大学受験対策いつから始める?学年・時期別の勉強のポイント
大学受験勉強を始める時期は早ければ早い方が有利です。ただ、始めるのが遅いからといって志望校合格をあきらめるのはまだ早いです。また、時期によって最適な勉強方法は変わります。高1~高3冬まで、時期に応じた大学受験対策のポイントをご紹介します。
山梨大学入試科目別対策
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山梨大学の科目別の入試傾向をもとにした各科目の勉強法や対策のポイント
山梨大学合格を目指す方向けに、各入試科目の入試傾向から各科目の勉強法と対策のポイントをより詳細に解説。山梨大学対策のオーダーメイドカリキュラムの詳細についても案内しています。
医学科後期日程の英語は配点600点で、数学と同じ配点です。二次試験の得点安定に大きく関わる科目であり、長文読解を通じて内容を正確に整理し、日本語で論理的に説明する力が重視されます。
出題範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲです。令和7年度は、科学・技術思想に関する英文を読み、古代ギリシャと現代の技術観の違い、思想家の位置づけ、後期ロマン主義の主張、思想間の比較などを日本語で説明する構成でした。医学科後期日程の学科別問題であり、大学内共通問題ではありません。
英文のテーマは、単純な医療英文ではなく、科学、技術、思想、社会の関係を扱う抽象度の高い内容です。語彙の知識だけでなく、段落ごとの主張を追い、複数の思想や立場の対比を読み取る力が必要です。
設問は日本語説明型が中心で、本文中の情報をつないで答える形式です。該当箇所をそのまま和訳するだけではなく、複数段落にまたがる主張を整理し、設問が求める比較や理由説明に合わせて再構成する力が求められます。
失点しやすいのは、長文の一部だけを拾って答え、比較や説明の軸が欠ける答案です。人物や思想が複数出る英文では、誰が何を主張したのかを段落ごとに整理しないと、立場の違いを取り違えやすくなります。また、日本語説明が直訳調になると、内容は読めていても答案として伝わりにくくなります。
長文を読むときは、各段落の主張を日本語で15〜25字に圧縮する練習を行います。段落メモを作ることで、比較説明問題や主張整理問題に必要な材料を短時間で取り出しやすくなります。
人物や思想が複数出る英文では、名前、時代、主張、対立点を表にして整理します。令和7年度型の問題では、この整理がそのまま日本語説明答案の骨組みになります。technology、science、knowledge、power、societyのような抽象語は、固定訳に頼らず、本文中でどの立場から使われているかを確認しましょう。
日本語説明答案は、「本文の主張」「理由」「対比」の順で書きます。和訳をつなげるのではなく、設問の主語を最初に置き、何と何がどう違うのかを一文ずつ示すことが大切です。直前期は、医学・科学・技術・倫理・社会思想を扱う英文を読み、100字程度の日本語説明を作る練習を重ねましょう。
外国語は、教育学部では幼児教育コースで200点、障害児教育コースで100点、言語教育コースで200点、生活社会教育コースで200点です。生命環境学部の地域社会システム学科では300点で、国語又は数学の選択科目300点と並び、個別試験600点の半分を占めます。
出題範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲです。令和7年度は教育学部・生命環境学部共通問題として出題され、表紙と英語その1からその5で構成される形式でした。長文読解を中心に、文脈理解、内容一致、語句・表現、英文の要点把握、記述を組み合わせて処理する力が求められます。
英語は、単語や文法を単独で問うだけでなく、まとまった英文の論理展開を追いながら設問に答える形式が中心です。段落ごとの主張、具体例、対比、因果関係を読み分ける力が得点に直結します。
教育学部志望者にとっては、英語を読む力だけでなく、内容を日本語または英語で整理して表現する力も重要です。特に言語教育コースでは、外国語200点に加えて面接400点が課されるため、英語学習への関心や言語教育への問題意識も一貫して準備する必要があります。生命環境学部の地域社会システム学科では、国際的視野、地域社会、観光、産業創造への関心と結びつけ、英語長文の内容を日本語でも整理できるようにしておくことが重要です。
失点しやすいのは、本文の一文だけを根拠にして選択肢を判断し、段落全体の趣旨とずれた答えを選ぶパターンです。また、和訳や説明問題で英単語を逐語的に置き換えるだけだと、主語・述語関係や修飾関係が崩れやすくなります。時間配分を決めずに最初の長文へ時間を使いすぎると、後半の設問で根拠確認が浅くなる点にも注意が必要です。
長文演習では、段落ごとに主張を10〜20字程度でメモします。本文全体の流れを先につかむことで、内容一致や説明問題で根拠を探す時間を短縮できます。設問に関係する文だけでなく、その前後にある逆接、例示、結論表現まで確認して答えを決めましょう。
語彙対策では、教育、発達、社会、科学、環境、文化、観光、地域、経済、科学技術に関する抽象語を重点的に覚えます。共通問題では特定分野だけに絞らず、大学入試標準レベルの論説文語彙を広く扱うことが大切です。未知語が出た場合も、品詞、前後の対比、例示、因果関係から意味を推定し、設問に必要な部分を優先して読みましょう。
