資料を踏まえた自分の考えの論述が出題されており、本文理解と資料分析を看護職への姿勢につなげる力が求められます。
課題文は、Z世代におけるネタバレ消費や倍速視聴、効率志向に関する内容でした。本文を正確に読み、筆者が社会の変化をどのように捉えているかを、限られた字数で説明する力が問われます。説明問題で自分の意見を書き始めると設問の要求から外れるため、原因、背景、筆者の主張を整理してまとめる必要があります。
資料は、若手社員の仕事観や失敗観に関する調査結果でした。数値の大小や項目間の違いを読み取り、資料から言えることを客観的に記述する力が必要です。目立つ数値だけを抜き出すと比較関係が不十分になるため、割合の高低、項目間の差、共通して高い項目、対照的な項目を組み合わせて説明することが重要です。
最終設問では、課題文と資料を踏まえ、看護職を目指す自分にとって必要な「回り道」について論述する形式でした。「人の役に立ちたい」という抽象的な表現だけでは具体性が不足します。患者への説明、失敗から学ぶ姿勢、多職種との協働、相手の不安への配慮などに落とし込んで書く力が求められます。
課題文型の小論文では、本文を読んだ後に「問題提起」「背景」「筆者の主張」「自分の考えに使える論点」を分けてメモしましょう。説明問題と意見論述を分けて処理すると、設問ごとの役割が明確になり、本文から離れた答案を防ぎやすくなります。
資料読解では、タイトル、調査対象、単位、割合の最大・最小、項目間の差を順に確認します。答案では数値を根拠として示し、読み取れる事実と自分の考えを混同しないようにすることが大切です。
看護職に関する論述は、「課題文の論点→資料の読み取り→看護職に必要な姿勢→具体例→結論」の順で書くと、社会的テーマを看護学科志望者としての視点に接続しやすくなります。500字から600字程度の答案を定期的に書き、最後に主語と述語、根拠、具体例、結論を点検しましょう。抽象語を使った箇所には、患者、看護師、家族、チーム医療など具体的な対象を補うと、読み手に伝わる答案になります。
医学部の面接は、医学科と看護学科で配点と評価内容が異なります。医学科の面接配点は120点で、数学300点、英語300点に続く評価項目です。医療人として必要な人間性、幅広い教養、高い倫理観、コミュニケーション能力、主体的な行動力、問題を自ら発見し解決を図る能力が評価されます。
看護学科の面接配点は60点です。志望理由や看護専門職に対する意志・意欲、協調・協働性に加え、島根県の保健・医療への貢献に対する意欲が評価されます。どちらの学科でも、知識量を競うのではなく、学部で学ぶ目的と将来の姿勢を一貫して示すことが重要です。
医学科では、地域医療を担う意欲、生命や人に対する尊厳と倫理観、他者と協調して行動する力が重視されます。医師になりたい理由を、島根の医療、患者理解、チーム医療、将来の学びに結びつけて説明する必要があります。志望理由が「人を助けたい」だけで終わると、診断・治療・地域医療に関わる医師の専門性が伝わりません。
看護学科では、看護専門職への明確な意志、患者や家族と関わる姿勢、協働性が重要です。看護師を志す理由だけでなく、どのような場面でどのように人を支えたいのかを具体化する必要があります。患者の生活支援、説明、多職種との協働といった看護職の役割に結びつけて話すことが大切です。
両学科とも、地域医療への関心を一般論で話すと、島根大学医学部を志望する理由が弱くなります。地域で医療を支えることの難しさや、多職種連携の必要性を自分の言葉で説明し、英語で扱う医療課題、小論文で扱う看護職の姿勢、志望理由を同じ価値観でつなげることが求められます。
医学科志望者は、医師を志す理由、地域医療への関心、チーム医療、医療倫理、高齢化、医療AI、患者との対話をテーマに、1分で説明する練習を行いましょう。各テーマでは、自分の経験と大学で学びたいことを必ず結びつけます。
看護学科志望者は、看護師を志す理由、患者との関わり、失敗から学ぶ姿勢、協働、島根県の保健・医療への貢献を整理します。小論文で使った論点を面接でも話せるようにし、答案と発言の方向性をそろえると、志望の一貫性が伝わりやすくなります。