記述問題では、設問が理由、内容説明、要約のどれを求めているかを最初に判定します。理由なら因果関係、内容説明なら主語と述語、要約なら筆者の主張を中心に組み立てます。言語教育コース志望者は、英文で扱われた言語、文化、教育、コミュニケーションの話題を、面接で自分なら授業でどう扱いたいかまで説明できるようにすると、英語対策と面接対策をつなげられます。地域社会システム学科志望者は、観光、地域経済、国際社会、持続可能性に関する英文を読んだ後、学科で学びたい内容と結び付けて1分で説明する練習が有効です。
医学科後期日程の数学は配点600点で、個別2300点のうち英語と同じ配点を持つ主要科目です。理科に次ぐ大きな比重を占めるため、後期日程では数学で安定して得点を積み上げることが、二次試験全体の得点安定に直結します。
出題範囲は数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学B・数学Ⅲ・数学Cです。数学Ⅰ・A・Ⅱ・Ⅲは全範囲、数学Bは数列と統計的な推測、数学Cはベクトル、平面上の曲線と複素数平面が範囲です。令和7年度は大問4題構成で、小問集合、予定表の数え上げと極限、楕円と接線条件、関数の増減・グラフ・絶対値を含む積分最小化が出題されました。
第1問の小問集合では、二次曲線、平面図形、確率、対数・三角関数、直交多項式など、広い範囲から処理力を測る問題が並びます。短時間で方針を立て、答案欄に必要な式を整理して書く力が求められます。
大問では、数列と確率、図形と方程式、微分積分のように、計算だけで完結しない分野が中心になります。条件を式に直す段階で誤ると、その後の計算全体が崩れるため、問題文の条件を図、表、式へ変換する力が重要です。
失点しやすいのは、小問集合に時間を使いすぎて後半の大問に取り組む時間が不足するパターンです。また、確率や数え上げで条件を言葉のまま処理すると、重複や漏れが起こりやすくなります。微積分では、導関数の符号表を書かずに進めると、増減、凹凸、変曲点、漸近線、絶対値の外し方で失点しやすくなります。
まず、小問集合を20〜25分で解く練習を行います。二次曲線、確率、数列、対数・三角関数、ベクトル、複素数平面を混ぜて演習し、方針決定から答案欄に書く式までを短くまとめる力を鍛えましょう。
大問演習では、最初の3分で条件を図、表、式のいずれかに変換します。楕円と接線なら図と判別式、確率と数列なら漸化式、微積分なら増減表というように、分野ごとの初動を固定すると答案の迷いが減ります。
過去問演習後は、「方針」「計算」「記述」の3項目でミスを分類します。医学科の数学では完答数だけでなく部分点の積み上げも重要になるため、途中式の省略、場合分けの不足、定義域の確認漏れを毎回修正しましょう。直前期は、数Ⅲの微積分、数Cの二次曲線・複素数平面、数Bの数列・統計的な推測を優先し、標準〜やや難の問題で答案の再現性を高めることが重要です。
工学部の数学は配点350点で、前期日程の個別600点のうち最も配点が大きい中心科目です。全コース・総合工学枠に共通して課されるため、標準問題の完答と難問での部分点確保を両立させる必要があります。
生命環境学部生命工学科では、数学の配点は200点です。個別300点のうち3分の2を占めるため、生命工学科でも数学が二次試験の中心科目になります。出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cで、数学Ⅲまで含む理工系共通問題として、式の設定、場合分け、途中過程の整理が問われます。
令和7年度は大問4題構成で、第1問は二次関数の条件、三角関数、定積分の小問集合、第2問は平面ベクトル、第3問は曲線の共有点・接線・回転体の体積、第4問は指数関数と三角関数を含む積分、数列、無限級数で構成されました。
小問集合では、関数の条件、三角関数、積分など、基本事項を組み合わせて素早く処理する力が問われます。ベクトルでは、図形条件をベクトル表示に直し、内分点、外接円、長さの比を整理する力が必要です。数Ⅲの微積分では、曲線、接線、面積・体積、積分で定義される数列や級数が絡み、関数の性質から極限処理まで一連の流れで扱う力が求められます。
失点しやすいのは、第1問で計算確認に時間を使いすぎ、後半の大問に十分な時間を残せないパターンです。また、ベクトルで図形条件を式に直さず進めると、内分比や長さの比で符号・係数を誤りやすくなります。微積分では、定義域、共有点、最大値、積分区間を確認せずに公式だけで処理すると、答案全体の根拠が弱くなります。
120分で大問4題を処理するために、1題25分前後を目安に時間配分を決めます。第1問を短時間で回収し、第2問以降で途中式を省かずに書く時間を確保すると、配点の大きい数学で得点が安定します。
ベクトルは、内分点、外分点、三角形、円、長さの比をまとめて演習します。図に頼るだけでなく、点を位置ベクトルで表し、条件を方程式に変える練習を重ねると、図形問題への対応力が上がります。