面接練習では、回答を文章として丸暗記するのではなく、「結論」「理由」「経験」「入学後の学び」の4項目でメモを作ります。想定外の質問を受けたときも、質問の意図を確認し、理由、具体例、今後の学びの順で落ち着いて答えましょう。直前期は、志望理由書や調査書に書いた内容をもとに、活動内容だけでなく、その経験から医療職・看護職に必要な何を学んだのかまで話せるように準備します。
学校教育課程Ⅰ類の小論文は、個別学力検査等で400点の配点です。共通テスト950点に対して、2次試験だけで400点が配点されるため、教育課題を読み取り、根拠をもって説明する力が合否に関わります。
小論文は学校教育課程Ⅰ類の専攻別問題として扱われます。教職への意欲や適性を直接述べるだけでなく、文章・図表・資料を読み、教育や社会の課題を論理的に説明する力が重視されます。
令和7年度の小論文は、必答問題と選択問題で構成されています。必答問題では、いじめに関する課題文と複数の図をもとに、今日のいじめの特徴、いじめが深刻化する理由、近年の日本におけるいじめの状況を説明する力が問われました。文章読解と図表読解を分けて処理するのではなく、課題文の論点とデータの傾向を結びつける力が重要です。
選択問題では、酸化還元反応と銅鉱石利用に関する資料、階段に傾斜路を設置する場面と法規、今日のメディア状況と情報活用に関する複数資料が扱われています。人文・社会系だけでなく、理科的内容、生活環境、情報社会を題材にした読解と説明が求められるため、自分が選ぶ問題では知識の有無だけでなく、資料を使って論理的に書けるかを判断する必要があります。
失点しやすいのは、課題文の要点を整理せずに自分の意見を書き始めるパターンです。また、図表問題で数値の一部だけを取り上げると、全体傾向を説明できません。いじめ、情報活用、バリアフリーのようなテーマでは、誰がどのような困難を抱え、どのような支援や対応が必要かを具体化することが大切です。
文章読解では、各段落の中心内容を短くまとめ、筆者の主張と根拠を分けてメモしましょう。小論文では本文を写すのではなく、設問に必要な論点だけを自分の言葉で再構成する練習が必要です。
図表読解では、最大値、最小値、増減、差、全体傾向を順に確認します。その後、読み取った事実を1文でまとめ、課題文の論点と結びつけることで、資料に基づいた説明ができます。データから言えることと言えないことを区別する姿勢も重要です。
教育課題への対策として、いじめ、不登校、特別支援教育、情報モラル、多文化共生、地域と学校の連携などのテーマを整理しましょう。テーマごとに、原因、当事者、学校の対応、教師に求められる姿勢を短く説明できるようにします。答案作成では、設問の要求、資料から読み取れる事実、自分の説明、結論の順に構成し、根拠のない意見や抽象語だけの表現は具体的な説明に置き換えることが大切です。
音楽科教育専攻の実技は、個別学力検査等で550点の配点です。共通テスト950点に対して実技550点が配点されるため、学校教育課程Ⅱ類の中でも実技の比重が特に大きい募集単位です。
実技は音楽科教育専攻の専攻別試験として扱われます。音楽の専門技能を示すだけでなく、将来音楽を教える立場として、基礎技能、表現の安定性、課題への理解を示す必要があります。
音楽科教育専攻では、共通テスト950点に加えて実技550点が課されるため、学力と専門技能の両面が求められます。実技配点が高いため、共通テスト後は演奏・表現の仕上げを最優先にする必要があります。
実技では、正確な音程・リズム・発音・テンポだけでなく、楽曲や課題の性格に合った表現が重要です。ミスを減らす練習に加えて、曲の形式、フレーズ、強弱、テンポ変化を確認し、表現意図が伝わる演奏へ仕上げることが求められます。
教員養成学部の音楽科教育専攻であるため、専門家としての演奏だけでなく、将来子どもに音楽を教える基礎となる力も問われます。基礎技能を安定させ、音楽の魅力を伝える姿勢を持って準備することが重要です。
実技練習では、通し練習と部分練習を分けましょう。通し練習で全体の流れを確認し、部分練習で音程、リズム、発音、運指、フレーズの乱れを修正すると、本番で崩れにくくなります。
録音や録画を使い、客観的に演奏を確認することも有効です。自分ではできているつもりの箇所でも、音量差、テンポの揺れ、表情の不足が見つかるため、毎回1つの改善点を決めて修正しましょう。
曲や課題の理解を深めるために、楽譜上の構成、調性、フレーズ、強弱、表現記号を言葉で説明します。直前期は、試験当日の時間帯に合わせて本番形式の練習を行い、身体の準備、集中の作り方、緊張時の立て直し方まで決めておくことが大切です。
美術科教育専攻の実技は、個別学力検査等で450点の配点です。共通テスト950点に対して実技450点が配点されるため、共通テストで作った得点を実技で確実に上積みする必要があります。
実技は美術科教育専攻の専攻別試験として扱われます。観察力、構成力、描写力、表現意図を、限られた時間内に作品として示す力が重要です。
美術科教育専攻では、共通テスト950点に加えて実技450点が課されます。2次試験では作品の完成度が合否に大きく関わります。課題の条件を読み取り、制作の方針を決め、時間内に完成度のある作品へまとめる力が求められます。
実技では、観察した対象を正確に捉える力と、画面全体を構成する力が重視されます。形の正確さだけでなく、光の方向、質感、奥行き、主役と周辺の関係を整理する力が必要です。描き始める前に構図を決めないと、画面の余白や対象の大きさが不自然になりやすくなります。
細部から描き込みすぎると、全体の形や明暗の関係が崩れます。大きな形、比率、明暗、質感の順で進め、最後に細部を整える手順が必要です。教員養成学部の美術科教育専攻であるため、表現力に加えて、基礎技能を丁寧に積み上げる姿勢も重視されます。
実技練習では、毎回最初の5〜10分で構図を複数案出しましょう。すぐに描き始めず、対象の大きさ、配置、視線の流れを決めてから制作に入ると、画面全体が安定します。
観察練習では、形を輪郭だけで捉えず、面、明暗、質感、奥行きに分けて見る習慣をつけます。対象の特徴を言葉で説明してから描くと、観察の精度が上がります。
時間制限つきの制作を繰り返し、未完成を防ぐ練習を行います。構図、下描き、描写、調整、仕上げに分けて各段階の目安時間を決め、完成後は作品を離れて見直しましょう。構図、形、明暗、質感、完成度を確認し、講評を受けた箇所は次の制作で1つずつ修正することが得点につながります。
保健体育科教育専攻の実技は、個別学力検査等で400点の配点です。共通テスト950点に対して実技400点が配点されるため、共通テストで得た得点を守りながら、実技で安定して得点することが重要です。
実技は保健体育科教育専攻の専攻別試験として扱われます。運動技能だけでなく、動作の正確さ、安全に配慮した実施、保健体育を教えるための基礎的な身体能力が問われます。
保健体育科教育専攻では、2次試験で運動技能を安定して発揮する力が得点に直結します。実技では、種目ごとの基本動作、体力、技能の再現性が重要になり、試験本番で普段の練習成果を安全に発揮できる準備が必要です。
瞬発力や持久力だけでなく、フォーム、リズム、バランス、身体操作の正確さも重要です。体力練習だけに偏ると、技能種目でフォームやタイミングが乱れやすくなります。基礎体力、種目技能、柔軟性、身体操作を分けて練習する必要があります。
本番形式の練習が不足すると、緊張や環境の違いで普段の動きが出にくくなります。また、けがや疲労を抱えたまま直前期に追い込みすぎると、本番で動きが落ちるため、練習量と回復のバランスも得点に関わります。
実技対策では、基礎体力、柔軟性、種目別技能、フォーム確認を分けて練習計画を作ります。毎回の練習で目的を1つ決めると、単なる反復ではなく、得点につながる改善がしやすくなります。
動作確認では、動画を使ってフォーム、姿勢、重心移動、腕や脚の使い方を確認しましょう。自分の感覚だけに頼らず、客観的に見て修正することで、本番で動作が安定します。
直前期は、試験当日の動きを想定した練習に切り替えます。ウォーミングアップ、動作確認、本番動作、クールダウンまでを一連の流れとして確認し、当日に迷わない状態にしておくことが大切です。安全面では、疲労が強い日の高負荷練習を避け、睡眠、食事、ストレッチを含めて調整し、試験当日に最も動ける状態を作りましょう。
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