数Ⅲの微積分は、接線、面積、体積、最大最小、積分で定義される数列を一つのまとまりとして扱います。解答後には、導関数、共有点、積分区間、極限処理のどこで失点したかを分類し、同じ型を解き直しましょう。生命工学科志望者は、グラフ、変化率、指数・対数、確率的な考え方を生命科学のデータ処理にも使う意識で復習すると、数学と理科の学習をつなげやすくなります。
教育学部科学教育コースの数学は配点200点です。科学教育コースでは数学200点に加えて理科200点、面接300点が課されるため、数学は理科と並ぶ筆記試験の柱になります。
生命環境学部では、地域食物科学科の数学が200点、地域社会システム学科で数学を選択した場合は300点です。地域食物科学科では理科200点と同じ比重であり、地域社会システム学科では外国語300点と並ぶ主力科目になります。出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cで、数学Ⅲを含まない分、標準分野の完成度と計算の正確さが得点を左右します。
令和7年度は、教育学部・生命環境学部共通の数学ⅠAⅡBCとして出題されました。関数、図形、確率、数列、ベクトルなどから、条件を整理して式を立てる問題が中心です。複雑な発想より、標準的な解法を記述答案として正確に再現する力が求められます。
問題数は限られるため、各大問で複数の小問を通じて条件整理から結論まで進める形式に対応する必要があります。共通テスト型の素早い処理だけでなく、途中過程を整理し、根拠を示す答案を作ることが重要です。
失点しやすいのは、関数問題で定義域を確認しないまま最大最小を求めるパターンです。確率では、場合分けを頭の中だけで進めると重複や抜けが起こりやすくなります。数列では一般項と漸化式の関係が曖昧だと途中から式が合わなくなり、ベクトルでは図形的意味を確認しないまま成分計算に入ると、内積や比の関係を誤りやすくなります。
標準問題を解くときは、解答の最初に方針を1行で書く練習をします。たとえば「二次関数の最大最小として処理する」「余弦定理で辺の関係を出す」「判別式で接点条件を処理する」のように出発点を言語化すると、途中式の流れが安定します。
過去問演習では、1問ごとに解けたかどうかではなく、条件整理、式の設定、計算、結論の4段階に分けて復習します。数列と確率は、解法暗記だけでなく、小さい数で具体例を試して規則を見つけてから一般化する習慣をつけましょう。
地域食物科学科志望者は、数学と理科の学習を並行し、比、関数、グラフ、確率の考え方を化学計算や生物の資料問題にも使う形で復習します。地域社会システム学科の数学選択者は、共通テスト後に新しい難問へ広げるより、出題範囲の標準問題を時間内に解き切る練習を優先しましょう。科学教育コース志望者は、数学の答案作成を面接対策にもつなげ、探究活動や授業で数学をどのように理解し、将来どのように子どもへ伝えたいのかを説明できるようにしておくと効果的です。
教育学部言語教育コースの国語は配点200点で、外国語200点と並ぶ主要科目です。言語教育コースでは、国語を正確に読み、本文の根拠に基づいて説明する力が二次試験全体の軸になります。
生命環境学部地域社会システム学科では、国語又は数学から1教科を選択し、国語を選んだ場合の配点は300点です。外国語300点と同じ比重であり、社会科学系の読解力・表現力を示す主力科目になります。出題範囲は現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、国語表現、古典探究で、令和7年度は教育学部・生命環境学部共通問題として、現代文・古文・漢文を含む総合的な形式で出題されました。
現代文では、文章全体の論旨を踏まえたうえで、傍線部の意味や理由を説明する力が問われます。筆者の主張、対比される考え、具体例の役割、結論の位置を読み分け、設問の条件に合わせて根拠を整理することが得点の中心になります。
古文・漢文では、基本語彙、文法、敬語、句法を前提に、登場人物の関係や場面の展開、文章全体の主張を読み取る力が必要です。単なる知識問題として処理するのではなく、本文全体の流れに沿って解釈を確定することが求められます。
失点しやすいのは、現代文で傍線部の前後だけを見て答え、本文全体の論理とずれた説明になるパターンです。古文では、助動詞や敬語を曖昧にしたまま読むと、人物関係や心情を取り違えやすくなります。漢文でも、句法だけを暗記していて文章全体の主張を整理できないと、説明問題で得点が伸びにくくなります。
現代文は、段落ごとに要旨を短く書き、最後に文章全体の主張を1文でまとめます。傍線部に関係する言い換え、対比、結論部分まで戻って根拠を探す習慣をつけると、説明問題の答案が主観的になりにくくなります。
古文は、助動詞、敬語、重要古語を本文の中で確認しながら読みます。敬意の方向、主語の省略、場面転換を本文の横に短くメモし、問題演習後には誤読の原因を文法、語彙、主語把握、人物関係に分けて記録しましょう。
漢文は、句法を例文で覚えたあと、本文の主張を現代語で要約します。書き下し文や口語訳だけで終えず、否定、反語、使役、受身などの表現が、設問の根拠としてどのように使えるかを確認することが大切です。言語教育コース志望者は、国語教育に関心を持った作品、授業経験、読書体験を整理し、大学で学びたい領域や将来の教員像につなげて説明できるようにしましょう。地域社会システム学科志望者は、現代文で扱われる社会、文化、経済、地域、倫理に関する論点を、社会課題を考える基礎として読み取る練習を重ねることが有効です。
医学科の個別学力検査では理科全体の配点が1000点です。物理は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から出願時に2科目群を選ぶうちの一つであり、1科目単独の配点は独立して示されていません。
出題範囲は物理基礎・物理の全範囲です。令和7年度は、表紙、物理その1〜その3の3枚構成で、各問題に考え方や計算過程を書く形式でした。医学科後期日程の学科別問題であり、単なる知識や計算力だけでなく、観察力、理解力、思考力、理論的構想力、表現力も評価対象になります。
令和7年度は、万有引力、地球内部での単振動、電気回路、波動または電磁気に関わる処理を含む構成でした。力学では、万有引力、円運動、エネルギー保存、単振動が連動して問われ、公式を当てはめるだけでなく、問題設定から力の向き、保存量、運動の種類を判断する力が必要です。
電磁気では、回路の合成抵抗、キルヒホッフの法則、電流・電圧・電力の計算を、図と対応させて処理する問題が出ます。向きの定義を明確にしないと、符号や電流方向で失点しやすくなります。
失点しやすいのは、万有引力や単振動で、半径、距離、位置座標を混同するパターンです。図中の点と座標を整理しないまま運動方程式やエネルギー保存式を書くと、式の立て方が崩れます。また、回路問題で電流の向きを先に決めずに計算すると、キルヒホッフの式で符号ミスが起こりやすくなります。
力学は、万有引力、円運動、単振動、エネルギー保存を横断して演習します。1問を解いた後に、どの保存則を使ったのか、なぜその力が復元力になるのかを言葉で説明できるようにしましょう。
電磁気は、回路図を見たら節点、閉回路、電源の向き、抵抗の直並列を順に書き込む練習を行います。仮定した電流方向を図に書き、負の値が出た場合は方向が逆であると解釈する習慣をつけると、符号ミスを減らせます。
記述答案では、最初に物理法則、次に式変形、最後に数値または文字式の答を書く流れを固定します。保存則、運動方程式、オームの法則など、使用した原理がわかる式を先に示すことで、完答できない問題でも部分点を確保しやすくなります。時間制限下では大問3題を通す演習を行い、前半の標準計算を確実に取り、後半の誘導や発展設問に時間を残しましょう。
物理基礎・物理は、令和7年度の公開問題では教育学部・工学部・生命環境学部共通問題として出題されています。教育学部科学教育コースでは理科選択科目の一つで、理科の配点は200点です。工学部では配点250点で、機械工学コース、メカトロニクスコース、電気電子工学コースでは物理基礎・物理が指定され、土木環境工学コース、コンピュータ理工学コース、総合工学枠では物理基礎・物理又は化学基礎・化学から1科目群を選択します。
出題範囲は物理基礎・物理の全範囲です。令和7年度は、表紙を含めて4枚構成で、物理その1からその3までの問題に答える形式でした。理工系受験者も解く共通問題であるため、公式の暗記だけでなく、状況設定を読み取り、物理量の関係を式で表し、計算過程を答案に示す力が求められます。
力学では、静止摩擦、動摩擦、板と物体の相対運動、加速度、移動距離を連続して扱う問題が出ます。物体ごとに力を分け、運動方程式を立て、相対速度や相対距離まで追跡する力が問われます。科学教育コースで物理を選ぶ場合も、計算の速さだけでなく、なぜその法則を使うのかを説明できる状態にしておく必要があります。
電磁気では、抵抗、電池、コンデンサー、スイッチ操作、十分時間が経過した後の状態などが扱われます。電流、電気量、電位差、静電気力、電気容量を回路図と対応させて計算する力が必要です。グラフ選択と計算が組み合わされるため、電流や電気量が増加するのか減少するのか、最終値がどこに近づくのかを読み取る力も重要になります。
失点しやすいのは、公式に数値を代入する前に、力の向きや基準を決めないパターンです。摩擦の問題では、静止摩擦と動摩擦の条件を混同すると、物体が板と一体で動く場合とすべる場合の切り替えを誤ります。また、回路問題でスイッチを閉じた直後と十分時間が経過した後を同じ状態として扱うと、電流や電荷の向きで失点しやすくなります。
力学は、物体ごとに力を図示し、運動方程式を立てる手順を固定します。摩擦がある問題では、静止摩擦の上限、動摩擦力、すべり出す条件を最初に書くと、板と物体の相対運動に対応しやすくなります。運動方程式やエネルギー保存を使う前に、座標軸、正の向き、初期条件を答案上に明示しましょう。
相対運動の問題では、床に対する速度、板に対する速度、物体と板の相対距離を別々にメモします。基準を分けることで、段差や乗り移りを含む問題でも、どの距離を求めているのかを誤りにくくなります。グラフ問題では、縦軸と横軸の単位を確認し、傾き、切片、面積が何を表すかを言葉で整理してから解答します。
電磁気は、コンデンサー回路を重点的に演習します。スイッチを閉じた直後、十分時間が経過した後、スイッチを開いた後の電荷・電圧・電流を表に整理すると、グラフ選択問題と計算問題を同時に処理しやすくなります。答案では、運動方程式、摩擦条件、電荷保存、オームの法則、コンデンサーの公式など、使用した法則を示す式から書き始め、途中計算に誤りがあっても考え方の部分で得点を残せる答案を作りましょう。
医学科の個別学力検査では理科全体の配点が1000点です。化学は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から出願時に2科目群を選ぶうちの一つであり、1科目単独の配点は独立して示されていません。
出題範囲は化学基礎・化学の全範囲です。令和7年度は、表紙と化学その1〜その3の構成で、計算過程や理由を解答欄に記入する形式でした。医学科後期日程の学科別問題であり、単なる知識や計算力だけでなく、観察力、理解力、思考力、理論的構想力、表現力も評価対象になります。
令和7年度は、マグネシウムを題材に、無機化学、溶解度積、錯形成、EDTA滴定、浸透圧などが問われました。一つの物質や現象を軸に、無機、理論、分析化学をつなげて考える形式が目立ち、物質量計算、平衡、電荷、濃度を横断的に扱う力が必要です。
計算問題では、有効数字、単位、濃度、平衡定数を正確に扱う必要があります。公式を覚えるだけでなく、どの物質が反応し、どの物質が過剰に残るのかを判断する力が問われます。実験・分析に関わる問題では、反応式、沈殿生成、指示薬、滴定量、濃度計算を結びつける必要があります。
失点しやすいのは、溶解度積やpH計算で、濃度の単位や希釈後の体積を取り違えるパターンです。錯体形成や滴定では、反応比を読み違えると求める成分量を誤ります。無機知識を単発暗記で処理していると、沈殿、錯イオン、溶解、酸塩基の関係を反応式で説明できず、理論計算との接続で詰まりやすくなります。
理論化学は、物質量、濃度、平衡、酸塩基、酸化還元、気体、浸透圧を、単元ごとではなく計算手順で整理します。問題文を読んだら、反応式、初期量、変化量、平衡量の順に表を作り、反応前後の物質量と体積を確認してから式を立てましょう。
無機化学は、金属イオン、沈殿、錯イオン、気体発生を反応式で書く練習を行います。名称だけを覚えるのではなく、反応式から計算問題へ移れる状態にすることが重要です。分析化学では、滴定、沈殿、錯形成、吸光や濃度測定を題材に、実験操作の目的を一文で説明できるようにしましょう。
直前期は、1題の中で複数単元がつながる総合問題を選び、40〜50分で解く練習を行います。計算が長い問題では、途中式に単位を添えることで、桁や濃度のミスを減らせます。医学科の化学では、計算結果だけでなく、なぜその操作で目的物質が求まるのかを説明できる答案が得点につながります。
化学基礎・化学は、令和7年度の公開問題では教育学部・工学部・生命環境学部共通問題として出題されています。教育学部科学教育コースでは理科選択科目の一つで、理科の配点は200点です。
工学部では配点250点で、クリーンエネルギー化学コース、応用化学コースでは化学基礎・化学が指定されます。土木環境工学コース、コンピュータ理工学コース、総合工学枠では物理基礎・物理又は化学基礎・化学から1科目群を選択します。生命環境学部では、生命工学科の理科が100点、地域食物科学科の理科が200点で、化学基礎・化学又は生物基礎・生物から1科目群を選択します。
出題範囲は化学基礎・化学の全範囲です。令和7年度は、表紙と化学その1からその3までの構成で、理論化学、無機化学、有機化学を幅広く扱う形式でした。計算、反応式、構造、実験操作を総合的に処理する力が求められます。
理論化学では、物質量、濃度、気体、酸塩基、pH、電離、酸化還元、平衡などの計算が中心になります。令和7年度は、化学結合、分子の極性、理想気体、氷と水の密度、酢酸とpHなどが扱われ、反応比、単位、条件を整理してから計算に入る力が必要でした。
無機化学では、硫黄や窒素などの元素を題材に、化合物名、化学式、酸化数、反応式、用途を関連づけて問う形式が見られます。単発の知識ではなく、文章中の反応の流れを読み取り、観察結果から物質を判断する力が重要です。有機化学では、アルケンの付加反応、酸化、銀鏡反応、構造式の推定などが扱われ、官能基、反応条件、生成物を結び付けて考える必要があります。
失点しやすいのは、物質量計算で質量、体積、濃度、モルを混在させ、単位が合わなくなるパターンです。酸化還元では、酸化数の変化を確認しないまま反応式を作ると、電子数や係数を誤ります。有機化学では、官能基名や反応名だけを覚えていると、構造決定や反応経路で手が止まりやすくなります。
理論化学は、反応式を書いてから物質量へ変換する手順を固定します。問題文を読んだら、反応式、物質量、濃度、求める値の順で表を作り、途中式に単位を添えて処理しましょう。反応式を省略しないことで、係数比や濃度式の取り違えを防ぎやすくなります。
無機化学は、元素ごとの暗記表だけでなく、沈殿、気体発生、酸化還元、錯イオンなどの現象別に整理します。硫黄、窒素、金属元素を中心に、化合物名、化学式、酸化数、反応式、用途をセットで覚えると、文章中の反応経路を追いやすくなります。
有機化学は、官能基、反応条件、生成物を矢印でつないだ反応経路図を作ります。構造決定では、最初に分子式と不飽和度を確認し、次に反応条件や生成物の性質から候補を絞る手順を答案に残しましょう。生命工学科志望者は、生命現象やバイオテクノロジーを理解する基礎として酸塩基、酸化還元、有機化合物を重点化し、地域食物科学科志望者は、食品成分、発酵、ワイン製造、栄養成分の理解につながる単元として、有機化学、酸化還元、平衡、溶液を重点的に復習すると効果的です。
医学科の個別学力検査では理科全体の配点が1000点です。生物は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から出願時に2科目群を選ぶうちの一つであり、1科目単独の配点は独立して示されていません。
出題範囲は生物基礎・生物の全範囲です。令和7年度は、生物その1〜その4の4枚構成で、空欄補充、説明、実験結果の解釈を組み合わせた形式でした。医学科後期日程の学科別問題であり、単なる知識の再生だけでなく、観察力、理解力、思考力、理論的構想力、表現力も評価対象になります。
令和7年度は、幹細胞、ES細胞、iPS細胞、再生、プラナリアのシグナル伝達を扱う問題が出題されました。医学部らしく、細胞、生殖、発生、再生、遺伝子、医療応用に関わる題材が重視され、知識を具体的な実験結果の解釈へつなげる力が求められます。
用語を答えるだけでなく、下線部に関連する現象や医療上の問題点を説明する設問が含まれます。ES細胞やiPS細胞では、作製方法、分化能、倫理的課題、拒絶反応、腫瘍化リスクまで整理しておく必要があります。実験考察では、操作によってシグナル伝達や再生結果がどう変化するかを読み取り、原因と結果の関係を生物学的な言葉で説明する力が重要です。
失点しやすいのは、幹細胞、ES細胞、iPS細胞、多能性、全能性などの用語を曖昧に覚えているパターンです。実験結果を読む問題でも、結果の記述だけに終わると考察になりません。どの操作がどの分子やシグナルに影響し、その結果として形態形成がどう変化したのかまで説明する必要があります。
細胞・発生・遺伝子・免疫・神経・代謝の重要テーマを、用語説明と実験考察の両方で練習します。1つの用語につき、定義を1文、関連する実験や医療応用を1文で書けるようにすると、説明問題への対応力が高まります。
実験問題では、仮説、操作、結果、結論を4段階でメモします。プラナリア再生のような問題では、切断部位、シグナルの活性、再生される構造を対応させることで、考察答案を作りやすくなります。
医療系テーマは、幹細胞、遺伝子治療、免疫、感染症、がん、神経、ホルモンを重点的に扱います。知識を暗記で終わらせず、患者への応用や安全性の観点まで説明する練習を行いましょう。答案では、専門用語を使ったうえで、原因と結果を一文で結びます。たとえば、シグナルの活性変化と形成される構造を同じ文に入れると、説明の密度が上がります。
生物基礎・生物は、令和7年度の公開問題では教育学部・生命環境学部共通問題として出題されています。教育学部科学教育コースでは理科選択科目の一つで、理科の配点は200点です。生物を選ぶ場合は、知識の正確さに加えて、図表、実験、考察を読み取る力が求められます。
生命環境学部では、生命工学科が化学基礎・化学又は生物基礎・生物から1科目群を選択し、理科の配点は100点です。地域食物科学科でも化学基礎・化学又は生物基礎・生物から1科目群を選択し、理科の配点は200点です。出題範囲は生物基礎・生物の全範囲で、表紙と問題並びに答案用紙その1からその3で構成される形式です。
細胞、代謝、遺伝情報、発生、生物の環境応答、生態、進化などから、知識問題と資料読解を組み合わせて出題されます。用語暗記だけでなく、現象の仕組みを因果関係で説明する力が必要です。
実験や図表をもとに考察する問題では、条件設定、対照実験、結果の比較、結論の導出が問われます。資料の数値やグラフから読み取れる事実を使って答える必要があり、縦軸、横軸、単位、比較対象を確認してから設問に進むことが重要です。
失点しやすいのは、用語の定義だけを覚え、実験結果を説明する問題で根拠が不足するパターンです。遺伝や代謝では、図を見ずに用語だけで答えると、過程の順序や物質の移動を取り違えやすくなります。記述問題でも、結論だけを書くと資料から導いた根拠が伝わりにくくなります。
生物用語は、定義、関係する現象、典型的な実験例をセットで覚えます。単語カードを作る場合も、用語の意味だけでなく、その用語がどの資料問題で使われるか、「何を説明する概念か」を1文で添えると実戦的です。
図表問題では、最初に縦軸、横軸、単位、比較対象、条件差を確認します。数値の増減や差を言葉にしてから理由や考察を書くことで、資料に基づかない推測を防げます。実験問題では、何を変え、何を一定にしているのかを先に整理しましょう。
記述対策では、40字、80字、120字の3段階で説明する練習を行います。短く答える練習を先に行うと、長い記述でも結論と根拠の対応が明確になります。生命工学科志望者は、遺伝情報、細胞、代謝、バイオテクノロジーを重点化し、地域食物科学科志望者は、植物の生理、微生物、代謝、生態系、環境応答を重点的に扱うと、学科の学びにつながる答案を作りやすくなります。
看護学科前期日程の小論文は配点400点で、共通テスト900点に対して二次試験の中心科目です。小論文又は面接の評価が合格判定基準を満たさない場合は不合格になるため、単なる文章力だけでなく、看護職に必要な観察力、判断力、表現力を示すことが重要です。
令和7年度は、小論文Ⅰと小論文Ⅱの2題構成でした。小論文Ⅰは文章を読み、「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を磨く意義について、自分の体験を踏まえて600字以内で述べる問題です。小論文Ⅱは、厚生労働省の労働安全衛生調査の図を読み、仕事や職業生活に関する不安、悩み、ストレスの特徴と、それに対する考えを400字以内で述べる問題でした。
看護学科の小論文では、文章読解型と資料読解型の両方が出題されます。文章型では、筆者の主張を受けて自分の体験や考えを述べる力が問われ、資料型では、図表から特徴を読み取り、社会や健康の問題として考える力が求められます。
医療知識そのものより、人間をどう理解するか、相手の感情や生活背景をどう捉えるかが重視されます。令和7年度の文章型では、感性、観察、子ども、教育、成長が題材となっており、看護職に必要な観察力や共感力へつなげて考えることが重要でした。
失点しやすいのは、文章型で自分の体験だけを書き続け、課題文の主張との関係が弱くなる答案です。資料型では、数値を羅列するだけでは特徴を読み取った答案になりません。最大値、最小値、年齢層の差、項目間の違いを選び、そこから何が言えるのかを説明する必要があります。
文章型小論文では、「筆者の主張」「自分の体験」「看護職に必要な視点」「結論」の4段落で書く練習を行います。自分の体験は長く語らず、相手を観察したこと、気づいたこと、行動を変えたことに絞って述べると、課題文との接続が明確になります。
資料型小論文では、図表を見たら、最も大きい数値、最も小さい数値、目立つ差、背景として考えられる要因をメモします。400字ではすべての数値を扱えないため、特徴を2つに絞り、そこから心身の健康や支援のあり方へ考察を進めましょう。
看護学科のテーマとして、子ども、高齢者、働く人のストレス、対人関係、生活習慣、健康格差、患者家族の不安を整理しておくと有効です。答案を書いた後は、課題文または資料に基づく部分と、自分の考えの部分を分けて見直し、根拠が不足していれば本文や数値へ戻り、自分の考えが薄ければ看護職の視点を加えましょう。
医学科後期日程では、面接の配点は100点です。集団面接を行い、面接員が必要と判断した場合は個人面接も行われます。面接の評価が合格判定基準を満たさない場合は、総得点が合格点に達していても不合格になるため、医学科では重要な判定科目です。
看護学科前期日程では個人面接が課されます。点数配点は独立して示されていませんが、小論文又は面接の評価が合格判定基準を満たさない場合は不合格になります。医学科では医師・医学研究者としての適性、看護学科では看護職としての人間理解や適応性を、自分の言葉で示す必要があります。
医学科では、医師を志望する理由、医学を学ぶ姿勢、研究への関心、地域医療や社会課題への理解、他者と協働する姿勢が問われやすい傾向があります。集団面接では、自分の意見を述べるだけでなく、他者の発言を聞いて考えを深める態度も重要です。
看護学科では、看護職への志望理由、人と関わる経験、相手の感情や生活背景を理解する力、学習意欲、適応性が問われやすくなります。小論文で扱う観察力、感性、ストレス理解を、面接でも説明できるようにしておくことが必要です。
失点しやすいのは、志望理由が「人の役に立ちたい」だけで止まり、医学科・看護学科の違いが伝わらない回答です。また、医療ニュースについて感想だけを述べると、判断力や適性が伝わりにくくなります。課題の背景、患者や家族への影響、医療者の責任、自分がさらに学ぶべき点まで加えることが大切です。
医学科志望者は、医師志望理由、山梨大学で学びたい内容、地域医療、研究、チーム医療、医療倫理について、それぞれ1分で答える準備をします。面接では暗唱ではなく、質問に合わせて要点を組み替えて話せるようにしましょう。
看護学科志望者は、小論文で準備したテーマを面接回答に転用します。観察力、感性、働く人のストレス、対人関係への理解を、自分の経験と看護職に必要な姿勢へ結びつけると、小論文と面接の内容に一貫性が出ます。
集団面接の練習では、他者の発言を受けて「共通点」「別の視点」「具体例」のいずれかを加える練習を行います。発言量よりも、質問の意図を捉えて根拠ある応答をすることを重視しましょう。直前期は、調査書や履歴に関する内容を、継続力、協働性、観察力、責任感など医療人としての適性に結びつけて整理することが有効です。
教育学部芸術身体教育コースの実技は配点500点です。音楽実技、美術実技、体育実技から出願時に1つを選択し、選択した分野の基礎的な知識・技能が評価されます。
芸術身体教育コースは、共通テスト700点、実技500点、面接300点の総合1500点です。実技が個別試験の中心であるため、共通テスト後に短期で仕上げるのではなく、選択分野の基礎技能を継続的に磨く必要があります。
音楽実技は、共通課題として音楽基礎能力試験と、選択課題として演奏実技を組み合わせる形式です。旋律聴音、新曲視唱、コールユーブンゲン、ピアノなどにより、音を聴く力、読む力、演奏する力が総合的に問われます。
美術実技は、造形表現に関わる200分の実技課題です。与えられたテーマを解釈し、モチーフを用いてB3画用ボードに自由に表現し、表現の意図も文章で示します。体育実技は、短距離走、持久走、マット運動、球技の基礎的運動技能を検査します。
失点しやすいのは、得意分野だけに偏って準備するパターンです。音楽では演奏曲だけでなく聴音や視唱、美術では技法の見栄えだけでなくテーマ解釈と構成意図、体育では得意種目だけでなく走る、回る、投げる、受ける、蹴る、打つ、ドリブルする基礎動作を幅広く整える必要があります。
音楽実技では、毎日の練習を聴音、視唱、ピアノまたは選択楽器に分けます。短時間でも複数の技能を回すことで、本番で1つの技能だけが突出して他が崩れる状態を避けられます。
美術実技では、200分で構想、下描き、彩色、仕上げ、意図の記述まで終える練習を行います。制作後には、テーマの解釈、モチーフの使い方、画面構成の狙いを3文で説明し、表現と意図のずれを修正しましょう。
体育実技では、検査対象の動作を分解して練習します。短距離走はスタートと加速、持久走は一定ペース、マット運動は基本技の姿勢、球技は対人パスやドリブルなど、評価される基礎動作を反復します。実技練習と面接準備をつなげ、自分の専門技能を将来どのように子どもの学びや表現活動、運動経験へ生かしたいのかを説明できるようにしましょう。
面接は教育学部の全コースで課されます。配点は幼児教育コース300点、障害児教育コース400点、言語教育コース400点、生活社会教育コース250点、科学教育コース300点、芸術身体教育コース300点です。
面接の実施形態は非公表です。面接では、コースの教育活動に対する理解、入学後の教育研究に対する意欲や適性、多面的・総合的な評価のための申告書の記載内容などが評価対象になります。合格ライン上で総得点が同点の者がいる場合、面接の得点が高い者が上位となるため、面接は補助的な確認ではなく、合否に関わる得点科目です。
全コースに共通して、志望理由、教員を目指す理由、山梨大学教育学部で学びたいこと、将来の展望が問われます。アドミッションポリシーを理解し、自分の経験と入学後の学びを結び付けて答える必要があります。
幼児教育コースでは子どもの発達、障害児教育コースでは障害のある子どもを支える教育、言語教育コースでは国語・英語教育やコミュニケーション、生活社会教育コースでは生活・社会・家庭・地域に関わる教育課題、科学教育コースでは数学・理科・技術への関心、芸術身体教育コースでは音楽・美術・保健体育の選択分野と教育活動への理解が重視されます。
失点しやすいのは、「教員になりたい」だけで答えて、各コースを選ぶ理由が弱くなる回答です。申告書の内容と面接の回答がずれる場合も準備不足に見えやすくなります。教育課題について一般論だけで終わると、自分の考えが伝わりにくい点にも注意が必要です。
志望理由は、「教育に関心を持った経験」「志望コースで学びたいこと」「将来の教員像」の3段階で作ります。この順で話すと、経験と大学での学びと将来像がつながります。
申告書に書いた活動は、面接で説明できるように整理します。活動名だけでなく、自分の役割、困難だった点、工夫した点、教育者を目指すうえで得た学びを1分で話せるようにしましょう。志望コースの学びの特徴も3点に絞って説明できるようにしておくと、回答の具体性が増します。
面接練習では、最初に30秒回答を作り、次に60秒回答へ広げます。教育時事はニュースを覚えるのではなく、教員としてどう関わるかを考え、課題の説明、子どもの立場、学校や地域の支援、自分が大学で学びたいことの順で整理しましょう。
環境科学科で課される総合問題の配点は500点です。総合1500点のうち3分の1を占めるため、共通テスト1000点を土台に、二次試験で論述力と資料分析力を示すことが重要です。
総合問題は、生命環境学部環境科学科の学部固有問題です。自然環境や環境と人間社会との関わりについて、記述・論述問題を通じて論理的思考力、判断力、表現力、課題の認識力を評価します。令和7年度は、文章読解、統計データの読み取り、数値の算出、グラフ作成、意見論述を組み合わせる形式でした。
出題パターンは、課題文を読んで内容理解に基づき考察・論述する形式と、図表を含むデータ資料を分析・解釈して、論述や作図を行う形式です。英文や英語表記を含む資料が用いられる場合もあります。
令和7年度は、バイオガスの利用と普及事業に関する文章の読解、環境産業の市場規模に関する統計データの分析が扱われました。環境科学の知識だけでなく、文章を正確に読み、データを客観的に説明する力が求められます。
失点しやすいのは、課題文の内容を要約するだけで、自分の考察が弱い答案です。また、データを見て印象だけで説明すると客観性が不足します。グラフ作成でも、軸、単位、目盛、凡例が曖昧だと、読み取りにくい答案になります。
環境分野の文章を読んだら、要約、課題、解決策、自分の意見の4項目に分けてメモします。文章理解と論述準備を同時に行うことで、本番でも根拠のある意見を書きやすくなります。
統計資料は、最初に最大値、最小値、増減、急変している箇所を確認します。次に、設問が説明、比較、計算、作図のどれを求めているかを判断し、数値、割合、順位、増減幅などを答案に入れて、どのデータから判断したのかを示しましょう。
論述練習では、結論、根拠、具体例、課題、提案の順で文章を組み立てます。環境問題を扱うときは、自然科学の視点と人間社会の視点を両方入れると、環境科学科の出題意図に沿った答案になります。過去問演習後は、答案を「資料に基づく文」「自分の考察」「提案」の3色に分けて確認し、根拠のない主張が多い場合は、資料中の数値や表現を使って書き直しましょう。
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